ロックの真髄は、
何と言っても「かっこよさ」にある。

そして、俳句というヤツは、
時折、実にかっこいい表情を見せる。

5・7・5のわずか17音で表現する潔さ。
作者のとらえた時空とひとつ
になる不思議な一体感。
エゴを脱ぎ去り、ひとつ次元の高い
「本当の自分」との出会いへと導いてくれる
でっかさ。

イメージをかき立て、
言葉の持つ力を見せつけ、
魂までを揺さぶってくる。

そんなロックな俳句を、探していこう!


=その1=

去年今年貫く棒の如きもの

高浜虚子

※去年今年(こぞことし)。去年から今年へと移りゆく間を、
目に見えぬ「棒」が貫いている、と。
虚子というひとの傑物ぶりを見せつける有名な句。
これほどのエネルギーを持った句は、ちょっとない。



千年の留守に瀑布を掛けておく

夏石番矢

※瀑布(ばくふ)は、大きな滝。
「ちょっと千年ほど留守する間に、滝でも掛けておくか…」。
留守にする者は、神であり、あなたである。


冬の日や馬上に氷る影法師

松尾芭蕉

※この芭蕉の句は、何となくドンキホーテを思わせるね。




月明の畝あそばせてありしかな

永田耕衣

※月明かりの下に、ちょいと畝(うね)を遊ばせてやろう…てな感じかな。
雄大なる遊び心。





水の地球すこしはなれて春の月

正木ゆう子

※意識は宇宙に飛び、地球と月を眺めている・・
  ロケットなど、乗らずとも。




菜の花や月は東に日は西に

与謝蕪村

※現代には、「月は流れて東へ、西へ…」という有名な歌もあるね。





けふ我は揚げ羽なりしを誰も知らず

沼尻巳津子

※何たる自由、&何たる孤独…

わが友人はこの句をよみ、
「これこそ、憂いなり」と言った。




泉から脱出したき星あまた

山崎十生

※泉に映る、あふれるほどの星たちよ!



薔薇崩る激しきことの起る前


橋本多佳子

※この人の句には、強烈なひらめきがある。
そして、いつもドキリとさせられる。




恐竜の背中は藤の咲くところ


五島瑛巳


※藤の花のつぶつぶと、恐竜の体の模様がオーバーラップ。
恐竜が今、太古の昔からよみがえった。


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