むらさきぐま日記2001.その他


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8月8日 広島スタジアム 曇
ナビスコカップ準々決勝・ファーストレグ
VS名古屋グランパスエイト

珍しくナビスコの準々決勝まで来てしまったサンフ、今回の相手は名古屋。
仕事が終わったあと、どーするかなーとしばらく逡巡したが、まあ行ってみようと思って飛ばしていくと、駐車場は地の果て。そんなに来てるのか。
バスに乗って急いで走っていくと、まだ0−0だった。SB席を買って入り、席について一息ついていると、服部の右CKから大木がヘッドで合わせていきなり先制した。
サンフのメンバーは、GK下田、DF駒野、オレグ、トゥーリオ、服部、MF沢田、カズ、コリカ、FW藤本、久保、大木。
怪我したとの情報のあったオレグは強行出場していた。藤本はFW登録だが実際は中盤にいる。
幸先いいと思ったら、オレグがパスミス。すぐに展開され、ルーキー中村に決められてすぐに同点に追いつかれた。オレグ、早くも広島の魔力に取り憑かれたのか?
しかしサンフも負けておらず、中盤でのパス回しから右で待ち構える久保へパス、久保はシュートと見せかけ逆サイドの大木の足元へピタリと通し、これを大木がまたも決めて2−1、勝ち越す。
・・・と思ったら、名古屋左サイドから中村がドリブル。誰も寄せない。中村はそのままミドルシュート、これがあっけなく決まってまた追いつかれた。
ピクシーの抜けた名古屋はまったく普通のなんてこと無いチームなのだが、サンフは決定的チャンスを作るものの外しまくって突き放せない。結局、押しているもののスコアは2−2、という気持ち悪い展開で折り返した。
後半開始。あいかわらず押していたが、服部が2人に挟まれてボールを奪われて速攻を食らう。ヒールパス一本、上がってきた石川康にフリーでボールが渡った。すぐにスルーパス。シュート。下田はじくが岡山が押し込んで名古屋逆転。この前のサテライトの試合を見るような感じだ。
1点を追うサンフは選手交代。高橋と桑原が出てきた。はて誰を代えるのか。交代は久保とカズ。はて、どこか痛めたのだろうか?
この選手交代で、サンフは劇的に攻撃の組み立てができなくなった。とにかくパスがまったくつながらない。前線にボールが全く出ない。得点の匂いが全くしなくなった。名古屋も決定的チャンスをミスしたり、下田のスーパーセーブに阻まれたり、中盤でミスのお付き合いしたりで、じつにうっとおしいゲームになってきた。
サンフはついに上村投入!・・・だが、DFを入れても戦況が好転するわけはなく、終了直前に上村が果敢にオーバーラップしてきたが、駒野がクロスをダフって骨折り損となった。そのまま2−3で試合終了。
カズ−沢田のドイスボランチは、ボールはつながるが、中盤の守備が薄くなる。といって桑原−沢田では有効なパスは出ない。前線は、やはり久保がいないとお話にならない。オレグは、ミスパスの場面はともかくとして、なかなか上手い守備をしてくれる。ロングボールの落ちるポジションにいち早く入り、ダイレクトで近くの仲間にはたくプレイはいい。1対1でも、強引に奪いに行くのではなく、クレバーに奪いに行く姿勢が見えた。フィードもおおむね正確。いいDFといえよう。
それでも3点取られてしまうのがなんとも・・・3バックにしましょうや。
さて、こんなんでセレッソ戦は大丈夫か・・・?
とりあえずは、今日は「来るんじゃなかった」というレベルのゲームだった。

8月4日 広島ビッグアーチ 晴
テストマッチ・VS南国高知FC

週の中ごろはトップチームのテストマッチが立て続けに組まれたので、週末には手持ち無沙汰だったサテライトのテストマッチ。相手ははるばる高知からやってきた南国高知FC。ここは県サッカーの強化のために平成11年に発足した一般選抜チーム。すでに天皇杯出場も経験しており、なかなかの強豪といえる。そういえば8月から京都国立博物館で坂本竜馬展をやってるんだっけ。行かねば。まー上手くすればスカ様あたり少しは見られるかもしれんと思いつつ、DEODEOやそごう界隈をぶらぶらして、それからビッグアーチへ向かった。
試合開始は17時だが、暑い。いつもは座れない(高価だから)メインスタンドの真ん中あたりに座ったが、直射日光に照らされて、非常に暑い。フィールドではサテライトのメンバーがシュート練習をしている。見た感じスカ様はいない。真正のサテライトメンバーだ。やがて両チームの選手がユニホームを着て出てきた。サンフのほうはユニではなく、練習用のシャツなので、一部本来の背番号ではない選手がいる。南国高知FCは上下とも白のアウェイ用ユニを着ていた。
寺内
>梅田
中山 吉田
山形
松下 ハンジェ
宮崎 西嶋
>浩司
河野 八田
リザーブは梅田と浩司の二人。
試合開始、とたんにアウェイ側スタンドから太鼓の音とともに「高知、高知!」のコールが。何ィ!?と見てみると、一人太鼓を持って叫んでいる。こ、こりゃすごい。さすが土佐っぽ、気合がはいっちょる。たぎっちょるのう!この声援に後押しされたか、南国高知が素早いプレスからサイドに開いてカウンター攻撃を仕掛ける。そして前半早々、西嶋の裏のスペースにスルーパス。これを受けた選手が追いすがる西嶋をちょんとかわして中央へグラウンダーのセンタリング。これをあっさり合わされ、なんと先制されてしまった。さらに、GKのキックを吉田がポストで戻したところをかっさらわれ、素早く右に展開されてからのクロスに誰も対応できず、ファーに走りこんだ選手にフリーで合わされてあっという間に0−2。最後のところで誰も相手をつかまえていない。わざとやってんのか、と思うくらいのザル守備っぷりで、スタンドからも呆れ声が。高知FCのほうも、「ホンマにええんか?」と言う感じだ。
これでやっと目が覚めたか、宮崎が左サイドからゴール正面目がけて一気のドリブル突破を敢行。盛り返してくる。とはいえ、なかなかシュートまで持っていけない。左サイドスローインから持ち込んでのグラウンダーのセンタリングを吉田が叩き込んで1−2としたが、守備的MFがバックラインに吸収され、攻撃的MFの山形がFWラインに吸収されて中盤がぽっかりと空いてしまっているので、中盤での組み立てができない。バックラインでボールを回してばっかりで、トップに放り込んでもキープできない、中盤に入れてもたちまち中盤での数に勝る高知FCの組織的プレスに潰されてまったく繋いでいけない。プロのテクを見せてやろうとばかりにスルーやヒールパスを多用するが、まったく効果が無いのが笑いを誘う。逆にシンプルな速攻を仕掛ける高知FCのほうが好感が持てる戦いぶりだ。23番の選手は、長身でフィジカルが強く、また足元の技術も確かで、彼を起点にして次々にチャンスを創造していく。天皇杯の冊子を見る限りでは、23番は龍谷大卒のMF高橋直明(185cm)だが、彼だろうか。いい選手だ・・・そのうち、前半終了。1−2で折り返した。前半終了に近づくにつれ、吉田が立て続けにシュートを放つようになったのがまあまあ救いだったが。
後半開始。とりあえず交代はなし。
左サイドバックの宮崎が積極的になった。ボールに次々に絡み、得意のドリブルで高知FCを翻弄し始める。宮崎から寺内へパス、もう一度受け取ってクロス、吉田ヘッド!GKキャッチ。そして後半10分ごろ、再び宮崎から左サイドに流れた中山にパス。中山はゴールラインを抉ってマイナスのパス、これは正面の吉田には合わなかったが、ファーにいた山形のもとへ。山形はドリブルで突っかけ、ゴール正面からシュート!右隅にきっちり蹴りこんで2−2、同点に追いついた。
さらに宮崎から山形へパス、山形のクロスにファーの吉田が強烈ヘッド!GK正面だったが取りきれず、こぼれて頭の上を越えるところを両手を伸ばしてキャッチし、踏みとどまった。そのまま倒れていたら、ゴールになったかもしれん。松下の右CKから河野ヘッド!上へ外れる。
ここで寺内、西嶋に代わって梅田、浩司。梅田がセンターに入って中山が右、吉田が左に回り、浩司は守備的MFに入ってハンジェが右サイドバックに回った。
このあたりになると高知FCの運動量がめっきり落ち、サンフが押し込んできた。左CK、松下がグラウンダーでゴール正面PA外へ、山形が強烈ミドル!GKセーブ、またCK。松下ショートコーナー、浩司クロス、これをヘッド!GKキャッチ。梅田ポスト、右サイド抜け出した中山センタリング、これをゴール正面走りこんだ梅田ヘッド!バー直撃。右サイドハンジェのクロスを中央吉田ヘッド!外れる。もう一度ハンジェからクロス!これにファーから走りこんだ吉田がダイレクトボレー、豪快にゴール!やっとこさ逆転に成功。こんどは中盤から出たフィードボールに反応して左サイド抜け出した吉田、DFが来るのを見るや、ワンバウンドして落ちてくるボールをトラップせずにいきなりオーバーヘッド!これが逆サイドフリーで待ち構えていた中山にピタリと渡った。中山が豪快に蹴り込んで4−2、突き放す。それにしても吉田の意外性のあるプレイが光った。
しかし高知FCも最後の反撃に出、左サイドから抜け出した選手が倒されてPKゲット。これを決めて1点差に迫る。しかしサンフも、右サイドからのFK、浩司のキックは競り合う両チームの選手たちの頭をかすめるようにファーへ、これを河野が右足で合わせて5−3。さらに宮崎がハーフウェイライン付近左サイドからドリブルに入り、詰めてくる相手を次々かわして一気にゴール正面に迫る!惜しくもPAやや外で思いっきり引っ掛けられて(イエロー)シュートにはいけなかったが、意気込みの感じられるプレイだった。FKは松下が狙ったが、低く蹴ったボールは壁に当たって惜しくも枠をそれた。CKの判定に高知FCの面々が一斉に異議を唱えていたので、どうやらサンフの選手が触ったようだった。そのまま試合終了、5−3。太鼓とともに「ありがと広島!」のコール。いや、こちらこそありがとうございました。サテライトの面々にはいい薬になったでありましょう。
試合終了間際、スタンドに白い肌にブロンドの髪の美しい女性と、可憐なお嬢さんが姿をあらわした。誰だ、と思ったら、試合後にニポ監督とロシア語でお話を。まさか奥さんと娘さんか!あの監督にこんな若くて美しい奥さんが!ロシア人、あなどれん。
他にも、沢田、駒野、トゥーリオらもスタンドにいた。
にしても、今日のサテライトよりはユースのほうがいいサッカーします、こりゃあホンマの話じゃきに。


