1.練習試合・広大 | 2.サテ・神戸 | 3.サテ・C大阪 | 4.ナビスコ・新潟 | 5.ナビスコ・FC東京 |
6.サテ・G大阪(H) | 7.サテ・G大阪(A) | 8.サテ練習試合・高知FC | 9.ナビスコ・名古屋 |
8月8日 広島スタジアム 曇 珍しくナビスコの準々決勝まで来てしまったサンフ、今回の相手は名古屋。 幸先いいと思ったら、オレグがパスミス。すぐに展開され、ルーキー中村に決められてすぐに同点に追いつかれた。オレグ、早くも広島の魔力に取り憑かれたのか? 後半開始。あいかわらず押していたが、服部が2人に挟まれてボールを奪われて速攻を食らう。ヒールパス一本、上がってきた石川康にフリーでボールが渡った。すぐにスルーパス。シュート。下田はじくが岡山が押し込んで名古屋逆転。この前のサテライトの試合を見るような感じだ。 カズ−沢田のドイスボランチは、ボールはつながるが、中盤の守備が薄くなる。といって桑原−沢田では有効なパスは出ない。前線は、やはり久保がいないとお話にならない。オレグは、ミスパスの場面はともかくとして、なかなか上手い守備をしてくれる。ロングボールの落ちるポジションにいち早く入り、ダイレクトで近くの仲間にはたくプレイはいい。1対1でも、強引に奪いに行くのではなく、クレバーに奪いに行く姿勢が見えた。フィードもおおむね正確。いいDFといえよう。 8月4日 広島ビッグアーチ 晴 週の中ごろはトップチームのテストマッチが立て続けに組まれたので、週末には手持ち無沙汰だったサテライトのテストマッチ。相手ははるばる高知からやってきた南国高知FC。ここは県サッカーの強化のために平成11年に発足した一般選抜チーム。すでに天皇杯出場も経験しており、なかなかの強豪といえる。そういえば8月から京都国立博物館で坂本竜馬展をやってるんだっけ。行かねば。まー上手くすればスカ様あたり少しは見られるかもしれんと思いつつ、DEODEOやそごう界隈をぶらぶらして、それからビッグアーチへ向かった。 試合開始は17時だが、暑い。いつもは座れない(高価だから)メインスタンドの真ん中あたりに座ったが、直射日光に照らされて、非常に暑い。フィールドではサテライトのメンバーがシュート練習をしている。見た感じスカ様はいない。真正のサテライトメンバーだ。やがて両チームの選手がユニホームを着て出てきた。サンフのほうはユニではなく、練習用のシャツなので、一部本来の背番号ではない選手がいる。南国高知FCは上下とも白のアウェイ用ユニを着ていた。
リザーブは梅田と浩司の二人。 これでやっと目が覚めたか、宮崎が左サイドからゴール正面目がけて一気のドリブル突破を敢行。盛り返してくる。とはいえ、なかなかシュートまで持っていけない。左サイドスローインから持ち込んでのグラウンダーのセンタリングを吉田が叩き込んで1−2としたが、守備的MFがバックラインに吸収され、攻撃的MFの山形がFWラインに吸収されて中盤がぽっかりと空いてしまっているので、中盤での組み立てができない。バックラインでボールを回してばっかりで、トップに放り込んでもキープできない、中盤に入れてもたちまち中盤での数に勝る高知FCの組織的プレスに潰されてまったく繋いでいけない。プロのテクを見せてやろうとばかりにスルーやヒールパスを多用するが、まったく効果が無いのが笑いを誘う。逆にシンプルな速攻を仕掛ける高知FCのほうが好感が持てる戦いぶりだ。23番の選手は、長身でフィジカルが強く、また足元の技術も確かで、彼を起点にして次々にチャンスを創造していく。天皇杯の冊子を見る限りでは、23番は龍谷大卒のMF高橋直明(185cm)だが、彼だろうか。いい選手だ・・・そのうち、前半終了。1−2で折り返した。前半終了に近づくにつれ、吉田が立て続けにシュートを放つようになったのがまあまあ救いだったが。 後半開始。とりあえず交代はなし。 ここで寺内、西嶋に代わって梅田、浩司。梅田がセンターに入って中山が右、吉田が左に回り、浩司は守備的MFに入ってハンジェが右サイドバックに回った。 しかし高知FCも最後の反撃に出、左サイドから抜け出した選手が倒されてPKゲット。これを決めて1点差に迫る。しかしサンフも、右サイドからのFK、浩司のキックは競り合う両チームの選手たちの頭をかすめるようにファーへ、これを河野が右足で合わせて5−3。さらに宮崎がハーフウェイライン付近左サイドからドリブルに入り、詰めてくる相手を次々かわして一気にゴール正面に迫る!惜しくもPAやや外で思いっきり引っ掛けられて(イエロー)シュートにはいけなかったが、意気込みの感じられるプレイだった。FKは松下が狙ったが、低く蹴ったボールは壁に当たって惜しくも枠をそれた。CKの判定に高知FCの面々が一斉に異議を唱えていたので、どうやらサンフの選手が触ったようだった。そのまま試合終了、5−3。太鼓とともに「ありがと広島!」のコール。いや、こちらこそありがとうございました。サテライトの面々にはいい薬になったでありましょう。 