6月30日 |
6月30日 決勝戦 来た。決勝戦。ともに決勝戦常連でありながら今までなぜか対戦がなかったこの両国が、21世紀初のW杯決勝でついに激突!前線の3Rの華麗かつ強力なアタックで勝ち上がってきた王国・ブラジル。カーン、リンケら鉄壁の守備陣を擁してわずか1失点で駆け上がってきたゲルマン魂のドイツ。ともに苦しみまくって本大会に出場、史上最弱と陰口を叩かれながらも試合を重ねるごとに結束を固め一枚岩になり、ここまでやってきたのだ。 後半開始。左CKからイェレミースが走り込んで頭でジャストミーーート!しかしDFが止める!FKゲット。長い助走を取ったノイヴィルが強烈ロングシューート!ゴール右を強襲、マルコス横っ飛びで手に当て・・・ポスト直撃ではね返る!!ブラジウはクレベルソンから左に流れたロナウドに渡し、ロナウド一対一からCKゲット。ショートCKからロベカルがふわりとしたセンタリング、これをファーでジウベルト・シウバがヘッドォ!しかしまたまたカーンが立ちはだかってストップ!!こぼれたボールに再びジウベルトが詰めカーンと接触、ファウル。カーンは腕を痛めしばし治療。 セレソンの面々がブラジル国旗を背負って一斉に飛び出す。たちまちできる歓喜の輪。カメラマンも「カンピオン、カンピオン!」と叫ぶ。ちゃんと映せよっ! |
6月29日 |
6月29日 3位決定戦 いまや「ウリナラ杯」と呼びならわされるまでになったW杯韓国ステージ、その締めくくりとなる3位決定戦はご当地韓国と朝鮮戦争で韓国に付いてくれたトルコ。その恩か、これまでのチームのようにひどい扱いを受けていないようだ。しかし国歌演奏のときは大きな喚声が。国歌演奏でブーイングはまずいよ・・・とか思っていたら、スタンドで巨大なトルコ国旗が広げられたことに対するどよめきと歓声だったようだ。太極旗よりもデカかった!味方してくれた人に対してはえらい寛大だな、テーハミングッ。 しかし韓国は気落ちすることなく攻める。お互い中盤で激しいプレスをかけての速攻合戦。そして韓国が右サイドPAやや外からFKを得た。蹴るのは左足のスペシャリスト、イ・ウルヨン。左足一閃!!ボールはジャンプした壁の上をすれすれで越え、グンと曲がって右ポストを軽く叩きゴールに飛び込んだ。くるりと振り返って雄叫びを上げるイ・ウルヨン!韓国すぐさま同点! 中盤右サイドからタテパス。これを受けたイルハンがキープしながら持ち上がる。そして左に流れるハカン・シュキュルにパス!ハカンはそのままタテへ抜ける。GKが飛び出し、DFも寄せてくる。するとハカンはちょんと中央へ折り返し。そこへDFを引き連れたイルハン。相手よりも一瞬早くボールにタッチ、ゴール右スミに流し込んだ。トルコ勝ち越し!それからはまた韓国がギアアップして猛攻に出たが、トルコ守備陣とGKリュシュトゥが鉄壁の守備を見せゴールを許さない。イ・ウルヨンにイエロー。ハ・ソッチュの轍を踏むなよ。 GKリュシュトゥからのフィード!これを最前線でハカン・シュキュルがヘッドで落とす。これを受けたイルハンが前を向いたハカンにパス。ハカンはDFを背負いつつワンタッチでその裏へ。そこへパス&ゴーのイルハン!ちょんと浮かせてイ・ウンジェを軽々破り(自らもカッコよくウンジェを飛び越す)、ゴール!3−1と突き放した。イルハンの魅力に婦女子の皆さん方悶絶しまくりと予想!それにしても速攻から2人でゴールを奪ってしまうトルコ・・・アズーリもビックリさ! 韓国も中盤のプレスから素早くサイドに展開、クロスを入れてアン・ジョンファンやイ・チョンスがゴールを狙うも、GKリュシュトゥが相変わらずの超人的反応で全て叩き落し、また捕ってしまう。