むらさきぐま日記2003.ver.3


3勝1分け1敗。


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9月13日 広島スタジアム 晴
VSモンテディオ山形

 第3クールもこれでおしまい。札幌・甲府と曲者に連勝し、また勢いに乗ってきたかもしれないサンフの前に立ちはだかるのは柱谷兄。一連の騒動のせいですっかりチームも失速してしまったが、でも組織的守備は健在、FWにちょっぴり(ウソ。結構)不安のあるウチとしては、ゼロに抑えられてしまう可能性も充分にある、これも曲者チームだ。ていうかJ2って曲者ばっかりだけど。
 仕事が終わると、すぐさま高速に乗って五日市ICに飛び、草津有料を抜けて広スタへ。間に合えー。すでに終わっている横浜−新潟戦は1−7で新潟圧勝。淳吾何やってんだ。GK菅野がまた退場してるし、来週はおまえがGKやるのか。
 デイヴィッド・ダニエルズ(カウンターテナー)によるヘンデル・オペラ・アリア集を聴きながら仕事疲れの精神を整えつつ、山陽高校前の駐車場になんとか滑り込み、シャトルバスで広スタへ。危なく海辺の観音マリーナへ逝ってしまうとこだった。バスに乗る時に、Jヴィレッジでお会いしていたジュニアユースの選手のご家族の方に偶然お会いする。その節はお世話になりました。
 広スタはいよいよ試合開始という雰囲気。バックスタンド裏を通ってホームゴール裏へ向かう途中、右手の道路を駆け抜けるワゴンから、
「サーンフレッチェ!!」
と誰かが野太い大声を発してそのまま走り去っていった。誰だよ。しかしこういう何気ない市井の声は、古来より未来を予言するものとして考えられてきた。いわゆる「辻占」というやつだ。となるとこれはサンフ勝利の暗示か。幸先いいな。ゴール裏へ急ぐ。
 スタメンはすでに発表スミ。
GK下田、DF井川、リカルド、上村、MF松下、カズ、サンパイオ、服部、浩司、FW元気、マルセロ。
リザーブは林、八田、高木、大木、眞中。
 今節のリザーブには田んぼが八つあるので、前節に比べれば開けたところだ。山形は、昨年の「Fマリノス・ダイスケ七人衆」の一人として名を馳せた(らしい)サイドアタッカー・星大輔が出場停止。これは助かる。ハジはベンチスタートか。これもちょっと助かる。大島と中村コーセーの動きに気をつけていればまあ大丈夫か。
 今しも選手達が出てこようとするところ。はよせな・・・!21番のレプリカユニを着る。最近は21番も増え、GK21ユニを着ている娘さんもいる。林もメジャーになったな。あとは下田を越えるだけだ。ひどく高い壁だけど。たぶん今までの人生で最も高い壁だろうが、負けるな。
 バックスタンド、ホームゴール裏ともほぼ埋まっている。メインもそこそこ。あとで発表されたのは6000余人の入場者数だったが、最近の広島スタジアムはそれを感じさせない。いつもあとで、
「そんなに少ないか?サバ読んでんじゃねえのか?ちゃんと数えてるか?」
という声が出るほどだ。これはやはり「闘気が増大すると体が大きく見える」という「大豪院邪鬼効果」であろう。わしらの闘気が満ちとる証拠よ。ではホイッスルだ。
 いきなりロングボールにお見合いで永井弟抜け出してキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!が下田がセーブ。しゃっきりせんかい。サンフは甲府戦に比べれば精神的に余裕が出たのか、ちょっとまったり気味。それでも徐々に中盤を形成し、ペースをつかんでゆく。そして中盤からの速いパス回しからマルセロ抜け出しシュート!!GKセーブ!松下のCK!DFクリア!マルセロそこは決めろ!松下のキックにはやはり得点の匂い。サンフは山形の堅い守備の前に幾度もはね返されるが、しっかりボールをつなぎ、また中盤でのプレスからボールを奪っての電光石火パス回しから一気にゴールに迫る。だがここでシュートに行かずにもういっちょパス出してしまう悪い癖が顔をのぞかせ(特に浩司)、なっかなかゴールが割れない。それでも山形にはほとんど好機を作らせず、とりあえず一方的な展開で前半を終了した。ゴールはないけど。
 川崎はリード中。福岡、早く福嶋を入れろ。
 ハーフタイムプレゼント、ファンクラブ会員へのサイン入りレプリカユニ2002バージョンプレゼント、今日は山形恭平。山形戦に恭平ですか!
