むらさきぐま日記2006.その他


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1.お菓子杯・VSいぬ4/26 2.J2・緑VSはえぬき5/20 3.練習試合・VS福山大6/24 4.練習試合・VS桜7/1

7月1日 美作総合運動公園ラグビー・サッカー場 曇時々雨
練習試合・VSセレッソ大阪

 先週土曜に練習試合をやったと思ったら、今週水曜日にも練習試合を入れ、さらにこの土曜日も。ペトロヴィッチ監督就任以来、本当にハードな練習が続いている。
 今日は美作キャンプ中の桜さんのお宅にお邪魔しての練習試合。新体制になってからJ1クラブとの練習試合は初めて。今のサッカーがどの程度通用するのか、ぜひ見たい・・・と思っていたら土曜に仕事が入ってしまった。がっくりしていたが、天候が良くないために午前中で上がりとなったので、急いで家に帰ると飯食って着替えて家を飛び出して高速かっ飛ばして山陽道→岡山道→中国道と経由して美作ICへ。家に帰るころは時折土砂降りになっていたが、午後からは次第に雨もおさまってきた。
 以前高円宮杯中国地域予選決勝を観に来ているので、場所はわかっている。最短距離を通って総合運動公園へ到着。桜キャンプ、そして週末の練習試合ということで、すでにかなりの車でごった返しており、バックスタンド裏にある駐車場に回って停め、そこから半周歩いてメインスタンドへ。その間にピッチでアップを続けていた選手たちが下がり、メインスタンドのホーム側(サンフ側)に腰を下ろしたとき、整列して出てきた。サテ戦は1−1で、サンフの得点はOGということだった。この日のプリンスリーグには出場せずにサテライトに借り出されていたユースの遊佐、彼は非常に気合が入っており、その気合の入りようは、整列して出るときにユニに着替えるのをすっかり忘れていたほどだったらしい。
11寿人 9上野
  
7浩司    6ベット
17服部 16ハンジェ 5駒野
19盛田 4ジニ 18吉弘
1下田
9古橋 20西澤
6ゼ・カルロス 8森島
    
23下村 10ピンゴ
19山崎 2ブルーノ 5前田 26藤本
1多田
 さて、トップチーム試合開始。サンフはダイレクトパスをつないで攻める。ハンジェから右へ出し、上がってきた吉弘がダイレクトでタテへ、そして駒野がトラップで裏に抜け、マークしていた山崎ががカバーに入ろうとするところへ体をぶつけて寄せ付けずそのまま抜け出す、ところでなぜか笛が鳴り駒野のファウルに。普通のプレイじゃないか。どこがファウルなんだ。サンフ側スタンドからブーイング。序盤は徹底的に桜有利なジャッジが続き、「さすが桜キャンプだなあ」とかいう話をしていた。
 ベットのパスがカットされる。そして桜カウンター、左サイドに出してゼ・カルロスが突破しマイナスの折り返し、そして西澤ダイレクトシュート!はGK下田キャッチ。続いて下村のミドル、下田キャッチ。序盤は桜のボールキープ率が高い。またも桜のカウンター、ピンゴから西澤にボールが入るが、盛田が見事にストップする。だいぶDF稼業も身についてきたようだ。
 今度はサンフ、浩司からタテに出して服部クロス、中央寿人の上を越えていったが、逆サイドを駆け上がってきた駒野がこれをトラップしてシュート!ジャストミートせずに右に外れたが、両翼がともに上がってフィニッシュに絡む、という形は今までになかっただけに新鮮。桜反撃、西澤のスルーパスに右サイド森島が走り込む、DFカット、こぼれを古橋ミドルシュート!はDFがブロックしCKに。右CK、ゼ・カルロスのキックをファー西澤が折り返すが、サンフが中央でクリア。そしてサンフのカウンター、前線に上がるベットにボールが入り、そこへ走ってきた上野がスイッチしてボールを持つと右にはたく、そしてそこに駒野がオーバーラップしてくる・・・が、パスが少し長く、ラインを割った。
 左サイドで盛田がクリア、しかしこれが桜の選手に当たってはね返り、拾った森島が右サイドを突破してクロス、中央飛び越してファーのゼ・カルロスがトラップしシュート!は駒野がブロックし、CKに。右CK、ゼ(←面倒なので略)のキックは吉弘クリア、そしてカウンター、寿人が走る、ハンジェのパス・・・はタッチラインを割った。こういうところできちんと出せなければ・・・
 桜の横パスをベットがカットして上野へ入れ、落としたところを浩司がミドルシュート!GKの上を越えたボールはバー直撃!惜しかった。さらにボールカットから寿人に入り、寿人は反転しドリブルで持ち上がって左へ、上がってきた服部がひとつ持ち込みクロス、ファーサイドこれも上がってきた駒野が受けて持ち込み折り返す、DFクリア、こぼれを拾ったハンジェがクロス、は合わず。
 桜のバックパスをハンジェがカットしフィード、これに反応した寿人が右サイドに抜け出しつつシュート!はGKセーブ。今度も右サイドへのフィード、寿人と山崎が競り、寿人が前へ抜け出すところを山崎が倒してファウル、FK。右サイドタッチライン際から浩司がニアに鋭く入れる!サンフの選手が飛び込む、しかしGK多田がファンブルしながらもキャッチ。
 桜、ゼから右サイド森島へ振り、下村を経由してまたゼに戻してクロス、はサンフがクリア。
 上野のミドルシュート、左に外れる。
 駒野から寿人へタテパス、寿人がブルーノに引っ掛けられFK獲得。右FK、浩司のキックはニア、寿人飛び込むがその前でDFがクリア。今度は桜、下村から右サイドに展開、オーバーラップしてきた藤本が受けドリブルで切り込んでシュート!下田飛びつくが捕れない、ボールは――右ポストを直撃して左に飛び、枠を外れた。ふう。
 服部のサイドチェンジ、駒野が上がってきて受け、マイナスの折り返し。受けた浩司、ためてスルーパス一閃、その先にはパス&ゴーで裏へ飛び出した駒野!GKと一対一、決めろ―――

