幼稚園の母向け講座で今年は「絵本講座」をすることになっている。
で、役員の行事担当の割振りでその担当になった。
準備のための参考資料などに目を通しながら思うこと。
なぜ、絵本にかかわる人たちの言うことは、判で押したように同じ
なのだろう?
「テレビやビデオの弊害」
「犯罪の低年齢化や幼児虐待などもはや珍しいニュースでは
なくなってしまっている現代、便利さを求めることで失っていくもの」
「親が子に絵本を読み聞かせることで育まれるもの」
「絵本の読み聞かせが子育てにとって重要」
確かにその通りかもしれない。でもあまりにもテレビを敵視する
姿勢が鼻につく。
我が家も某社ブッククラブで毎月2冊ずつ絵本を届けてもらっている。
自分ではもしかしたら選ばなかったかもしれない本を
子供の年齢に合わせて幅広く見繕ってくれるシステムはたいへんありがたい。
ただ、その会報も「絵本の重要性、テレビ・ビデオの弊害」づくしというか
会員からの投稿もそんな内容ばかり…。
私自身は本は好きだし、テレビはあまりつけない というか、
見たいものしか見ない。
だからエライと言いたいのではない。
テレビがそんなに好きなわけではないだけで、
いいことだとは思わないが、ビデオが子守りすることも多々ある。
テレビが生活の一部になっていて、子供も小さい頃から
テレビにさらされて暮らしているのが当然のような時代なのだから、
もっと共存する方向で、どうしたらテレビとも絵本とも
楽しく付き合えるかを探す方向で考えていくようなことはできないのだろうか。
2002.5.9
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