審判もごく普通のジャッジングで、アン・ジョンファンのゴールをオフサイドで取り消した。ギリギリだったけど。ふーん、やっぱりあとで思い直して日本を破ったトルコには実力で勝ってやる、とか思ったのだろうか、上層部の人。CKからファーのハカン・シュキュルが打点の高いヘッド!イ・ウンジェセーブ!足を傷めたエムレ・ベレゾールに代わりハカン・ウンサルIN。韓国はイ・チョンスがドリブルで切り込んでシュートに行くが、寸前でユミト・ダヴァラがスライディングでクリア!そのうち前半終了。やっぱりユ・サンチョルが攻撃参加しなくちゃつまらんよ。ヘッド一本だけだったし。 後半開始。ミョンボ先輩に代わって赤い赤い、赤い仮面の 右サイドに入ったチャ・ドゥリは重戦車ドリブルでゴールに迫り、クロス&シュート。タイプはちと違うがフランス代表のシセを彷彿とさせる。そしてソル・ギヒョン>チェ・テウク。今回はDFは削らないようだ。ちょっとあきらめモードか?チャが右サイドを持ち上がってセンタリング、チェ・テウクが落としてアン・ジョンファン!もDFに当たって左に外れる。トルコ、バシュテュルク>タイフル。リュシュトゥは代えられず。またもチャのクロスにアン・ジョンファンが・・・トラップミス!こいつは延長になるくらい時間がないと決められんのじゃないか。ロスタイム3分に突入。韓国は全員攻撃に。トルコはパスをつないで素早く前線に展開、ハカン・シュキュルがシュートを放つがもはや決める運は持ち合わせていない。韓国反撃、中盤でボールを奪ったソン・ジョングが持ち上がってそのままミドルシュート!!これが前にいたチャ・ドゥリに当たって絶妙にコースが変わり、リュシュトゥの逆を衝いてゴール左スミに飛び込んで2−3!ソンはその場に正座して祈る仕草。ちょっと遅かった・・・ということか。最後の反撃も実らず、ホイッスル。トルコが初の3位に輝いた。 トルコおめでとう!!3位に相応しい素晴らしいサッカーを展開してくれた。アレほど個性的な漢たちの集団とは・・・もっと見たかった。アイルランドに次ぐ好感度2位のチームに決定。韓国も、いいゲームだった。審判をアレしなくてもいいサッカーできたのになあ、もったいない・・・でも結果がほしかったんだろうな。ま、とにかくこのゲームは素晴らしかった。ゲーム後の雰囲気も最高。あとはW杯後の「テーハミングッ・シンドローム」に悩まされる人が多そうなのが心配だ。すでに「幻聴が聞こえる」という人が多数とのことだし。それはさておき・・・・・ よーし、これで韓国に勝てば世界3位というわけだな!!今度の日韓戦が楽しみだゼイ!!! これを地上波で流したのはフジTVだったが、韓国の表彰式は映してトルコの3位表彰式をカット。 そのあとの番組で、独韓戦中継でドイツユニを着ていた明石家さんまが出演していないなど、 おまえは韓国の丁稚か!! といわんばかりの韓国寄りスタンス。試合前も韓国応援を煽る報道。 サッカーを馬鹿にするなよ(名指しするなら小倉。まあ、もっとも局としての方針だろうが)・・・まったく日本のTVときたら腰抜けの能無しばかりだな。日韓戦でもせいぜい韓国を応援しやがれ、恥知らず共め。私は当然、公然とトゥルキェを応援しましたが。 |
6月26日 |
6月26日 決勝トーナメント準決勝
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6月25日 |
