4800 TIPS & INFORMATION
 このページは、DC4800に関する情報や撮影方法などを紹介するページです。

1.手づくりクローズアップコンバージョンレンズ (モリゴンさん)
2.手づくりワイドコンバージョンレンズ (モリゴンさん)
3.ホルスター型ケース (こんどーさん)
4.コリメート撮影 (モリゴンさん)
5.ストロボ撮影 泥沼への道 (ikkkoman) 

6.ストロボ撮影 機材編 (ikkoman) 2001.12.14
7.
8.
9.
10.ストロボ撮影応用編 ミルククラウンを撮る (ikkoman) 2002.01.05
11.E5000用ワイコンは使えるか とりあえず遠景編(ikkoman) 2002.02.11
12.手づくりクローズアップレンズ TYPE2(こんどーさん作) 2002.02.11
13.E5000用フィッシュアイコンバーターを使う 2002.08.17
13.E5000用フィッシュアイコンバーターを使う 2002.08.17
 お久しぶりでございます。気まぐれというか、なんというか。ちょいと、DC4800でフィッシュアイでございます。
 んでもって、ニコンクールピクスE5000用フィッシュアイコンバーターFC-E8 0.21Xを使ってしまいました。UR-E6というアダプターも利用しております。当然、レンズ部分の径の大きさは違うのでありますが、手持ちで固定(?)して撮影すれば、ほら、上の写真の通り。ちゃーんと撮れてしまうのであります。
 この被写体に、気分を悪くしてしまう方がいらっしゃるかもしれませんが、お許しを。多分、女郎蜘蛛ってヤツでしょう。あー気味悪。レンズの1a先には蜘蛛がおります。それぐらい近づいておるのです。そして下から、蜘蛛の糸にくっついてしまうぎりぎりの位置から上向きで撮影しましたよん。
 でもって、時計でいうと1時の方向の強い光は太陽です。まさに、山の端に沈もうとしています。どうです、フッシュイアイでしょう。360度にわたって地上が写り込んでおります。
 とまあ、こんな感じ。しかし、E5000用のアクセサリー類は使えますねえ。ワイコンだって、ちゃんとしたアダプターを作れば使えるはず、って思っております。次は前にも試したE5000用ワイコンを使えるようにしてみまっせ。
12.手づくりクローズアップレンズ TYPE2 (こんどーさん作) 2002.02.11

その1 クローズアップレンズを装着した状態。ニコンE950で撮影


その2 クローズアップレンズと、レンズ上にあるのが、DC4800を分解したら、中から出てきた謎のネジ。撮影には支障はないとのこと。DC4800で撮影。


その3 謎のネジのアップ。このクローズアップレンズを使ってDC4800で撮影
 今回は、こんどーさん作のクローズアップレンズです。いやはや、トイレットペーパーの芯が使えるとは。
以下、こんどーさんのコメントをどうぞ。

◆クローズアップレンズについて
 壊れたVHS-Cのビデオカメラを分解し、一番前面にあったレンズがたまたまDC4800のサイズにぴったりだったので、作ってみました。レンズだけはなんとかリサイクルできたのでラッキーでした。
 筒の良いのがなかったため、ほぼ同じサイズの直径であり、加工性が良いトイレットペーパーの芯を加工して使っています。
 具体的には、レンズの前後を挟むパーツと、それらを巻きこむ外側の筒からなっています。補強のために、ビニールテープを貼って完成と言う安易な作りですが、それなりに使えています。

◆使用感
 クローズアップレンズのはめ込みが甘いと、画像の周りが黒くつぶれます。
 あまりにも焦点距離が短いためか、DC4800がピントを合わせようとしません。(レンズの前、3〜4センチぐらいでピントが合う;)ですので、カメラの位置を前後にずらして、液晶モニタでピントを確認をしながらシャッターを切ります。