Σ

思い切りシュートした駒野、しかし思い切りミスキック、ボールは右に大きく外れ、駒野自身は右足を強振した勢いでそのままクルーンと一回転サイクロン。

柳沢にインスパイアされすぎ

ドイツでの彼のプレイが相当脳裏に強く焼きついているようだ。早く忘れるんだ!
 桜のフィード、右サイド古橋が抜け出しセンタリング、上がってきた藤本がシュート、上に外れる。右サイドバックの藤本はかなりアグレッシブで、どんどんゴール前に飛び出してくる。寿人が大きく左に展開、服部が受けてクロス、DFに当たりCK。左CK、浩司のキックはDFクリア、ハンジェが拾って吉弘へ、吉弘が浩司に戻す、浩司が盛田にはたいて盛田が左サイドでキープ、スローインを取る。ベットのロングスローはDFクリア、CKに。左CK、浩司のキックはニアへ、DFクリア。
 桜、左サイド山崎からゼへ、ワンツーで山崎が飛び出してくる、しかし駒野がしっかりカバーに入り、カット。ここらへんはさすがだ。ベットから右サイド駒野へ、駒野がゴール前を見てアーリークロス!大きく旋回して曲がり落ちるボールがDFの上を越え、ゴール正面飛び込む寿人にピンポイント、寿人ヘッド!しかし惜しくもGK正面。桜、ピンゴがドリブルで持ち上がってミドルシュート、下田セーブ!でCKに。右CK、ゼ・カルロスのキックはファーのゴールラインを割った。
 サンフは鋭い攻撃でペースをつかんでいたが、徐々に中盤のミスから反撃を受けることが増えてきた。また中盤のチェックがいまいち甘く、桜の突破をたびたび許す。最近の戦術は「まず守備」だったため、今の攻撃サッカーにおける「攻守の切り替え」がまだ身についていない。ベットのパスミスが目立つ。時々素晴らしいパスを通すのだが、全般的に「狙いすぎ」で、あっさりカットされてカウンターを食らってしまうことが多い。そのため、駒野・服部の両サイドまでカバーのために下がってきて、時間の経過とともに5バックみたいになってきた。それがさらに中盤をスカスカにし、はっきりと桜のペースになった。
 桜は、西澤が頻繁にトップから下がってきてボールを受け、卓越したテクニックでボールキープし自在にさばいていく。サンフは彼の動きをなかなか捕まえきれない。サンフ右サイド、西澤が突破を図るところへ駒野がディフェンスにいきクロスプレイ、駒野が西澤を投げてファウル、桜のFK。いいスープレックスだった。日本代表のDFはこれくらい強靭でなくては。桜の左FK、古橋がゴール前に上げ、こぼれを森島がシュート!は下田正面。
 サンフ、左サイドへ展開。服部が飛び出し、ベットとのワンツーから突破するところDFに押さえられてFKゲット。服部、守勢のためかなりポジションを下げていたが、チャンスとなると一気に前線へと飛び出していく。凄い。そのFK、ハンジェがセットして素早くゴール前に上げ、ニア寿人が飛び込む!がシュートは当たりきらずにGKキャッチ。
 桜の時間帯が続く。シュートも立て続けに撃たれるが、ジニーニョが次々にブロックする。西澤がキープし左へ、上がってきた山崎がゴール前へクロス、は中央へ絞ってきた服部がクリア。桜のフィード、西澤が裏に抜け出しシュート!下田セーブ、CKに。右CK、ゼ・カルロスのキックはクリア。さらに桜、右サイドでボールカットしタテにフィード、それにボランチのピンゴが飛び出してくる。盛田は上がっており、がら空きのスペース。吉弘が急いでカバーに行ったがマークが甘く、ピンゴはそのままボールのバウンドに合わせて反転しダイレクトシュート!
ゲット!
角度のない所ながら鋭いシュートが下田の手をかいくぐりゴールに突き刺さった。前半41分、桜先制。
 サンフが中盤でパスを回し右へ、開いていた吉弘がボールを受けたところにゼ・カルロスが素早くチャージをかけてボールを奪おうとしたが、これがまともに激突!バキッというものすごい激突音がし、両者とも倒れてしまった。試合が止まり、担架が入る。
 ゼ・カルロスはほどなく起き上がった。しかし、吉弘が動かない。脳震盪だとは思うが、まさか頚椎あたりにダメージがいっているんじゃないだろうか・・・大丈夫なのか?
 しばらく時間が経過したが、吉弘は全く動かない。主審が両チームのベンチに行ってしばらく話をし、ピッチに戻ると笛を吹いて前半を終了させた。いい判断だ。選手たちが引き上げ、ピッチには吉弘とドクターたちだけになった。
 吉弘がようやく頭を起こした。そして首を動かしたり手を動かしたりを始める。どうやら大事には至らなかったようだ。しかしまだ担架には乗せられないので、もうしばらくは動かせないらしい。
 それから5分くらいして、ようやく吉弘が起き上がった。ベンチへ×のサインが出る。これは仕方ない。やっと担架に乗せられ、吉弘がピッチを出た。ちょっとほっとする。って織田強化部長が担架持っとるΣ
 そして後半に。吉弘の代わりはどうなるだろう。青山か入船か・・・
11寿人 9上野
  
7浩司    8カズ
17服部 6ベット 16ハンジェ
30入船 4ジニ 5駒野
21木寺
36大久保 18柿本
6ゼ・カルロス 11徳重
    
4河村 10ピンゴ
19山崎 3柳本 5前田 26藤本
22吉田
Σなんだこのスリーバック
 和真・ジニ・駒野・・・・ジニはともかく、駒野と和真は本来サイドバック。もっとも駒野は2002年終盤にセンターバックをやっていたけど。しかしペトロヴィッチ監督、思い切ったことを考える。そして徐々に復活へと近づいているカズが後半頭から登場。45分間のプレイはどうだろう。
 対する桜、スペイン帰りの大久保が出てきた。えらく体ががっちりしているが、素早く動けるのだろうか。
 