7月8日 高槻市立総合スポーツセンター 晴
Jサテライトリーグ
VSガンバ大阪

2週間前にやったばかりだってーのに、またしてもガンバとの戦いとなった。場所は高槻市立総合スポーツセンター。
この日は、朝に母といっしょに京都市美術館で18世紀ヴェネツィア展を観、それから別れて河原町三条の十字屋でCDを買い(リストのベートーフェン・カンタータや同じくリストのレクイエムなど)、JR京都駅そばの郵便局でお金を下ろしてから新快速で高槻駅へ。
13時45分。ああもうすぐ始まっちゃう。バス乗り場に降りると、ちょうど富田団地行きのバスがあった。走っていくと寸前で閉まってしまったが、アピールすると開けてくれた。乗り込んでひとやすみ。まあ、10分少しくらいかな・・・と思っていたら、道が混んでいたこともあり異様に時間がかかる。結局2時を15分ほどオーバーして芝生西口バス停に到着。親子連れに女性2人組が席を立つ。彼らもそうか。
体育館の向こうの競技場まですたすた歩き、ぐるりと回ってスタンドへ。屋根はついているがすでにガンバサポで埋め尽くされている。サポーターズクラブが応援までやっちゃってるよ。しかも女性が異様に多いよ。でもベテランの森下を指して「もりぴー」はないやろ、ちみたち。
まだ0−0か・・・ガンバの2トップは24に・・・11!?
メンバー: (広島) (G大阪)
30宮崎 27中山 29吉田
>31寺内
24松波 11小島
>26中山
25山形 20ヘルゴ
ビッチ
8森下
15浩司 26松下 27橋本 21岡村
32ハンジェ 24西嶋
28八田 22河野 13児玉
>28橋垣内
2朝比奈 5山口智
>15嵜本
25井川
21林 22松代
ひょえ〜、ガンバの前線はレギュラー・クラスやん。いくら地元やからって、本気すぎまっせ、サテライトに。こっちのメンバーを見い!U−21なんやで!しかも、リザーブには、寺内とユースの控えGK松岡のみ。駒野は腸炎ダウン中でいない。浩司は出ているが・・・両サイドバックがともに本職でないのが苦しい。しかも、暑い!太陽は容赦なく照りつけ、空に雲は一切なし!時々そよ風が吹くものの、あまり役に立たない。こんな中でサッカーやるもんじゃないっすよ、全く。
とか思っていたら、松下からガンバDFラインの裏にロングフィード。これに宮崎が反応し、俊足を飛ばして一気にラインの裏へ抜け出す。オフサイドはない。ガンバGK松代がPAを飛び出す、ボール落下点、どっちが速い・・・!?
宮崎がトラップ!松代をかわす。宮崎の目の前には無人のゴールがあるだけ。楽々流し込んで、サンフが先制した。