 後半もサンフが攻める。浩司のシュート!そして浩司がゴール正面で倒されFKのチャーンス!松下カモン!壁がずらりとゴール前に並ぶ。しかし松下にそのようなものは無駄無駄無駄!キック!ボールはグンと曲がりつつゴール左上隅へ、GK動けない、決まった!かに思えたが、ボールは曲がりすぎてポストをかすめるように左へ外れた。だあああ惜しい!今度は松下の左CK、ファーからサンパイオと井川が飛び込んでどっちかがヘッド!わずかに右に外れる。山形はついにハジ投入。高さには気をつけないと。しかしサンフは一向にペースを渡さない。フィードに右サイド元気走る!と思ったらマルセロだった。最近の変貌振りは著しい。でもこっちのほうがずっと好きですよん。主審のへんなジャッジは前半から全開だが、負けてたまるかおれたち人間だ。この日は台風14号一過の日のわりには暑くなかったが、この辺りからじっとりと汗がにじんできた。いいかげんゴール決めてくーれー。
 中盤からのフィードに元気が飛び出し、キープしてマルセロに出す。マルセロ、コントロールしようとするところ倒されるが、ファウルはない。しかしCKを得た。左CK、松下が向かう。今度こそ!松下、キック!ボールは鋭い弾道を描いてファーへ、それにヴィオラのユニが跳躍、ヘッドで折り返す、GK飛び出すがさわれない、そのボールの先には―――マルセロ・ラモスと中山元気!
ゴール!!
ヘッドで無人のゴールに叩き込み、ついにサンフ先制!どっち?と、マルセロがメインスタンドへ走って行ってガッツポーズ!わっと紫の戦士達が群がる。
○キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!あとで確認すると、ヘッドで折り返したのは上村健一!やってくれたぜキャプテン!
 サンフは元気に代え眞中を投入、すぐさま浩司のスルーパスに抜け出してシュート!はGK正面。山形はどんどん放り込んでくるが、スリーバックが落ち着いて対処。特に上村の出来はここ最近では一番で、一対一やヘッドの競り合いにはほぼ完勝していた。パスはアレだが、自らドリブルで持ち上がっていくという攻撃的なところを見せ、かなり状態がよくなっていることをうかがわせた。とはいえ、破れかぶれの山形は中盤なぞ捨ててどんどん前線にボールを放り込んでくる。サンフはへばった浩司に代え高木を投入する。サンパイオは足が痛かろうに獅子奮迅の働きぶりで、幾度相手のパスをカットし、チェックしてボールを奪い、前へパスを供給し続けたことか。本当に凄い。ここにきて、ついに真の力を発揮し始めたのか。
 時間がさらに押し詰まってくると、山形は秋葉・小林を投入していっそうの放り込みサッカーを展開。サンフははね返すだけになってしまい、危ない場面もニ、三生まれたが、山形の詰めの甘さにも助けられた。山形のファウルによるサンフのリスタートの時、なぜかイエローカード提示。さっきのタックルがイエロー?しかし何とカズに対するイエロー。なんかリスタートボールをセットする時に、転がってきたボールがたまたま足に当たったのを遅延行為ととられたらしい。何神経質になってんだ池田。カズみたいなええ子がそんなことするわけなかろーが!浩司はわからないがッ!!(おい)
 怒りのカズはその直後、珍しく一気のドリブル突破を敢行。さっきのファッキン・ジャッジが頭にきたらしい。それからも、飛んでくるハイボールを全員ではね返しまくり、ロスタイムには松下に代えて八田を投入するという的確な時間稼ぎも行い、そのままタイムアップ。3連勝を飾った。
 なんか第1クールの時の、
「なかなか点取れないけれど、そのうち取って勝っちゃいそうだなー、あ、取った。で、勝った」
ていう感じがよみがえってきた。問題も山積みで、片付けなければいけないことが多いのもいっしょ。これから一歩一歩、しっかりと階段を踏みしめて登っていきたい。九仞の功を一簣に虧くことがないように・・・
 それにしても、井川・リカルド・上村のスリーバックが機能してゆくのが心強い。守備が強ければ、負けない。守備が強ければ、攻撃ができる。攻撃できれば、勝てる。勝てれば、連勝できる。連勝を重ねれば・・・っと、先のことを考えてはいけない。まずは次の試合。カズが4枚目のイエローで出場停止の横浜戦。きっちりと勝って、大一番の新潟戦を迎えたい。
 試合後、バス待ちに出ると、眞中さんが歩いて出てきた。このまま帰るらしい。サインや写真をお願いされつつ、帰っていった。生眞中。生麦生米生眞中。ゴールはここ一番でお願いします。
 バスを見送り、帰途へ。さあ第4クール!Keep you burningで駆け抜けるぞ!!