 後半開始。サンフ、左サイドからパスをつないで右サイドへのハンジェへ。その外側を「センターバック」の駒野がオーバーラップしていく、ハンジェのパス、駒野受けるとアーリークロス、これに走り込んだ寿人がダイレクトシュート!はGKキャッチ。次いで寿人が左サイドでドリブル勝負、前田を抜き突破、するところ藤本がカバーリング。さらに右サイドで寿人が粘り、こぼれを上野が拾ってクロス、ファー待ち構える浩司がダイレクトシュート!は右に外れる。
 桜、ゼ・カルロスのミドルシュート、右に外れる。中盤でゼ・カルロスとカズがぶつかり、カズのファウル。ファウルにはなったが、いい当たりだった。サンフ、左サイドへ展開し服部が一人かわしてクロス、寿人走り込むがその前でDFがクリア。左サイドでパスを回し、カズが右サイドへサイドチェンジ、ハンジェが走り込むがその前でDFがクリア。右スローイン、ハンジェが入れてベットが戻しハンジェのクロス、寿人が走り込むがわずかに届かず!惜しかった。この時桜の選手が味方同士ぶつかったが、両者とも立ち上がった。
 サンフ、選手交代。ベットに代え青山イン。そのままボランチに入った。ベットはキープはともかく展開に難があったので、最近好調の青山がどこまでやれるかに期待。
 青山から右サイドハンジェへ展開、DFクリア。左センターバックの入船のフィードを青山落として服部クロス、柳本クリア。桜のフィード、大久保が裏に抜け出して走るが木寺がPAを飛び出してクリア。桜の左スローインを大久保がキープ、ジニーニョがつくが、大久保は素早くターンして中へ切れ込む、そこをジニーニョが倒してファウル、FK。左サイド、PAに近い絶好の位置。徳重がセットする。注意・・・徳重キック、は木寺キャッチ。
 ジニーニョがボールカット、そのままドリブルで持ち上がり服部へ、服部のサイドチェンジを右サイドハンジェがダイレクトで折り返す、DFクリアし桜のカウンター、これをハーフウェイライン付近で駒野がファウルで止めてイエロー。突破されていたら危機的状況だっただけに、これは仕方がない。よく止めた。
 桜右サイド藤本のフィード、徳重が飛び出して突破センタリング、は入船がタックルでクリアしCKに。右CK、ゼ・カルロスのキックを河村がヘッド!左に外れる。サンフ、左サイドからボールをつないで中央カズがドリブルで持ち上がり、右へはたく。そこへオーバーラップしてきた駒野、受けてクロスはファーに飛び、飛び込んできた浩司がダイレクトシュート!左に外れる。いい攻撃。浩司が決めればパーフェクトだった。
 桜、左サイドからゼ・カルロスがドリブルで中へ切れ込んでくる、DFが引っ張ってファウル、FK。ゼ・カルロスと徳重が立つ。左足、右足どっち・・・?サンフは全員が戻る。キックは――徳重!鋭く曲がって左スミへ、しかし木寺がセーブ!こぼれるところに大久保が詰めるが、DFがタックルしてカット、クリアする。サンフが拾ったが、大久保が倒れたままなのでプレイを切る。と、大久保はすぐに立ち上がった。
 青山が右サイドの競り合いに勝ってボールキープしフィード、ハンジェがドリブルで持ち上がってクロスに中央寿人がヘッド!はGKセーブしキャッチ。
 ジニと大久保が激しくバトルしている。ジニはいらついているようで、目に見えてヒートアップしている。そして次のファウルでジニにイエローが出た。あちゃー。と、サンフのカウンター。前に出るところをDFがブロックするが、それを上野がブロックし返した。ボールがこぼれる、また別のDFがクリアにいく、しかし上野はそこへも食らいついてそれもブロック!ボールが左サイド、DFラインの裏にはね返る。上野が猛然とボールを追う、DFも追うが上野が早い、抜け出す、どうするシュートか、いや折り返して――ゴール正面走り込んできた浩司が右足で押し込む!
ゲット!!
サンフ同点に追いつく!上野の頑張りがゴールを呼んだ。
 このゴールからサンフが目に見えて運動量を上げ、攻勢に移った。今までは後半途中から決まってガス欠になっていたが、今のチームはここから前に出ることができる。服部のスローイン、浩司→カズ→上野と回して上野のスルーパス、服部走り込むが少し届かず。
 桜、柳本が負傷し外に出る。ほどなく×が出て、いったん交代した下村が再びピッチに帰ってきた。そして河村がセンターバックに下がる。
 青山が中盤で縦横無尽。ボールを受けるとシンプルにはたいて前線に飛び出す。二列目、時にはFWをも追い越してポストプレイをし、攻撃を活性化させた。全てのプレイがほとんどノーミスのため、ボールの回りが実にスムーズ。彼のアグレッシブな動きをカズと浩司が絶妙サポートし、中盤が見事なバランスを保っている。カズは先週より格段にパフォーマンスが向上していた。
 青山から右へ展開しハンジェがカズへ、カズのスルーパスに右サイドPA内寿人が飛び出してキープ、落として青山→ハンジェ、ハンジェのクロスにファーから服部が飛び込むが、競り合いでファウルを取られる。
 桜のスルーパス、ジニーニョがカバーしてゴールラインに追い出そうとする、そこへ駒野もやってきた。二人が思わずお見合いしてしまい、そこへ大久保が猛然とボールカットしに来たので、あわててゴールラインへクリア、CKに。それを見たペトロヴィッチ監督、呆れる仕草をしてベンチのほうを向いてしまった。どっちか声出せよ。このCKはクリアし、危機を脱した。
 左サイドから和真がフィード、服部が相手と競ってこぼれ球をおさめドリブル開始、マークを振りほどいてPA侵入する。ゴール正面には寿人、二対一だ、どうする――シュート!はGKセーブ!惜しいいいいいい!寿人に出してればより確実だったが、あそこまでいったら自分で狙っていい場面だし、しょうがない。次だ次。
 カズから右サイドハンジェへ、ハンジェのアーリークロスにニア寿人が飛び込む、DFクリアしCKに。右CK、浩司のキックはファーで桜クリア、またCK。左CK、ハンジェのキックは桜クリア。右サイド中盤でボールカットし上野がスルーパス、しかし寿人には長い。
 桜、今度は河村が痛んで外に出る。交代の選手はいないようで、そのまま10人で試合続行。
 大久保とジニーニョが何か言い合っている。しかもプレイ中。その中、青山がボールカットし右へ展開。ハンジェが受けてキープ、ゴール前に四人上がってくる、早く上げろ、ハンジェはいったん戻りつつ中央を窺う、そして低いクロス!中央青山がスルーし、逆サイドに抜けるところへ服部が猛然と上がってきてトラップした。フリー、切り込んで撃つか、いや、クロス!DFの裏のスペースに速いクロスが飛ぶ、速い、誰か反応できるのか!?と一瞬思ったが、次の瞬間ファーから寿人が飛び出しダイビングヘッド!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
 練習試合とはいえ試合終了間際の逆転ゴールに選手たちが喜びを爆発させる。自分も飛び上がってガッツポーズした。素晴らしいゴールで2−1!
 そして試合終了。J1相手の練習試合、後半に攻勢をかけての逆転勝ち。選手たちも非常に満足そう。ベンチに戻ってくると、ポポヴィッチコーチが笑顔で一人一人に声をかけ、ポンポンと肩を叩いたりして労をねぎらっていた。試合中はペトロヴィッチ監督が矢継ぎ早に指示を出したり怒声を出したりと厳しいところを見せていたが、オーストリア時代から彼とコンビを組んでいるポパさんは選手とフレンドリーに接することを旨としているようだ。こういうバランスは必要だなあ、と思った。
 この日は両サイドが同時に攻撃に参加する場面が目立ち、服部→駒野・ハンジェというサイドチェンジがどんどん決まっていた。日本屈指の両翼をもつサンフだけに、この形は大きな武器になっていくだろう。ただ、まだ守備に切り替わったときの前線からのプレスのかけ方が甘く、中盤で相手に自由に持たせる場面が目についた。試合中も監督がひっきりなしに指示を出していたし、ここらへんはまだ時間がかかりそうだ。それだけに攻撃時のミスは命取りになる。前半はベットやハンジェが不用意なパスをカットされてピンチを招いていたが、後半途中から入った青山はほぼノーミスでボールをさばき、攻撃の起点となっていた。彼はそれだけでなくパス&ゴーで前線に上がっていき、FWも追い越してゴールを狙うという気概を持っていた。彼のお陰でサンフは勢いを取り戻し逆転できた、と言っていいと思う。レギュラー取りに向けて最高のアピールだった。
 カズは45分間プレイ。コンディションは先週に比べ格段に上がり、中盤で確実にボールをさばき、青山の上がった後のスペースを埋め、攻守のバランスを取っていた。この調子でいけば、早いうちの復帰もあるかもしれない、と思った。
 トップチームでアピールを続ける和真は、相手へピタリのプレゼントパスを二度ほどやってしまっていたが、それを除くと確実なカバーリングといい前線へのクサビで攻守に活躍。終盤は服部を追い越してサイドを駆け上がる場面もあり、積極的なプレイを見せていた。新監督になって抜擢されただけに、慣れないセンターバックというポジションとはいえ全力で取り組んでいってほしい。

 はるばる美作まで来た甲斐があった、とホクホクしながら帰途に着く。しかし途中で眠くなってきて、帰るのはひと苦労だった。
6月24日 吉田サッカー公園 晴
練習試合・VS徳山大学&福山大学