◆その他
 分解した時に、シャッター周辺を見ましたが、上蓋部分に板ばねで取り付けてあったので、シャッターを押した感覚を調整するのは難しそうでした。

 以上、こんどーさんでした。しかし、分解までされましたか。ワタクシ、元に戻せる自信がありません。
11.ニコンE5000用ワイコンは使えるか とりあえず遠景編 2002.02.11

1)左はDC4800用ワイコン。右はWC-E68
大きさはさほど変わらないが、WC-E68は重い。1.5倍ぐらいだろうか。でもって前玉(レンズ)が飛び出している。取り扱い注意!これを装着するとDC4800は思いっきりバランスが悪くなる。



2)DC4800の28ミリストレート写真


3)DC4800 + 専用ワイコン


4)DC4800 + WC-E68


5)E5000 + WC-E68
 WC-E68(0.68x)をとりあえず、装着してみました。それにしてもニコンのアクセサリは高い。希望小売価格は2万円を超す。それだけに高級感はある。買ってまでして試すことなのかと疑問を感じつつ実験。結局、E5000本体まで買ってしまった。バカモノである。

 まず、使えるか使えないか、写真がウマク撮れるかどうか。今回は「分からない」「答えが出ない」とさせていただきたい。

 装着にはマルミのステップアップリング(43-46ミリ)を利用した。近くのカメラ店にこのサイズがなかったので、マルミ光機(03-3828-8880)に電話して郵送してもらった。千円ほど。2日で手にした。

2)
 まず、DC4800単体で28ミリで撮影。こんなもん。

3)
 DC4800に専用ワイコンを装着して撮影。さすが17ミリの実力。お約束通り、魚眼風に歪曲しております。地面の部分だけで十分分かる。

4)
 DC4800にWC-E68を装着。なんとあまり歪曲がない。ただ四隅がわずかながらケラレています。
 歪曲は純正に比べ少ない。右の橋脚部分も直線に近い。

5)
 さらに、E5000とWC-E68なら、こう。純正の組み合わせ。なるほど、これが19ミリ相当。
 ワイドの順番でいくと、3)、4)、5)。ま、そりゃそうだ。
 このE5000での撮影では、画面の縦横比率をDC4800と同じ2:3に設定。

 で肝心の画質は? ということになるのだが、これがいいのか悪いのか判然としない。もっと三脚を使ってピシッと撮影して検討しなくてはならない。ついでに歪曲の程度がよーくわかるような被写体を選ぶことが必要である。

 WC-E68の装着であるが、ステップアップリングの幅の分だけ本体レンズから遠ざかる。このあたりの影響がどうなのか。
 遠景を撮影する場合、WC-E68を装着したDC4800のピントは「無印(通常のオート)」「遠景」「マクロ」のどれに設定すべきなのか。今回試したところ、「マクロ」が結構よかったりして。実にワケが分からない状況であった。

 注意)実のところ、WC-E68もこう見えてそれなりに歪曲がある。
10.ストロボ撮影応用編 ミルククラウンを撮る 2002.01.5

その1
実にお手軽撮影。食卓上でチャレンジ。ストロボを寝かせて、そのストロボにお菓子の箱を斜めに立てかける。ストロボ光はミルククラウンの左奥から逆光で当てることになる。



その2
要領の悪い妻は、皿の真中に落とせない。


その3
まさに偶然のなせる技。けっこう芸術的だったりする。


その4
100コマぐらい撮って、やっとここまで。疲れる


ミルククラウンの撮影方法については
以下のサイトが詳しい。
www.netwave.or.jp/~baba/milk2.html
 以前から、やらなくっちゃと思いつつできていなかったDC4800によるミルククラウン撮影。とうとうやってしまいました。まだ不完全だが、今回はこれで許してくだされ。

 まず、撮影方法。極めて原始的。力技である。「その1」がそれ。外部ストロボをパコッ。その光をお菓子の白い箱の底でバウンスする。ちゃんとセッティングすればいいのだが、あくまでお手軽路線。で、皿の上に薄くはった牛乳に箸で雫を落とす。
 タイミングは勘。このへんも力技。カメラのシャッタースピードは1000分の1秒。絞りはF8。つまりマニュアル。クローズアップレンズを装着してマクロ撮影でおます。カメラは手持ち。

