題名:活きる
媒体:映画(中国・香港)
見た場所:松山市 シネマルナティック
見た日時:2002年8月25日(日) 13時10分の上映
その回の動員人数:約20名
監督:チャン・イーモウ
出演:コン・リー、グォ・ヨウ 他

富裕な資産家の跡取息子でありながら、博打にのめり込んで財産を巻き上げられてしまった主人公一家の生き様を、革命前夜から国共内戦、文化大革命などを時代背景に描いた作品。
「人間万事塞翁が馬」を地で行くストーリーと言いますか、ずらずら書き連ねても全然面白くないと思うので、是非見てみて下さい。
ユーモラスな部分と、しっかり泣ける部分が同居した傑作だと思います。


題名:喜劇王
媒体:映画(香港)
見た場所:松山市 シネマルナティック
見た日時:2002年8月25日(日) 11時15分の上映
その回の動員人数:8名
監督・脚本:チャウ・シンチー
出演:チャウ・シンチー、カレン・モク、セシリア・チョン、ン・マンタ 他

チャウ・シンチー作品ですが、ちょっと元気がないかな?
全般的にまともな恋愛物語の方に比重が行ったせいか、ぶっ飛んだところが少ないような気がする。
チャウ・シンチーには、もっとぶっ飛んでいてもらいたい。


題名:トータルフィアーズ
媒体:映画(アメリカ)
見た場所:松山市 衣山シネマサンシャイン
見た日時:2002年8月20日(火) 16時30分の上映
その回の動員人数:15名
監督:フィル・アルデン・ロビンソン
出演:ベン・アフレック、モーガン・フリーマン 他

「レッド・オクトーバーを追え」や「パトリオット・ゲーム」と同じジャック・ライアンシリーズの一つなんですが、007なんかと違い、ハリソン・フォードの作品を除いて役者も設定もころころ変わるので、全く別物として見た方がとっつきやすいですね。
今回のライアンは、設定としてはルーキーで、まだ結婚もしてないですし、ハリソン・フォードがやっていたものの若い時の設定とかでもありません。まあ、見ればどう違うかはすぐ分かるでしょうが。
もういろんなところで紹介されているのでご存知でしょうが、作品中で核爆発が起こります。爆発が起こったときの映像は、かなり技術を駆使した迫真の出来ですが、広島なんかでいろいろ資料を見た目からすると、被災後の病院の様子なんかは、かなり残酷な描写を抑えた甘い映像と言わざるを得ないですね。
核の怖さというのは、破壊力の大きさはもちろんですが、その後の方が厳しいと思うんですけど。。。


題名:バーバー
媒体:映画(アメリカ)
見た場所:松山市 シネマルナティック
見た日時:2002年8月20日(火) 13時10分の上映
その回の動員人数:13名
製作、監督:コーエン兄弟
出演:ビリー・ボブ・ソーントン 他

妻の父親が経営していた理容院(というより「散髪屋」と言った方がぴったりくる店)で、今は義理の弟に雇われた形で働いている主人公。無口で真面目、多分死ぬまでこのままの状態で暮らしていくべきだった男が、ある日散髪に訪れた、アヤシゲな男の「事業」の話しに興味を持った事から、人生の坂道を転がり落ちて行く様を描いた作品。モノクロの画面が、主人公のトーンの低いナレーションと共に、何とも言えない暗い気分にさせていってくれる作品です。
演出の手法のせいか、間延びしているようでテンポが良いというか???何か不思議な感覚がしますね。


題名:溺れる人
媒体:映画(2000年 日本)
見た場所:松山市 シネマルナティック
見た日時:2002年8月11日(日) 16時10分の上映
その回の動員人数:約30名以上
監督:一尾 直樹
出演:片岡 礼子、塚本 晋也 他

入浴中にうたた寝をして、浴槽に沈んでしまった妻を見つけた夫は、何故かそのまましばらく放置してしまう。ようやく浴槽から妻を引き上げた夫は、そのまま妻を床に寝かせておくが、翌朝妻は普段通り夫の世話を始める。。。
妻は本当に生きているのか?
妄想と現実の狭間で壊れて行く人間関係を描いた作品。
「ハッシュ!」とは打って変わって清楚な人妻を演じた片岡さん。すごくきれいです。
恥ずかしながら、私片岡 礼子さんの出演作を全く見ていなかったのですが、今回6作品通して見て、演じていた役柄が見事にバラバラで、それでいてその全てを見事に演じていた彼女の力量に感心しました。
早く身体を治して、復帰していただきたいです。


