何が転機になるのやら…。

幼少の頃のけーこちゃんは、とってもおとなしい、引っ込み思案なお子ちゃまでした。

小学校低学年の頃はいじめっ子の餌食になる日々。。。
どこのクラスにもいますよね? クラスみんなからいじめられる対象が…

だんだんいじめられることもなくなりましたが、目立つことは嫌いなおとなしい?女の子でした。
高学年の頃、30cmのものさしを片手に気弱な男子を 追いまわしていたような記憶の断片もあるのですが……思えばこの頃から?(笑)

小学校卒業の時、担任の先生からサイン帳にもらった言葉は
『引っ込み思案になるな。どんと前へ出よ!!』でした。
今や誰がそんな時代を信じるのでしょう?(笑)

中学校でもみんなの前でお話するなんてもってのほか。
『終わりの会』で係から連絡事項を伝えるだけでも頭が痛くなったものでした。

全員何かの委員をしなければならない役員決めの時は、 一番目立たない、発言の少ない、保健委員や美化委員を選んだものです。

高校入学後のクラブ決めの時も、おとなしく、目立たなく、工芸部に 入りたいと思いました。

でも一人でドアを叩く勇気はありません。
今、「うそぉ〜!!」って叫んだ人。 廊下に立ってなさいっ!!

ちょっと話して仲良くなった近くの席の女の子に
「工芸部一緒に見に行かへん?」と話し掛けたところ、なんと彼女は「落研見に行きたいねん」とのたもーた。

「じゃ、落研に一緒に行くから、明日は工芸部についてきてくれる?」 ということで契約?成立。

放課後、おそるおそる落研が活動中の和室の前に立ったとたん、 先輩たちにすごい勢いで中に引きずりこまれました(怯)

そして紙にクラスと名前を書かされ、なんじゃかんじゃお話しているうちに その日の部活の時間は終りました。

『次も必ず来てね』とのお言葉に、どうしようかと思いつつ、
名前書いちゃったしなぁ〜。 身元が割れてるから逃げちゃまずいかなぁ〜。 と、悶々とする日々。

一緒に行った彼女は、もうすでに入部を決めている様子。

ま、いっか、入っちゃえ♪

思えばそこが運命の分かれ道。
まっすぐすくすくと伸びて来た竹が、突然270度方向転換したようなもんです。

恥ずかしくて人前で話せない。なんて言ってたらやっていけません。
まず羞恥心を捨てることを学びました。
根性(ふてぶてしさ?)が身についたのもこの頃かもしれません。

お寺で開かれた他校との合同落語会では、商店街の中をのぼり持ってはっぴ着て チラシ片手に、 「おばーちゃん、おばーちゃん、今そこのお寺で落語会やってますから、見に来てくださ〜い♪」と、 なんのためらいもなく、客引きをしている私がおりました。

大学生になる頃は、人前で話せないどころか、役員会の司会もへとも思わないようになっていました。
でも(今もですが)仕切るのは苦手です。

先輩の「やってみる?」の一言で、
走る南海電車の中で、見知らぬ人に「上田正樹(その年の学園祭のコンサートに 呼んでました)のチケット買いませんか〜」って売り子もやったし…。
ほんとはそんなとこで売っちゃいけないんですよね?(笑)

おかげさまで、お勤め人になってから、外回りの営業で見知らぬ会社に飛び込みすることには、 さして抵抗はありませんでした。
飛び込みだけなら…(笑)

人間、どこでどーなるやらわかんないもんですね(笑)
今や、思ったことはスッパリバッサリ口にせずにはいられない、最強の性格を保持するに至ったようです。

2002.1.14
 

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