にしても、今日のサテライトよりはユースのほうがいいサッカーします、こりゃあホンマの話じゃきに。 7月8日 高槻市立総合スポーツセンター 晴 2週間前にやったばかりだってーのに、またしてもガンバとの戦いとなった。場所は高槻市立総合スポーツセンター。 13時45分。ああもうすぐ始まっちゃう。バス乗り場に降りると、ちょうど富田団地行きのバスがあった。走っていくと寸前で閉まってしまったが、アピールすると開けてくれた。乗り込んでひとやすみ。まあ、10分少しくらいかな・・・と思っていたら、道が混んでいたこともあり異様に時間がかかる。結局2時を15分ほどオーバーして芝生西口バス停に到着。親子連れに女性2人組が席を立つ。彼らもそうか。 体育館の向こうの競技場まですたすた歩き、ぐるりと回ってスタンドへ。屋根はついているがすでにガンバサポで埋め尽くされている。サポーターズクラブが応援までやっちゃってるよ。しかも女性が異様に多いよ。でもベテランの森下を指して「もりぴー」はないやろ、ちみたち。
ひょえ〜、ガンバの前線はレギュラー・クラスやん。いくら地元やからって、本気すぎまっせ、サテライトに。こっちのメンバーを見い!U−21なんやで!しかも、リザーブには、寺内とユースの控えGK松岡のみ。駒野は腸炎ダウン中でいない。浩司は出ているが・・・両サイドバックがともに本職でないのが苦しい。しかも、暑い!太陽は容赦なく照りつけ、空に雲は一切なし!時々そよ風が吹くものの、あまり役に立たない。こんな中でサッカーやるもんじゃないっすよ、全く。 サンフの中盤が空いてきた。パスミスも散見され、そこから速攻を食らうパターンが増えて来た。右サイドバックの西嶋の調子がどうも悪く、彼らしくないパスミスを繰り返す。浩司もまだコンディションが悪いのか、ほとんどボールに絡めない。中山が前線で頑張ってはいるのだが・・・そして今度はガンバの左サイドから破られる。なんとかCKに逃れたが、CKを蹴るのはヘルゴビッチ。先日はドリブルシュートに森下のゴールアシストのFK、直接FKと、彼一人に3点やられてしまっている。彼の左足は要注意だ・・・キック!逃げるボールがファーサイドへ。やや大きすぎたボールを山口智が拾う。そして切り込んで再びクロス!ファーに飛んだボールに朝比奈がヘッド、誰も競ることができない。決まった!?しかし林セーブ!よし、またCKに逃げた・・・と思ったら、これがラインを割ってなかった。ニアの落下点にはフリーの森下。バントするようにちょん、と合わせるとボールはゴールへ転がり込み、ガンバ逆転。 中盤が機能していない。ハンジェがボランチにいれば、その運動量で活性化できるのだが、今日の彼は左サイドバックだ。混戦の中からでもダイレクトでフリーの選手にパスを出す視野とテクニックはさすがだが、深い位置からでは、もうひとつ有効打にならない。松下はもともと運動量のあるタイプではないし、浩司に至ってはどこにいるのかわからないので、中盤は小島や森下、ヘルガの独壇場。攻め手は松下のロングフィードか、中山が中盤に下がってのポストプレイからしかない。戦術を変えるといっても、控えが寺内だけでは、どうしようもない。やるなら、宮崎を左SBにしてハンジェをボランチに上げ、浩司をトップ下、山形を左FWにシフトチェンジ、くらいだが、今日の浩司の調子ではこれも機能するとは言いがたい。後半、バテてきても交代選手がいないから、立て直しもきかない。今日はもーダメだ、後はもうゲームを楽しむぜ・・・と思いつつ、自販機でドリンクを買って飲む。 で。このPK失敗からまたガンバ・ペースに。サンフも中山が粘ってFKを奪取し、浩司が鋭いFKでガンバ・ゴールを脅かし、さらにCKもゲット、再び浩司がいいボールを上げるも得点にならず。左サイド遠目からのFK、ハンジェが松下に戻し、松下がゴール正面の中山にアーリー・クロス、中山が落として寺内がダイレクトで左足を振りぬいたが、GK松代が宙を舞ってキャッチ!得点を許さない。 好機を決められないサンフに、運命の女神さまも「もうええやろ」と、終幕を用意。左サイド、へルガのサイドチェンジクロスを右で受けた嵜本、一気にドリブルを仕掛けた。チェックに来るハンジェをかわしてPAに侵入、追いすがるハンジェを振り切り、ゴールライン際ほとんど角度のないところからシュート!これが鮮やかに決まってガンバとどめの4点目。 バス停でへたっていると、迎車タクシーが。誰が乗るねん、と思ったら扇子をパタパタさせる外人が右からやってきた。っていうか、通訳のミハイロフさんだった。ということは・・・ニポ監督も!みなさんモロ私服。もう一人加えて3人連れはそのままタクシーに乗り込み、去っていった。名古屋戦は何とかしろ。中山とハンジェは使う価値があるぞ。 あとは、阪急で梅田に行き、旭屋書店で本買って帰った。 6月24日 吉田サッカー公園 晴 前日の雨の中のガンバ戦でいいかげん体は疲れていたが、昼が近づくにつれ外は晴れてきた。外に出てみるか。どこに行くか、といえばもう一箇所しかない。三原久井ICから志和ICへ、そして山越えで吉田サッカー公園へ。途中、チンタラ遅い車に引っかかったため15分遅れの到着となった。 奥のほうのフィールドで試合が行われていたので、とことこと歩いて向かう。沢田さんが小っちゃなお子さんを連れて観に来ていた。ゴール裏には、ガンバを応援するガンバギャルの面々が。昨日は泊まりで、今日こっちへ来たようだ。ヒマやね。試合はまだ動いていないようだった。