ガンバの左サイド児玉が早くも橋垣内(はしがいと。変わった姓だな)に交代。最初から見ていないから、なぜかはわからない。
まさかの先制を許したガンバのペースが上がった。ボールを奪うと素早くトップの松波に当て、そこからスピードのある森下、小島に展開して主に右サイドから崩していく。速攻、ガンバ左サイドでボールを受けた松波から、右方からゴール正面へ走り込む森下へ決定的パス!森下シュート、が右ポスト直撃!助かった、がペースはガンバに移った。
そしてガンバの右サイドからの展開、森下がサイドを破って一転中へ切れ込み、ゴール正面の松波へパス!シュート!GK林はとっさに反応してはじいたが、その先には、髪をバッサリ切って一瞬誰だかわからない、キャプテンマークを巻いた背番号11が。きっちりゴールに押し込んでガンバが同点に追いついた。
サンフの中盤が空いてきた。パスミスも散見され、そこから速攻を食らうパターンが増えて来た。右サイドバックの西嶋の調子がどうも悪く、彼らしくないパスミスを繰り返す。浩司もまだコンディションが悪いのか、ほとんどボールに絡めない。中山が前線で頑張ってはいるのだが・・・そして今度はガンバの左サイドから破られる。なんとかCKに逃れたが、CKを蹴るのはヘルゴビッチ。先日はドリブルシュートに森下のゴールアシストのFK、直接FKと、彼一人に3点やられてしまっている。彼の左足は要注意だ・・・キック!逃げるボールがファーサイドへ。やや大きすぎたボールを山口智が拾う。そして切り込んで再びクロス!ファーに飛んだボールに朝比奈がヘッド、誰も競ることができない。決まった!?しかし林セーブ!よし、またCKに逃げた・・・と思ったら、これがラインを割ってなかった。ニアの落下点にはフリーの森下。バントするようにちょん、と合わせるとボールはゴールへ転がり込み、ガンバ逆転。
またしても速攻。ガンバ左サイド・ヘルガから右の森下へサイドチェンジ。ボールを受けた森下の外側をサイドバック・井川が駆け上がる。森下はその前のスペースへパス!サンフDF陣はサイドチェンジで完全に振られて人数が足りず、対応できない。井川はタテに切り込みセンタリング!ゴールに森下、松波、小島が一斉に飛び込み、大外の小島がヘッドで合わせてゴールに叩き込んだ。練習みたいな、絵に描いたような展開で3−1と突き放す。
さらにロスタイム、松波が右サイド抜け出し、GK林と1対1。シュート!でも林に当たる。しかしルーズボールに上手く体を入れて林を抜き、振り向きざま無人のゴールにシュート!4−1・・・と思ったが、どうしたわけかボールは宇宙開発。
「宇宙開発者の名は俺が継ぐ!」との、イングランド行きの稲本に対する青いメッセージか。ここで前半終了、1−3。
中盤が機能していない。ハンジェがボランチにいれば、その運動量で活性化できるのだが、今日の彼は左サイドバックだ。混戦の中からでもダイレクトでフリーの選手にパスを出す視野とテクニックはさすがだが、深い位置からでは、もうひとつ有効打にならない。松下はもともと運動量のあるタイプではないし、浩司に至ってはどこにいるのかわからないので、中盤は小島や森下、ヘルガの独壇場。攻め手は松下のロングフィードか、中山が中盤に下がってのポストプレイからしかない。戦術を変えるといっても、控えが寺内だけでは、どうしようもない。やるなら、宮崎を左SBにしてハンジェをボランチに上げ、浩司をトップ下、山形を左FWにシフトチェンジ、くらいだが、今日の浩司の調子ではこれも機能するとは言いがたい。後半、バテてきても交代選手がいないから、立て直しもきかない。今日はもーダメだ、後はもうゲームを楽しむぜ・・・と思いつつ、自販機でドリンクを買って飲む。
後半開始。サンフは吉田>寺内。左FWに入り、宮崎が右に回った。
サンフ、素早く左サイドに展開し、クロス・・・と思ったら、ゴール前に走りこむのは、ともに165cmのリトル広島くんコンビ宮崎&寺内。中山はその直前の中盤でのポストプレイのためまだ上がって来ていない、ということは・・・
今上げてもダメじゃん!
結局クロスは上げられなかった。
それじゃあ、ということで後方からロングボール!またしても宮崎VS松代のスピード対決だ!だが今度は松代が判断よくPAを飛び出してヘッドでクリアした。
後半に入りガンバはややクールダウンしたようで、サンフが宮崎・寺内のスピードで押し込んできた。そして左サイドに回った宮崎から中央の寺内へグラウンダーのクサビが入る。それをまたぐように山形が猛然と上がってくる。寺内はダイレクトで山形の前へ、山形抜け出す、その後ろから足が・・・ホイッスル!PK!
山形がボールを取り、自らセットする。そしてGKの逆を衝いて右へ!
バー直撃!
失敗しよった〜!こんアホ〜!陽炎の圧力でボールが浮いたなどどは言わせんで〜!
で。このPK失敗からまたガンバ・ペースに。サンフも中山が粘ってFKを奪取し、浩司が鋭いFKでガンバ・ゴールを脅かし、さらにCKもゲット、再び浩司がいいボールを上げるも得点にならず。左サイド遠目からのFK、ハンジェが松下に戻し、松下がゴール正面の中山にアーリー・クロス、中山が落として寺内がダイレクトで左足を振りぬいたが、GK松代が宙を舞ってキャッチ!得点を許さない。
ガンバは接触プレーで負傷していた山口智に代えてMF嵜本投入。右の攻撃的MFに入り、これによって森下が守備的MFに、岡村が右サイドバックに、井川がセンターバックにポジションチェンジした。嵜本は投入早々、ヘルガからのクロスをヘッドで合わせてガンバサポを沸かせる。
このころになるとサンフDF陣は松波にポストプレイをいいようにやられ、縦横無尽の小島を捕まえきれず、ヘルガの個人技に翻弄されて守勢一方になっていた。攻めようとしても、森下・橋本が的確なカバーで突破を許さない。橋本は中盤でのインターセプトから一気にドリブルで攻め上がるなどアグレッシブ。うちに欲しいな。
サンフの久々の反撃!松下のアーリー・クロスに抜け出した山形がGKと1対1、GKをかわしてシュート!でもポスト直撃。松波に追従してどうする。松波は後半にも決定的チャンスに宇宙開発を行っていた。山形自身の調子は悪くはなく、個人技に冴えを見せており、PKを奪った突破やGKをかわしてシュートを放った動きはさすがだったが、決めることができなかったのが悔やまれる。後ろがメロメロだったので孤立することが多かった。
好機を決められないサンフに、運命の女神さまも「もうええやろ」と、終幕を用意。左サイド、へルガのサイドチェンジクロスを右で受けた嵜本、一気にドリブルを仕掛けた。チェックに来るハンジェをかわしてPAに侵入、追いすがるハンジェを振り切り、ゴールライン際ほとんど角度のないところからシュート!これが鮮やかに決まってガンバとどめの4点目。
サンフもハンジェのクロスに寺内が、寺内のクロスに宮崎が飛び込むがいずれもかすらず。ガンバは小島に代えて中山を投入、そのまま試合終了。ガンバ、完勝の一幕だった。
バス停でへたっていると、迎車タクシーが。誰が乗るねん、と思ったら扇子をパタパタさせる外人が右からやってきた。っていうか、通訳のミハイロフさんだった。ということは・・・ニポ監督も!みなさんモロ私服。もう一人加えて3人連れはそのままタクシーに乗り込み、去っていった。名古屋戦は何とかしろ。中山とハンジェは使う価値があるぞ。
あとは、阪急で梅田に行き、旭屋書店で本買って帰った。
暑かった。