9月6日 広島ビッグアーチ 曇
VSヴァンフォーレ甲府

 いつの間にか第3クールも大詰め。時はまさに世紀末。Welcome to this crazy time このイカレた時代へようこそって感じで自分らもTough Boyにならなきゃあいけないな。この日は仕事があったので、終わった瞬間広島へ向かう。前節は札幌に快勝で、今日は立ち直るためにも絶対に負けられない甲府戦。絶対に勝つぞ。闇にめぐらす甲府のたくらみ、軽くかわしてマジカル・ターンだ。今日もみんながハードワークして、みんなの力で勝ちたい。一人一人は小さいけれど、ひとつになればごらん無敵だァ―――!力をあわせれば負けたりしない、ぼくらは仲間だ兄弟だ。超人鉄人どんと来い、スクラム組んで戦うぞ。走れ、飛べ、タックルだ!
 というわけで『アニメタル・マラソンX』を聴きつつ山陽道を飛ばしていたが、志和−東広島間が事故のため4km渋滞。なにやってんだ下手くそ!間に合わん!少しあきらめつつ渋滞区間を抜け、またすっ飛ばして五日市IC、「残酷な天使のテーゼ」を聴き終わるともう一回「バトルフィーバーJ」を聴き、それからディスク換装、ヘンデル《エジプトのイスラエル人》より「主は紅海を叱って乾かし」〜「しかし水は敵の面を覆い一人も残さず」を抜粋して聴き、甲府・川崎の追撃撃退を祈念。最後に『アニメタル・マラソンU』Disk2より四乃森蒼紫のテーマ「華」を聴く。蒼紫っていえばウチのチームカラーだし。先日の勝利で、時はわれに風を吹かせるや?札幌戦の勝利を徒花にさせてなるものかよ。俺達は勝つ!・・・とかいってもう試合は始まっちゃっているわけだが。
GK下田、DF井川、リカルド、上村、MF松下、カズ、サンパイオ、服部、浩司、FWマルセロ、元気。
リザーブ:林、高木、茂木、大木、眞中。
 リザーブは密林地帯の様相を呈する。眞中さん遭難するなよ。18時スタートの山形VS新潟はまだスコアレス。大宮VS川崎は19時スタート。第1クールのあたりでは、他会場の経過を気にすることなど思いもよらなかったが、まあやはりこういうのが昇格争い、言い換えればJ2のベルゴミ、じゃなくて醍醐味なんだろう(すみません)。これを味わわずにJ1に上がっても拍子抜け、これからの2ヶ月じっくりハラハラ楽しませていただこう。ていうかこの三会場の審判スゲー。