 ストロボはキヤノンの480EG。マニュアルで発光量を8分の1に絞っている。実際、露出はテスト発光して液晶モニターで確かめればいい。ストロボ光が強すぎる場合は、ストロボを遠くに離すとか、発光部にティッシュをあてがうとかすればいい。

 で、なかなかうまく撮れない。タイミングが第一でやんす。ワタクシの場合、遅い。さすが、お約束のトホホプロ。でも根気よ。根気。今回のミルク滴をたらす係は妻に登場を願った。その回数100回近く。妻をなだめすかしながらの撮影となった。

 「その2」。これってうまくいけば最高だったはず。クラウンが皿にかかってしまったのが残念。悔しすぎる。

 「その3」。遅れ方によっては、こういうのも撮れる。

 「その4」。このあたりで、不本意だが、かんべんしようということになった。何しろ100コマ近くにもなると、妻も機嫌が悪くなってくる。根気よりも、どう妻に仕事を継続させるかが重要となってくる。あやうくミルククラウンごときで喧嘩しそうになる。このあたりで正直、限界だろう。疲れた。

 ピントは適当。コダック純正のクローズアップレンズの+7というやつを装着。カメラのほうはチューリップマークのマクロモードでF8に絞っているからして、広角側で撮影すればピントは結構合う。

 全てのコマでトリミングあり。
 予想よりは難しくはなかったが、さらに上を目指すとなると奥は深いはず。

 
 ストロボ撮影について、以下のような内容で、ワタクシなりの考えを紹介したいと思います。
 ストロボはあくまで、内蔵ストロボと、外部ストロボだけ。なるべくオート撮影、たまにマニュアルでの撮影に触れたいと思います。
 また、DC4800によるストロボ撮影ですが、これをメインにするつもりです。
 下の項目は予定です。変更するかもしれません。また、記述はできる項目から進めます。
9.ストロボ撮影とは
ストロボの役目
 1.暗い
 2.動きを止める
 3.補助光
     キャッチライト
 4.色調調整
 5.露出差の補正
8.ストロボ撮影の基本事項
ストロボの仕組み
 1.ガイドナンバー
    絞り
    ISO
 2.シャッタースピード
    X接点とは
 3.オート調光
    マニュアル
    外光オート
      ISOでの調整
    TTLオート
      調光補正
 4.ミックス光の露出レベル
 5.バウンス撮影
     バウンスキューブ
     リフレクター
     ルミクエスト
 6.色温度コントロール
     バウンスキューブ
     ゼラチンフィルター
7.DC4800によるストロボ撮影
1.内蔵ストロボ
   露出制御
2.外部ストロボ
   使用できる機種
   スレーブ
   取り付け例
  マニュアル発光
  外光オート
6.ストロボ撮影 機材編 2001.12.14

その1

その2


その3


その4











その5




その6
 内蔵ストロボでは「ものたりない」なーんて言っている諸兄に、ちょいとワタクシメのお手軽外部ストロボの使用事例を紹介せねばなるまい。またまたDC4800から離れる部分が多い。ゆるしてちょ。

 ワタクシのDC4800の外部ストロボの基本は、「その1」「その2」である。ちょいと大げさかもしれないがしょうがない。これなら、ストロボの使い勝手がいいのである。自由度がある。頑丈である。コードを伸ばして使えばカメラ本体から離して発光できる。

