それはばぁちゃんの怨念か…。
今を去ることン十年前。三人姉妹の長女である私の初節句。
それは両家にとって初の女孫の節句でもあった。
(私の)母は実家から、段飾りのおひなさまを買えるだけのお祝いを
お金でもらっていた。
(節句のお祝い人形は母方の実家から贈るものらしい。)
そして私の実家には段飾りを飾るだけのスペースも十分にあった。。。。。
なのに、理由は聞いていないが、当日母は行かず、
松屋町(おもちゃやおかしの問屋街。ひな人形や五月人形は大阪人ならまずここ。)
に行った父と祖母が選んできたひな人形は、15人全員そろってはいるけれど、
ガラスケースに入った木目込みのおひなさまだった。
贈ってもらった当の本人である私はそれなりに気に入っていたのだが、
母としては「段飾りがよかったのに…」とずっと思っていたらしい。
で、「孫が女の子だったら絶対段飾り。」と決めていたらしく、
また娘(私)も娘で、「住宅事情が…」と抵抗しつつも、
買ってくれるんなら、段飾りもいいなぁ…。
とノー天気に段飾りの購入に踏み切る(汗)
かくして、1月のある日、今回の主役である当時10ヶ月
(まだ自分で歩けないし、なんせ重い)の娘をウエストポーチ型抱っこ紐
に乗せ、ばぁちゃん(母)とふたりで松屋町を徘徊する。
子供の重みにやられて、翌日は腰痛で動けなかったのは言うまでもない。
店も人形もいっぱいあるのに、誰かが言っていたが、人形の方が主人を呼ぶらしい(怖)
結局、私の人形を買った店と同じ店で購入することになったのは、何かの縁か。
人形の身に付ける小道具はすべて取外し可能な上、刀の刃までも抜けるようになってるし、
たんすの引き出しも外見だけではなく、ちゃんと作られている。
当然ながら、出すのもしまうのも一仕事。
しかし…、
出し入れよりも何よりも、狭い家には、はっきり言って邪魔っ。
かくして毎年ギリギリに出し、3月4日に日付が変わると同時に速攻で撤去作業にとりかかるのであった。
以前、日記に書いたものですが、なぜ7段飾りなのか毎年説明するのもめんどーなので、
ここにアップすることにしました。
2002.2.20
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