題名:ハッシュ!
媒体:映画(2001年 日本)
見た場所:松山市 シネマルナティック
見た日時:2002年8月11日(日) 13時10分の上映
その回の動員人数:約120名
監督:橋口 亮輔
出演:片岡 礼子、田辺 誠一、高橋 和也 他

上映前に片岡 礼子さんの舞台挨拶がありましたが、かなり体調が悪かったようで辛そうでした。
作品の方は、1組のゲイカップルと彼らのうちの1人の子供が欲しいと言って近付いてくる(付き合いたいとか、結婚したいというのではない)女性、そして彼らを取り巻く人々を描いていく物語。
ガサツで男性的とも言える女性を、片岡さんは時にコミカルに、時にしんみりと見事に演じていらっしゃいます。
作品としては、ゲイのカップルという一般的に見れば特殊な視点から見ることによって、むしろ一般的な社会が抱えている矛盾というか、怖い部分というのをコミカルな風刺の中に見て取れたような気がします。


題名:KAMIKAZETAXI カミカゼタクシー
媒体:映画(1994年 日本)
見た場所:松山市 シネマルナティック
見た日時:2002年8月11日(日) 10時30分の上映
その回の動員人数:約30名
監督:原田 眞人
出演:役所 広司、高橋 和也、片岡 礼子、ミッキー・カーチス 他

恋人を組長に殺されたチンピラが復讐を企てる物語で、やくざと大物政治家の癒着なども描かれますが、そこに絡んで来るのが役所広司演じるペルー生まれの日系人(彼の過去もかなり変わってる)という、変わった視線で描かれています。
片岡さんは、冒頭で殺されるチンピラの恋人と一緒に大物政治家にひどいめに遭わされ、その後主人公たちと行動を共にする役でしたが、ふんわりしていて捕らえどころのない役どころを、無理無く演じていました。
組長役のミッキー・カーチスなどやくざ側の演技陣もイイ味出していて、凄みとコミカル感が一体となった、面白い作品でした。
ただ、「特攻隊が薬物を使って恐怖心を麻痺させていた」という部分については、個人的にはちょっと納得いかないとこでもあるんですけど。


題名:リセット
媒体:映画(2000年 日本)
見た場所:松山市 シネマルナティック
見た日時:2002年8月10日(土) 15時15分の上映
その回の動員人数:約30名
監督:鈴木 浩介
出演:根岸 季衣、光石 研、片岡 礼子、遠藤 憲一 他

ある日、それぞれの人生と苦悩を背負った自殺願望者たちが「自殺の名所」と呼ばれるビルの屋上に集まったという設定のもとに、脚本無しに即興で演じられたワンカット78分の人間ドラマ。。。。。
という事で見ていたのですが、正直言うと、私の好み的にはちょっと。。。
役者さんは演技のしっかりした方々でしたが、演出効果を狙ってか(もちろん夜のシーンだからというのはあるでしょうが)、画面が暗すぎたし、音声もかなり聞き取りにくかった(この辺は上演館との相性もあるのかも知れませんが)。
人間ドラマは、観客が登場人物にどれだけ感情移入が出来るかで、面白みが変わってくると思うのですが、見えない、聞こえないではちょっと辛かったです。


題名:二十歳の微熱
媒体:映画(1992年 日本)
見た場所:松山市 シネマルナティック
見た日時:2002年8月10日(土) 13時05分の上映
その回の動員人数:約20名
監督:橋口 亮輔
出演:袴田 吉彦、片岡 礼子、遠藤 雅 他

主人公は、自信ゲイではないのに、お金のためにゲイの人に身体を売ることをバイトとしている少年。自然体で生きているというか、周りの人の期待に流されていると言っても良いかも知れません。
片岡さんは、主人公の先輩として出て来ますが、しっかりもので、ある意味残酷な存在となっています。
片岡さんにとっては、デビュー作ということですが、落ち着いて堂々とした演技をされていました。


題名:鬼火
媒体:映画(1996年 日本)
見た場所:松山市 シネマルナティック
見た日時:2002年8月10日(土) 11時10分の上映
その回の動員人数:約10名
監督:望月 六郎
出演:原田 芳雄、片岡 礼子、哀川 翔、奥田 瑛二 他

愛媛県出身の女優、片岡 礼子さんの特集として組まれた6作品の一本目として見た作品。この後全部で6本、片岡さん出演作が続きます。
この作品はいわゆる「ヤクザ映画」になるかと思いますが、50歳を過ぎて刑務所を出所したかつてのヒットマンが、堅気になろうと思いながら再び極道の世界に足を踏み入れ、精神的に壊れていく様が描かれています。
片岡さんは、高級クラブでピアノを弾いている清楚なイメージの女性として登場し、やがてその複雑な過去から主人公の堅気になりたい気持ちのキーとなりながら、主人公を追い詰める存在ともなる微妙な役どころを好演しています。