 新監督・ペトロヴィッチ監督を迎えて初の週末練習試合。土曜日の吉田は曇とか雨とかいう天気予報でちょっとイヤだったが、当日になってみると雨の気配などみじんもなく、逆に夏の陽光がぎらぎら照りつける快晴に。人工芝グラウンドで11:00より行われたプリンスリーグ、サンフVS岡山学芸館は、人工芝グラウンドから陽炎がもうもうと立ち昇るサウナ状態での一戦となっていた。両チームとも、脱水症状を起こしたり激しい体力消耗から足を攣らせたりする選手がいなかったのは幸いだった。特にサンフは吉田高校体育祭のために控え選手がGK入れて三人しかいなかっただけに。
 さてトップチームの練習試合は、まず徳山大学と12:00より天然芝グラウンドにて。ユースの後半観ながらちらちらと見ていると、上野がダイビングヘッドでゴールを叩き込んだ。前半のうちにそれも含めて三回ほど歓声が起こったので前半3−0かと思ったが、4−0(ベット、俊介2、上野)だったようだ。
 ユースの試合が終わったあと日陰でひと休みして(それだけキツい天候)、天然芝グラウンドへ。
24俊介 9上野
32纉c 29ウジン
25一誠    30青山
15中里
26橋内 4ジニ 22西河
31さんま
 試合はすでに後半半ばで、選手交代も行われた後だった。俊介はすでにバテバテで、前線では上野が精力的に動き回っている。それでも、その俊介の右サイドからのFKを西河が豪快ヘッドで叩き込んで5−0。
 西河、頭がボンバーもどきになっている。背番号が同じだからって。その西河、ゴールから間もなく徳山大の選手とゴールライン際一対一で豪快に抜き去られてピンチを招いた。幸い失点はしなかったが、そこで抜かれちゃあかん。
 それはともかく、ディフェンスラインはえらく高い。ほとんどハーフウェイラインまで押し上げ、攻撃時には左右のセンターバックが両サイドに開き、まるでサイドバックのようにふるまう。それゆえ攻撃時の迫力は相当だが、中盤で一つミスをすると、あっという間に中央突破されて危機的状況に陥る。DFは相当の運動量と集中力が必要。スリーバックの真ん中のプレイヤーの統率力・判断力も重要だろう。
 望月前監督のもとでは主にFWとしてプレイしていた橋内、この日はセンターバック。そう長身ではないが、体ががっしりしているので、ひ弱さは感じない。積極的に動き回り、ほとんどサイドバックのようなプレイだった。
 中盤では中里がうまく相手の攻撃を防ぎ止め、青山・一誠が両サイドに展開してチャンスを作る。右サイドのチョ様は噂どおり速い。が、まだ一対一では躊躇したりプレイの選択がもうひとつだったりする。このへんは経験で改善できるだろう。左サイドの纉cは、持ち味のスペースへの飛び出しを存分に活かし、左サイドを切り裂きまくっていた。こういう動くサッカーでは、彼の長所が充分に発揮できる。以前(小野監督時代)は周囲の選手(もちろん主力選手たち)が足元につなぐだけだったので、彼の長所が全く活きていなかった。だがこのやり方なら、彼の本領発揮が期待できそう。
 サイドからチャンスは作るものの、前線では俊介がくたびれているのでなかなかフィニッシュが決まらない。しかし、そういう時こそ二列目の出番。一誠からボールを受けた青山、ドリブルで持ち上がってフリーと見るやそのままミドルシュート!GKもセーブしたが、ボールはそれを突き破ってゴールに突き刺さった。6−0、青山得意のミドル、炸裂。
 それから間もなく、左サイドからボールをつないで上野が抜け出しシュート、いったんはGKがセーブしたが、上野がこぼれを拾って無人のゴールに流し込み7−0。
 そのまま試合終了、ベンチの後ろでアップしていた福山大の選手がピッチに出てくる。こちらはちと昼食(肉そばシングル)を食べるために中座。
 戻ってきたときには福山大との試合が始まっていた。左CK、浩司のショートコーナーからハンジェがクロス、中央ウェズレイがヘッド!はバー直撃。惜しい。すでに寿人がゴールを決めて1−0らしかった。
10ピチブ 11寿人 30入船
17服部
7浩司    16ハンジェ
14戸田
19盛田 18吉弘 2八田
1下田
 全員が声を出し、互いに要求したりフォローしあったりしている。何だ何だ、声が出てるぞ!?ペトロヴィッチ監督に改造手術でもされたのか!?というくらい全員が矢継ぎ早に声を張り上げている。そして全員が動き回りダイレクトパスを次々に回してゆく超アグレッシブなサッカー。両サイドは高い位置を保ち、特に今日右サイドに入っている入船は完全にウイングの位置に張っている。中盤は逆三角形、戸田を中心にして浩司・ハンジェが自在に動き、FWも状況に応じて中盤に下がってきてボールを捌き、再び前線へ飛び出す。八田、盛田の両センターバックはもちろん攻撃時には思い切りサイドに開いて入船と服部をフォローし、吉弘が最終ラインを警戒。最終ラインは先ほどと同じくハーフウェイライン付近で、時には全員相手陣内に入ることも。
 浩司から左サイド服部に展開、一対一勝負はブロックされるもこぼれを拾ってセンタリング、DFに当たってCK。左CK、ウェズレイのキックは福大クリア、こぼれを服部が競ってファウルをもらい、FKゲット。
 ペナルティアークのすぐ後ろ、中央やや左。ウェズレイと浩司が立つ。位置的にはウェズレイの右足だが、浩司の左足でもいけないことはない。どっちが蹴る・・・笛、ウェズレイが走りだす、そしてそのままキック!低い弾道――
ゲット!サンフの選手がよけた壁の間を抜け、ボールはゴール右スミに突き刺さった。ウェズレイの鮮やかなFKで2−0。
 その直後。後方から服部のフィード、これを寿人が落として浩司が受け、そのままの勢いで右サイドを突破し、切り返すことなく右足クロス!その軌道の先には、パスを出した後一気にゴール前へ走ってきていた寿人の姿が。トップスピードで芝を蹴ると宙を舞い――自分はこの時点で思わず「素晴らしい!」と叫んでいた――ピタリのクロスをヘッドでゴール右スミに叩き込んだ。胸のすくような速攻で3−0。
 寿人の落としを戸田が右へ展開し入船へ、ハンジェに出したボールをハンジェスルーパス、DFカット。ペトロヴィッチ監督からは入船に向かって「カズマ!カズマ!」とたびたび鋭い声が飛んでいる。この福山大との試合のチームは、メンツからいっても試合内容からいっても明らかに現時点での「レギュラー組」。そのチームに駒野がいないからとはいえ抜擢されている入船、さすがにまだこのハイスピードについていけていない。本職は左サイドということもあって、いろいろと勝手も違うだろう。それでも高い位置をキープし、チャレンジしようという心意気は見せている。
 ウェズレイから浩司にパス、浩司ミドルシュート!はポスト直撃。惜しい。

