題名:VERSUS−ヴァーサス−
媒体:映画(日本)
見た場所:松山市 シネマルナティック
見た日時:2002年3月30日(土) 16時00分の上映
その回の動員人数:20名強
監督:北村 龍平
声の出演:坂口 拓、榊 英雄、松田 賢二、新井 雄一郎、松本 実、大場 一史、片山 武宏、吉原 歩、上赤 俊朗、増本 庄一郎、谷門 進士、浅井 星光、渡部 遼介、古宮 基成、三坂 知絵子

チラシに書いてある文言・・・
ハリウッドがそして世界が衝撃を受けた
究極のウルトラ・バイオレンス・アクション・エンターテイメントがついに、そのベールを脱ぐ。
カンフーアクション、ガンアクション、ワイヤースタント、リビングデッド、ブレイドアクション・・・
すべてのアクション要素を過剰なまでに詰め込み、そのスタイリッシュな映像美でスクリーンに炸裂させる、スーパー・クールなノンストップ・未体験ライド。
・・・と、まあその通りの映画。
更に上映前に舞台挨拶に立った、ヒロイン役の三坂知絵子さんによると、監督は「ラブコメ」とも言っていたそうです(^-^)
冷静に見ると、いろいろツッコミを入れる要素も多く、アラもある作品なんですが、全体を通してのスピード感やエネルギーでそういった部分をフッ飛ばしている。
これも三坂さんが言う「監督が本当に撮りたいものを撮りたいように撮った」からこそあふれ出てくるものだと思う。
何せクランクアップした時点では、公開についてほとんど何も決まってなかったというところが、全てを物語っている気がする・・・
だからこそ、各地の映画祭で賞賛を受け、ローマ国際ファンタスティック映画祭では「コンベンション部門・最優秀監督賞」を受賞したり出来たんだろうな。
北村龍平監督は、ハリウッド監督デビューが決まっているらしい。是非とも頑張っていただきたい。
で、実は本編上映後に三坂知絵子さんを囲んでのお茶会があり、ちゃっかり隣に座って、サインはいただくは、写真は撮らせて貰うはしていたんだけど、明るい、チャーミングな女性でした。
と言う訳で、彼女もこれから応援していきたいと思います。
東京の方で「月食歌劇団」という劇団にも所属されているそうなので、皆様是非応援よろしく(^-^)



題名:PARTY7
媒体:ビデオ(レンタル)
借りた店:TSUTAYA BOOKS WILL 宮西店
見た日:2002年3月23日(土)
製作年・国:2000年・日本
監督:石井 克人
出演:永瀬 正敏、浅野 忠信、原田 芳雄、堀部 圭亮、岡田 義徳、小林 明美、我修院 達也他

一言で感想を言うと、「なんじゃこりゃ」というしかない。
原田芳雄と浅野忠信のやりとりのシーンなんかは、かなり好き(^-^)
ただ、劇場で見たらどんな印象だったんだろ?
ビデオで見る分には面白かったけど・・・



題名:どつかれてアンダルシア(仮)
媒体:ビデオ(レンタル)
借りた店:TSUTAYA BOOKS WILL 宮西店
見た日:2002年3月16日(土)
製作年・国:1999年・スペイン
監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア
出演:アンティアゴ・セグラ、エル・グラン・ワイオミング他

片田舎のディスコで出会った2人の男が、一旗揚げようと都会に出て「ニノ&ブルーノ」というお笑いコンビを組む。
初舞台で苦し紛れに出した「どつき」が受け、2人はスターになっていくが、お互いの嫉妬や猜疑心から憎しみが生まれ、エスカレートして行く。
そしてついに・・・というストーリーのコメディ。
元々おかしな2人が、更におかしくなっていく過程に鬼気迫るものがあって、それがまた可笑しい。
「スペインにも“どつき漫才”があるんだ」と、妙なところで関心してしまったが、日本人には分かり易い内容だと思う。
それにしても、なんで「(仮)」なんかな?題名。