U−23サンフ代表となっております。といっても23歳がルーキーの梅田ただ一人、次が22歳(もうすぐ23だが)川島、21歳の吉田サチ、あとは20歳以下というなんとも若い構成だ。控えにいるのが寺内、西嶋にユースのGK松岡のみというのがなんだかさびしい。他にメンバーがいないのがつらいところだ。このスタメンの中でも、吉田・山形・川島は昨日の試合に出ているわけだし・・・ それにしても、暑い!30度はあるんじゃないか。やってる選手たちは大変だろう。それに向かって「動け!」と檄を飛ばす鬼のごとき木村ヘッドコーチたち。それが功を奏し、やや動きの重いガンバをサンフが中盤での素早いチェックから速攻で押し込む。パスも最終ラインからダイレクトでポンポンとつながり、梅田・中山にうまく入ってそこからまた展開してゆく。その中心はハンジェと松下。ハンジェは労を惜しまず動き回って的確にボールを回し、松下は持ち味のロングパスでガンバDF陣を振り回す。特に右サイドの中山・川島のフィジカルに優れた二人がガンバの左サイド・児玉を圧倒し、度々チャンスを作り出す。 サンフが右サイドでスローイン。ロングスローで狙える距離だ。となると出てくる吉田。左サイドから走ってきてボールを受け取る。助走を取って投げる!ニアサイドへ鋭いライナーが飛んだ。味方が詰めておらず、ガンバDFがクリア、もう一度スローインとなる。吉田がもう一度ボールを取った。今の投擲に、ガンバのベンチからロングスローを警戒するように指示が飛ぶ。吉田はもう一度ロングスロー!またもニアに素晴らしいライナーが飛び、今度はニアに詰めていた梅田が走り込みながら頭で合わせ、ゴールに叩き込んだ。1−0先制! またしても右から押し込んでCKのチャンス。蹴るのはもちろん松下。低いライナーがゴール前に飛ぶ。GKが飛び出すが、サンフの選手と競り合ってパンチできずボールがこぼれる。そこにいたのが中山。がら空きのゴールに押し込んで2−0と突き放す。さらに左サイドでボールを奪い、松下が右サイドのスペースに飛び出す中山に絶妙のサイドチェンジ・ロングパス。ボールを受けた中山が突進し、これを背後から追いかけた児玉がPA内で倒してしまい、PK。山形がGKの逆を衝いて右隅に叩き込み、前半で3点のリードを奪った。ほかにも川島が右サイドを破ってクロス、ファーの吉田が折り返して梅田が落とし、中山がボレーシュート!(上へ外れた)という美しい攻撃も披露し、そのまま3−0でハーフタイムへ。 後半から寺内と西嶋が出るようだ。それにしても寺内、比良戸中の(現アビスパ福岡)佐野くんばりの長髪はどこへやら、見事な丸坊主にしていて、まるで別人になっていた。松下の弟みたい。その松下は、直射日光にさらされていた坊主頭を冷やすべく、クーラーボックスに頭を突っ込んでいた。 後半開始。梅田・吉田がアウト、寺内と西嶋イン。西嶋が左サイドバック、宮崎は左FWに上がり、中山がセンターに回って寺内が右FWに入った。ガンバは岡村に代えて38番のよく知らん選手(しかしデカイぞ)を投入、ボランチに入れて橋本を攻撃的位置にシフトチェンジ、攻撃に出る。しかしサンフは前掛かりになったガンバの中盤でボールを奪うとダイレクトパスからカウンターの速攻を仕掛ける。特にパス能力に長けた西嶋が入ったのは大きく、彼が中盤に上がるとパスの出所がまた一人増えることになり、ガンバを完全に翻弄する。梅田と吉田というフィジカルに優れたターゲットがいなくなったため前線でのポストプレイが出来なくなったが、宮崎と寺内が体を張ったキープやドリブルを見せて沸かせる。特に宮崎は同サイドに西嶋が入ったことにより度々左サイドを破ってクロスを上げた。だが、中へ切り込んでからの最後の判断がまだ課題か。寺内はゴール前でクロスに飛び込むなど果敢なプレイを見せた。 しかし次の得点はガンバ。前掛かりになったサンフのスキを衝き、ロングボールから右サイド、橋本が抜け出す。ハンジェが向かうが、間合いを詰めない。 いかーん、みんな疲れてきたぞ。中盤がスカスカになってる。山形が上がりすぎてFWのラインに入ってしまい、昔懐かしの4−2−4フォーメーションになってる。ベンチから山形に、中盤へ戻れと指示が出るがなかなかうまくいかない。やはり昨日の疲れか?川島も後半はいまいち精彩がないし。バランスが崩れて、やばいか・・・と思ったら、中盤でのルーズボールを宮崎がカット。そしてそのままトップスピードでガンバのDFラインのど真ん中をぶち破り、あっという間にGKと1対1。宮崎は左足を一閃、シュートは豪快にゴール左上隅に突き刺さり、値千金の追加点。4−2。 これでみんなが生き返った。プレス、確実なボール回しでガンバに好機を作らせず、ロスタイム突入。