 「その1」はニコンのSB28(GN36)とブラケットSK6。
 「その2」はキャノンの480EG(GN48)。

 しかし、今回また銀塩カメラでの使い方を紹介することになって申し訳ない。ストロボの部分だけ、見て欲しい。

 「その3」は、「5.ストロボ撮影 泥沼への道」で紹介した「オムニバウンス」というバウンスキューブである。ストロボの先にはめ込む。これが通常用いる白いタイプ。
 光が拡散する。実際、どの程度の効果があるのか。実のところ、それほどでもないと思っている。45度ぐらい上に向けて使う。
 アメリカの報道カメラマンがよく使っている。1個3000円から5000円ぐらいだろう。機材館(www.kizaikan.com/)でネット販売している。ワタクシは、アメリカに出張して買ったり、名古屋に出張したときカメラ屋さん(確かトップカメラ)で買ったりした。

 ただオムニバウンスは、使えるストロボが限られている。カメラメーカーのストロボで、上位機種に限られる。また、そのストロボごとに形が違い、使いまわしができない。

 「その4」は、緑とオレンジのオムニバウンスである。緑は、「5.ストロボ撮影 泥沼への道」の「神楽」の撮影につかったモノ。オレンジは逆に、白熱灯の場合に使える。
 あと、オレンジは、夕日をバックにしたり、屋台で撮影するときなど、白いストロボ光をオレンジ色にして人物を雰囲気ある色に写すことができる。


 しかし、バウンス撮影に関して言えば、さらに下の方法が手軽で、もっと自由に光を扱うことができる場面が多い。

 「その5」は、手づくり「リフレクター」、つまり反射板である。バウンス撮影する場合には当然、ストロボ発光面を上に向けるが、当然、後方に逃げる光がある。この光を含めて、前方に直射する機能も持つ。天井などに反射させる拡散光と直射光(直射光といってもリフレクターで拡散している)のミックスで、なかなかいいでやんす。
 リフレクターの面積も加減でき、直射光の強さもコントロールできる。またストロボの左右の向きと上への向きを調整することで、光の直射光の向きをコントロールできる。なかなか、使いこなせばオモロイやつなのである。

 これは、日曜大工の店に行って、白いプラスチックだかアクリルだかの板を買ってきて、適当に切って作った。かさばらず、なかなかイイ。用途に応じて、大小持っている。
 そうそう、取り付けはマジックテープ。ストロボとリフレクターにそれぞれ付けている。ストロボにマジックテープがつけてあるのが分かるだろうか。

 「その6」は、リフレクターの変形版。実は、「その5」で使っているリフレクターの裏側である。これは、上半分が緑色。
 なぜか。これが、要するに緑色のオムニバウンスの役割を果たす。この白と緑の割合は、ちょいと試行錯誤して決めた。
 これは、緑部分の濃さにも関係してくる。

 ストロボ光の色に関して言えば、発光面に、ゼラチンフィルターを貼り付けばOK。チョイト高いが、いろいろな色のものを売っている。コダックとフジのどちらかだろうが、材質からしてフジのほうが強そうだ。


 そのほか、外部ストロボを発光させるために、ケーブルを利用するほかに、光を感じてストロボを発光させるスレーブがある。これについては、またのちほど。
5.ストロボ撮影 泥沼への道 2001.12.11 - 続く
 とりあえず、作例から。基礎編はまた時間があるときに。この文章と説明スタイルも今後、補筆、変更いたします。

 さあ、ストロボ撮影の実際について、ワタクシの悪戦苦闘を紹介しよう。申し訳なく思うのは、あまりDC4800で撮影した作例がないのである。しかし、ヘビーなDC4800ユーザーなら、以下の作例ぐらい撮影することは、屁でもないだろう。

 本来ならば、ストロボの仕組みや役割をまず説明しておいて、各論に入るべきなのだろうが、ワタクシには前勉強もなく、そんな高尚なことはできない。んでもって、こういうスタイルになった。

 のっけからややこしい作例をアップしてしまうが、ストロボの扱い方次第で、写真表現の幅がグゥーっと広がることを知ってもらいたい。
 しかし、知ったが最後、ストロボの魅力にとりつかれたアナタは、抜け道のないストロボの世界にドップリとひたることになるであろう。