 中盤でのダイレクトパスが美しすぎる。近年のサンフでは見られなかった光景。ヴァレリー以来だろうか。特に浩司の動きが出色。後方でボールをさばくとポジションを上げ、再びボールを受けて左右に展開、そしてさらに上がっていってゴールを窺う。左サイド、服部とのコンビネーションは素晴らしく、寿人やウェズレイと絡んでの二人目・三人目の動きでどんどんサイドを切り崩していく。右サイドも入船の上がったスペースをハンジェと八田が自在に使ってサンフが制圧。福山大は、あまりの展開の速さにプレスが追いつかずに一方的に攻め込まれている。
 右サイドを寿人がドリブルで持ち上がって中央へ折り返し、ウェズレイが受けて左にはたく。そこへ駆け上がってきた服部が一つ持ち込んでDFを抜ききらずにそのままクロス、DFの裏からゴール正面へ曲がってくる美しいクロスにまたしても寿人が飛び込みヘッド!これも美しい展開だったがボールはバー直撃ではね返る、しかしその落下点に詰めていたハンジェがズバッと蹴り込んで4−0!二列目からの飛び込み、グッド。今までは二列目の選手がPAに入ってくることすらまれだったので、これは凄い変化だ。
 さらに右サイド入船から寿人へ折り返し、中盤上がり目で寿人トラップ。
「撃たすなよ!」
と福山大GKが叫んだ瞬間、寿人がくるりと反転してミドルシュート!
ゴール!
矢のような一撃がゴール右スミに突き刺さり、5−0!寿人が持った瞬間、その左右をウェズレイと浩司が猛然と駆け上がって行ったので、福山大守備陣も寿人へのマークを甘くしてしまった。寿人のシュートも凄かったが、チームとしての動きから生まれたゴールでもある。
 そして、ダイレクトパス交換から寿人が落としたボールをPA付近まで上がってきた浩司がミドルシュート、これはDFがブロックしたが、右へぽーんと浮いたボールの落ち際へ走り込んだハンジェがこれをダイレクトシュート!
ゴール!
これも寿人のそれに勝るとも劣らない素晴らしいミドル、豪快に突き刺して6−0とした。
 全般的にサンフの美しく迫力のあるサッカーにほけーっとしているうちに前半終了。こりゃすごい。これがものになったら、これからでも間違いなく上位にいける。
 後半、選手交代は下田→木寺のみ。
 相変わらずサンフのバックラインは高く、中盤が非常にコンパクト。そのため、福山大は最終ラインから前にボールを出せない。ようやく左サイドCKを取り、キックはファーに抜ける。
 ハンジェのフィード、福山大カットもこぼれを浩司が拾って寿人に入れ、寿人が左サイドに展開。服部が受けてドリブルでタテに持ち上がり、そして何といきなりシュート!
ゴール!!!
 けっこうタッチライン際で、普通ならクロスのところだが、あのキック体勢と足の振りは間違いなくシュート。ボールはGKの上を越え、見事な弾道でゴール右スミに突き刺さった。中央切り込みじゃなくほとんどタテに進んでいる状況で撃ってくるとは・・・服部は会心のゴールにベンチのほうまで走って行き、
「今の、シュート、シュート」
と喜色満面で強調していた。でもあんまり強調しすぎるとシュータリングだと思われてしまうぞ。
 福山大、左サイドをドリブルで持ち上がりアーリークロス、中央FW飛び込むが木寺キャッチ。しかし少し危ない場面。八田が前半ほど上がってこなくなり、右サイドにパスが出ても、一歩目がえらく重い。やばいバテてきた!ペトロヴィッチ監督はオシム監督の直弟子ということもあり、サッカー哲学は共通、「考えて走れ」。よって練習もとにかく「走」を重視するハードなもので、週末だと選手たちの疲労もピーク。よって、このあたりから八田を皮切りに全員の動きが落ちてきた。
 ウェズレイと寿人のワンツーから服部へ、服部持ち込んでシュート!右に外れる。
 八田はいよいよ動けなくなってきた。すると、選手交代。八田に代わって・・・・・・・カズ!!背番号8がピッチに入ってきた。大きな拍手が起こる。オーバートレーニング症候群でしばらくチームを離脱していたカズが、練習試合とはいえ試合復帰。めでたい!この選手交代で、戸田がスリーバックのセンターに下り、吉弘が八田のポジションだった右センターバックへ。ボランチにはハンジェが下りてきて、カズは右の攻撃的MFに入った。
 左サイドの服部が超積極的で、どんどん前線へと飛び出してくる。しかし、チーム全体の運動量が落ちてきて選手間の連動が少なくなり、ボールがなかなか回らなくなってきた。木寺ミスキック、これを拾った福山大30番がミドルシュート、木寺セーブ、キャッチ。最初のほうは見てないのでどうかはわからないが、少なくとも自分がこの試合で初めて見た福山大のシュート。サンフ、左サイドつないで浩司のクロス、これを中央ウェズレイが合わせるが、ボールはバウンドして上に外れた。カズのパスがカットされカウンターを食らうが、スルーパスはオフサイド。左サイドからつないでウェズレイが入船に展開するが、これは通らず。フィードに寿人が競り、うまく体を入れ替えて裏に出るやシュート、左に外れる。
 福山大、サイドチェンジから左サイド28番クロス、DFクリア。今度は中央ワンツーからシュート、右に外れる。福山大がボールをキープし始めた。素早く左サイドに展開し、10番が切り返しからミドルシュート!上に外れる。入船が高い位置をキープし続けているのと、やはりカズがまだ本調子でないことからサンフの右サイドには大きなスペースがあり、そこを福山大に使われている。しかしその中でも戸田と服部は元気。さすがだ。
 サンフ、パスをつないで寿人から服部、服部クロスはDFクリアしCKに。左CK、ウェズレイのキックはいい弾道も、誰にも触らずにファーのゴールラインを割る。フォローの動きが少なくなり、足元へのパスが増えてきた。入船のパスカットから左サイド服部へ、そこから浩司→ハンジェ→ウェズレイ→服部、服部折り返すがDFクリア。それを入船が拾って寿人へ、寿人が落としてハンジェがドリブルから折り返し浩司シュート!はDFに当たってラインを割り、右CK。浩司のキックはニアでクリアされる。
 福山大10番が切り返しからシュート、吉弘ブロックでCK。右CK、ニアですらして中央、サンフクリア、こぼれを福山大拾って左からクロス、木寺キャッチ。
 苦しい時間帯だが、右サイドでは入船が奮闘していた。時折DFを助けるために引いて守ることが増えたが、攻撃時にはきっちりウイングの位置に駆け上がり、チームメイトに声を出してボールを要求する。「トダ!トダ!」と声を張り上げる姿はけっこう頼もしいと思った。そして、その努力が報われる。中盤ダイレクトパスから左に展開し、走り込んできた服部がクロス!ニア飛び込んだウェズレイは届かなかったが、ゴール正面に飛び込んできた入船がこれを押し込んでゴール、8−0!入船、よく走ってきた。
 入船がカズとのパス交換から右サイド抜け出しダイレクトクロス、中央寿人飛び込むがわずかに届かず!惜しい。しかし利き足とは逆の右足でよく上げた。サンフのカウンター、浩司がドリブルで持ち上がってウェズレイへ、ウェズレイ、左サイドで一人抜いて折り返し、寿人が走り込むがGKキャッチ。そして後半終了、8−0という結果だった。
 後半は疲れてしまって質が落ちてしまったが、前半のサッカーは今までのサッカーからコペルニクス的転回を遂げた凄いものだった。この超攻撃サッカーが実戦でも見られれば、必ず客は来るだろう。面白すぎる。ただ、このサッカーでは守備に思いっきりリスクがあるので、ひとつのミスが即失点に直結する。なので、実際にはいろいろ修正を加えていくことになるだろう。監督もサンフの現在の状況をよくわかっているだろうし。
 それでも、選手たちがこの攻撃の意識をしっかり持っていれば、サンフレッチェのサッカーを劇的に変える事ができる。全員、チャレンジしていってほしいと思う。
 カズは、まだ体の動きは重かったが、確実なプレイを心がけていた。とりあえず今は出来が云々というより、試合復帰ができたことを喜ぶべき時期。これから焦らずじっくりと調整していってほしいと思う。
 ユースも勝ったし、トップの未来も明るそうなので、気分よく家に帰った。