最後に松下がPA付近で相手を倒してしまいファウル(厳しい判断だったが)。これを蹴るのはまたもヘルガ。サンフの壁は、向かって右は高いが左に行くにつれ低い。さらに壁の左側からゴールが見える。ヘルガはそこを目がけて左足を振り抜き、ボールは壁を巻いてゴールを襲い、反応した林の手を弾いてゴールに飛び込んだ。上手いFKだ。4−3、再び1点差となったが、直後に試合終了のホイッスルが鳴り、4−3で逃げ切り。 守りに入った時にズルズルいくのはよくないが、あそこで頑張れれば、トップでも充分やっていけるだろう。 6月13日 広島スタジアム 雨 仕事が終わり、今日は雨か、どうすべえか・・・とか考えていたら、いつの間にか山陽道に乗っていた。これでは広島まで行くしかない。 スタンドに上がるとスタメン発表が終わっていた。 ・・・・・・シャッキリしない試合になっていた。サンフはゴール前までは迫るのだが、そこからミスを多発しシュートすら撃てず。東京はシンプルにサイドに展開してクロスを放り込んだりするが、こっちも不正確でチャンスを潰す。その中、左サイドからのパスが高橋に合わず、流れたトラップのボールを中盤で東京に奪われる。一気にタテへ通されると、小林がラインを破って疾走。飛び出した下田をかわすと無人のゴールへ蹴りこみ、いともあっけなく東京が先制してしまった。 しかし30分をすぎると、速いパス回しからゴールに迫るという形が見え始めてきた。そして40分過ぎ。 サブのメンバーは加藤、川島、上村、松下、梅田のようだ。こちら(メインスタンド)側タッチライン際で上村と梅田がパス練習をしている。ほどなく二人は早めに上がっていった。これは後半最初からの投入か。梅田は高橋に代わるに違いないが、上村は?沢田に代えて川島ならわかるが・・・山形アウトでトップ下なしの3−4−3にでもするのか・・・? このまま圧勝や!と思っていると、バックパスが短い。小林に取られる。下田かわされる。ゴール。は?3−2?なんじゃあ今のは!アホか! ほどなくタイムアップ。 4月18日 広島スタジアム 晴 福岡に負けて気分が晴れないので、よし今日は行ってやろうと思い、朝、母に、 急ぐといっても私はセーフティードライバーなので、概ね100km/hで走ってゆく。気がついたらメーターが120を超えていることがあったが、まあいい。 この日はフレッシャーズ云々で新入社員のヒトはおトクらしい。バックスタンドはみんなスーツ姿で真っ黒だ。異様だ。ほとんどはサクラに違いない。 試合開始。さあ、どうなる・・・と思ったら圧倒的なサンフペース。ほとんどの時間ボールをキープし、新潟は右往左往。ファーストレグで2点ビハインドのくせに、もっと前からプレスをかけても良さそうなものだが、DFラインでサンフがいいようにボールを回し、前線へと展開してゆく。特に中盤の底を預かる森保&桑原が絶妙のポジショニングで、彼らのおかげでボールが実に円滑に回る。もちろん守備も万全で、二人のところで新潟の攻撃はあらかた止まってしまう。 それからもサンフがペースを握る。時々スピードのある9鈴木慎吾が沢田を振り切ってサイドを破るが、DF陣は集中を切らさず跳ね返す。CKから新潟の守備の要・セルジオ越後にパーフェクトに合わされたときはあちゃ〜と思ったが、ボールはラッキーにも枠をそれた。 ハーフタイム中、リザーブメンバーたちがフィールドでボールを回し、シュート練習を行っている。山形と松下もそれに加わっているので、後半スタートからの交代はないようだ。にしても松下のシュート(アンパンチ)は美しい。横から見ていると、地を這うように飛び出し、加速しつつホップして枠に飛び込むという感じで、簡単に言えば「松田さんのロングシュート」みたい。いいねえ。 後半スタート。新潟が黒崎>リンドマール、深澤>長谷川と攻撃陣を入れ替えてきた。そして開始からラッシュをかける。危ない場面が見られるようになったが、まさかの代表落ちで怒り爆発(予想)の下田が凄まじい反応をみせ、新潟にお情けすら許さない。そしてほどなく、サンフに2人の交代が。出てきたのは松下と、中山元気。山形はまだか・・・松下は柏戦での負傷を抱える沢田と、元気は久保と交代。元気は公式戦初出場だ。元気が久保のいたCFに入り、松下はボランチに入って森保が右アウトサイドに張り出した。 交代の若手がいまいちなので戦況が膠着してきた。お酒が入ってきたスーツ姿の野郎どもが試合展開に関係なく騒ぎ出す。前線でのポストや宮崎のフォローまで広範囲に動き回った高橋が大木と代わってからは、さらに味気ないものになる。大木ははっきり言ってトロい。ボールを受けてから前を向くのが遅く、あっという間に詰められてプレーを大幅に制限されてしまう。ウドって呼ぶぞ!なんで山形じゃねえんだよう。 家に帰ったのは11時前だったが、次の日に起きたら、 3月25日 吉田サッカー公園 雨
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スタメン: | 31寺内 | 27中山 | 16梅田 >14高橋 |
