荀文若:あいや!このページはわれらが主君・曹孟徳魏王閣下のページでござる。『蒼天航路』も文庫版になって、さらにお求め安くなったのを
記念しての開設でござるよ。奉孝どの、まずは一言。
郭奉孝:うむ!さて魏太祖武皇帝とは、殿のご子息・文帝陛下が閣下に追号したものでござる。
太祖とは廟号、つまり宗廟にその霊を祭るときにつける称号であり、普通は初代皇帝に「祖」、二代目以降からは「宗」とつけるもの。
殿は生前帝位にはつかれませなんだが、実質上の皇帝として太祖との廟号をたてまつられたのでござる。
武皇帝とは諡号といい、なくなったあとに生前の行いに基づきつけられる号。
戦に明け暮れ、兵法にも深く通じておられた殿には当然の諡号といえような。
程仲徳:わしの題字はどうじゃな?
郭奉孝:ふん!ただの明朝体ではないか!
程仲徳:何じゃと!文若、なんとか言ってくれ。
荀文若:もっと丸い字のほうが、見るものに安心感を与えてよかったかもしれませぬ。あの袁術戦の時のように・・・
程仲徳:実録・魏太祖武皇帝・・・「魏」の字が出てこん!それにこれでは、殿の印象が損なわれるではないか!
郭奉孝:全く、背が高いだけで、『蒼天航路』ではそれくらいしか役に立ったことのない御仁が、あまり吠えるものではない!
さて!ここでは殿がどのような人物であったか、陳承祚どの(ちなみに名は寿だ)、の史書『三国志』の「魏書・武帝紀」より
見ていくものだ。『蒼天航路』といえど、完全に史実に忠実というわけではないからな。
荀文若:攸よ、おまえは殿をどう思う?
荀公達:わたくしめには人を一言で評する才はございませぬ。
荀文若:そう言うと思った・・・文和どのは?
賈文和:わからん!曹操がわからん!
郭奉孝:殿が鄒氏と堂々と交わっておられたのがよほどの衝撃だったらしい。顔に似合わず初な奴だな!
陳公台:人を治めつつ人を顧みず、乱世を戦いつつ治世を始め、天を知りつつ天意に叛くことを畏れぬ者だ!
程仲徳:ぬおっ、どこから!?
呂奉先:まーーーーーーーー!
荀文若:呂布まで!
呂奉先:お 俺は 呂布だ! そ 曹操を 殺す!
そ 曹操ーーーー!ど どこにいるーーーー!
荀文若:全軍、散れええええい!(逃げる)
呂奉先:こ こいつは いやな奴だ!(追いかける)
郭奉孝:・・・文若を追いかけていってしまった。
程仲徳:まあ、そういうわけで、ゆっくり見ていってくだされ。
はじめに:
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