5月20日 味の素スタジアム 晴のち曇(試合後豪雨)
J2リーグ第17節 東京ヴェルディ1969 VS モンテディオ山形

 J1はW杯による中断に入ったが、J2はW杯期間中も休みなし。J1勢は翌日にお菓子杯グループリーグ最終日を控えており、サンフはアウェイの新潟へ乗り込む。
 自分は、翌日のとある所用のため東京へ。しかし週末はサッカーを観ないと落ち着かない。今日、広島で行われるサンフユースVS防府も観ることができないし、関東で何か・・・と思っていたらちょうど味スタで緑VS山形があったので、それを観に行くことに決める。週末の天気は危ういとのことだったが、味スタはぐるりと全周屋根つきだから問題ない。
 12時過ぎに品川到着。ちょっと食っていくかあ、と思ってとあるレストランに入ったら料理が出てくるのがえらく遅くて、時間まで食ってしまった。急いで食べ、新宿まで行って準特急で飛田給へ。14:04の試合開始には何とか間に合いそう。
 飛田給着。天気予報では雨だったが、雲ひとつない快晴。ひまわり、大丈夫か。そこそこ余裕のある到着だったので、のんびりと歩いて味スタへ。アウェイ側ゴール裏の席を買って入場し、てくてく半周。と、山形サポたちの威勢のいいコールが聞こえてきた。はるばる山形から来ているサポたち、距離を考えるとけっこう来ているが多いというわけでもない。だが彼らの声はすぐ上の屋根に反響し、音の塊になってピッチに降り注いでいる。対面の緑サポの声にも負けていない。
25平本 9バジーリオ
11大野 8永井
  