山形:辺見康裕
広島:今村亮一
等々力:柏原丈二


 カード祭りですか!?昇格争いしてる3チームにコイツらぶつけてくるとは、ケンカ売ってんのか。
 スタンドに上がると、まだスコアレス。高みからピッチを睥睨するヨンチェ総帥に会釈し、B6下へ。
・・・・・・蒸すゥゥゥ!!
なんじゃあこの蒸し暑さわぁぁぁ!!福山でもあったのだが、午後にあった通り雨のせいで、物凄い湿気。それが最近の真夏日とあいまってむせかえらんばかりの熱気を湧き上がらせている。たちまち汗だくだく。こりゃあピッチ上は相当だろう。ウチは札幌帰りだし、これに耐えられるのか?しかし条件は甲府も同じ。こちらは松本>大宮>広島と、ホームを離れて連続遠征(一応松本はホーム扱い。その一戦で新潟を撃破した)。気力の勝負!
 サンフの動きがいい。しっかりと走り勝っている。とにかく前線から動き回る元気に、それに触発されたのかこれも泥臭く走り回るマルセロ、二人に次々にフィードボールが供給される。浩司も走り回っている。もうちょっと戻ってパスさばいてくれ。あ、やってくれる。中盤は安定していて、ボールをポンポン回す。プレスもしっかりきいていて、甲府はパスミス連発。浩司のFK、サンパイオ折り返して上村のヘッド!バー直撃!はね返りをサンパイオ拾ってシュート、ブロックされる、こぼれを繋いでまたもサンパイオシュート!もGKセーブ。惜しいな。上村のアーリークロスにサンパイオへーッド!右に外れる。上村元気だな、と思ったらパスミスキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!しかも一対一であっさり抜かれる―――!!しっかりしろキャプテン!
 なんとかかんとか守備陣は踏ん張り、攻撃陣も積極的に飛び出していく。オフサイドによくかかるが、DF陣にプレッシャーはかかっているだろう。上村のミドル!DFに当たり、GKキャッチ。右サイド、元気がDFを引きずりつつドリブル突破、PA入るところでヒール!マルセロがアライールと競りつつ走り込んでミドルシュート!宇宙へ―――!で前半終了。
 B6下はきっちりと上まで列が出来ているし(自分は遅れてきたので一番上に入った)、コールも声が出ている。雰囲気はいい。得点こそ入ってないが、流れは悪くない。今までと違って、何か入りそうな気配がする。
 水曜に休暇をとって札幌遠征していたnaokiさんとjunkoさんから、定番の「白い恋人」をいただく。うむ、美味しい。勝利の味がする。
 新潟先制キヤガッタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!。優作さんかい。前節オーバーヘッド決めてたし、最近好調っすね。
 水分補給に売店へ。飲み物はほぼ売り切れていた。さもあらん。
 さて後半開始。サンフの選手達がまず出てくる。遅れて甲府。サンフのキックオフ。サンパイオがなぜか左に大きく張る。いきなりなんかあるのか?
 松下のキックオフシュートキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!ビックリした正面のMF倉貫か外池かに当たる。ひょっとしたら、前半バックチャージでイエローの外池をわざと狙った?んなわけない。しかし遊び心のあるプレイ、みんなの心に余裕があるな。後半も立ち上がりから攻め立てるサンフ、元気が左から抜け出しドリブル、そして左足ミドルシュート!インにかかりすぎてファーに外れる弾道だったが、運良くDFの足をかすめてCKとなった。B6眼前のコーナーポストからの右CK、蹴るのは浩司。ゆっくりと走ってくる。浩司への声援が一斉に飛ぶ。頼むぞ!と、浩司がショートコーナー、松下がリターンする。甲府は誰もチェックに行っていない。あわてて出てくる、浩司はリターンを受けると中へ持ち込み、低いクロス!にニア、走り込んだヴィオラがジャンプ一番頭を振った!

イガ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

ゴール前密集の中から飛び出してきたのはナンバー37、井川祐輔!ユニ半脱ぎでコーナーポストまで走ってきて、コーナーフラッグを片手にポーズ!半脱ぎのユニの下のシャツには何が?

MAZDA

スポンサー!?半脱ぎは特に意味なし!?
(実は当初「J1復帰」というシャツを着ていたのだが、この湿度のため前半でびしょ濡れになってしまい、取り替えてしまっていた)
まあそんなことはどうでもいい。熱狂の井川コール!プロ入り初ゴールはレンタル先のサンフで!しかし遠目にもわかるいい男だな。
 先制!次行け!しかしここで出ました悪い癖、なくて七癖悪い癖。先制されてしゃにむに前に出てきた甲府に押しまくられる。水越が石原がサイドを抉るぅ!クロスが上がる!セットプレイが続く!シュートだ!下田いないー!ライン上でクリア!また来た!ブロック!下田セーブ!しっかりクリアせんかい!した!マルセロに入った!カウンターだ元気―――!右サイド破ったー!ゴール前二枚入ってきたー!クロスだー!

大フカシ

_| ̄|〇
どこ蹴っとんじゃー!!あ、も一回来た!今度はちゃんと上げろ!元気、クロス!