 外部ストロボの使い方を中心に紹介したい。しかも外部ストロボ1灯である。1灯をいかに上手に扱うか、1灯でいかに美しく撮るか。しかもオートで。これは、ワレワレにとって現実的で切実な問題である。外部ストロボについてはとりあえず、「4800 MAIN」の「外部ストロボで万全」を参照してほしい。

 実は、外部ストロボでの人物のバウンス撮影からアップしたかったのだが、作例がないのである。いや、大量にあるのだが肖像権とやらで、ここには紹介できないのである。ひとまず、以下の作例でお茶を濁さして下され。
その1. 神楽を撮るのはしんどいぞ 12.11
 いきなりで申し訳ないが、上の作例にはストロボ撮影のエッセンスというか、おもしろさを感じ取っていただきたい。まず、この作例で、ストロボ撮影の全体像をおおまかに見てみたい。神楽の一シーンである。
 この撮影では銀塩カメラを使用していることをお断りしておく。DC4800でも同様の撮影が可能。デジカメのほうが、たちどころに結果がわかって便利なぐらいである。

 露出はマニュアル。シャッタースピードは1/125、絞りはF4。背景が、1段アンダーになるように設定している。
 そんでもってストロボの登場である。もちろん手軽にオートで発光である。そんでもって、こーんな写真の出来上がり。

 露出がおかしければ、モニターを見て調整すればOKである。
 鬼の持っているモノ(何て言うのだろう)と衣装が流れている。これを、ただ単にストロボの光で撮ろうとすると、全てが止まってしまう。鬼の影が後方に出てしまう。後方を1段アンダー程度の露出にしておけば、影が出たとしても、どぎつくない。

 実は、ストロボの光をダイレクトに発光していない。ストロボの先に、オムニバウンス(後日に説明)という光の拡散ボックスを取り付けている。しかも、その色は緑色である。なぜ緑色かというと、この舞台の光が水銀灯だったためである。
 つまり舞台の光の色が緑だからストロボ光も緑色にして、全体を緑色の光で撮るのである。このとき、デジカメのホワイトバランスは昼光である。オートにしない。
 そして撮影後、パソコン上で、緑色を引いて全体の色を整える。つまり、全体を緑カブリさせて、後でパソコンで修正してやろうと言うわけである。
 デジカメのホワイトバランスをあらかじめ蛍光灯にセットしておくという手もある。この場合だと、撮影後にそれほど補正が必要ないかもしれない。
 もし、ここで通常のストロボ光を当てたとすると、背景が緑色、ストロボ光があたった部分だけが自然な色に写る。しかし、背景の緑かぶりの部分だけ色調整をしようとすると、手間がかかるうえ不自然な境界ができてしまう可能性がある。

 動きのある写真は難しい。ストロボの使い方より、タイミングの取り方の方が難しい。この作例も、もっとシャッタースピードを落としてみてもよかった。さらに動感が出ただろう。
その2. 奥行きのある被写体も難しい 12.11
 この作例は、ストロボを直射しないほうがいいと言いたかったが伝わるだろうか。上の例でもそうだが、こちらの作例のほうが基本技である。
 これは花屋さん。ニコンD1で撮影(色調整が不完全、申し訳ない)したが、コンパクトデジカメでも、できる。ただ、DC4800なら外部ストロボが必須だろう。

 通常、このような写真を撮ろうと思うと、手前の花がまず間違いなく白く飛んでしまう。これは当たり前。この花はカメラから40、50センチ。近すぎる。ではどうするか。
 1)ストロボをカメラから離す。そして、手前に強く当たらないような向きで発光させる。
 2)ストロボをカメラに付けたままだが、発光部の向きを変え、手前に強く当たらないようにする。または、手前に当たらないように発光部の一部を覆う。

