むらさきぐま日記2006.ver.1


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1.VS鹿3/5 2.VS赤3/18 3.VS脚3/25

1〜3はニュースページのコピー。新たに書く時間ない・・・


2006J1リーグの日程。


3月25日 広島ビッグアーチ 晴
J1リーグ第5節・VSガンバ大阪

 前節の無茶苦茶な判定で下田が出場停止、
ジニーニョも股関節に痛みが残っているということで(サテライト京都戦には出ていたのに)ベンチスタート、
カズは体調が戻らずに欠場、
ウェズレイも足の故障でメンバー入りせずと、
センターラインがごっそり抜けた状態でチャンピオンチームをホームに迎えたサンフは、
3−5−2でまず守備をしっかり固め、試合に臨んだ。
 立ち上がりからガンバの攻撃にさらされ、シュートを立て続けに撃たれたが、
スリーバックがよくゴール前を固め、危ない場面を作られながらも失点は許さない。
我慢強く粘ってカウンターに徹するサンフは何度かいい形でゴールに迫るが、
パスミスが多く、なかなかシュートにまでいけない。
最終ラインからのビルドアップやフィードも不正確で、FWの走るところへほとんどボールが行かない。
それでも前半半ばからはガンバのミスも目立つようになり、サンフもしっかり対応できるようになっていく。
そして前半0−0で後半勝負、と思われた43分、
ゴール正面PAやや外でガンバの選手がフリーでボールを持ち、前を向く。
DF陣が誰も詰めにいけないところ、大木が戻ってきてチェックをかけたが、これがファウルをとられてガンバのFK。
このFKを遠藤が素晴らしい切れ味のキックでゴール左上スミに叩き込み、ガンバが先制した。
サンフは、壁もGK木寺も誰も一歩も動けず。そのまま前半は終了した。

 交代はなく後半開始、しかしその立ち上がり、
ガンバは左CKからマグノ・アウベスがファーで完全に競り勝ち、ヘッドで叩き込んであっさり追加点を挙げる。
これでサンフは意気消沈、全く形を作れなくなっていく。
そして61分、サンフはバックパスのミスをマグノ・アウベスにさらわれ、そのまま決められて決定的な3点目を献上。
このまま崩壊していきそうなところ、
しかしここで途中投入のハンジェ、纉cが必死で動き回って中盤をカバー、
さらに一誠を投入するとその矢先、ハンジェのフィードに寿人が中央強引に抜け出す。
GK藤ヶ谷が飛び出すが、寿人は先にボール落下点に入るとその頭上を抜くヘッド、
これは藤ヶ谷が手に当てる、しかし寿人はさらにボールを追って押し込もうとする、
だがその時ボールとの間に宮本が素早く体を入れてブロック、そのままボールをゴールライン外に追い出そうとした。
通常ならあきらめるか、宮本を突いてファウルを受けるところ。
しかしあきらめない寿人はブロックされながらもその後ろから足を出して宮本の支配下にあったボールをキック!
寿人の凄まじい執念がゴールネットを揺らし、サンフが1点を返した。
 これでようやく目が覚めたサンフはそれからガンバに攻勢をかけ、最後の最後まで頑張ったが、そのまま試合終了。
ホームでまたも大量失点を喫し、まだ5節とはいえ順位は暫定17位にまで落ち込んだ。

 今日は、やってるほうも苦痛だろうし、見ているほうもさらに苦痛という、ひどい試合だった。
水曜日に雨の日のナイトマッチでACLを戦い、しかも15点と点を取りすぎて疲れているはずのガンバに対し、
個人技や組織力ならまだしも出足や運動量でも後れをとり、完膚なきまでに叩きのめされた。
ガンバの選手は前線から組織的なプレスで積極的にボールを奪いに行っているのに、
サンフといえばボールホルダーにプレスもかけずに遠巻きに見ているだけで当たりにも行かない。
たまに複数人で寄せてもあっさり個人技でかわされるかダイレクトパスで簡単に突破され、
次々にフリーの選手に回されてしまう。
一言で言って、「ボール奪取は相手さんのミス頼み」みたいな守備だった。
何で当たりに行かないんだ。そういう指示が出てるのか?
 それで何とかボールを奪っても、目隠しして蹴っているとしか思えない無茶苦茶なフィードのオンパレード。
寿人と上野は前半から実によく相手の裏を取ろうと走り回っていたが、二人がかわいそうになるくらいの酷さだった。
上野とか後半途中から完全にバテてたし。
当然ビルドアップもできず、個人での突破もほとんどなし。
寿人のゴールは、本当に寿人個人の力によるもの。「チーム」として奪ったゴールではない。
 後半途中には、冗談でなく
「高校生のほうがもっとマシなサッカーするだろうに」
と思った。ていうか、サッカー?