最終形: | 30宮崎 | 27中山 | 14高橋 | |||||||||||
25山形 | 25山形 | |||||||||||||||||
26松下 >24西嶋 |
32ハンジェ | 31寺内 | 32ハンジェ | |||||||||||||||
30宮崎 | 22河野 | 22河野 | 24西嶋 | |||||||||||||||
18ポパ >28八田 |
6奥野 | 28八田 | 6奥野 | |||||||||||||||
21林 | 21林 |
試合開始からサンフがペースを握る。セレッソはパスが思うようにつながらないが、こちらはボール奪取からトップに上手くボールが入ればあとは電光石火。
この日の前線は元気と梅田がターゲットになり、寺内はその回りをフリーに動き回るといった感じで、よく右サイドにもやってくる。ファーストシュートも彼のミドルシュートだった。梅田はさすがにヘッドが強く、セットプレイでも競り勝って2度ほどヘディングシュートを放っていた。
最終ラインは相変わらず宮崎が上がり気味なので、ポパ・奥野・河野の3バックみたいになっている。先週とは違って本職センターバックが3人なので、奥野が中央で指示を出し、ポパと河野が左右に大きく開いて安定した守備を見せる。もちろん河野は攻撃参加もし、正確なパスで右からの崩しに貢献する。
それにしても若手のパス回しが軽妙なせいか、ポパと奥野がまるっきりパス下手に見えてしまうほどだ。
前半も終わりに近づくころ、クラブハウスの2階から監督の通訳さんの声が。どうやらヴァレリーから指示が出たようだ。コーチが走っていってそれを聞く。どうやら高橋と八田にアップを命じたみたいだ。二人が立ち上がり、動き出す。時間からして後半からの投入だろう。
前半終了間際、セレッソ最終ラインでボールを奪った元気が右から突進、DFを引き付けて左フリーの寺内へ!寺内、ワントラップ。GKが飛び出すが、余裕はある。
こりゃ、寺内の間合いや、決まったな・・・と思ったが、なんと寺内はシュートをGKに当ててしまった。ほどなく前半終了。
クラブハウスのほうを見てみると、おお、副島監督も来てる。かっこええなあ。
後半開始から、前日練習試合に出た梅田とポパに代えて高橋と八田投入。しばらくはセレッソが押し込んだが、またサンフが押し返した。
中盤左サイドで寺内がボール奪取。上手くキープして中山へ。中山、持ち上がると自分を追い越していく山形へパス。ボールを受けた山形はドリブルで切り込み、DFを引き付けて右へ流した。そこに走りこんでいたのは高橋。ワントラップ、GKの動きを冷静に見切ると鮮やかにゴールに蹴りこみ、先制。まさに電光石火の攻撃、
素晴らしい。
またヴァレリーからの指示が出たようだ。西嶋インらしいが、なんか配置をいじるらしい。河野を左に回す、というのが聞こえた。宮崎を上げるのか。どうなるか・・・?
練習試合に出ていた松下がアウト、西嶋イン。右サイドバックに入り、河野が左に回る。宮崎は・・・なんとトップに来た。寺内がボランチに下がる。
なんや、このキテレツな布陣は?寺内にボランチができるんか?宮崎やろ普通。ヴァレリー、背格好が同じで背番号が1つ違いだからって、
この二人を混同してなかろうな。
だが、次の得点はまたもサンフ。松下が下がった後のプレースキッカーはハンジェだったが、右CKのチャンス。いったんは弾き返されたが、また右に展開し、ハンジェがバックパスを受けた。ここでハンジェ、パシッと中央に強いボールをはたく。ボールの先には中央左フリーの山形。山形、猛然と突っかけ、DFを抜きにかかる。DFも体を張ってこれを防ぎ、ボールが浮いた。山形はこれに右足を叩きつける!バウンドしたボールはGKの右を破り、そのままゴールに飛び込んだ。2−0!
楽勝か、と思ったが、セレッソも黙ってはいない。控えのユース勢を次々投入、キックがメロメロのGK藤原も交代させて反撃。とくにユースのMF樋口のキレが素晴らしく、彼と杉本のカウンターからセレッソが押し込んでくる。こうなると不慣れな(だろう)ボランチに寺内がいるサンフは苦しくなった。ついにカウンターから左を破られ、右に回されてシュートを決められ、2−1。まだまだ、と思ったが、中盤から有効なボールが出てこなくなり、トップにボールが入らなくなった。松下の抜けた穴は大きいか・・・それでもロスタイム表示がなされようとしたその時、右サイドを破られた。そしてさっきの鏡写しのように左に振られる。選手がビハインドになって見えなかったが、強烈なシュートがゴールネットに突き刺さったのが見えた。2−2、同点!同時にロスタイム2分の表示。しかしみんな疲れている。終了間際に宮崎がドリブルで右サイドを突破してCKを得るが、ハンジェのキックはクリアされ、ここでホイッスル。
試合後、影山は望月コーチらと談笑してた。
あちゃ〜、途中までは楽勝ムードだったのに。でも松下は昨日も出てるし、代えざるをえなかった。しょうがないか。でも寺内ボランチは違うでしょー。せめて山形をボランチに下げて寺内をトップ下においてくれりゃ・・・まあ、土曜日を見据えて、オプションとして山形をトップ下、宮崎を左FWに想定したのならわかるが。