 この、どちらかをやってみる。花と人物の露出をそろえることが肝心である。
 しかし、話が元に戻るが、なぜこのシーンでストロボを使わなくてはならないか。それは、暗いのである。1/30秒でF4程度。この明るさでは、せっかくの花の色やオネーサンの顔がくすむ。また、花屋さんの明かりの種類によって色カブリが出る。これを消す意味で、ストロボの登場なのである。
その3. これは基本だが、チョイトひねりあり 12.11
 一体、何を言いたいか不明の写真である。何が主題なのだ。ワタクシ自身わからない。それはいいとして、これが、まさにスローシンクロの代表格の写真であろう。
 何をもってスローシンクロと言うか、厳密な定義をワタクシは知らない。シャッター速度を遅くして(あるいは、X接点より遅くして?)、ストロボを同調させて撮影する方法をスローシンクロというのだと思う。
 この方法も、一番目の作例と全く同じ。ただ違うのは、三脚を使用していることぐらいか。
 この写真のポイントは、左手前の人物の部分だけにストロボの光を当てるということである。その他の部分には、ナトリウム灯の光の色であるオレンジ色を残すわけである。奥の緑色の光は蛍光灯だろう。複数の種類の色の違う光が混在しているときは、撮影後の色補正のやる気をなくす。むしろ、雰囲気を生かす意味で、そのままの方がいいと思う。
 ニコンD1Hで撮影。シャッター速度はたぶん2秒。絞りはF4かF5.6。ストロボは手持ちで、人物の方向に向けた。
 
その4.つまり、光をコントロールすること 12.13
 クリスマスイルミネーションをバックにカワイイ彼女を撮る、といった場合によく使う手である。これはまさにスローシンクロの基本技。しかしまあ、彼女の代わりに、車にはねられ非業の死をとげたイノシシとは、これいかにである。
 通常、スローシンクロは、ストロボ光の当たっている部分と、当たっていない部分の露出差をうめるため、シャッター速度を遅く設定して撮影する手法である。暗めの場所で全景をスローシャッターでとらえ、人物をストロボの光で撮る。室内で人物を撮る場合にも、この方法を用いるといい場合がけっこうある。

 このイノシシ。ある街のでっかい道路で死んでいた。とてもイノシシが出てくるような場所ではない。そんでもって、イノシシの死を、周囲の様子とともに描写するには、やっぱりスローシンクロしかない。真夜中、車が傍らををぶっ飛ばす。そのテールライトの光跡がビューン。
 シャッターは30秒。絞りはF22。三脚を使用。ストロボはカメラから離して、やや上からパコッ、ってな感じでなんてことはない。

 なんてことはないのだが苦労いたしました。だいたい危険すぎる。カメラのすぐわきは車線である。でっかいトラックがビュンビュンブッ飛ばしてゆく。オソロシイー。
 車のヘッドライトがイノシシに当たると、露出オーバーになって、白く飛んでしまう可能性がある。ここがポイント。車が近づくとワタクシ自身が壁になって、イノシシの身をヘッドライトから守る。そうまでして撮る写真かい? こわいよー。
 ストロボは、車が近くにいないときにパコッ。何故かというと、安全運転の妨げになってはならないからである。そうそう、この写真、本当は、血が流れておりましたがパソコン上で消しました。
 そうそう、彼女をイルミネーションをバックに撮影するときは、イルミネーションの露出はやや明るめに設定すること。これが大事。DC4800だったら露出補正をプラス側にすること。バックに明るいもの、たとえば電灯なんかがあるときは、一般的にプラス補正であります。
 今回も、実に適切(?)な作例であった。
その5.デイライトシンクロよん 12.13
 これはデイライトシンクロの作例である。日中シンクロともいう。モデル撮影でよく用いる方法である。何をもってデイライトシンクロというか、ワタクシは知らない。昼の日中にストロボを使うからか? ウーン。
 この作例は、ある秋の日、街中で思いも寄らぬザクロを見つけて撮影したものである。ふっふーん。こりゃ、やっぱデイライトシンクロでんな。これしかないと考えたのであった。
 露出は、まず、街並みに合わせる。ザクロは木の中、しかも日陰にあるからにして、当然露出はアンダーになる。ストロボを使わないと、黒い影にしかならない。ストロボの登場である。
 ストロボ光のレベルは、当然、向こうの風景と同じか、やや暗めになるような強さ。強めに当てないほうがいい。これがポイント。この作例では、ちょいと強すぎたかも。ストロボの向きは適当。モニターを見て確認しながら撮影する。DC4800なら、露出設定はマニュアルがいい。ストロボ光のレベルは、どうでしょう、トレーシングペーパーで発光面を覆って調整しましょうか。外部ストロボなら、マニュアル発光で光量調節するといい。
 ストロボ光の当たっているところと、そうでないところの露出レベルをいかにコントロールするか。これがストロボ撮影の基本。これは、デイライトシンクロにもスローシンクロにもすべてに共通する。ここが腕のみせどころなわけだ。と偉そうなことを書くトホホなikkomanである。
4.コリメート撮影キット モリゴンさん作 2001.12.11


