6月24日 吉田サッカー公園 晴
Jサテライトリーグ
VSガンバ大阪

前日の雨の中のガンバ戦でいいかげん体は疲れていたが、昼が近づくにつれ外は晴れてきた。外に出てみるか。どこに行くか、といえばもう一箇所しかない。三原久井ICから志和ICへ、そして山越えで吉田サッカー公園へ。途中、チンタラ遅い車に引っかかったため15分遅れの到着となった。
奥のほうのフィールドで試合が行われていたので、とことこと歩いて向かう。沢田さんが小っちゃなお子さんを連れて観に来ていた。ゴール裏には、ガンバを応援するガンバギャルの面々が。昨日は泊まりで、今日こっちへ来たようだ。ヒマやね。試合はまだ動いていないようだった。
メンバーは、
前半:  吉田 梅田 中山   後半:  宮崎 中山 寺内
   山形   
山形
ハンジェ 松下 ハンジェ 松下
宮崎 川島 西嶋 川島
八田 河野 八田 河野
U−23サンフ代表となっております。といっても23歳がルーキーの梅田ただ一人、次が22歳(もうすぐ23だが)川島、21歳の吉田サチ、あとは20歳以下というなんとも若い構成だ。控えにいるのが寺内、西嶋にユースのGK松岡のみというのがなんだかさびしい。他にメンバーがいないのがつらいところだ。このスタメンの中でも、吉田・山形・川島は昨日の試合に出ているわけだし・・・
対するガンバサテは、GK日野、DF片野坂、朝比奈、山口(智)、児玉、MF橋本、岡村、森下、ヘルゴビッチ、FW中山、36番の知らんやつ。
片野坂は、ユース代表候補にも名を連ねた児玉にはじかれて右サイドバックを担当していた。DF山口智、MF橋本、森下に新外国人のヘルゴビッチと、センターバックと中盤はしっかりしている。
それにしても、暑い!30度はあるんじゃないか。やってる選手たちは大変だろう。それに向かって「動け!」と檄を飛ばす鬼のごとき木村ヘッドコーチたち。それが功を奏し、やや動きの重いガンバをサンフが中盤での素早いチェックから速攻で押し込む。パスも最終ラインからダイレクトでポンポンとつながり、梅田・中山にうまく入ってそこからまた展開してゆく。その中心はハンジェと松下。ハンジェは労を惜しまず動き回って的確にボールを回し、松下は持ち味のロングパスでガンバDF陣を振り回す。特に右サイドの中山・川島のフィジカルに優れた二人がガンバの左サイド・児玉を圧倒し、度々チャンスを作り出す。
対してガンバ。クロアチアからやってきた新外国人ヘルゴビッチは上手いが、周りとてんで合っていないので脅威とならない。やはりベテランの森下がその疲れ知らずの運動量でサンフの左サイドを圧迫する。右に回っている片野坂もそれに上手く加わり、キャプテンマークを巻いた橋本が彼らに的確なパスを供給する。両チームとも右サイドで攻撃、左サイドでは守備という状況となった。それにしてもボールがなかなかラインを割らない。つまり両チームともパスが回っているということで、観ていて面白い。
サンフが右サイドでスローイン。ロングスローで狙える距離だ。となると出てくる吉田。左サイドから走ってきてボールを受け取る。助走を取って投げる!ニアサイドへ鋭いライナーが飛んだ。味方が詰めておらず、ガンバDFがクリア、もう一度スローインとなる。吉田がもう一度ボールを取った。今の投擲に、ガンバのベンチからロングスローを警戒するように指示が飛ぶ。吉田はもう一度ロングスロー!またもニアに素晴らしいライナーが飛び、今度はニアに詰めていた梅田が走り込みながら頭で合わせ、ゴールに叩き込んだ。1−0先制!
またしても右から押し込んでCKのチャンス。蹴るのはもちろん松下。低いライナーがゴール前に飛ぶ。GKが飛び出すが、サンフの選手と競り合ってパンチできずボールがこぼれる。そこにいたのが中山。がら空きのゴールに押し込んで2−0と突き放す。さらに左サイドでボールを奪い、松下が右サイドのスペースに飛び出す中山に絶妙のサイドチェンジ・ロングパス。ボールを受けた中山が突進し、これを背後から追いかけた児玉がPA内で倒してしまい、PK。山形がGKの逆を衝いて右隅に叩き込み、前半で3点のリードを奪った。ほかにも川島が右サイドを破ってクロス、ファーの吉田が折り返して梅田が落とし、中山がボレーシュート!(上へ外れた)という美しい攻撃も披露し、そのまま3−0でハーフタイムへ。
後半から寺内と西嶋が出るようだ。それにしても寺内、比良戸中の(現アビスパ福岡)佐野くんばりの長髪はどこへやら、見事な丸坊主にしていて、まるで別人になっていた。松下の弟みたい。その松下は、直射日光にさらされていた坊主頭を冷やすべく、クーラーボックスに頭を突っ込んでいた。
後半開始。梅田・吉田がアウト、寺内と西嶋イン。西嶋が左サイドバック、宮崎は左FWに上がり、中山がセンターに回って寺内が右FWに入った。ガンバは岡村に代えて38番のよく知らん選手(しかしデカイぞ)を投入、ボランチに入れて橋本を攻撃的位置にシフトチェンジ、攻撃に出る。しかしサンフは前掛かりになったガンバの中盤でボールを奪うとダイレクトパスからカウンターの速攻を仕掛ける。特にパス能力に長けた西嶋が入ったのは大きく、彼が中盤に上がるとパスの出所がまた一人増えることになり、ガンバを完全に翻弄する。梅田と吉田というフィジカルに優れたターゲットがいなくなったため前線でのポストプレイが出来なくなったが、宮崎と寺内が体を張ったキープやドリブルを見せて沸かせる。特に宮崎は同サイドに西嶋が入ったことにより度々左サイドを破ってクロスを上げた。だが、中へ切り込んでからの最後の判断がまだ課題か。寺内はゴール前でクロスに飛び込むなど果敢なプレイを見せた。
しかし次の得点はガンバ。前掛かりになったサンフのスキを衝き、ロングボールから右サイド、橋本が抜け出す。ハンジェが向かうが、間合いを詰めない。
「後ろに一人いる、チェックに行け!」
とベンチから声が飛ぶ。橋本はそのまま切り込み、バックパス。これをフリーで受けたヘルゴビッチがドリブルで中へ切り込む。サンフの寄せが甘い。ヘルガ(と、ガンバの選手やベンチは呼んでいた)はそのままPA外ゴール正面に達すると利き脚の左を振り抜き、ボールはゴール右隅に突き刺さった。3−1。
これで集中が乱れたか、直後にガンバの右サイド、PAやや外からFKを与える。蹴るのはヘルガ。左足で放たれたボールはゴール前へ、これを森下があっさり合わせてたちまち点差は1点となった。
いかーん、みんな疲れてきたぞ。中盤がスカスカになってる。山形が上がりすぎてFWのラインに入ってしまい、昔懐かしの4−2−4フォーメーションになってる。ベンチから山形に、中盤へ戻れと指示が出るがなかなかうまくいかない。やはり昨日の疲れか?川島も後半はいまいち精彩がないし。バランスが崩れて、やばいか・・・と思ったら、中盤でのルーズボールを宮崎がカット。そしてそのままトップスピードでガンバのDFラインのど真ん中をぶち破り、あっという間にGKと1対1。宮崎は左足を一閃、シュートは豪快にゴール左上隅に突き刺さり、値千金の追加点。4−2。
これでみんなが生き返った。プレス、確実なボール回しでガンバに好機を作らせず、ロスタイム突入。最後に松下がPA付近で相手を倒してしまいファウル(厳しい判断だったが)。これを蹴るのはまたもヘルガ。サンフの壁は、向かって右は高いが左に行くにつれ低い。さらに壁の左側からゴールが見える。ヘルガはそこを目がけて左足を振り抜き、ボールは壁を巻いてゴールを襲い、反応した林の手を弾いてゴールに飛び込んだ。上手いFKだ。4−3、再び1点差となったが、直後に試合終了のホイッスルが鳴り、4−3で逃げ切り。
守りに入った時にズルズルいくのはよくないが、あそこで頑張れれば、トップでも充分やっていけるだろう。
早く一人前になるのだ、松下。そのロングパスがあれば、トップチームはヒジョーに助かるのだ。ハンジェも、「パスの上手い桑原」になるべく走れ!
あと、トップ下の西嶋が見たいです。


6月13日 広島スタジアム 雨
ナビスコカップ2回戦・ファーストレグ
VS FC東京

仕事が終わり、今日は雨か、どうすべえか・・・とか考えていたら、いつの間にか山陽道に乗っていた。これでは広島まで行くしかない。
天気予報は正確で、広島に近づくにつれ雨が強くなってくる。スピードを抑え目に走ったので、五日市ICに着いたのは18時40分ごろ。そこから市内方面がやや混んでいてイライラしたが、草津の有料道路を抜けるとあとは問題なく広スタへと着いた。
車内にあったポンチョを着て外に出る。これは先日の福岡戦の時に買ったやつだ。してみると縁起の悪いシロモノだったわけだが・・・
スタンドに上がるとスタメン発表が終わっていた。
GK下田、DF沢田、トゥーリオ、奥野、服部、MF森保、桑原、山形、FW藤本、久保、高橋。
上村は足の負傷により大事を取ったようだ。そして、ついに山形が公式戦初登場。しかし、オーストラリア組とユース代表組が不在。
東京は、土肥、内藤、サンドロ、小峯、藤山、浅利、下平、宮沢、小林、加賀見、ケリーと、ほぼベストメンバーをそろえている。
降りしきる雨の中、試合開始。
・・・・・・シャッキリしない試合になっていた。サンフはゴール前までは迫るのだが、そこからミスを多発しシュートすら撃てず。東京はシンプルにサイドに展開してクロスを放り込んだりするが、こっちも不正確でチャンスを潰す。その中、左サイドからのパスが高橋に合わず、流れたトラップのボールを中盤で東京に奪われる。一気にタテへ通されると、小林がラインを破って疾走。飛び出した下田をかわすと無人のゴールへ蹴りこみ、いともあっけなく東京が先制してしまった。
どうも高橋がよくない。どうしたことか何をやってもうまくいかない。それは沢田も同様で、右サイドを何度も破られてしまう。山形は最初はどこにいるかわからなかったが、攻撃の時につい上がりすぎてしまうのだった。FWの線まで一気に上がってしまうので、中盤が空いてしまいボールがつなげない。左サイドで藤本と服部のコンビが機能した時はチャンスになるのだが、シュートにいけない。全体的にもパスミス連発で、どうにもやってられん展開になってきた。
しかし30分をすぎると、速いパス回しからゴールに迫るという形が見え始めてきた。そして40分過ぎ。
PA付近の3トップの速いパス回しから右サイド沢田の前のスペースへスルーパス。これを持ち込んだ沢田がセンタリングするが、ボールは逆サイドへ流れてしまった。ああ、とため息をつきかけたとき、背番号25がボールを拾った。そして右足に持ちかえると間髪入れずクロスを入れる。その弾道の先で久保が跳躍した!高い打点のヘッドがゴールに突き刺さる。1−1同点!
これでサンフが盛り返した。久保は前半終了間際にも、ロングレンジから強引に左足で狙ってチームを鼓舞する。ここで前半が終了した。
食べ物を買いに席を立つ。
サブのメンバーは加藤、川島、上村、松下、梅田のようだ。こちら(メインスタンド)側タッチライン際で上村と梅田がパス練習をしている。ほどなく二人は早めに上がっていった。これは後半最初からの投入か。梅田は高橋に代わるに違いないが、上村は?沢田に代えて川島ならわかるが・・・山形アウトでトップ下なしの3−4−3にでもするのか・・・?
選手が出てくる。上村と梅田が出てきた。いないのは高橋と、沢田。右には誰が入るんだ、と思ったら、なんと上村がそのまま右サイドバックに入った。
これでチームが立ち直った。右サイドをしっかりと上村が締め、前線では梅田がターゲットになることでボールが落ち着く。山形もアシストで気をよくしたか、ボールに絡み始めた。山形>久保ダイレクトで左オープンスペースへ>藤本、山形>久保ループ(サンドロ、クリア)と、決定機を次々に作り出す。そして、またも左サイドでボールキープ、服部の上がりを待ってピタリとパスを通した。服部はそのまま突破し、狙いすましてクロス。久保が再び宙を舞い、ゴールネットにボールを突き刺した。2−1逆転!さらに直後、右サイド藤本から中央梅田にパス。梅田がスルーし、左サイドからPAへ入った山形へ。山形はさらに逆サイドに振り、そこに走りこんだのはまたしても久保!カバーに入ったDFも及ばず、3−1!久保、初めてのハットトリック達成!この日の久保は、シュートよし、パスよし、判断よしで(前半立ち上がりはなんだったが)、エクセレントとしか言いようがない出来。
このまま圧勝や!と思っていると、バックパスが短い。小林に取られる。下田かわされる。ゴール。は?3−2?なんじゃあ今のは!アホか!
ゴール前にいたのは奥野とトゥーリオだったが・・・何がどうなったのかよく見てなかった。そんな事が起るとは思ってもなかったぞ・・・
トゥーリオのパフォーマンスがおかしくなってきた。今のショックが大きいようだ。いかん、川島投入だ!しかし出てきたのは松下。山形と交代、そのままトップ下に入る。しかしサンフは守勢にまわってきた。東京は加賀見>アマラオ、内藤>伊藤、下平>喜名と交代、攻め立てる。トゥーリオはアマラオを抑えられず、奥野もケリーには1対1では不利。しかし体を張ってはねかえし、PAすぐ外からのFKも防ぎ、何とか逃げ切れるか・・・と思っていたとき、藤本が抜け出してカウンター!GKをかわしてシュートを撃ったが、寸前で伊藤哲さんに止められてしまった。
ロスタイム突入、もうすこしで勝ちだ・・・と思ったとき、左サイドを破られFKを与えてしまう。喜名のキックにニア後方から走りこんできたケリーが完璧なヘッド、ゴールに突き刺した。
ほどなくタイムアップ。
・・・・・・・来週頑張れ。しかし、今は土曜日のことを考えよう。