題名:FINAL FANTASY
媒体:ビデオ(レンタル)
借りた店:TSUTAYA 宮西店
見た日:2002年8月5日(月)
製作年(国):2001年(アメリカ)
原作・監督・製作:坂口 博信
共同監督:榊原 幹典
声の出演:ミン・ナ、アレック・ボールドウィン、ドナルド・サザーランド、ジェームズ・ウッズ 他

全編CGの画像が話題になった作品。
画像について言えば、確かに顔のそばかす(?)にまで凝った人間の皮膚の質感などには関心しましたが、画像処理の技術はどんどん進んでいくので、そういう面では、今後もっと優れた作品は出てくるでしょう。
声の出演に名優が当たっていて、深みのある演技が見られたのは良かったですし、ストーリーとしても外れてはいないですが、飛び抜けて感動出来るというものでもなかったかな?
この時期の実験的な作品としては、充分評価されるものだとは思います。


題名:SPY−N
媒体:映画(香港)
見た場所:松山市 シネリエンテ
見た日時:2002年8月5日(月) 16時50分の上映
その回の動員人数:1名
出演:アーロン・クォック、藤原 紀香 他

実は1年前に中国の大連に行った時に一度見た作品。
正直言って藤原紀香は完全にイロモノ扱いだし(笑)、ストーリーも大したことなかったので、言葉が分からなかったため理解できなかった部分を見なおすために、ビデオが出たら借りて見ようかな、と思っていた程度だったのですが、知人から「中国語版と英語版では一部違うところがあるらしい」と聞いて見に行ってみました。
結論から言うと、ストーリーとしては、私の記憶にあるものと全く同じ。敢えて言うとアクションシーンが少し編集されて延々続く無駄な部分が切られて、スピード感が増しているような感じを持ちましたが、何せ1年も前の私のザルのような記憶なので、自信はほとんどありません。
あと、エンディングで流れるNGシーンから、藤原紀香の分がごっそり抜かれているような気がしました。むしろいっぱい入れておいた方が、日本のファンには受けると思うんですが、どうしてでしょうね。
大連で見た時、一つ疑問に思っていたのが、画面の口の動きと声が合っていなかった事。てっきり広東語で撮影したので普通話と合わないのだと思っていましたが、今回見てみて、全編英語で取られていたのだということが分かりました。声と口の動きがきちんと合ってる。
最初から外国向けで作っていたということですね。
日本での興行は成功したのでしょうか?
私は映画館貸切でしたが・・・・・


題名:チャップリンの消防夫
媒体:映画(アメリカ)
製作年・国:1916年・アメリカ
出演:チャールズ・チャップリン他
題名:鞍馬天狗
媒体:映画(日本)
製作年・国:1928年・日本
出演:嵐 寛寿郎 他
見た場所:松山市道後 子規記念館野外特設会場
見た日時:2002年8月1日(木) 20時00分の上映

古い無声映画を女性弁士(しまった、お名前の資料がない)さんの語りで楽しもうという上映会でした。
正直言うと、チャップリンの作品の方は、活弁が入らない方が良かったんじゃないかとも思っちゃったんですが、鞍馬天狗の方は、元々活弁が付く事を前提に撮っているためか、大分楽しめました。
それにしても、鞍馬天狗に出てくる役者さんのかつらの中には、妙にでかかったりするものもあり、なんだかおかしかったです。
ただ、作品全体に溢れるようなパワーというのは、映画(というより活動写真と言った方がぴったり来そう)の黄金期なればこそという感じがしました。


題名:タイムマシン
媒体:映画(アメリカ)
見た場所:松山市 衣山シネマサンシャイン
見た日時:2002年8月1日(木) 13時20分の上映
その回の動員人数:100名以上
監督:サイモン・ウェルズ
出演:ガイ・ピアーズ、サマンサ・マンバ、ジェレミー・アイアンズ他

監督が原作者のH.G.ウェルズの子孫だというのが一番驚きましたが(笑)、確か以前にも映画化された事があったと思うのですが、見た記憶はありません。
恋人を通り魔に殺されてしまった「うらなり君」の科学者が、恋人を取り戻すためにタイムマシンを作って時間旅行をするお話ですが、この「うらなり君」、タイムマシンを作るための研究をしている傍らで、ジムマシンも作ってトレーニングでもしていたのか、未来に行ってから、妙に肉体派に変貌します。
最初からこれだけ強ければ、彼女も死なずに済んだのに・・・
まあ、それじゃ話しが始まらない訳ですが(笑)