9,10
 モリゴンさんは、この道のプロですね。今回はコリメート撮影。すんごいです。以下はモリゴンさんの解説です。

 1)今回DC4800と組み合わせる為購入したフィールドスコープ
一二三光学機械株式会社製
www1.biz.biglobe.ne.jp/~hifumi/
聞いた事の無いメーカーでしたが
安くて品物も良いしメールでの問い合わせにも丁寧に答えてくれました。


 2)サイズを合わせてカットしたパイプ(接眼レンズアダプター)にフィールドスコープの接眼レンズをはめ込みます。口径が少し小さめのパイプを選んで厚手のビニールテープを巻いて微調整します




 3)アダプター付きの接眼レンズを本体に取り付けた状態です。







 4)これはカメラ側のアダプターフィルターアダプターに使ったものと同じサイズのパイプを使ってます。

ikkkoman
 この作例は、モリゴンさんのサイトから移植させていただきました。どうもです。
モリゴンさんのサイトは、
www.ne.jp/asahi/morigon/world/
です。




 5)上のアダプターをカメラに取り付けた状態です。


ikkoman
 それにしても、モリゴンさんの、この筋の技術はすごいですねえ。感心いたします。ヒレフシてしまいます。おかげでこのサイトもより一層、厚みを増すということであります。感謝。感謝。






 6)フィールドスコープの接眼レンズにカメラを差し込む形で取り付けます。
カメラのズームは望遠よりにしておきます。
(広角側だとケラレが出ます)
後は液晶モニターで画角のチェックをします。







 7)結合部のアップです。カメラの重さを充分支えています。











 8)これは、手ブレを防ぐ為に作った
レリーズ取り付けキット
ステンレスのステーを曲げて作った本体に
市販のレリーズを固定してあります。







 9)、10)レリーズをカメラに取り付けた状態です。横から見た図とシャッター部分のアップです。


 以下は、モリゴンさんの作例です。
すばらしいではありませんか。




夕日
3.ホルスター型ケース こんどーさん作 2001.11.02

 1)固定した状態


 2)少し本体をずらした状態


 3)後ろから見た状態


 4)装着した状態
 こんどーさん、立派でございます。以下、いただいたメールの内容を、そのまま掲載します。

1)固定した状態
 →レンズの回りにベルトをまわし、ボタンで固定します。
 →現物合わせで適当に革をカットし、強度が必要な部分は、
  2枚の革の間に牛乳パックを切り抜いてはさんでいます。
 →千枚通しで適当に穴をあけ、針と糸で縫ってます。
 →ちなみに製作期間は2週間程度です。

2)少し本体をずらした状態
 →グリップとかに付けてある白いのは、テープ状のすべり止めです。

3)後から見た状態
 →背後にあるフックをベルトに挟んで装着します。

4)装着した状態
 →レンズキャップを外した状態で腰につるします。
 →写したいものが見つかったら左手でボタンを外し、ストラップを右手にはめてから
  おもむろに引き抜きます。
 →秋冬は、カメラの上に上着をかけて隠します(^_^;
  DC4800は厚みがあるので結構目立ってしまいますが...