4月18日 広島スタジアム 晴
ナビスコカップ1回戦・セカンドレグ
VSアルビレックス新潟

福岡に負けて気分が晴れないので、よし今日は行ってやろうと思い、朝、母に、
「今日はちょっと遅くなるけえ晩ごはんはええ」
と言って仕事に出る。まあこれなら仕事が遅くなるか会社で飲み会なんかがあるかと思ってくれるだろう。
5時に仕事が終わるとさっさと片付けて車に飛び乗り、国道2号線から福山西ICへ入る。さて、これで7時に間に合えば、水曜日の試合も大丈夫、となるが、果たして間に合うだろうか?
急ぐといっても私はセーフティードライバーなので、概ね100km/hで走ってゆく。気がついたらメーターが120を超えていることがあったが、まあいい。
6時に奥屋PAに止まり、ソバを食べる。これならなんとか間に合いそうじゃないか。それでも時間的に最短距離ルートを採り、五日市ICまで行って下り、有料道路を抜けて西から広スタへと向かう。傍の駐車場へと入り、出てみるとFJKのダンスの真っ最中。間に合った。SBを買ってメインスタンドへ。
この日はフレッシャーズ云々で新入社員のヒトはおトクらしい。バックスタンドはみんなスーツ姿で真っ黒だ。異様だ。ほとんどはサクラに違いない。
スタメン発表。サンフはGK下田、DF奥野・トゥーリオ・八田、MF森保・桑原・沢田・宮崎、FW藤本・久保・高橋と、3−4−3ドイスボランチの布陣。
ベンチには加藤、山形、松下、大木、中山のようだ。これ以外でこのとき使えるメンバーといったら、公式戦経験のない林・ハンジェ・西嶋・寺内・吉田だけなので、本当に人がいない。(ユース代表トリオはアルゼンチン、豪州代表コンビはW杯予選、上村は出場停止、服部・川島・梅田は怪我、河野は高校選抜でスイス)
キャプテンマークは桑原。
新潟はGK前田、DF井上・(久保と仲良し)高橋・セルジオ越後(新潟だけに)・新井、MF秋葉・小林・深澤・鈴木、FW氏原、黒崎。
試合開始。さあ、どうなる・・・と思ったら圧倒的なサンフペース。ほとんどの時間ボールをキープし、新潟は右往左往。ファーストレグで2点ビハインドのくせに、もっと前からプレスをかけても良さそうなものだが、DFラインでサンフがいいようにボールを回し、前線へと展開してゆく。特に中盤の底を預かる森保&桑原が絶妙のポジショニングで、彼らのおかげでボールが実に円滑に回る。もちろん守備も万全で、二人のところで新潟の攻撃はあらかた止まってしまう。
ひょっとして新潟、スタンドを埋め尽くす不気味スーツ軍団に集中できないのでは。

サンフの両サイドはあまり上がりめでない。3トップの両翼が下がり目に位置していて中盤でよくボールに絡むので、実際3−4−2−1といった形になっている。この高橋と藤本もよく動く。基本的には藤本右・高橋左だがポジションチェンジも頻繁で、時には同サイドにこの二人が集まってパス交換を行うことも。
そして試合開始からしばらくしたころ、右サイドへ張った奥野が沢田にボールを入れた。沢田はすぐにフォローに来た桑原に戻す。そして身を翻した。新潟のラインは押し上がっている。桑原がそのラインの裏にダイレクトでボールを放った。
うひゃー!桑原にしてはあまりにも鮮やかな(すまん)パスがオープンスペースを駆けてゆく。スタートを切っていた沢田が完全にディフェンスを振り切り、ボールを受けてそのままタテに切り込む。そして中を見、グラウンダーで折り返した。そこにトップスピードで走り込む背番号14!
GKも反応できない鮮やかな速攻を高橋が締めくくり、幸先よくサンフレッチェが先制した。
それからもサンフがペースを握る。時々スピードのある9鈴木慎吾が沢田を振り切ってサイドを破るが、DF陣は集中を切らさず跳ね返す。CKから新潟の守備の要・セルジオ越後にパーフェクトに合わされたときはあちゃ〜と思ったが、ボールはラッキーにも枠をそれた。
とはいえ、チャンスは圧倒的にサンフに。前を向いた久保にどんどんボールが供給されるのはいい兆候だ。そして代表選出にやる気になっているのか、久保も昔みたいに一見無謀と見える位置からでも、これらのパスからダイレクトでシュートを放つようになってきた。公式戦2試合目の宮崎も前線に飛び出し、右からのクロスにヘディングシュート!惜しくもGKに阻まれたが、前の試合と合わせて小兵(165)の彼が撃った2本のシュートがいずれもヘディングというのも面白い。
そして追加点。左サイド、高橋が倒される。笛は鳴らない。宮崎がこれを拾い、左に開く藤本へ。FW2人がこういうところに固まっているのはOKなのかどうかはわからないが、この時は幸いした。藤本はルックアップすると、すぐさま中へ低いクロスを入れた。中央走り込んでいたのは久保、マーカーは全く付ききれていない、つまりゴールも同然。私が立ち上がって歓声を上げたと同時に、久保が当然のようにヘッドで合わせてゴールに流し込んだ。これもGK動けず。2−0、トータル4−0で安全圏に入った。
これを見て山形と松下のアップが急ピッチになる。後半は出てきそうだ。前半終了間際、後ろ向きにボールをキープした久保が、ボールの出しどころがなくどんどん自陣に戻ってきて自陣右サイドを深く破り、あげくにそこで敵にパスして一気に大ピンチになったが、クロスを至近距離から下田がタイミングよくジャンプしてキャッチ、そのまま2−0で終了した。
ハーフタイム中、リザーブメンバーたちがフィールドでボールを回し、シュート練習を行っている。山形と松下もそれに加わっているので、後半スタートからの交代はないようだ。にしても松下のシュート(アンパンチ)は美しい。横から見ていると、地を這うように飛び出し、加速しつつホップして枠に飛び込むという感じで、簡単に言えば「松田さんのロングシュート」みたい。いいねえ。
後半スタート。新潟が黒崎>リンドマール、深澤>長谷川と攻撃陣を入れ替えてきた。そして開始からラッシュをかける。危ない場面が見られるようになったが、まさかの代表落ちで怒り爆発(予想)の下田が凄まじい反応をみせ、新潟にお情けすら許さない。そしてほどなく、サンフに2人の交代が。出てきたのは松下と、中山元気。山形はまだか・・・松下は柏戦での負傷を抱える沢田と、元気は久保と交代。元気は公式戦初出場だ。元気が久保のいたCFに入り、松下はボランチに入って森保が右アウトサイドに張り出した。
後半は左サイドがメインスタンド側になったので、宮崎も大きく見える。宮崎も慣れてきたのか、お得意のスラローム・ドリブルを披露し始めた。マーカーたちを全く気にせず、滑るようなドリブルで一気にゴールに迫る。そしてラストパス!
・・・これが全くの不正確。悪いが、言ってしまえば下手くそだ。トップチームに慣れてきたのはOK、ドリブルを出せるようになったのはOK。次はパスだ。これがしっかりせんことには、ドリブルが全くの無駄無駄無駄!になるので、しっかり練習してくれ。まともにパスが通ったのは、CKのこぼれ球をヒールで藤本に送ったものくらいではないか。頼むよ。そのスバラシイドリブルを活かすためにも。
ちなみに、この日の宮崎は左CK担当だった。GKに捕られることが多かったので、もっとキックスピードが必要だ。

