題名:大暴れ風来坊
媒体:映画(1960年 日本)
見た場所:松山市 衣山シネマサンシャイン(松山映画祭2002)
見た日時:2002年10月27日(日) 10時30分の上映
その回の動員人数:22、3名
監督:山崎 徳次郎
出演:小林 旭、浅丘 ルリ子、宍戸 錠 他

「マイトガイ」旭の風来坊シリーズ。
宍戸錠の「十字架の政」は最高です。
なんと言っても、最初の登場シーンで服は神父のものなのに、お遍路さんのアミ笠持って出てくるなんて(笑)
昭和30年代の松山の街並みが出て来ますが、今の松山にも残っている景色あり、全く変わってしまった景色あり、そして私が子供の頃にはまだあった建物なんかもあって、とても興味深かったです。
ストーリーは単純と言えば単純ですが、ツッコミどころも一杯あって、大変楽しめました。古い映画を見れる機会ももっと欲しいですね。
ビデオで見るのも良いですけど、大きなスクリーンでたくさんの人と共有体験が出来る劇場で見るのは、また格別です。
浅丘ルリ子さんも非常にきれいだし、白木マリさんも色っぽくて、とても十数年後に菅井きんさんと一緒になって藤田まことを苛めるようになるとは思えません(笑)


題名:ロッキーホラーショー
媒体:映画(1975年 イギリス)
見た場所:松山市 衣山シネマサンシャイン(松山映画祭2002)
見た日時:2002年10月26日(土) 23時00分の上映
その回の動員人数:約40名
監督:ジム・ジャーマン
出演:ティム・カリー、スーザン・サランドン 他

カルトムービーの代表作と言っても良いでしょう。
実はLDを持っているんですが、劇場で見たくって行って来ました。
まず、チケット売り場でスーパーの買い物袋のようなビニール袋を渡されます。
中には、紙吹雪ようの紙、新聞紙、クラッカー、そして米が・・・
映画が始まったら、結婚式のシーンでライスシャワーを投げ、雨のシーンで新聞紙を頭にかざし、主役が出て来たら、クラッカー鳴らして紙吹雪も投げる。
ペンライトをかざしたり、中にはライター点けたり(火気は禁止のはずだったが)、水鉄砲で水撒いたり(水気も禁止だったはずだが)、「タイムワープ」は一緒に踊る!
映画館の支配人さんが先頭に立ってコスプレしたりして盛り上げてくれていたので、かなり楽しめた上映でした。
もう少し早い回に行けていたら、もっと盛り上がったんだろな〜〜〜
次は是非、インド映画をこの方式でやっていただきたい。
それにしても、スーザン・サランドン若い!!


題名:快盗ブラックタイガー
媒体:映画(2000年 タイ)
見た場所:松山市 シネマルナティック
見た日時:2002年10月21日(月) 20時15分の上映
その回の動員人数:6名
監督:ウィシット・サーサナティヤン
出演:チャッチャイ・ガムーサン、ステラ・マールギー 他

濃い・・・・・とにかく濃い・・・・・いろんな意味で濃い。
出演者の顔もみんな濃いし、みんな熱い。
そして、独特の色彩感覚。
始まった途端に、昔の彩色されたカラーブロマイドを見ているような、妙ににじんだようなピンクの服を着たヒロインが出て来たところから、妙に引き込まれていってしまう。
主要登場人物が妙に真面目君な中で、主人公のライバル、マヘスワンが実にいいかげんで良い(笑)
出てくる子役が、皆大人になった時の役者とそっくりで、どこから見つけたのかと関心してしまいました。
題名の「快盗」は誰がつけたのか知らないけれど、「怪盗」でないのに暫く気付きませんでした。
そして「ブラックタイガー」。勿論「黒い虎」という異名のガンマンということで、かっこいい名前の筈なんですが、初めて聞いた時「タイ=トムヤン・クン」という連想からか、スーパーでパックに入って売られているエビのブラック・タイガーの方が頭に浮かんで来てしまって、以来頭にこびり付いてしまって消えず、ずっとお間抜けな題名のように感じてしまうのは、私だけでしょうか?・・・でしょうねぇ。