ヘロヘロ

ボールはゴール前、青葉の前へ。しかし、目の前にオーバーラップしてきたカズが、そして背後に浩司がいるというプレッシャーに負けたのか、無理な体勢からダイレクトでクリア!このボールがふらっと上がり、カズの前へ。カズ、ヘッドで落とす、ボールはファーの浩司へ!ワントラップ、完全フリー、左足一閃!
ゲット!!
豪快に突き刺して突き放す2−0!!

オーレー オレオレオレー 浩司〜 浩司〜

B6下が一斉に飛び跳ねながら両腕をワイパー。オッケー、これでこの試合もらった!
 すかさず浩司を高木に交代。ナイスゴール。さらに元気に代え眞中。ナイスフリーランニング!ホームゴール裏トラックを歩いてベンチに戻って行く元気に元気コールが降り注ぐ。元気、嬉しそうに手を振って去っていった。
 やや意気消沈気味の甲府、セレッソから移籍してきた「烏賊」こと杉本を投入、左サイドへ。松下のサイドを狙ってきた。しかし、松下も奮闘。井川や中盤がきっちりフォローし、烏賊に仕事をさせない。そしてこちらが昔取った杵柄のカウンター攻撃。しかしかなり錆付いていましたよ。メンテせな。それでも右サイド、マルセロがドリブルで侵入、PA内倒される、が笛はない!今村ァ!どこ見とるんじゃ!ロスタイム直前、右サイドで細かくボールを繋いで中央に入れ、上がって来たサンパイオがダイレクトで左にはたき、そこにはフリーの眞中!来たッ!シュート!ネットが揺れる!
眞中ついにキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
と思った瞬間ボールがゴール裏へ転がっていった。サイドネットか――――――ッ!!_| ̄|〇
んがー。しかしそのまんまボールをキープしてホイッスル!ウソみたいだが、10連勝以降なかった連勝だ!
 な、なんかこんなにすがすがしい勝利の感覚ってすご―――――く久しぶりな気が・・・・堅実に勝てた・・・欲を言えばもう2点は取れたろーとか、点取ったあとに不安定になるのやめいとか、カウンターくらいもうちっときれいに決めてみいとかいろいろあるけど、勝った直後に野暮なことは言いっこなし。とりあえずサンフレッチェコールに井川コールに浩司コールですよ。
 井川、インタビューの最後に、
「広島をJ1に昇格させるために来ました!これからよろしくお願いします!」
こちらこそお願いする!!

「イガワ!ヒロシマ!」コールが轟いた。素晴らしい若武者が来たものよ。あの美しいヘッドは、やはり宮本ツネさん直伝の「おしゃれヘッド」ですか。では「おしゃれヒール」「おしゃれスルー」も奥義伝授済みですか?でも、広島じゃあ勘弁な。まあでもしかし、オーロラビジョンに映ってインタビューに応対する彼の姿はまさに「関西系ホスト」。幅広い女性層に人気が出そうです。天は二物を与えたね。
 選手達がコールを受けつつ引き揚げて行くと、残ったのはクールダウンの林や茂木、大木のみ。彼らにも声援が飛ぶ・・・・・・・・しかし・・・疲れた・・・もう下着もレプリカユニもタオルマフラーもびしょ濡れだった。体力もほとんどない・・・しばらく休む。えと、新潟勝ったか。でも素さん4枚目ね。ひょっとしてウチとの対戦にらんでわざとか?山形の星くん退場してる。次は出てこないか。助かる。で、等々力は・・・

川崎0−1大宮 得点者:バレー(81分)

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
バスを見送る。バスに乗ったリカルドは、携帯操作しながら音楽聴きつつノリまくる。すこぶるごきげんのご様子だった。
では帰る。