元気は頑張っているが、いかんせん足元にボールが落ち着かない。ポストになれず、ボールを奪われてしまう。期待していた松下に至っては、
「おまえどこにおるねん!?」
とピッチを探し回らないと見つからない。中盤でボールを奪い、ボールを捌くのは相変わらず桑原だ。この日の桑原はいつもの守備に加え攻撃でも大活躍、実に気の利いたボールの散らしを行う。右サイドの森保も絶妙なポジショニングから沢田と見まがうばかりの鋭く大胆な突破を見せて沸かせる。ベテラン万歳。
松下も、前線に出てきたときのパスセンスや強烈なミドル(GKファンブル)などはいいのだが、もっとボールに絡まないと話にならない。彼とカズで中盤を作れれば理想的だが、これではカズは前半でへばってしまうだろう。

休養充分の藤本は、エネルギーが放電現象を起こすくらい活きがいい。前が頼りないと見るや自陣から一気にドリブルで新潟PA前まで駆け上がる!倒されてもヒールにボールをかけ、前に倒れる反動で足を後ろへ跳ね上げ元気へ執念のパス!これを受け、抜け出した元気、渾身のシュート!・・・と思いきやこれは思いきり当たり損ねてころころとゴール右外へ転がっていった。
交代の若手がいまいちなので戦況が膠着してきた。お酒が入ってきたスーツ姿の野郎どもが試合展開に関係なく騒ぎ出す。前線でのポストや宮崎のフォローまで広範囲に動き回った高橋が大木と代わってからは、さらに味気ないものになる。大木ははっきり言ってトロい。ボールを受けてから前を向くのが遅く、あっという間に詰められてプレーを大幅に制限されてしまう。ウドって呼ぶぞ!なんで山形じゃねえんだよう。
ここからは下田の横っ飛びキャッチなどシモ・オンステージになり、守りきってそのままゴールイン。2−0、トータル4−0で2回戦進出を決めた。
ヒーローインタビューは下田。
家に帰ったのは11時前だったが、次の日に起きたら、
「サッカー観に行ってたでしょ」
うーん、ばれていた。
まあ、5時からでも7時からの試合には間に合うもんだとわかったのは収穫だった。ビッグアーチならさらに早く着けるし。

3月25日 吉田サッカー公園 雨
Jサテライトリーグ
VSセレッソ大阪

5時に目が覚めたので、PCに向かって仏日戦を見て、さらにTVで観て、疲れた。
外は雨が降っている。ウェザー・アイで見てみると今日午後の広島県北部の降水確率は70パー。昨日は30パーの曇りって言ってたのに。
行くのやめるか、と思ったが、昨日の福岡大戦とどっちか行くと決めていたので出る。しかしこういう日に勝った記憶は広スタのG大阪戦くらいだが。
早めに出てしまったのでどこかで昼を食べようと思い、志和ICで降りてすぐのレストランに入ろうとしたが、
「できるだけ吉田に近いとこで摂ろう」
ということで山道を行く。そういや途中にラーメン屋みたいなのがあったな、そこにしようか。あんなところで経営が成り立ってるんやから、きっと美味いやろ。
・・・美味かったです、ハイ。あのスープはラーメンだけでなく鍋にも使えそうな感じ。
吉田に着いたが、雨やまず。しょうがないから15分前まで車の中で待ち、傘を差してのこのこ出て行く。雨の日は花粉が気にならんので、そこだけはいい。
おお、奥野さん。あれ、ポパがいる。高橋もおる。なんや、梅田もおる。昨日出たメンバーがおるな。やや、やはりセレッソには影山が来てる。森とのコンビは堅そうだ。杉本の突破には要注意か。
スタメン: 31寺内 27中山 16梅田
>14高橋
最終形: 30宮崎 27中山 14高橋
25山形 25山形
26松下
>24西嶋
32ハンジェ 31寺内 32ハンジェ
30宮崎 22河野 22河野 24西嶋
18ポパ
>28八田
6奥野 28八田 6奥野
21林 21林
試合開始からサンフがペースを握る。セレッソはパスが思うようにつながらないが、こちらはボール奪取からトップに上手くボールが入ればあとは電光石火。
この日の前線は元気と梅田がターゲットになり、寺内はその回りをフリーに動き回るといった感じで、よく右サイドにもやってくる。ファーストシュートも彼のミドルシュートだった。梅田はさすがにヘッドが強く、セットプレイでも競り勝って2度ほどヘディングシュートを放っていた。
最終ラインは相変わらず宮崎が上がり気味なので、ポパ・奥野・河野の3バックみたいになっている。先週とは違って本職センターバックが3人なので、奥野が中央で指示を出し、ポパと河野が左右に大きく開いて安定した守備を見せる。もちろん河野は攻撃参加もし、正確なパスで右からの崩しに貢献する。
それにしても若手のパス回しが軽妙なせいか、ポパと奥野がまるっきりパス下手に見えてしまうほどだ。
前半も終わりに近づくころ、クラブハウスの2階から監督の通訳さんの声が。どうやらヴァレリーから指示が出たようだ。コーチが走っていってそれを聞く。どうやら高橋と八田にアップを命じたみたいだ。二人が立ち上がり、動き出す。時間からして後半からの投入だろう。
前半終了間際、セレッソ最終ラインでボールを奪った元気が右から突進、DFを引き付けて左フリーの寺内へ!寺内、ワントラップ。GKが飛び出すが、余裕はある。
こりゃ、寺内の間合いや、決まったな・・・と思ったが、なんと寺内はシュートをGKに当ててしまった。ほどなく前半終了。
クラブハウスのほうを見てみると、おお、副島監督も来てる。かっこええなあ。
後半開始から、前日練習試合に出た梅田とポパに代えて高橋と八田投入。しばらくはセレッソが押し込んだが、またサンフが押し返した。
中盤左サイドで寺内がボール奪取。上手くキープして中山へ。中山、持ち上がると自分を追い越していく山形へパス。ボールを受けた山形はドリブルで切り込み、DFを引き付けて右へ流した。そこに走りこんでいたのは高橋。ワントラップ、GKの動きを冷静に見切ると鮮やかにゴールに蹴りこみ、先制。まさに電光石火の攻撃、
素晴らしい。
またヴァレリーからの指示が出たようだ。西嶋インらしいが、なんか配置をいじるらしい。河野を左に回す、というのが聞こえた。宮崎を上げるのか。どうなるか・・・?
練習試合に出ていた松下がアウト、西嶋イン。右サイドバックに入り、河野が左に回る。宮崎は・・・なんとトップに来た。寺内がボランチに下がる。
なんや、このキテレツな布陣は?寺内にボランチができるんか?宮崎やろ普通。ヴァレリー、背格好が同じで背番号が1つ違いだからって、
この二人を混同してなかろうな。
だが、次の得点はまたもサンフ。松下が下がった後のプレースキッカーはハンジェだったが、右CKのチャンス。いったんは弾き返されたが、また右に展開し、ハンジェがバックパスを受けた。ここでハンジェ、パシッと中央に強いボールをはたく。ボールの先には中央左フリーの山形。山形、猛然と突っかけ、DFを抜きにかかる。DFも体を張ってこれを防ぎ、ボールが浮いた。山形はこれに右足を叩きつける!バウンドしたボールはGKの右を破り、そのままゴールに飛び込んだ。2−0!
楽勝か、と思ったが、セレッソも黙ってはいない。控えのユース勢を次々投入、キックがメロメロのGK藤原も交代させて反撃。とくにユースのMF樋口のキレが素晴らしく、彼と杉本のカウンターからセレッソが押し込んでくる。こうなると不慣れな(だろう)ボランチに寺内がいるサンフは苦しくなった。ついにカウンターから左を破られ、右に回されてシュートを決められ、2−1。まだまだ、と思ったが、中盤から有効なボールが出てこなくなり、トップにボールが入らなくなった。松下の抜けた穴は大きいか・・・それでもロスタイム表示がなされようとしたその時、右サイドを破られた。そしてさっきの鏡写しのように左に振られる。選手がビハインドになって見えなかったが、強烈なシュートがゴールネットに突き刺さったのが見えた。2−2、同点!同時にロスタイム2分の表示。しかしみんな疲れている。終了間際に宮崎がドリブルで右サイドを突破してCKを得るが、ハンジェのキックはクリアされ、ここでホイッスル。
試合後、影山は望月コーチらと談笑してた。
あちゃ〜、途中までは楽勝ムードだったのに。でも松下は昨日も出てるし、代えざるをえなかった。しょうがないか。でも寺内ボランチは違うでしょー。せめて山形をボランチに下げて寺内をトップ下においてくれりゃ・・・まあ、土曜日を見据えて、オプションとして山形をトップ下、宮崎を左FWに想定したのならわかるが。
さて次は本番、J1第3節。