題名:トゥームレイダー
媒体:ビデオ(レンタル)
見た日時:2002年10月20日(日)
製作年・国:2001年・アメリカ
監督:サイモン・ウェスト
出演:アンジェリーナ・ジョリー、イアン・グレン、ノマ・テイラー、ダニエル・クレイブ、ジョン・ボイト 他

劇場で見たかったけど、見損ねていた作品。
アンジェリーナ・ジョリーのララ・クロフトは確かにかっこいい。
ストーリー的には、特に難解なところはなくて、娯楽作品としてはある意味無難で、単純お楽しみには適した作品。
ただ、主役以外の登場人物に、ほとんど厚みが感じられない。
思想も行動パターンも使い古されたお決まりの「悪役」という感じ。
「パート2」が作られているそうなので、是非次は魅力的な登場人物を期待したい。


題名:アニマルマン
媒体:映画(2001年 アメリカ)
見た場所:松山市 衣山シネマサンシャイン(松山映画祭2002)
見た日時:2002年10月20日(日) 15時30分の上映
その回の動員人数:約30名
監督:ルーク・グリーンフィールド
出演:ロブ・シュナイダー、コリーン・ハスケル、ジョン・C・マッキンリー 他

設定的には「600万ドルの男」というべきか「フランケンシュタイン」というべきか・・・(どっちにしても元ネタが古いか)
事故で瀕死の重傷を負った警官に、科学者が動物の臓器を移植して助けるが、その警官が動物パワーと共に動物の本能まで受け継いでしまい、英雄転じて窮地に追い込まれるというコメディ。
ラストのどんでん返しは、かなり毒があると思います。


題名:暴れん坊兄弟
媒体:映画(2002年 日本)
見た場所:松山市 衣山シネマサンシャイン(松山映画祭2002)
見た日時:2002年10月19日(土) 11時00分の上映
その回の動員人数:約20名
監督:沢島 忠
出演:東 千代之介、中村 賀津雄、進藤 英太郎、中村 錦之介 他

チャンバラ映画はええなぁ。
誰か映画俳優さんが書いた本の中で、「殺陣が一番うまいのは錦之介」ということが書かれていた記憶があるが、「なるほど」と思った。
この作品では、木刀での稽古風景が少しあるだけだが、姿勢がピシっとしていて、正に「隙がない」。
冷静な兄が、最後に悪に対してキレて暴れるシーンは爽快で、後から後から正悪入り乱れて出てくるチャンバラシーンは、日本の映画黄金期の熱気とパワーを感じさせてくれます。


題名:カタクリ家の幸福
媒体:映画(2002年 日本)
見た場所:松山市 衣山シネマサンシャイン(松山映画祭2002)
見た日時:2002年10月18日(金) 21時30分の上映
その回の動員人数:約60名
監督:三池 崇史
出演:沢田 研二、松坂 慶子、武田 真治、西田 尚美、忌野 清志郎、丹波 哲郎 他

何でしょうか、これは(笑)
リストラされてペンションを始めた役が、妙に似合っているジュリー=沢田研二。普通の主婦の松坂慶子。1人、妙にダンスの切れが良い武田真治。ぷっつんしている西田尚美。あやしさ満点、丹波哲郎。そして、某詐欺事件をモチーフにしたとしか思えない忌野清志郎のイギリス生まれのアメリカ軍人。
監督が「この役はこの人に演じてもらって、こう撮りたい」と思ったままにやってしまったんじゃないかと思われる、配役と内容。
劇中のジュリーと松坂慶子のデュエットシーンなんて最たるもん。
妙に凝ったクレイアニメがあるかと思えば、チープな合成なんかもあって、見てて楽しかったけど、ダンスシーンは、やはりいくらインド映画を意識しても、それに伍する事は無理。
だって、この映画のダンスシーンでも、大人数が踊っているように見えても(実際、他の日本映画に比べたら多いかも知れないが)、画面の枠の中にいっぱい詰め込んでいても、その外には人がいないというのが、なんとなく分かる。
インド映画の場合は、何となく画面の外に映っている人の倍くらいの人がいるんじゃないかっていう、雰囲気と迫力があるんですよね。