15金澤 6菅原
3藤田 2萩村 4戸川 5デジマール
21高木
9レアンドロ 14林
28財前 16臼井
    
5渡辺 8永井
13内山 3レオナルド 4小原 17木村
21清水
リザーブ・・・
緑:GK1水原、MF10アナイウソン、23根占、32久場、FW17森本
山形:GK1桜井、DF2太田、MF19秋葉、FW11原、22阿部
 試合開始。まずは中盤での主導権争い。緑、戸川のフィードがこぼれるところを平本ボレーシュート、上に外れる。今度は山形、左サイドへフィードも財前収めきれず。山形の右サイド臼井、レアンドロとのパス交換からクロス、これを中央林がヘッド!左に外れる。緑、右サイドからのクロスにバジーリオ、平本が飛び込むもわずかに合わず。
 緑はロングボール主体の攻撃。後方からどんどん2トップめがけ蹴り出してくる。ラモス監督にしてはずいぶんと大雑把な攻撃だが・・・と山形、臼井のスルーパスに林が飛び出す。DFクリアもそのこぼれを臼井が拾いそのままドリブル突破、PAに侵入するやシュート!はGK高木キャッチ。次いでレアンドロから左サイドの財前へ展開し財前クロス、は精度を欠きゴールラインを割る。さらに右サイドで永井篤志がキープからスルーパス、は前線と息合わず。
 緑、左サイド大野から永井秀樹を経由しデジマールへ、しかし山形が素早くプレス。緑、戻してボールを回すも山形がパスカットしカウンター、右サイドで林がキープして臼井に落とし、さらに戻して永井がクロス、ゴール前こぼれに山形詰めるが、DFがクリアし上に浮いたボールをGKキャッチ。緑、フィードに平本抜け出すがオフサイド。山形、左サイドからのFK、財前のキックはDFがヘッドでクリア、財前が拾って一対一勝負し抜いてクロス、流れるも山形キープ、木村がワンツーで突破を図るがゴールラインを割る。
 緑、左サイドから藤田泰成がクロス、ファーサイドの競り合いは平本のファウル。内山がしばらく立てなかったが、大丈夫。今度も緑、永井がドリブルで中央突破を図るが、レオナルドががっちりとストップ!堅い。
 ロングボール主体の緑と違い、山形はサイドを使うていねいなサッカー。このゲームの主導権を握っている。左サイドへ展開、内山がドリブル持ち上がって林へ入れる、緑クリアし平本からバジーリオ、バジーリオのパス・・・は林がカット、取り返すが緑もすかさずクリア。山形、左サイドで相手ボールをカットして折り返し、絞ってきた臼井がドリブル持ち込んでミドルシュート!わずか左上に外れ、アウェイゴール裏が大きくどよめく。惜しい!
 売り子さんが回ってきたので、ビールを買って飲む。いつもは車で移動なのでアルコールは飲めないが、今日は電車移動なので大丈夫。臼井が右サイドでボールをカット、そのままドリブル突破で一人抜きクロス、は合わずにGKキャッチ。
 20分を回るころにはほぼ山形ペース。中盤の運動量と当たりの強さで次々にボールカットし、素早くサイドに開いて速攻を仕掛ける。右サイドへ開き、木村から林へタテパス。林がそのまま右サイドをえぐってセンタリング、DFクリアしてCKに。右CK、財前のキックは緑クリア、左サイドで内山が拾ってクロス、DFクリアでスローイン。スローイン、永井、レアンドロとつなぐが緑クリア。
 左サイドからのフィード、レアンドロが追いつく。相手に取られかけるが、再び取り返してクロス、DFヘッドでクリア。緑は中盤より前でボール保持ができず、ほとんど攻めることができない。林→レアンドロ→永井とつなぎ、永井がファウルを受けてFK。素早く右にはたいて財前がクロスを上げファーレアンドロが合わせる!がこれは上に外れた。
 財前と臼井がサイドを入れ替え、財前が右、臼井が左になった。山形はボールへの寄せが素晴らしく、緑にボールを持つ暇を与えない。左に回った臼井がドリブル、一人抜いて折り返しそこから波状攻撃、最後は永井からのスルーパス、はPA内合わず。
 緑の反撃、再三左サイドを駆け上がっていた藤田からのクロス、DFクリア。さらに左サイドからバジーリオを経由して右に展開、菅原が受けて深くえぐりセンタリング、はGKキャッチ。今度は山形、右サイドで財前が反転しながらのスルーパス、これにレアンドロが反応しシュート、はGK正面。緑、中央から大きく左に展開し藤田がドリブル突破からクロス、バジーリオが受けて落としたところを菅原ミドルシュート!左に外れる。30分経過。
 山形、左サイドに開いて受けた永井がクロス、これに右サイドから財前が走り込んでくる!がその前でGKキャッチ。次いで右サイドからパスをつなぎレアンドロが左へパス、臼井が受けてドリブル持ち込みシュート、DFブロック、山形拾ってつなぎ、スローインを取る。入れてつないで最後は林がシュート、DFに当たってCKに。右CK、財前のキック、ゴール前こぼれる、シュート、DFブロック、クリア。まだまだ山形、財前から林へ。右サイドに飛び出してボールを受けた林が折り返し、中へ切れ込む財前がリターンを受けてPA侵入したところで倒され、笛が鳴る。PKか、と思ったら財前のシミュレーションへのイエローだった。この試合、臼井のキレは素晴らしいが財前のほうはまだ決定的な仕事がない。
 ここまで来ると決定的に山形の一方的ペース。中盤の素早いプレスでボールを奪うとすぐさまサイドに展開、前線で林が広範囲に動き回ってボールを引き出し、サイドの臼井・財前・内山・木村がどんどん上がってきてサイドを面白いようにブチ破る。ラモス監督が出てきて何やら檄を飛ばし始めた。まあホームでこれだけズタズタにやられていれば相当頭にくるだろう。
 山形、右サイドでCKゲット。財前のキックにファーのレオナルドがヘッド!左に外れる。中盤の競り合いから緑が前方へフィード、バジーリオが抜け出しつつダイレクトで合わせるが、枠を捉えない。そのままドリブルで持って行けばあるいは振りきれたかもしれないが、押されている展開の中、焦ったか。
 山形、右サイドでファウルを受けFKゲット。緑の選手に注意が出る。やや遠めから財前がゴール前に上げる、が合わずにゴールラインを割った。今日は調子悪いのか。ゴールキック、これにバジーリオが反応して飛び出すが、小原がしっかりとカバーしてGK清水に捕らせる。清水のフィード、競り合いこぼれを山形が拾い右にはたいて臼井→レアンドロ、レアンドロがPA内で一人かわすがDFも何とかクリアしてCKに。右CK、財前のキック、中央クリア、臼井拾って木村に戻し木村クロス、ヘッドで折り返してレオナルドからレアンドロへ、しかしシュート撃てず。この時の競り合いで大野が痛んだが、大丈夫。
 ロスタイム1分。緑中盤で大野キープ、左にはたいて藤田が受け折り返し、永井がぽんとフィード。これに反応して大野が飛び出したがオフサイド。そして前半終了。
 中盤の寄せの速さと競り合いの強さで山形が中盤支配。相手のロングボールもレオナルドと小原の集中した守備ではねかえしている。臼井のサイドアタックの切れ味は凄まじく、緑の選手はほとんど止められない。あとは財前が仕事をしてくれるかどうかで勝点の量が決まりそう。緑は全てにおいて後手後手、ほとんどチャンスなし。藤田のオーバーラップが目立ったくらいで、チームとしては何も出来ていなかった。ラモス監督、どう立て直すのか。
 後半開始。緑はデジマールに代え根占イン。
 まず山形、中央右から永井がドリブル突破、倒されてFKゲット。財前のキックにニアへ飛び込んできたレオナルドがヘッド!わずか上に外れる。目の前の山形サポの悲鳴、そして喚声。緑、戸川のロングフィードにバジーリオ飛び出す、がオフサイド。
 後半も山形ペースは変わらず。意気揚がる山形サポ、サンバのリズムでノリノリ。山形フィード、林がスピードを活かして飛び出して受けキープ、スローインを取る。PA内向けスロー、クリア。もう一度スローイン、つないでクロスはファー臼井に合わず。緑、中盤こぼれを左サイドで平本がキープしドリブル突破からクロス、ファーサイドで山形クリア、CKに。緑の右CK、大野がセット。山形サポからシミケンコール。大野キックに中央ヘッド!は右に外れる。今度は山形、中盤カットからパスをつないで右に展開、財前が受けて中を見、クロス!ファーで林?がヘッド、決まった!と思ったがボールは右ポストに当たってはね返る、うわあああ、と思った瞬間、そこにレアンドロが詰めていた!
ゲット!
目の前のはね返りに慌てることなく左足で確実にミート、ワンバウンドしたボールはブロックに飛び込むDFの足の下をすり抜けてゴールに飛び込んだ。同時に山形サポがどっと歓声を上げ、レアンドロはそのままゴール裏に走り出ると腕を振り上げてサポーター達にアピール、そしてゴール裏からは「ダシルバ・レアン!」の大合唱!後半6分、アウェイの山形先制!
 緑の右CK、ファー合わず。山形、左サイドへ展開し臼井のクロスに林飛び込む!がGKキャッチ。次いで右サイドに展開し財前から木村へパス、木村のクロスはDFに当たってCKに。右CK、財前のキックはゴールラインを割る。
 緑選手交代、永井に代え森本。緑の秀樹と山形の篤志、この日の永井兄弟対決は弟に軍配か。
 緑、左サイドへ展開し藤田がキープ、しかし山形がカットしクリア。山形、右サイドから財前のクロス、クリアをレアンドロが拾って中央ドリブル突破からスルーパス、は財前に通らず。緑の反撃、右サイド開いて受けた菅原から根占→森本とつなぎ、森本ドリブルしかし山形カット、カウンター。右サイドを財前がドリブルで突破し林へ入れ、林突破を試みるが緑がカット。このプレイにゴール裏から「今のはファウルだろう」とブーイングが飛んだが、見たところ正当なプレイだった。緑、左へ展開し藤田のクロス、GKキャッチもゴールラインを割ったという判定でCKに。左CK、大野のキックにGK清水果敢に飛び出し、ジャンプ一番伸び上がって見事にキャッチ!ファインプレイだった。
 山形、左サイドから大きくサイドチェンジ、右サイドで財前が受けてクロス、DFに当たって浮いたボールをGKキャッチ。緑、藤田のフィードに中央森本飛び出すがオフサイド。山形のフィード、林が競ってレアンドロが走る、緑クリアで左スローイン。スローインからレアンドロキープ、戻して右に展開、緑クリア。さらに左へのフィードからスローインを取る。
 ここで山形選手交代、林に代わって原竜太イン。林、よく走った。
 スローイン、レアンドロがキープ、緑クリアで再びスローイン、臼井が受けてヒールから内山ドリブルで二人抜いてPA突っ込むがDFクリアでCKに。左CK、財前がショートコーナーで蹴り出すも、その前に緑の選手交代が認められてやり直し。
 緑、藤田に代えて久場イン。藤田よくやっていたと思うが・・・それにしても両サイドバックを交代させるとは珍しい采配。
 やり直しCK、財前キック!ニアを狙ったボールに内山が頭で合わせる!決まった、と思ったが緑DFがゴールライン上でギリギリブロック!ゴールを許さず。緑のフィード、森本が走る。しかしレオナルドがカバーし、ファウルをもらってマイボールにした。
 入場者数発表、5148人。いくらJ2とはいえここは東京。少なすぎやしないか。
 山形左サイドからのフィード、原が抜け出すがオフサイド。ギリギリのタイミングだった、惜しい。臼井と財前がまたサイドを変え、臼井が右に戻ってきた。緑、右サイドでつないで大野のキープからのパスを山形カット、左サイド財前がドリブル敢行し一人抜いてクロスにレアンドロ飛び込む!がその前でDFがクリア。
 緑は前線で森本が精力的に動き回るが、いかんせんサイドを破れないのでなかなか有効なボールが出てこない。緑、中盤でボールカットし右サイド根占→バジーリオ→根占、山形カットもすぐに取り返して大野がキープ、根占、久場、根占とつないで中央金澤へ、しかし前へ出せずに萩村に戻す。前へ出せない緑を嘲笑うような山形サポからの大ブーイング。萩村から戸川へ、そこへ財前がチェックをかけ、ファウルでプレイが切れた。緑、バジーリオのキープから森本へ、森本反転しようとするがDFがカット。そして永井のドリブル、これを森本が倒してイエロー。
 緑、森本のキープから右に展開し根占のスルーパスに右バジーリオが完全に抜け出す!DF振り切られて追いつけない、GK清水飛び出すがバジーリオはその前にループシュート!ボールは清水の上を越えて――ゴールの上にぱさりと落ちた。バジーリオ、決定機を外す!
 緑、前への圧力を強めた。バジーリオが少し引き気味になって中盤を作ってくる。山形はやや運動量が落ちてきたか、回される時間が多くなってきた。それでも山形、左サイドでレアンドロが相手ボールを奪って中央にドリブルで切れ込みミドルシュート!はGK正面。さらにスルーパスにレアンドロが反応して中央飛び出し、飛び出してきたGKを右に持ち出してかわすとライン際から折り返し、中央走り込んだ原がダイレクトボレー!決定的だったが、戻ってきたDFがカバーしてブロック!ゴールラインを割りCKに。GK高木がやや足を痛めたようで、しばらく治療。そして右CK、財前のキックはニアでクリア、しかしポスト直撃であやうくオウンゴールになるところだった。ゴールラインを割り、もう一度CK。ここでピッチサイドに秋葉が出てきた。ボードを見ると、財前に交代投入のようだ。財前のキック、ニアでクリア、またCK。財前キックにファーのレオナルドが左足で合わせるが、左に外れる。
 そして山形選手交代。後半31分、財前に代え秋葉。
 交代投入の秋葉、いきなり相手ボールをカットしてスルーパス、原が飛び出すがGKキャッチ。秋葉、いい試合への入り。緑、右サイド大野からタテパス、根占がオーバーラップしドリブル突破からクロス、危ない場面だったが精度を欠いてファーへ抜け、山形クリア。次いで左サイドで菅原がファウルを誘ってFKを獲得。大野がゴール前に上げ、DFがゴールラインにクリアしてCKに。左CK、大野のキック、清水パンチ、バジーリオが拾って大野に返し、大野クロスに中央飛び込んだ萩村ダイビングヘッドは右に外れ!萩村、芝を叩いて悔しがる。
 今度は山形の番、ボールカットから左サイドへ展開し臼井、ドリブルで鋭く中央に切り込み、ファウルを受けてFKゲット!臼井の鮮やかなドリブルにゴール裏が盛り上がる。ペナルティアークのわずか左後ろ、右足絶好の位置。永井、秋葉、内山が立つ。そして――秋葉キック!は壁の右にいた金澤の頭に当たってゴールラインを割り、CKに。右CK、秋葉がボールをセットする。秋葉キック!はやや大きく、ファーへ抜ける。永井が追うが追いつけず、緑ボールのスローインに。
 にわかに空が曇ってきた。風も出始める。降ってくるのか?後半40分を回る。
 緑のフィード、こぼれを森本が拾うが山形クリア。中盤のクロスプレイで金澤にイエロー。山形のFK、左サイドに展開してボールを回し始める。右サイドにパスをつないでレアンドロから永井、緑クリアでCKに。右CK、秋葉のショートコーナー、リターンを秋葉クロス、DFに当たって再びCKに。秋葉キック、ファー、DFクリアして左サイドのスローインに。スローイン、臼井がコーナーに運んでいってキープ、二人に囲まれつつ粘る、ラインを割って緑ボール。後半42分。
 山形、左サイドでキープ。緑奪って菅原がフィード、左サイドバジーリオが飛び出して折り返し、DFクリアしてCKに。ここが踏ん張りどころ、ゴール裏からはひときわ大きいシミケンコール。左CK、大野のキックはGK清水キャッチ!大歓声。これはこのままいけそうだ。後半44分。清水のフィード、原がこのハイボールに競ってファウルをもらう。原、投入直後はいまいち絡めていなかったが、徐々に体を張るようになっていた。ロスタイム3分の表示。リスタート、右に出して秋葉が受けキープはゴールキックに。高木、急いで蹴り出すがミスキック、左タッチラインを割って山形ボール。
 山形がボールをつなぐ。右サイドで秋葉がキープ、コーナーへ逃げていく・・・と思いきやいきなり切り返して一人抜きPAに侵入しシュート!ゴールネットが揺れたが惜しくもサイドネット、しかしサポーターたち大喜び。時間稼ぎで問題ない場面だが、秋葉、血の気が多いな!緑フィード、つないで右サイド根占へ、しかし山形寄せる、根占のスルーパス、合わずにゴールラインを割る。さらに山形のフィードを拾って蹴り返し、バジーリオが走るが追いつけず、ゴールキックに。時計では3分経過、これ蹴って終わりだろ・・・ゴールキック、清水が大きく蹴り出したところで主審が腕を挙げ、試合終了の笛を吹いた。山形、アウェイでゲームを完全支配し見事な完勝!
 選手たちが意気揚々とゴール裏にやってきて挨拶。サポーターたちの「山形、ディオ!」の大コール、そしてスポーツ県民歌(モンテver.)大合唱。