8月30日 広島ビッグアーチ 雨
VS水戸ホーリーホック

 午前中仕事があって、それが終わるといったん家へ帰って一休みしたら体がひどく重くなってしまい、しかし疲れた体に鞭打ってビッグアーチへ。雨はまだ小雨だったが、徐々に大降りになってきて、試合開始時には横浜戦をはるかに上回る土砂降りになった。しかしこちらの声援はそれに負けずにピッチに降り注ぐ。サンフの選手達も敵陣目がけ勇躍飛び出していったのだが・・・徐々にクールダウンし、DFの寄せが甘くなったところをフリーでミドルシュート撃たれて失点。それで一気に浮き足立ってしまったサンフはろくにボールをつなげなくなり、ミスを連発。加入早々先発の井川は一対一では無難なところを見せるが、まわりがグダグダなので連携どころではなく、同じく久々先発のユースっ子・高萩も、まわりの先輩達が自分のことでアップアップ、誰ーも助けてくれないので見事に孤立。何とかしようとノールックのフィードを放つも、ユースのようなスペースへどんどん走るサッカーを見失っているトップチームの奴らは誰も反応しない。0−1のまま前半終了。
 後半が始まっても、相変わらず。
「動け!」「戦え!」「シュート撃て!」
とスタンドから檄が飛ぶが、笛吹けど踊らずとはまさにこのこと。水戸はイエロー二枚で一人退場、本格的に守りを固めてくる。それでも破綻が見え始め、いつでもゴールが入りそうなのだが、シュートが撃てない。ついに負傷で足が万全ではないサンパイオを投入、マルセロも投入してなりふりかまわずゴールを狙いに行く。サンパイオは左FWの位置に固定、とにかくフィードを彼に当てまくってこぼれを狙う。凄い確率で競り勝つサンパイオを見て、
「サンパイオを最初からFWで使えばいいじゃん」
と素直に思った。三人目の交代で入ってきた茂木は、違う意味で場の流れを呼んでおらず、とんちんかんなプレイで空回り。松浦出せよ!
 しかしロスタイム直前、中盤からつながってきたボールをマルセロが左に振り、大外から入ってきたサンパイオがトラップしてグイっと持ち込み、左足で完璧なコントロール、ニアを破って同点!やっと来た!逆転狙え!しかし無理だった。1−1でホイッスル。

大ブーイング。

当たり前だ。ホームでこれほどの醜態を晒すとは。この大雨の中駆けつけた8000人弱の人々に、これほどまでの闘志のない試合を見せるとは。今日は監督云々ではない。選手に対する不信感が思いっきり膨らんでしまった。明日の全広島決勝、ユースVS広経大で鬱憤が晴れればいいけど・・・

思いっきり晴れることになるんだけれど。
(03.09.08)

8月16日 広島スタジアム 雨
VS横浜FC

 眞中靖夫キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
 甲府に0−1敗戦、大宮に1−2敗戦、鳥栖に2−2ドロー、川崎に1−1ドロー、湘南に0−1敗戦、そして福岡に1−3敗戦と、ドロー沼から泥沼に首まで嵌ってしまったサンフに朗報!!32歳ながら先日の鹿島戦に先発、決勝ゴールを決めたセレッソ大阪のベテランストライカー、三分間クッキングならぬ三分間ハットトリック、コンスコンさんもビクーリの弾丸ストライカー・眞中靖夫さんがレンタルで加入ですよ!さらに合流翌日の紅白戦でいきなり2ゴールゲットだ!眞中さんやる気まんまん。横浜戦が怖くて怖くて堪らなかった皆さんもこれで安心!来いや城!吠え面かかせちゃらあ!淳吾!その成長ぶり、とくと見せてもらおうではないかッ!!
 Jヴィレッジから戻ってきて、15日はぐったり。体力ありません。16日も観戦記をなんとかやっつけなきゃーとPCの前にいたので、ユースの練習試合は観に行けず。午後を大幅に回って広スタへ。山陽高校の前の駐車場へ回され、シャトルバスでスタジアムへ。
 すでに開場しているが、ゴール裏はまだ列が出来ている。列に並ぶ。と、入り口でマッチデープログラムを配布しているのは高木和正だった。女性達に囲まれて写真などせがまれている。この前の試合で脳震盪を起こして途中交代したけど、もう大丈夫のようだ。
「もう頭のほう大丈夫?」
とか訊こうと思ったが、なんか高木がおつむのめぐりが悪いような訊き方なのでやめとく。
 空模様は不安定。いつ降り出してもおかしくはない。とりあえずJヴィレッジ土産のサブレを周りの人に差し上げる。そして、同じくJヴィレッジで買っていた「Jベアー」を取り出す。テディ・ベアのJヴィレッジ版。上・白、下・青にカラーリングされているので、サンフのマフラーを着せてみる。


これならよかろう。いや、自分と一緒に応援するかい?