 本当にゆるゆる。厳しさのかけらも見えない。主力がいるいない以前の問題。
これではJ2のチームにも勝てないだろう。
だが、そのわりには全員ヘトヘトになるまで走り回っているのも確か。
これは、完全にやり方が間違っている。
本番で何かをつかむなんてことは、ほとんどありえない話。
某「柱の男」さんが孫子を引き合いに出して語ったとおり、「戦の勝敗は戦う前にすでに決まっている」。
千葉の選手が「試合よりも練習のほうが大変」と言っているとおりに、練習は本番以上に重要なこと。
練習でやっている以上のものが、本番でできるわけがない。
本当に、普段の練習から全力で取り組んで、何か問題があれば監督も交えてしっかりと話をして、解決してほしい。
今日のサッカーでは、愛媛にも勝てるかどうか・・・
何とかしないと、アレですよ。アレ。そう、アレ。口にしたくはありませんが。
だから

何とかしろ!

開幕戦のときは、
「今日は負けたけど、このままいけばスゲー面白いサッカーになりそうだ」
と思ったんだけどなあ・・・・・・なんでこうなるの。


 前節の下田の退場の判定に対しては、スタンドのちびっ子たちが、
「下田が先に触ってクリアしてからぶつかられたのに何でレッドなんじゃろう。
あの審判、始めて主審やったんか?」
とか話し合っていたのが面白かった。

3月18日 広島ビッグアーチ 雨
J1リーグ第3節・VS浦和レッドダイヤモンズ

 雨降るビッグアーチでの一戦、
初勝利に向けてサンフは浦和に真っ向からぶつかり、互角以上の戦いを見せる。
しかし、浦和中盤からのパス一本にワシントンが抜け出そうとするところ、
チェックにいったジニーニョがこれを倒してファウル。
常識的にはイエローカードのところだが、扇谷主審はこれを得点機会阻止として一発レッド。
完全に抜け出していたならともかく、ジニーニョはワシントンとの競り合いの中で後ろから倒していたので、
どう考えてもイエローのところ。意気揚々とレッドを出していたので、目立ちたかったのか。
WBCでのどこぞのマイナーリーグ審判のようだった。
サンフは前半26分に10人となってしまった。ジニーニョのところへは戸田が下がって対応。
 これで浦和が得たFK、これはPAに入るか入らないかというぎりぎりのところで、
いわゆる「近すぎて難しい」位置。
しかし、アレックスのキックはやすやすと壁の左を抜けてゴール左スミに飛び込み、浦和先制。
前々からそうだけど、壁の作り方甘いんじゃないのか。
 続いて32分、浦和のフィードが小村の元へ。
ダイレクトでクリアすべきところだったが、小村はどういうわけか身をかがめてのヘッドでこれを足元に落とそうとした。
しかしミス、ボールは詰めてきていたポンテの前へ。
ポンテはそれをかっさらうと小村を振り切って下田と一対一になり、冷静に決めてリードを2点とする。
ベテランにあるまじき言語道断の大チョンボで、試合はさらに難しくなった。
 その後、プレイが切れた後のボールを戸田が大きく蹴り飛ばしてイエローをもらうという失態もあったが、
10人になったとはいえ特に劣勢というわけでもなく、そのまま前半は終了。

 後半立ち上がりはまだ互角の展開だったが、一人多い浦和が徐々に中盤でパスを回して優位を築く。
浦和は小野を下げて内舘を投入、長谷部を前に上げる。
サンフはハンジェに代えて上野を投入、どうすんのと思ったら上野はそのまま右サイドへ。
できるのか、と思ったら、その直後にそのサイドを破られ、これはクリアするもその流れの中からポンテのクロス、
これをワシントンが受けてバックパス、アレックスが折り返し、
中央に飛び込んだ鈴木啓太が合わせて62分、3点目。
さらに66分、今度は長谷部の突破からポンテのクロス、これを中央ワシントンが頭で合わせて4点目。完全に勝負は決まった。
 これで浦和は完全に弛緩、流しモードに入った。そこでサンフもやや押し返し、
85分にウェズレイがフィードに抜け出して都築の上を抜くループシュートで1点を返す。
それからも攻め続けたが、それ以上のゴールは奪えず1−4、
ホームで二試合連続の4失点という惨憺たる結果となった。

 主審の判定はともかくとして、その後のミスで自ら試合を難しくしてしまった。
FKをしっかり防いでいれば、そしてくだらないミスをしなければ。
また、何度かあった決定機を決めきれなかったことも。
浦和のパフォーマンスは正直開幕戦の鹿島より断然下で、10人でも問題なく戦えていただけに、
ここぞというところでの甘さが悔やまれる。
こういうところをしっかりやれるかどうかが、強いチームとそうでないチームとの差だろう。
ただ、ジニーニョが退場するまでのパフォーマンスはよかった。
このよい時間帯のイメージを次節につなげ、西京極で初勝利を飾ってほしい。
そして、中三日ということで選手の入れ替えもあるかもしれない。
現在トップチームより勢いがあるというサテライト勢の奮起にも大いに期待したい。