3月18日 吉田サッカー公園 晴
Jサテライトリーグ
VS ヴィッセル神戸

紫のユニフォームを目の当たりにしないと禁断症状が出る今日この頃(注:京セラユニは効果なし)、J1も2節を消費してまだサンフの試合を生で見ていないうえにさらに2連敗ということでああもうムシャクシャしてしょうがないからサテライトでも観に行くぜー、というわけでサテライトの神戸戦へ出向く。
12時ごろ出れば何とかOKか、と思っていたら前の車が遅い遅い。
「ぼくの邪魔をするなーっ!」
と、額もバリ!と裂けるくらいに(@橋沢育朗)イライラしながら何とか三原久井ICにたどり着き、あとは可能な限りぶっ飛ばして吉田に着いた。
警察には捕まらなかったから、まあ安全運転の範疇には入っていただろう。と自分では思う。
サンフのメンバーがコーチ陣のところに集まっている。浩司やポパ、駒野はいない。そういや今日からU−20合宿だった!しょうがない。ベンチには、前日、後半から出場した川島がいる。あとはユースの面々だ。(GK古川、DF川端、MF木村)
山形、髪を切ってさらに染めているので、一瞬藤本かと思った。
神戸の面々も出てくる。双方がフィールドに散った。
メンバー:
寺内 中山 大木  
  山形
ハンジェ 松下
宮崎 西嶋
河野 八田
この日は西嶋が右SBに入っている。それにしても、大木を除けばみんな20歳以下、という若いメンバー。しかし今年は彼らのうち何人かがトップで使えないと、サンフに上昇の目はないだろう。
神戸は、容貌と髪形を見れば一目瞭然のGK小針に、DF三上、MF菅原、森岡、FW薮田とJ1キャリア組が入っている。あとはルーキーたちだ。
試合開始。サンフはCFの中山元気にボールを当て、彼のポストプレイから左右に展開をする。大木はさすがにボールをもらうのがうまいが、対面にいるストッパーがこれもJ1経験の少なくない三上なので、なかなかそこから展開させてもらえない。しかし元気や西嶋のサポートで何度か右を崩してセンタリング、というシーンが見られた。そして先制点もここから。
右サイドのパス交換から大木がボールをキープし、回り込みながら真ん中へドリブルしようとしたところを引っ掛けられて直接FKのチャンス。蹴るのはもちろん松下。
八田、河野、元気ら長身選手がファーに並ぶ。
しゅっ、と松下が右足を振りぬく。地を這うような低い弾道のライナーが壁の脇を抜けゴール前へ。GKは飛び出せない。わっ、と飛び込んできた紫のかたまりの誰かの脚にボールが当たり、軌道の変わったボールはゴール右のネットを揺らした。まずはサンフが1点先制。
(八田のゴール:広島フットボールより)
サンフの守備は、宮崎が上がり気味なので河野、八田、そして西嶋がフラット3の形になることが多く、さらに彼らが中央に絞ることが多いので両サイドが広く空き、そこを森岡や薮田に突かれた。さらにワイドに振られると逆サイドがどフリーになり、一気にサイドを崩される場面が目立った。これはトップチームにも見られるが・・・とくに右の西嶋はおよそDFという柄ではないので、一対一はからきし弱く、危なかった。幸い、そこからのクロスの質がポンコツで、また八田・松下のフォローを受けつつ西嶋も奮闘したのでなんとかしのいでいった。松下は何度かタックルをかける場面があったが、タイミングが悪くいずれもスカされ、中央突破を許していた。カズ・松下のコンビは見てみたいが、まだ守備能力が心許ないか・・・?
それでも、前線から素早いプレスをかけるので、ボールはおおむねサンフが支配していた。中盤でボールを持てば、山形・ハンジェ・松下のトリオはいずれもボールコントロールが確かなので、パスがつながって一気にゴール前へ、という形も時々あった。中盤でつないでゴール前へ、山形が戻して松下がミドルシュート!という流れも見られ、左サイドでは寺内・宮崎の小兵コンビが粘り強いボールキープとドリブル突破で頑張る。全体としては確固としたスタイルは見られないものの、ペースは握ったまま前半はそのまま1−0で終了した。
ハーフタイムの間は、隣に立っていたおじさんと話す。あとよく見たら神戸のベンチにいるGKコーチは藤川孝幸だった。やはり東京ヴェルディ神戸支部。
後半は、八田のとんでもないフィードミスで始まった。トップに入れようとしたんだろうが、サイドにクリアしてしまった。昨年のセレッソ戦が脳裏をよぎる。
とはいえ、空中戦は強く、一対一で抜かせることはないのでそこらへんは安心してみていられる。
神戸も、若造らになめられてたまるかと攻めたててきたので、中盤で激しい戦いとなる。サンフはロングボールが出しにくくなり、松下とハンジェのチェック(特にハンジェはハード)から山形にボールを入れ、彼のパスから組み立てる、という形になった。さあ、山形の(リトル・)ショータイム。山形のドリブルからのスルーパスに元気が反応して抜け出す(GK飛び出してキャッチ)。さらに、左から右に振って、山形のバックパスにオーバーラップした西嶋が狙いすましたシュート!俊輔や小笠原ばりのファーを狙ったループぎみのシュートだったが、これは惜しくもバーを叩いた。山形は非常によく動き回って攻撃の基点となっていた。でもどうしても中央へ向かう癖があり、サイドでボールを受け、そのままドリブル、サイドを破るか・・・というところでいきなり切り返して真ん中へ向かうというのが二度ほどあった。ああいうときはスピードを殺さずにそのままタテへ抜けてもいいんでは、と思った。

後半は目の前が左サイドだったのだが、宮崎のドリブルが見られた。サイドでボールを受け、斜めに中央へ切り込んでゆく。二人を振り切り、挟むように向かってくる二人をふわりとかわして中央へ切り込んでいくさまはファンタスティック。なんか氷のリンク上をスラロームしているようだ。これであとのパスorシュートの判断がよくなれば鹿島の本ヤンばりのプレイヤーになるのだが。カウンターを食らい、ライン際で正面の選手を止めに向かった時、なぜか内側を消しに行ってそのままタテへぶち抜かれたシーンがあり、守備は・・・だな、と思った。