月山の雪 紅染めて ほがらに明けゆく 新生日本
興すは力 若き力 いま先駆けて われら立つ
モンテディオ山形 フレーフレー ヒップヒップフレー
モンテディオ山形 フレーフレー ヒップヒップフレー


いいなこの歌。
 と、雨が降ってきた。風も強くなり、けっこう激しい。その中、インタビューの終わったレアンドロがゴール裏に走ってきた。「ダシルバ・レアン!」のコール。最初聞いたときは何で「かしーまアントラーズ!」って言ってるんだ、と思ったのは秘密。
 この時、さらに風雨が激しさを増した。フィールド周囲の看板がズリズリとあらぬ方向へ動き始める。おいおいおいおいおい。さらに大粒の雨が強風に乗って屋根の下まで叩きつけてきたので、観衆慌てて出口のほうに避難。大嵐になった。ここで降ってきたか・・・それにしても試合中もってくれてよかった。
 断幕やピッチのほうの片付けは大変だなあと思いつつ嵐がおさまるのを待つ。だが、風はやや沈静化したものの雨は止まない。こりゃ仕方がないと、ちょっと雨足が弱くなったところを見計らってスタジアムを出た。少々濡れたが、無事飛田給駅へ。
 ホームに降りると、はえぬきユニを着た人が多くいた。今日の山形のサッカーは、4-4-2中盤ボックスかくあるべし、といわんばかりの見事に組織されたサイド攻撃が素晴らしかった。正直、感動した。序盤は低迷したが、このサッカーを続けていればどんどん上位へ上がっていくだろう。それにしても今日の臼井凄かったー。緑は・・・今日はいったいどうしたのか?ラモスは相当怒ってるだろう。
 急行で引き返す。渋谷行こうかな、と思って途中で井の頭線に乗り換え、渋谷へ。タワーレコードやHMVに寄り、HMV上のネカフェで携帯充電&休憩し、それから池袋へ向かった。歌ったるぞー。

4月26日 広島スタジアム 雨
ヤマザキナビスコカップグループリーグ・VSジェフユナイテッド市原・千葉