もちろん、扇谷主審については、二度と広島に来てほしくはない。
ていうかMLBのマイナーリーグにでも行け。

3月5日 広島ビッグアーチ 晴のち曇
J1リーグ第1節・VS鹿島アントラーズ

 W杯イヤーのJリーグは4日より開幕。
J1は4日のG大阪VS浦和を皮切りに、この日は残り8試合が行われた。
 サンパウロでトヨタカップを制したパウロ・アウトゥオリ監督が率いる鹿島をホームに迎えたサンフは、
4−4−2中盤フラットのシステムで立ち上がりから鹿島と激しい攻め合いを演ずる。
序盤は互角だったが、しかし鹿島が中盤でしっかりパスをつないでキープするようになると、
サンフのDFラインが徐々に下がり始める。
そして、中盤でのミスから一気に最終ラインの勝負にもっていかれる、という場面が続いた後、
鹿島の右サイドバック内田篤人が高い位置でボールを受けると一気にドリブル勝負。
PAに入ったところで服部に足を引っかけられ、PKを得る。
これを小笠原が冷静に決めて22分、鹿島先制。
 サンフは中盤でのパスミスが続いてなかなかシュートまで持っていけない。
だが、フィードボールに競った寿人がファウルを受けてFK、
これを浩司が素早くリスタートし、抜け出したウェズレイがGKの逆を衝いて蹴り込み33分、1−1の同点に追いつく。
 しかし鹿島は両サイドからの攻めが冴え、
新井場・内田の両サイドバックが積極的に上がってクロス、ラストパスを供給。
そして38分、またもサンフは左サイドをえぐられ、ふわりと上げられたクロスをゴール前飛び込んだ柳沢がヘッドで合わせてゴール。
だがサンフもその直後39分、左サイドから小村が放り込んだフィードを寿人が胸トラップ、
前を向くとGKをかわして無人のゴールに蹴り込みすかさず同点、2−2とした。
 しかししかし、鹿島は43分、三たびサンフの左サイドを崩すと中央へ折り返し、
ゴール正面で受けた小笠原が柳沢にはたき、柳沢がこれを決めて三たびリードを奪う。

 後半、サンフは守備面で機能していなかった浩司に代えてハンジェを投入。
彼の運動量としつこい守備で鹿島のパス回しを封鎖し、サンフが優位に立つ。
鹿島はその攻撃を耐え忍ぶと徐々にペースを取り戻し、後半24分、CKをとってフェルナンド投入。
そこからの二度目のCK、小笠原のキックを岩政?がヘッド、バーに当たってはね返るところを柳沢がオーバーヘッド!
これが決まってしまい、サンフは2点のビハインドを負う。
 しかしサンフはあきらめずに攻める。大木を投入して中盤をおなじみのダイヤモンド形とし、
彼を経由しての攻撃で活路を見出す。そして後半37分、中盤から左に展開し服部がクロス、
これはDFがクリアするもジニーニョが右サイドのハンジェに落とし、
ハンジェがすかさず上げたクロスを中央ウェズレイがヘッド!見事に決めて1点差に詰め寄る。
 だが、鹿島はしっかりとボールをつないでキープするお馴染みの老獪さでそのまま逃げ切った。

 ここ2年間リーグ戦でゴールを決めてない?柳沢のようなFWにハットトリックされるとは、
守備がザルといわざるを得ない。
中盤のフラット4の連携がまだまだで、全体としてどう動けばいいのかということもまだ確立されていない。
その不安が個々の運動量のなさ、一対一の激しさのなさにつながっているんだろうか。
今のままでは、最終ラインへの負担があまりにも大きすぎる。
ベットと浩司が勝手に中央に絞っていってしまうので両サイドはがら空き、
特に左サイドは空白地帯で、鹿島のルーキー・内田篤人にいいようにさせてしまった。
これは中盤で浩司が厳しくチェックにいかなかったため。
後半にハンジェを投入し、彼が中盤を走り回りディフェンスするようになるとサンフのペース。
そして、やはりトップ下に大木が入ると攻守が円滑になり、追撃弾が生まれた。
二人の働きはさすがというべき。
 今のスタイルを貫くのか、柔軟にダイヤモンドとフラットを使い分けるのか。
寿人とピチブーの破壊力は今日の試合で証明された。戦力は充分。
彼ら二人が存分に暴れられるような布陣にしてほしい。

 それにしても鹿島は強い。攻撃力に関してなら現時点のJ最強だろう。