OK。これでいこう。
 雨が降り出した。どんどん激しくなる。
この日のスタメンは、
GK下田、DF駒野、リカルド、上村、服部、MFカズ、サンパイオ、浩司、FWマルセロ、眞中、大木。
眞中さんいきなりスタメンキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
お願いします。
 試合開始。眞中効果でアグレッシブになっているのか、サンフが立ち上がりから前へ向かってゆく。そして、中盤で大木がボールを奪い素早く左へ開く、ボールを受けた浩司がすかざずクロス!ゴール前に眞中飛び込みヘッド!はDFに阻まれたものの、ボールが左にこぼれた。そこへ走り込んだのは大木!ダイレクトでゴールに蹴り込み3分、早くも先制!
いきなり眞中効果キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
あとでTV見てみたら、競り合いのあと眞中さんボールを見失って体全体でキョロキョロしてて少なからず萌えた。
 サンフの素早い攻撃に横浜はとまどい、押し込まれる。サンフは中盤の素早いパス回しからサイドに展開、次々にチャンスを作り出す。マルセロはやや引き気味の位置でパスを供給。ここの位置だと機能するな。彼はポストプレイヤーと組ませてやや引き気味の位置にいたら使えるプレイヤーなんだろう。
うちにはいないけど。
 その中、アクシデント。右サイドで駒野が守備で一対一の最中、突然崩れ落ちた。何があったぁ――――ッ!?救護班入るが、すぐにバツがでた。おいおいおい!桑原が素早くアップを済ませ、すぐに投入される。そのまま右サイドバックに入った。緊急事態だが、桑原は落ち着いた対処で右サイドを抑える。そして、中盤までスルスルと上がって行くと、バックパスを受けてグラウンダーのクロス!ややアーリー気味のこのクロスが絶妙の軌道を描いてDFラインの裏へ抜け、ニアで眞中!は潰れてしまったが、その後ろ、中央へフリーで浩司が駆け込む!
2点目!
飛び出すGKと交錯してぐるんと空中一回転、自らもボールと一緒にゴールに飛び込んでしまったが(首大丈夫?)、ゴールから飛び出しておなじみの左腕ガッツポーズ!前半12分。
 そしてさらに17分、またも桑原が右からクロス、大木がスルーして眞中が受け、一瞬キープしてDFを引きつけるとマルセロにはたく!マルセロは一気にドリブルで突破、PA内で倒され、PK!蹴るのはもちろんマルセロ。GKの逆を衝き右スミに沈めて3−0!!

今日は祭りか!?
 しかし。
 そうはならないのがサンフ。このあとひとまず沈静化、はまあいいが、そのうちペースを横浜に握られてきた。後半になると、一方的な横浜ペース。後半開始早々、横浜のCKをマルセロが思いっきりハンドしてPK。よくレッド出なかったな。蹴るのは小野信義。しかし!!この日の下田には神が下りていた。ゴール左スミを捉えたボールを鮮やかに弾く。神降りてキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
 しかしそれからも中盤はバタバタし、前線はボールキープできず、マルセロが外れて元気が入ったもののここでボールが全く落ち着かずにカウンターの温床に。サイドも大きく開けてしまい、徹底的に突かれてクロスを上げられまくる。息も絶え絶えの相手にペースを握られるなんて、何やってんだ。山形投入で前線が活性化し、攻撃ができるようにはなったが、試合終了間際にはDFラインでのミスからボールを奪われカウンターを食らい、下田が相手を倒してまたもPKを与える。蹴るのは城。しかし運命の女神は気まぐれで、せめてものプレゼントのはずのPKは下田が完全にキャッチ。横浜のサポーターは、眼前で自らのゴールが3回破られ、自分達のPKは2本とも止められるという生き地獄のような思いを味わった。こっちもゴールシーンもPKストップシーンもはるか向こうの出来事で、結構欲求不満。
 でも、この勝利が次につながるものになれば、後半には目を瞑ろう、と思って気分よく家へ帰った・・・んだけどね!
(03.08.31)
  

7月19日 広島スタジアム 晴
VS大宮アルディージャ

1−2敗戦。
えーと、時間があったら書くかも。でももう記憶にないっすよ。