題名:メメント
媒体:映画(アメリカ)
見た場所:松山市 シネマルナティック
見た日時:2002年3月16日(土) 11時45分の上映
その回の動員人数:8名
監督:クリストファー・ノーラン
声の出演:ガイ・ピアーズ、キャリー=アン・モス他

妻を失った事件のショックが元で、十分以上前の記憶を保てない「前向性健忘」という記憶障害を持つレナード。妻の仇を討つことを入きる目的にしている彼が、一人の男を射殺した所からストーリーは「始まる」。
「回想」という手法ではなく、時間軸を幾つかに区切って、時間軸上は後に来るシーンから遡って行く(後のシーンのラストが先のシーンの頭になる)という全く新しい手法を使った作品。
果たしてレナードが「犯す殺人」は、彼が望んだ事だったのか、それとも誰かに利用され「はめられた」のか?
ストーリー上の謎や食い違いを、登場人物に「謎解き」として語らせるのではなく、過去を直接観客に見せる事によって明らかにしていく形なので、見る方にもかなりの記憶力と洞察力が要求される。
ラストまで見て「やられた!」と思った。「何に?」と訊かれると返事に困るが(^-^;)、やはり「凄い映画」だと思う。
ただ、正直言うと2箇所ほど確認したい部分があるので、ビデオを借りる事になると思う。どうやら、私の記憶力は「負けた」ようである・・・



題名:モンスターズ・インク
媒体:映画(アメリカ)
見た場所:松山市 衣山シネマサンシャイン
見た日時:2002年3月12日(火) 16時35分の上映
その回の動員人数:10名
監督:ピート・ドクター
声の出演:ジョン・グッドマン、ビリー・クリスタル他

言わずと知れたディズニー&ピクサーのコンピュータ・アニメーション映画。
今回生み出されたモンスター達のキャラクターも魅力的だし、モンスターの世界のエネルギー源が「子供の悲鳴」という発想も面白い。
主役の毛むくじゃらなサリーの体毛の動きなどは非常に自然で、クオリティがすごく高い。
子供連れで安心して見られる(私は子供いませんが)期待通りの出来。
ただ逆に言うと、期待以上のものではなかったとも言える。
多分、コンピュータ・アニメによって作り出されたキャラクター達に人間臭さを加味させるためにやったであろう、エンドクレジット部分に施された「工夫」については、好き嫌いの分かれるところじゃないかと思う。
演出としては「有り」だと思うけど、個人的にはちょっと「くどい」と思う。



題名:反則王
媒体:ビデオ(レンタル)
借りた店:TSUTAYA BOOKS WILL 宮西店
見た日:2002年3月9日(土)
製作年・国:2000年・韓国
監督・脚本:キム・ジウン
出演:ソン・ガンホ、チャン・ジニョン・パク・サンミョン他

プロレスの世界を舞台にしたコメディ。
主人公は遅刻常習犯で、業務成績不審の銀行員。
上司からかけられる強烈なヘッドロックをかわす為にプロレスジムに通い始めた彼は、反則専門のレスラーになっていく。
「シュリ」で主人公の親友である刑事、「JSA」では北朝鮮の英雄とも言われる兵士役を演じたソン・ガンホが、気が弱く不器用であるが故に言動がコメディチックになってしまう主人公を見事に演じている。
それにしても、劇中で出てくる「ウルトラタイガーマスク」というのは、やはりあの「タイガーマスク」から影響を受けているんだろうか?