さて次は本番、J1第3節。
紫のユニフォームを目の当たりにしないと禁断症状が出る今日この頃(注:京セラユニは効果なし)、J1も2節を消費してまだサンフの試合を生で見ていないうえにさらに2連敗ということでああもうムシャクシャしてしょうがないからサテライトでも観に行くぜー、というわけでサテライトの神戸戦へ出向く。
12時ごろ出れば何とかOKか、と思っていたら前の車が遅い遅い。
「ぼくの邪魔をするなーっ!」
と、額もバリ!と裂けるくらいに(@橋沢育朗)イライラしながら何とか三原久井ICにたどり着き、あとは可能な限りぶっ飛ばして吉田に着いた。
警察には捕まらなかったから、まあ安全運転の範疇には入っていただろう。と自分では思う。
サンフのメンバーがコーチ陣のところに集まっている。浩司やポパ、駒野はいない。そういや今日からU−20合宿だった!しょうがない。ベンチには、前日、後半から出場した川島がいる。あとはユースの面々だ。(GK古川、DF川端、MF木村)
山形、髪を切ってさらに染めているので、一瞬藤本かと思った。
神戸の面々も出てくる。双方がフィールドに散った。
メンバー: | |||||||||
寺内 | 中山 | 大木 | |||||||
山形 | |||||||||
ハンジェ | 松下 | ||||||||
宮崎 | 西嶋 | ||||||||
河野 | 八田 | ||||||||
林 |
この日は西嶋が右SBに入っている。それにしても、大木を除けばみんな20歳以下、という若いメンバー。しかし今年は彼らのうち何人かがトップで使えないと、サンフに上昇の目はないだろう。
神戸は、容貌と髪形を見れば一目瞭然のGK小針に、DF三上、MF菅原、森岡、FW薮田とJ1キャリア組が入っている。あとはルーキーたちだ。
試合開始。サンフはCFの中山元気にボールを当て、彼のポストプレイから左右に展開をする。大木はさすがにボールをもらうのがうまいが、対面にいるストッパーがこれもJ1経験の少なくない三上なので、なかなかそこから展開させてもらえない。しかし元気や西嶋のサポートで何度か右を崩してセンタリング、というシーンが見られた。そして先制点もここから。
右サイドのパス交換から大木がボールをキープし、回り込みながら真ん中へドリブルしようとしたところを引っ掛けられて直接FKのチャンス。蹴るのはもちろん松下。
八田、河野、元気ら長身選手がファーに並ぶ。
しゅっ、と松下が右足を振りぬく。地を這うような低い弾道のライナーが壁の脇を抜けゴール前へ。GKは飛び出せない。わっ、と飛び込んできた紫のかたまりの誰かの脚にボールが当たり、軌道の変わったボールはゴール右のネットを揺らした。まずはサンフが1点先制。
(八田のゴール:広島フットボールより)
サンフの守備は、宮崎が上がり気味なので河野、八田、そして西嶋がフラット3の形になることが多く、さらに彼らが中央に絞ることが多いので両サイドが広く空き、そこを森岡や薮田に突かれた。さらにワイドに振られると逆サイドがどフリーになり、一気にサイドを崩される場面が目立った。これはトップチームにも見られるが・・・とくに右の西嶋はおよそDFという柄ではないので、一対一はからきし弱く、危なかった。幸い、そこからのクロスの質がポンコツで、また八田・松下のフォローを受けつつ西嶋も奮闘したのでなんとかしのいでいった。松下は何度かタックルをかける場面があったが、タイミングが悪くいずれもスカされ、中央突破を許していた。カズ・松下のコンビは見てみたいが、まだ守備能力が心許ないか・・・?
それでも、前線から素早いプレスをかけるので、ボールはおおむねサンフが支配していた。中盤でボールを持てば、山形・ハンジェ・松下のトリオはいずれもボールコントロールが確かなので、パスがつながって一気にゴール前へ、という形も時々あった。中盤でつないでゴール前へ、山形が戻して松下がミドルシュート!という流れも見られ、左サイドでは寺内・宮崎の小兵コンビが粘り強いボールキープとドリブル突破で頑張る。全体としては確固としたスタイルは見られないものの、ペースは握ったまま前半はそのまま1−0で終了した。
ハーフタイムの間は、隣に立っていたおじさんと話す。あとよく見たら神戸のベンチにいるGKコーチは藤川孝幸だった。やはり東京ヴェルディ神戸支部。
後半は、八田のとんでもないフィードミスで始まった。トップに入れようとしたんだろうが、サイドにクリアしてしまった。昨年のセレッソ戦が脳裏をよぎる。
とはいえ、空中戦は強く、一対一で抜かせることはないのでそこらへんは安心してみていられる。
