味わいのオブジェ編

その1


海外をうろついていると、時折妙に自分の感性をくすぐるモノに出会う事がある。
それは刹那に感じるものであったり、じっくり見つめているうちにそこはかとなく湧き上ってくるものであったりする。
ここでは、私が出会ったそんなモノ達をご紹介します。
撮影地 : 中華人民共和国
       成都 文殊院
撮影時期 : 1997年6月
成都の由緒正しいお寺「文殊院」内に石塔が有った。
その石塔の周りに「獅子(日本では狛犬に変化)」を題材にしたらしい「獅子百態」とでも言ったような彫刻があったが、その中の一つ。
他の獅子は普通に座っていたり、逆立ちしていたり、球乗りしていたりと単独で何らかのポーズをとっているが、どうした訳かこいつは坊さんの頭にとりついている。何か意味のあるポーズなのか、単に作者がネタに詰まって血迷ったのかは定かでは無い。
しかし、この作者が凡庸な人物でないことは、坊さんの活き活きとした幸せそうな表情からも見て取れる。
「ちょっと活き活きし過ぎではないか?」との声もあるが・・・


撮影地 : 中華人民共和国
       広西チワン族自治区
       桂平
撮影時期 : 1997年
これは、写真に収めたのがここのモノであったと言うだけで、実は中国内では結構見かけるモノの一つ。
お寺の鐘の上についているので、聖獣ではないかと思われるが、何なのかは不明。
ぺろりと出した舌がラブリーである。


撮影地 : 中華人民共和国
       広西チワン族自治区
       桂平
撮影時期 : 1997年
「桂林風景区」「花山壁画」と並び広西チワン族自治区の3つ目の「国家級風景区」に指定されている「桂平風景区」の山の中にあった観音(?)像。私は勝手に「コスプレ観音」と名付けているが、身にまとっておられるのは、この辺りの少数民族の民族衣装のようだ。
なかなかインパクトがあるが、地元の人にはこれで普通なのかも知れない。
そう考えれば、我々が普通に考えている時々いろんな服を着せられている「お地蔵さん」も、外国人には結構インパクトを与えているんだろうか?


撮影地 : 中華人民共和国
       蘇州 拙政園
撮影時期 : 1997年7月
「拙政園」と言えば「中国三大庭園」に数えられる名所だが、その庭園内の蓮池に突如出現したのがこちら。
「働く事は美しきかな」という感じであるが、このハリボテの顔はないんでないかい?
尚、担いでいる籠(?)の中身は蓮池だけあって「蓮根」だった。


撮影地 : 中華人民共和国
       広西チワン族自治区
        柳州市

撮影時期 : 1997年4月
このポーズ、どう考えても有名な「アレ」なんだけど、デザインが完全に中華風になっている。
さすが中国、「奥が深い」とか、「懐が広い」と言か、「大概にせえよ」と言うべきか・・・


撮影地 : 中華人民共和国
       広西チワン族自治区
    南寧市

撮影時期 : 1997年3月
南寧の博物館で催されていた「大昆虫展」での1コマ・・・って、何で豚やねん!!
本来、右上に写っているような大きな虫の模型(モノによっては羽や手足が動いたりする)の展示の筈が、この豚さんがで〜んと居座っていた。この写真では分からないが、実はこの親豚、口と尻尾が電動で動き、子豚の方は目が赤く点滅するという仕掛けがあった。
尚、余談ですが、ここに写っている後姿の女性は、この後豚の台座に座って、にっこりと記念写真を撮っていました。



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