題名:与 勇輝の世界展 
内容:人形作家 与 勇輝氏の作品展
見た日:2002年3月5日(火)
見た場所:三越 松山店

与 勇輝さんの名前は、正直言って今回の展示会のポスターを見るまで知らなかった。
ポスターに載っていた人形を見て、惹きつけられたのが今回見に行った動機。
布で作った人形なんだけど、その表情はホント生きているよう。
今にも開きそうな口、何かを訴えてくるような眼差し。とても布地の上に描いているとは思えない、澄んだ瞳に惹きつけられる。
個人的に特に感心したのは、足の造形。
踝や足の指の節までが表現され、そこにある筈のない爪までが、何だか見えてくるような気にさせられてしまう。
単なる私の勘違いでない証拠に、たまたま通りかかった、3、4人のおばさまの皆さんが、私と同じことを大声でしゃべってはった(笑)
和服の人形が多いが、中には洋装、もしくは外人の人形もあり、倉本 總氏との共作による「ニングル」という空想上の生き物まで、皆活き活きとしていた。
見ていて、心が優しくなってくる人形達でした。
皆様も機会があれば、是非ご覧下さい。

松山での展示会は3月18日(月)まで
最終日は16:00閉場
入場料:一般 900円



題名:ロード・オブ・ザ・リング 第1部-THE FELLOWSHIP OF THE RING- 
媒体:映画
見た場所:松山市 松山シネマサンシャイン
見た日時:2002年3月5日(火) 12時10分の上映
その回の動員人数:約30名
監督:ピーター・ジャクソン
出演:イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、ヴィゴ・モーテンセン、リブ・タイラー、クリストファー・リー他

3部作からなる原作「指輪物語」を、同じく3部作として映画化。
一気に3部作を撮ってしまって、1年置きに公開して行くという、今までになかった方式を取っている。つまり、この後2年後に公開される予定の第3作まで、既に撮り終えているということ。
原作は読んだ事がないが、この映画の製作者達がこの作品にかける情熱が伝わって来る。
それにしても、この作品の登場人物達は弱い。
主人公なんて2度も刺されてスローモーションになっているし、その他の登場人物も結構ボコボコにされていたりする。
剣や腕力的に強い者でも、精神的に何らかの弱さを持っている者が多い。
そんな者たちが、それでも挫けずに助け合いながら進んで行く・・・それこそが真の「強さ」なのかも知れないし、そうしたストーリー展開が何十年にも渡って数世代の人々から支持を受けている所以なのだろう。
感心したのは、主人公のフロドを始め「旅の仲間」となる9人の内の4人が、人間の子供ほどの身長しかないホビット族を演じているが、通常の背丈のある俳優達が演じていて、ほとんど違和感がない。
クリーチャーなどを創造する為にはもちろんだが、それ以上に、この世界観を違和感なく見せるために、SFXの全精力が傾けられているように思う。
そして、この作品のテーマは、ピーター・ジャクソン監督が語る通り「友情と自己犠牲」であろうことが、第1部で既に描かれていて、今後3作品を通じて、どのような展開になるのか、楽しみなような怖いような作品。
3作品目を見て、泣ければいいな・・・

本作の展開とは全く関係ないが、イアン・マッケラン演ずるガンダルフが、クリストファー・リー演ずるサルマンに向かって、初めて「サルマン」と呼びかけたところで、流水 りんこ著「インドな日々」にちらっと出てくる、2匹の猿を頭に乗せたガンジャ売り(?)のサルマンの絵がパッと頭に浮かんで、吹き出しそうになってしまった。
本来、賢者の名前なんでしょうな。



題名:奇人たちの晩餐会 
媒体:ビデオ(レンタル)
借りた店:TSUTAYA BOOKS WILL 宮西店
見た日:2002年3月3日(日)
製作年・国:1998年・フランス
出演:フランシス・ヴェベール他

週に一度開かれる晩餐会。
その晩餐会に出席するには、必ず「バカ」を一人連れて行かなければならない。
出版社を経営するピエールは、マッチ棒で模型を作る趣味を持つピニョンに目をつけ、彼を晩餐会に誘うが、ぎっくり腰になってしまったことから、事態は思いもよらなかった方向へと進展して行く・・・
「バカ」を笑いモノにしようとしていた男が、その「バカ」の言動によって、どんどんドツボにはまっていく様が、テンポよく進んで行く。。
フランス語がこれほどまでに間抜けに聞こえた事はかつてなかった、と思えるほどの傑作コメディ。オススメです。