題名:山の郵便配達
媒体:映画(1999年 中国)
見た場所:松山市 シネリエンテ
見た日時:2002年10月15日(火) 16時25分の上映
その回の動員人数:3名
監督:フォ・ジェンチィ(霍建起)
出演:トン・ルゥジュン(滕汝駿)、リィウ・イェ(劉[火華])、ジャオ・シィウリ(趙秀麗) 他

歳をとり、引退することになった郵便配達夫が、後を引き継ぐ事になった息子と共に、最後の郵便配達に回る話。
湖南省の山奥を、何日もかけて歩いて郵便を配達して周る。ほとんど家にいなかった父親にわだかまりのあった息子が、父が長年続けていた仕事を経験してみることで、その苦労を知り、父との語らいにより、父を理解して行く。
息子が父を思いやる気持ちが態度に出た時に、父親が見せるなんとも嬉しそうな表情が心に残る。
「これでもか」という程「感動」を押し付けてくるかのような作品よりも、よほどこういう作品の方が感動できる。
あと印象に残ったのは、エンドクレジットに、役名ではなく「父親」「息子」「母親」などと出て来たこと。作品中にもあまり固有名詞は出て来なかったが、見ていても、この登場人物個人というよりも、世の父親、息子、母親という一般の人々に思いが行くような作品でした。
秀作です。


題名:雨に唄えば
媒体:映画(1952年 アメリカ)
見た場所:松山市 衣山シネマサンシャイン(松山映画祭2002)
見た日時:2002年10月13日(日) 21時30分の上映
その回の動員人数:約30名
監督:スタンリー・ドーネン
出演:ジーン・ケリー、デビー・レイノルズ、シド・チャリシー 他

言わずと知れたミュージカルの金字塔。
実は、直前まで同じ位の時刻に始まる「八墓村」とどちらを見ようか迷っていたのですが(どういう理由でこの2作品で迷うんかな、と自分でも思う)、今回見なかったら、一生ゆっくり見る機会は無いかも知れんと思いこっちにしました。
実は、あまりに有名な雨の中のシーンを、いろんなテレビ番組などで見ていたせいか、自分でもてっきり見たことあると思っていたのですが、今回じっくり見てはっきりしました。この映画、ちゃんと見たことなかった・・・(汗)
結果、ちゃんと見てよかった!!
こんな面白い作品とは思ってなかった(失礼な話や)。
ストーリー展開もスピーディー(個人的には1ヶ所だけ、ちょっとタルくなったところがあったけど)で、ウィットに富んでいておしゃれだし、なにより役者がかっこいい!
美男、美女だとかいう部分ではなくて、立ち姿とかがスラリとしていて、なんかいちいち決まっているんである。動作もきびきびしていて、小気味が良い。
「リアリズム」という観点からは外れているのかも知れないけれど、見ていて気持ちが良い。パワーもありますね。
この時代の作品を、もう少し見てみようかな、という気にもなりました。


題名:ケンタッキー・フライド・ムービー
媒体:映画(1977年 アメリカ)
見た場所:松山市 衣山シネマサンシャイン(松山映画祭2002)
見た日時:2002年10月12日(土) 21時00分の上映
その回の動員人数:25名程度
監督:ジョン・ランディス
脚本:デビット・ズッカー、ジム・エイブラハム、ジェリー・ズッカー
出演:コリン・メイル、ジェリー・ズッカー、ジム・エイブラハムズ、デビット・ズッカー 他