神戸も、若造らになめられてたまるかと攻めたててきたので、中盤で激しい戦いとなる。サンフはロングボールが出しにくくなり、松下とハンジェのチェック(特にハンジェはハード)から山形にボールを入れ、彼のパスから組み立てる、という形になった。さあ、山形の(リトル・)ショータイム。山形のドリブルからのスルーパスに元気が反応して抜け出す(GK飛び出してキャッチ)。さらに、左から右に振って、山形のバックパスにオーバーラップした西嶋が狙いすましたシュート!俊輔や小笠原ばりのファーを狙ったループぎみのシュートだったが、これは惜しくもバーを叩いた。山形は非常によく動き回って攻撃の基点となっていた。でもどうしても中央へ向かう癖があり、サイドでボールを受け、そのままドリブル、サイドを破るか・・・というところでいきなり切り返して真ん中へ向かうというのが二度ほどあった。ああいうときはスピードを殺さずにそのままタテへ抜けてもいいんでは、と思った。
後半は目の前が左サイドだったのだが、宮崎のドリブルが見られた。サイドでボールを受け、斜めに中央へ切り込んでゆく。二人を振り切り、挟むように向かってくる二人をふわりとかわして中央へ切り込んでいくさまはファンタスティック。なんか氷のリンク上をスラロームしているようだ。これであとのパスorシュートの判断がよくなれば鹿島の本ヤンばりのプレイヤーになるのだが。カウンターを食らい、ライン際で正面の選手を止めに向かった時、なぜか内側を消しに行ってそのままタテへぶち抜かれたシーンがあり、守備は・・・だな、と思った。
また、西嶋がよく上がってくるようになった。前述のシュートのほかにも、中盤に上がってきて正確なミドルパスを前線に入れたり、さらには右サイド最後尾から対角、オーバーラップした宮崎まで素晴らしいスピードと弾道のサイドチェンジロングパスをピタリとあわせたり、サイドを強引に破って切り込むなど、本来のファンタジスタ系攻撃的プレイを見せつけていた。やっぱ、彼の本来の位置はトップ下でしょ。
寺内は右サイドからのクロスに反応してシュートを放つ(小針、セーブ)など、果敢な攻撃参加を見せた。セットプレイの時は、元気の隣に立つと大人と子供みたいだし、神戸の選手と混じると彼らに隠れてどこにいるかわからなくなるし、いざキック!の段ともなると満員電車よろしくもみくちゃにされたあげく、襟をつかまれて軽々と放り投げられてしまうなど大変だと思った。
後半も時間がたち、みんなも結構疲れてきたかな、と思ったころだった。神戸のGK小針からのロングフィードが、高く上がっていたサンフのDFラインの裏へ飛んでいった。これに森岡・薮田(だったかな)が反応し、並走しての追いかけっことなった。まずい!なんとかPA際でクリアしたもののそれが小さく、さらに上がってきていた神戸の選手がこれを拾ってPAに飛び込む。これを止めようとしたDFの足は彼の足を払ってしまい、当然のごとく笛が吹かれた。PK。これを菅原にきっちり決められて1−1、同点に追いつかれる。
いかんな、みんなバテて来てるし・・・と思ったが、試合を決めたのは、この試合大いに動き回った山形。右に展開されたボールを大木が受け、キープしながらじりじりと上がり、味方の上がりを待つ。そしてゴール前に人数がそろったのを見るやすかさずクロス!鮮やかな弾道のクロスは間を飛ばし、一番ファーに走りこんだ山形の前へ。これを完璧なトラップからボレーシュート!ボールは詰めてきた小針の股間を抜けてゴールに転がりこんだ。2−1、勝ち越し!
いやー、大木、ナイスなクロス。でも何度かあった決定機は決めてくれ〜。
あとは何とか守りきり、ロスタイムも大木のドリブル突破で消費し、ホイッスル。サンフの勝利に終わった。
このメンツなら、もう少しスピーディーなサッカーができるはずなので、もっと頑張ってレギュラーを脅かす、じゃなくて奪ってほしいもんです。
河野について触れなかったけど、森岡・薮田を擁する神戸攻撃陣をほぼ防ぎきったDFライン統率を地味に、忠実にこなしていた、というところか。
派手な活躍はなかったが、ヘッドは八田同様強かった。
この日のこの中でトップで使える者は・・・といえば、残念ながらいないかな、といった印象。山形はよくやったけど、判断をもう少し早く。
もっとも、この日は両サイドバックが共に攻撃的、ていうか守備的でなかったのでやりにくかったというのもあるだろうけど。
来週はセレッソか。盛田は来そうだ。影山は来るかな。行ってみようか・・・
しかし、花粉症の身にはつらいとこですね。
とりあえずサンフのゲームが見たい、っつーことで、ただの練習試合だってーのにのこのこと吉田までやってきてしまった。
前夜に、録画しといたバルサVSビルバオのゲームの前半を見て(前半で6−0!)、一眠りして起きたら5時。後半を見ているうちにぐーと寝てしまい、気づくと8時前。いかーん、と跳ね起きて、吉田着は試合開始ジャスト。グラウンド脇に来たときにはすでに試合が始まっていた。
メンバー: | ||||||||
リ | 梅田 | 中山 | ||||||
山形 | ||||||||
宮崎 | 松下 | 奥野 | 八田 | |||||
トゥーリオ | 川島 | |||||||
加藤 |
前半は若手主体。センターFWが34番を着けてたんで誰かと思ったが、鼻を見たところ梅田だった。16番がなかったのか?
