おうめさんの想い出
東芝 Summer Love Generation　Aug. 12th, 1973

東芝サマーラブジェネレーションは、１９７３年８月１２日、
東京の、銀座三越屋上の特設ステージで開催されました。

１０１のメンバーで、東芝レコード所属のワカ＆ヒロ、井口典子、西玲子の３組が、
新曲と、レパートリーをそれぞれ２〜４曲ほど歌われました。
ワカ＆ヒロは、「想い出の青い空」「聞き違い」「アローン・アゲイン」を
歌ってくださったように記憶しています。

中学２年生だった私は、憧れの若子内さんの姿を　なまで拝見していることで、
とても尋常な精神状態ではなく、歌を聴いたり、お顔を見たりすればいいのに、
とにかくこの一瞬をカメラに収めて永久保存したい、と写真ばかり撮っていました。

そのため、当時の日記にも、ほとんどその場の状況は書かれていず、ただただ
「ワカに会えた」「曲の合間のおしゃべりが楽しかった」「握手をしてもらった」ということが、
とても日本語と思えない文章で、記録してあるだけです。そのことをずっと後悔していましたが、
今回、その写真をみなさんに見ていただけることで、少し救われる思いもいたします。

　こういう時も、wakaさんは、ほんとうに明るく楽しい方で、積極的に３枚目に徹して
いらっしゃいました。看板の文字が「ワコ」になっており、ヒロさんがあの声で、
「これ、ワコになってるねぇ〜〜」とおっしゃると、「オレ、オカマじゃないもん。」と、
抗議されていました。考えて見れば、ヒドイ話ですね、名前を間違えるなんて。

お母様とお顔などよく似ていて、街を歩くと、近所のお知り合いから、
あら、奥さん、と、挨拶される、という話をお聞きしたのも、このときだったと思います。
そして、足元は、もちろん、ロンドンブーツ。会場は、中高生の女の子がいっぱいでした。
今、みんなそれぞれの生活をなさっているのでしょうね。

　wakaさんがずっと音楽を続けてくださっていたこと、
そのことに今、心からお礼を申し上げたいです。あの日と全くお変わりない
素敵な声を、またいつかライブでお聞かせいただける日を、心待ちにしております。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おうめさん