 メールの内容は以上です。しかし、すごいですねえ。ワタクシなんぞ、自作ってなことに考えも及びません。
 DC4800の本体にも、滑り止めが施してありますね。多いに参考になります。
2.自作ワイコン モリゴンさん作 2001.08.14

これがそのワイコン


素の状態、28ミリ


ワイコンを装着すると
 作ワイコンづくりに挑戦されていたモリゴンさんの新作です。完成です。おめでとうございます。このワイコン、使えそうですね、ホンマ。この技術、羨ましゅうございます。

 法は、まず、「レイノックス」のビデオカメラ用ワイコン(QC505)を用意。これをレンズの前に直接付けると、画角は確実に広がるが、ピントが合わない。クローズアップ用に使った虫眼鏡と重ねてみたら「ド近眼の私が眼鏡を掛けた時」の様にピントが合ったとのことです。これが大発見です。
 に、2枚構成にする作業。モリゴンさんの言葉を借りると、
 「材料はクローズアップレンズと同じで、ワイコン(QC505)のレンズを傷付けない様に枠からはずしたのが、前回(2.自作クローズアップレンズ参照)の写真にある黒ふちのレンズです。2枚のレンズを1つの輪っかに押し込めなかったので、輪っかも2つ作って貼り合わせてあります。虫眼鏡をカメラ側にするとケラレが出ません、矢印の所が接合部です」。
 
かしまあ、よくできたもんですね。虫眼鏡とピントの合わないワイコンで、ピントの合うワイコンが出来るんですか。機械音痴の私には理屈がさっぱり理解できません。
 「いい歳したおっさんが何度も虫眼鏡と、とゆの継ぎ手を買いに行くのは、かなりトホホでしたが内心、『これでワイコンも使える』とワクワクものでした」とモリゴンさん(IKKOMANより若いそうです)。いやはやトホホ路線にはまってらっしゃいます。
 
1.自作クローズアップレンズ モリゴンさん作 2001.08.03

材料。とゆ用継ぎ手(右上)、丸足用ラバー製
「家具スベール」(左上)、虫眼鏡(左下)、右下は製作予定のワイド用レンズ(黒いフチあり)



完成品


取り付け状態
 リゴンさん、ありがとうございます。純正アダプターやレンズが品切れということで、自作を決意したという自称「小細工好き」のモリゴンさん。製作方法をメールでいただきました。

 意するものは次の3点。
1.「とゆ」用の継ぎ手(内径45ミリ)
2.丸足用のラバー製「家具スベール」(内径35ミリ)
3.虫眼鏡(径45ミリ)

 程は、
 1.継ぎ手を切って黒く塗装する。
 2.レンズをはめ込む。
 3.家具スベールの本来底になる部分を切り落として、輪っか状にする。
 4.レンズの反対側に「3」をはめ込む。

 、完成とのこと。ポイントは、DC4800の起動時のレンズの出っ張りが「家具スベール」の内径とぴったり合うことだそうです。
 実写結果は、「4800 PHOTO 2」のコーナーに掲載させていただきましたが、これが素晴らしい。かなりの解像度があるとみました(私でもこれぐらいは分かる)。これは十分使えますね。

 リゴンさんは、さらにワイコン自作にも挑戦されるとのこと。期待しております。この自作レンズは、周辺機材在庫切れに泣くDC4800ユーザーにとって朗報となること請け合いです。
 
番外 2001.12.02
 このページはサイト作成以後、2001.12.01まで、掲示板の代わりの役目を持っていました。最近、掲示板をつくりましたので、発展的に情報ページにいたしました。
 サイト開設以後、モリゴンさん、Teraさん、あつこさん、Yさん(現在は、Tacchangさん)、hironnpaさん、こんどーさんからいただいたメールとワタクシからのお返事を掲載していました。この間、お便りありがとうございました。