また、西嶋がよく上がってくるようになった。前述のシュートのほかにも、中盤に上がってきて正確なミドルパスを前線に入れたり、さらには右サイド最後尾から対角、オーバーラップした宮崎まで素晴らしいスピードと弾道のサイドチェンジロングパスをピタリとあわせたり、サイドを強引に破って切り込むなど、本来のファンタジスタ系攻撃的プレイを見せつけていた。やっぱ、彼の本来の位置はトップ下でしょ。
寺内は右サイドからのクロスに反応してシュートを放つ(小針、セーブ)など、果敢な攻撃参加を見せた。セットプレイの時は、元気の隣に立つと大人と子供みたいだし、神戸の選手と混じると彼らに隠れてどこにいるかわからなくなるし、いざキック!の段ともなると満員電車よろしくもみくちゃにされたあげく、襟をつかまれて軽々と放り投げられてしまうなど大変だと思った。
後半も時間がたち、みんなも結構疲れてきたかな、と思ったころだった。神戸のGK小針からのロングフィードが、高く上がっていたサンフのDFラインの裏へ飛んでいった。これに森岡・薮田(だったかな)が反応し、並走しての追いかけっことなった。まずい!なんとかPA際でクリアしたもののそれが小さく、さらに上がってきていた神戸の選手がこれを拾ってPAに飛び込む。これを止めようとしたDFの足は彼の足を払ってしまい、当然のごとく笛が吹かれた。PK。これを菅原にきっちり決められて1−1、同点に追いつかれる。
いかんな、みんなバテて来てるし・・・と思ったが、試合を決めたのは、この試合大いに動き回った山形。右に展開されたボールを大木が受け、キープしながらじりじりと上がり、味方の上がりを待つ。そしてゴール前に人数がそろったのを見るやすかさずクロス!鮮やかな弾道のクロスは間を飛ばし、一番ファーに走りこんだ山形の前へ。これを完璧なトラップからボレーシュート!ボールは詰めてきた小針の股間を抜けてゴールに転がりこんだ。2−1、勝ち越し!
いやー、大木、ナイスなクロス。でも何度かあった決定機は決めてくれ〜。
あとは何とか守りきり、ロスタイムも大木のドリブル突破で消費し、ホイッスル。サンフの勝利に終わった。
このメンツなら、もう少しスピーディーなサッカーができるはずなので、もっと頑張ってレギュラーを脅かす、じゃなくて奪ってほしいもんです。
河野について触れなかったけど、森岡・薮田を擁する神戸攻撃陣をほぼ防ぎきったDFライン統率を地味に、忠実にこなしていた、というところか。
派手な活躍はなかったが、ヘッドは八田同様強かった。
この日のこの中でトップで使える者は・・・といえば、残念ながらいないかな、といった印象。山形はよくやったけど、判断をもう少し早く。
もっとも、この日は両サイドバックが共に攻撃的、ていうか守備的でなかったのでやりにくかったというのもあるだろうけど。
来週はセレッソか。盛田は来そうだ。影山は来るかな。行ってみようか・・・
しかし、花粉症の身にはつらいとこですね。

2月10日 吉田サッカー公園 晴
VS 広島大学

とりあえずサンフのゲームが見たい、っつーことで、ただの練習試合だってーのにのこのこと吉田までやってきてしまった。
前夜に、録画しといたバルサVSビルバオのゲームの前半を見て(前半で6−0!)、一眠りして起きたら5時。後半を見ているうちにぐーと寝てしまい、気づくと8時前。いかーん、と跳ね起きて、吉田着は試合開始ジャスト。グラウンド脇に来たときにはすでに試合が始まっていた。
メンバー:
梅田 中山
山形
宮崎 松下 奥野 八田
トゥーリオ 川島
加藤
前半は若手主体。センターFWが34番を着けてたんで誰かと思ったが、鼻を見たところ梅田だった。16番がなかったのか?
「落ち着いて!落ち着いて行こー!」
誰の声だと思ったら、23番。トゥーリオだ。でかい。DF陣の統率は彼と、相変わらず声のデカいGK加藤さんが行っている。攻撃時は右SBに入っている八田の上がったスペースを川島がフォローに行くため、中央でぽつんと一人、リベロのような位置を取っている。最終ラインからの構築は彼から始まっていた。これがなんとも板についていて、何も知らない人が見たら彼がルーキーとは思わないだろう。時にはドリブルで攻め上がる場面もあった。使える!今季は川島、マジでうかうかしてられない。
八田はサイドバックなんて慣れてないだろうが、何とかこなしていた。パスはいまいちだけど。惜しいヘディングシュートも放っていた。

攻撃は左サイド主体。リ・ハンジェと山形にオーバーラップしてくる宮崎が絡みサイド突破、切り込んでセンタリング、というパターンだ。時々松下から鋭いサイドチェンジパスが八田・中山めがけ打ち出される。松下は宮崎の上がった後のスペースのフォローも行っていた。もちろん攻撃参加も行い、低い弾道の鮮やかなミドルシュートも放った(DFに当たってしまったが)。
宮崎は、持ち味のドリブル突破は相変わらずいいのだが、その後の戻りが遅いので、加藤からは「コーヘー、早よ戻れ!」との声が何度も飛んでいた。
ハンジェはボールを受けるや身を翻してのスルーパスを狙うなど危険な匂いを漂わす。山形も中央で盛んにボールに絡んでいたが、どっちかというとハンジェとポジションを入れ替わったほうがもっといいのでは、と思った。

奥野は、守備的MFの仕事だけでなく、時にはCF梅田を追い越して攻撃参加をかける。この日の梅田はどうも中盤に下がってきがちだったので、奥野あたりから「ウメ、下がってくるな!」と声をかけられていた。ポストワークもいまいち不正確。
右のFW・中山はもう怪我の影響はなく、溌剌とピッチを駆け回っていた。サイドに流れたときのクロスに精度があればなおよし。
まず得点はサンフ。CK(キッカーは左右とも松下)からの中央の混戦から右サイドフリーの八田にパスが出る。八田は持ち込んでセンタリング、ゴール正面の梅田が合わせるがこれはGK正面。しかしこぼれ球が左にいた中山の前へ。がら空きのゴールに放り込んで先制。
メンバーチェンジ。八田・山形OUT、寺内・西嶋IN。左FWに寺内が入り、山形の位置に西嶋。そしてハンジェは右SBに回る。
西嶋は結構のっぽだ。足技も確かで、ボールをダイレクトでポンポン回す。そして2点目はその西嶋。
左CK、ファーの川島がヘッドで折り返す(シュートで良かったと思うが)。ボールは誰にも渡らず、混戦に。川島が再びキープし、後方に戻す。そこへ西嶋が走りこみ、グラウンダーの強烈な一撃!ボールはGK正面だったが、選手がブラインドになったか反応が一瞬遅れ、ボールはGKが身を沈めて押さえにかかるより早くその下を潜りぬけ、ゴールに転がり込んだ。
前半終了間際には川島のファウルでPA外のあたりでFKを与えたが、サンフの壁が高い高い。広大のキッカーには多大なプレッシャーとなったことは想像に難くなく、キックははるか上へと外れてしまった。
これで前半終了。メンバーがメンバーなのでビックリするようなプレイはなかったが、やりたいことはなんとなくわかった。
奥野が梅田にいろいろレクチャーをしながら一緒にランニングをしていく。広大のほうは後半に向けて守備方法の確認。サイドにボールが出たら数人で早めに取り囲むように、との指示が出ている。
さて後半、レギュラー組登場。
高橋 久保 藤本
カズ
桑原 森保
服部 駒野
上村 ポパ
下田
右サイドの藤本のキレがいい。カズのパスから裏に飛び出し、ドリブルで切り崩しにかかる。駒野とのコンビで右サイドから次々に好機を演出。そして、PA外、正面付近でカズからのボールを受けた藤本、前があいているのを見るやすかさず右足を一閃!素晴らしいミドルがGKの手もはじき飛ばしてゴール右上スミに突き刺さった。このファインゴールに観衆がどよめく。
さすがにレギュラー組は個々に存在感がある。たとえばカズのキープとボール配給はさすがだし、久保がゴール向け突進するときの迫力は背筋がぞくりとする。しかし、この面子にはサイドチェンジパスを出せるのがいない。たしかに最初のうちは服部から逆サイドの駒野にサイドチェンジ、駒野のクロスを高橋がヘッド!といったダイナミックな展開もあったが、広大が3トップにきっちりとマークをつけ、さらに前線からチェックをかけ、サイドにボールが出るとすかさず数人で包囲、と対応してくるとぱったりとそれもやみ、近くにつなぐだけとなった。トップにボールが入らないので両サイドバックも出て行かなくなり、中盤が薄くなる。パスが回らなくなり、ボールを高いところで奪われ、カウンターを受ける場面もあった。こういうときに立て直しがきかないのは、昨年どおりだ。
それでも、この日はシュートチャンスをことごとく外していた高橋が最後にやっと決め、何とか面目を保った。それにしてもユタカ!ヘディングシュートが外れるのはともかく、後半15分くらいだったか、久保からのパスを受けて完全フリー、GKと1対1だった超決定機にGK正面はないっしょー。
で、試合終了。うーん、まだまだ去年どおりだ。
・・・まあ、週末だし、毎日ハードな練習してるし、水曜にもゲームしてるし、まあ、いいでしょ。3月11日に日本をあっと言わせてくれりゃOKですんで、日向でしっかりと
煮詰めてくださいませ。
帰りは、周りの車がどかないのでなかなか駐車場から出られんかった。で、書店で『サカつく特大号コンプリートガイド』を買い帰宅。さてやるぞ。次回作はPS2か。
はよPS2も値下げしてくれんかのう。