「落ち着いて!落ち着いて行こー!」
誰の声だと思ったら、23番。トゥーリオだ。でかい。DF陣の統率は彼と、相変わらず声のデカいGK加藤さんが行っている。攻撃時は右SBに入っている八田の上がったスペースを川島がフォローに行くため、中央でぽつんと一人、リベロのような位置を取っている。最終ラインからの構築は彼から始まっていた。これがなんとも板についていて、何も知らない人が見たら彼がルーキーとは思わないだろう。時にはドリブルで攻め上がる場面もあった。使える!今季は川島、マジでうかうかしてられない。
八田はサイドバックなんて慣れてないだろうが、何とかこなしていた。パスはいまいちだけど。惜しいヘディングシュートも放っていた。
攻撃は左サイド主体。リ・ハンジェと山形にオーバーラップしてくる宮崎が絡みサイド突破、切り込んでセンタリング、というパターンだ。時々松下から鋭いサイドチェンジパスが八田・中山めがけ打ち出される。松下は宮崎の上がった後のスペースのフォローも行っていた。もちろん攻撃参加も行い、低い弾道の鮮やかなミドルシュートも放った(DFに当たってしまったが)。
宮崎は、持ち味のドリブル突破は相変わらずいいのだが、その後の戻りが遅いので、加藤からは「コーヘー、早よ戻れ!」との声が何度も飛んでいた。
ハンジェはボールを受けるや身を翻してのスルーパスを狙うなど危険な匂いを漂わす。山形も中央で盛んにボールに絡んでいたが、どっちかというとハンジェとポジションを入れ替わったほうがもっといいのでは、と思った。
奥野は、守備的MFの仕事だけでなく、時にはCF梅田を追い越して攻撃参加をかける。この日の梅田はどうも中盤に下がってきがちだったので、奥野あたりから「ウメ、下がってくるな!」と声をかけられていた。ポストワークもいまいち不正確。
右のFW・中山はもう怪我の影響はなく、溌剌とピッチを駆け回っていた。サイドに流れたときのクロスに精度があればなおよし。
まず得点はサンフ。CK(キッカーは左右とも松下)からの中央の混戦から右サイドフリーの八田にパスが出る。八田は持ち込んでセンタリング、ゴール正面の梅田が合わせるがこれはGK正面。しかしこぼれ球が左にいた中山の前へ。がら空きのゴールに放り込んで先制。
メンバーチェンジ。八田・山形OUT、寺内・西嶋IN。左FWに寺内が入り、山形の位置に西嶋。そしてハンジェは右SBに回る。
西嶋は結構のっぽだ。足技も確かで、ボールをダイレクトでポンポン回す。そして2点目はその西嶋。
左CK、ファーの川島がヘッドで折り返す(シュートで良かったと思うが)。ボールは誰にも渡らず、混戦に。川島が再びキープし、後方に戻す。そこへ西嶋が走りこみ、グラウンダーの強烈な一撃!ボールはGK正面だったが、選手がブラインドになったか反応が一瞬遅れ、ボールはGKが身を沈めて押さえにかかるより早くその下を潜りぬけ、ゴールに転がり込んだ。
前半終了間際には川島のファウルでPA外のあたりでFKを与えたが、サンフの壁が高い高い。広大のキッカーには多大なプレッシャーとなったことは想像に難くなく、キックははるか上へと外れてしまった。
これで前半終了。メンバーがメンバーなのでビックリするようなプレイはなかったが、やりたいことはなんとなくわかった。
奥野が梅田にいろいろレクチャーをしながら一緒にランニングをしていく。広大のほうは後半に向けて守備方法の確認。サイドにボールが出たら数人で早めに取り囲むように、との指示が出ている。
さて後半、レギュラー組登場。
高橋 | 久保 | 藤本 | ||||
カズ | ||||||
桑原 | 森保 | |||||
服部 | 駒野 | |||||
上村 | ポパ | |||||
下田 |
右サイドの藤本のキレがいい。カズのパスから裏に飛び出し、ドリブルで切り崩しにかかる。駒野とのコンビで右サイドから次々に好機を演出。そして、PA外、正面付近でカズからのボールを受けた藤本、前があいているのを見るやすかさず右足を一閃!素晴らしいミドルがGKの手もはじき飛ばしてゴール右上スミに突き刺さった。このファインゴールに観衆がどよめく。
さすがにレギュラー組は個々に存在感がある。たとえばカズのキープとボール配給はさすがだし、久保がゴール向け突進するときの迫力は背筋がぞくりとする。しかし、この面子にはサイドチェンジパスを出せるのがいない。たしかに最初のうちは服部から逆サイドの駒野にサイドチェンジ、駒野のクロスを高橋がヘッド!といったダイナミックな展開もあったが、広大が3トップにきっちりとマークをつけ、さらに前線からチェックをかけ、サイドにボールが出るとすかさず数人で包囲、と対応してくるとぱったりとそれもやみ、近くにつなぐだけとなった。トップにボールが入らないので両サイドバックも出て行かなくなり、中盤が薄くなる。パスが回らなくなり、ボールを高いところで奪われ、カウンターを受ける場面もあった。こういうときに立て直しがきかないのは、昨年どおりだ。
それでも、この日はシュートチャンスをことごとく外していた高橋が最後にやっと決め、何とか面目を保った。それにしてもユタカ!ヘディングシュートが外れるのはともかく、後半15分くらいだったか、久保からのパスを受けて完全フリー、GKと1対1だった超決定機にGK正面はないっしょー。
で、試合終了。うーん、まだまだ去年どおりだ。
・・・まあ、週末だし、毎日ハードな練習してるし、水曜にもゲームしてるし、まあ、いいでしょ。3月11日に日本をあっと言わせてくれりゃOKですんで、日向でしっかりと
煮詰めてくださいませ。
帰りは、周りの車がどかないのでなかなか駐車場から出られんかった。で、書店で『サカつく特大号コンプリートガイド』を買い帰宅。さてやるぞ。次回作はPS2か。
はよPS2も値下げしてくれんかのう。