実はビデオも持っているので、その気になったらいつでも見れるんですが、私自身も劇場で見たことがなく、他の観客の反応も見たかったので、今回の映画祭での上映を機会に見て来ました。
しばらく見てなかったので、一番最初のネタを忘れていたので、何気にポップコーンを食べていて、吹きそうになってしまいました(分かる人には分かるはず)。
ズッカー兄弟とジム・エイブラハム(通称ZAZ)はこの作品がスクリーンデビュー作となった訳で、その後3人の共同監督、または脚本として映画「フライングハイ」「トップシークレット」「殺したい女」、テレビ番組として「フライングコップ(原題:POLICE SQUAD)」などの迷作、怪作を生み出し、更に個別の監督作として「ホットショット」「裸の銃を持つ男シリーズ(前出の「フライングコップ」の設定−テーマ曲も−を引き継いでいる)」「ラットレース」といったコメディや「ゴースト−ニューヨークの幻−」といった名作を世に出す事となった。
全般的にかなり毒のある彼らの作品の原点とも言える作品で、その後の彼らの作品を見てファンになった人には、是非ご覧いただきたい。


題名:シザーハンズ
媒体:ビデオ(レンタル)
見た日:2002年10月11日(金)
製作国:アメリカ
監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・ディップ、ウィノナ・ライダー 他

「今頃見たんか?」と言われそうだが、そう、今頃見たんです(笑)
現代版「フランケンシュタインの怪物」とも言えそうな主人公のエドワードですが、見た目がフランケンシュタインの怪物ほど醜悪でなかったため、一度は周りの人々から受け入れられるところが、また哀愁を強くしています。
彼を作った博士も、マッドサイエンティストではありますが、かなりまともな精神を持ち合わせてもいたようです。それだけに、やはり哀しいですが。。。
ジョニー・ディップも昔から、良い俳優さんですね。
ウィノナ・ライダーは黒髪の印象が強いんですが、ブロンドだと透明感があって、美しいですね。


題名:銀杏のベッド
媒体:映画(1996年 韓国)
見た場所:松山市 シネマルナティック
見た日時:2002年10月4日(金) 18時15分の上映
その回の動員人数:7名
監督・脚本:カン・ジェギュ
出演:ハン・ソッキュ、ジン・ヒギョン、シン・ヒョンジュン、シム・ヘジン 他

後に「シュリ」を作ることになるカン・ジェギュ監督、ハン・ソッキュ主演の作品。
「シュリ」の原点と呼ばれている、とチラシに書かれているが、女性の秘密に男が戸惑って、おろおろオタオタする様は、確かに「シュリ」に通じる(おいおい)。
だって、この作品のハン・ソッキュって、何か情けねぇんだもん・・・(敵役の男も)
この作品も、「燃ゆる月」と同じように「女性は強い」っていう主題なんじゃないかという気もして来る。


題名:竜馬の妻とその夫と愛人
媒体:映画(日本)
見た場所:松山市 松山シネマサンシャイン
見た日時:2002年10月4日(金) 10時25分の上映
その回の動員人数:25名程度
監督:市川 準
原作・脚本:三谷 幸喜
出演:木梨 憲武、中井 貴一、鈴木 京香、トータス松本、江口 洋介 他

三谷 幸喜の脚本(元は舞台劇)ということで見に行った作品。
全編、三谷作品らしい色がかなり楽しめました。
三谷作品には割と顔を出している鈴木京香を始め、木梨憲武、中井貴一、江口洋介の3人も、いい味出してます。
トータス松本が坂本竜馬というのが、どうも分からなかったのですが、最後のアップを見て、何となく分かったような気がします(笑)


題名:燃ゆる月(銀杏のベッド2)
媒体:映画(韓国)
見た場所:松山市 シネマルナティック
見た日時:2002年10月1日(火) 20時05分の上映
その回の動員人数:6名
監督:パク・チェヒョン
製作:カン・ジェギュ
出演:ソル・ギョング、キム・ユンジン、チェ・ジンシル、キム・ソックン 他

「銀杏のベッド2」と銘打ってますが、「銀杏の木が出てくる」ということと、「1組のカップルとそれに横恋慕する男が出てくる」という部分以外、設定的に何も共通する部分はありません。
かなり強引な設定の韓国古代時代に、ファンタジーの要素をむりやり詰め込んで、あとはひたすらぶった切りまくるという、力押しの作品ですが、私的にはさほど嫌いなタイプではありません。
しかし、出てくる男が皆頼りなく、情けなく思えるのは、私の気のせいでしょうか?
「結局強いのは女性」というテーマの作品とも取れる気がするのですが・・・