6月25日 決勝トーナメント準決勝 「審判疑惑」炸裂でアジア初のベスト4の偉業も霞んでしまい、ドイツサポーターからは「フェアプレイ、プリーズ!」の横断幕まで出る始末。対するレッドデビルズは、ハーケンクロイツや「ヒトラーの子らは帰れ!」の横断幕を掲げた。さすがにハーケンクロイツのほうは撤去されてしまったようだが、テーハミングッ国内の狂気っぷりも最高潮といったところか。かつて「天皇陛下万歳!」とかいっていたときの日本もこうだったのだろうか、と類推してみる。もっと近ければ「キムジョンイルマンセー!」の北の方々と同じという感想。同じ民族だしね。さてW杯の名を取り戻せるか、ドイツ代表。かくてゲルマン魂とコリアン魂の激突となった。 後半もドイツペースは変わらず。クローゼのクロスにボーデが飛び込み、フリングスがミドルを放ち、CKからリンケのヘッド!しかしいずれも決まらない。ヒディンクは足を傷めたファンセに代わり負傷上がりのアン・ジョンファン投入。さらにこれも負傷していたチェ・ジンチョルに代わりイ・ミンソン。韓国も苦しい。それでもセットプレイからゴールを狙おうとするが、ドイツDF陣が確実にクリアする。やはり堅い。バラックのクロスにクローゼ!GKの前。アン・ジョンファンのシュート!枠を外す。ラメロウのオーバーラップからクローゼにパス!しかしクローゼは持ちきれずクリアされる。韓国の左CK、ボールはファーへ!カーン様飛び出すとファー側へ背走しつつジャンプ、右手でボールをゴールライン外へ掻き出すッ!!自分と敵とゴールの位置を完璧に把握した上でのこのプレイ、またも男の世界を見せてくれる。どうも韓国では輝かない空の王者・クローゼに代わってビアホフ投入。と、韓国、イ・チョンスがドリブルで中央突破!PAに侵入・・・するところでバラックが背後からチャージ!ホイッスルでバラックにイエロー提示。決勝トーナメント2枚目の警告で、次の試合(決勝戦or3位決定戦)では出場停止となってしまった。しかしここは行くしかなかった。イ・チョンスのFKはドイツの城壁が弾き返す。これがCKとなり再びゴールを狙うもドイツクリア、このこぼれを拾ってつないでソン・ジョング!!もカーン様正面!!がっちりキャッチ。 ドイツ、右サイドに展開。ノイヴィルがボールを受ける。眼前のDFとゆっくり間合いを取り、サッと外してセンタリング!ファーで待ち受けるビアホフ、しかしその鼻先に飛び出したバラックがダイレクトでシュート!GKイ・ウンジェがとっさに弾いたものの、こぼれが再びバラックの前へ。再びダイレクトでミート、がら空きのゴールに確実に流し込んでついにドイツ先制!ミヒャエル・バラック、決勝戦に進むであろう我がチームに対して大きな置き土産。さらにFKからボーデのシュートで攻め立てる。韓国はホン・ミョンボ>ソル・ギヒョンで最後の攻勢に。ドイツ、中盤からのFKからゴール前に上げ、ノイヴィルがバックヘッド!もGKキャッチ。シュナイダー>イェレミース。中盤からのロングボールにノイヴィル抜け出しPA侵入GKと一対一、両者交錯ノイヴィル転倒、ホイッスル!PK?ではなくシミュレーションでノイヴィルにイエロー。度重なる審判問題のためFIFAがこの試合のため選出したスイス人のウルス・マイヤー氏は的確なジャッジング(ちょっとドイツ寄りな気もしたが。名前はドイツ系だね)。ここでドイツはそのイエローをもらったノイヴィルを下げアザモアを投入。ロスタイム、韓国は必死の反撃を見せるも、パク・チソンのシュートが枠を外して万事休す。ドイツが鉄壁の守備で韓国を封じ、決勝戦進出を決めた。 下馬評では歴代ドイツ代表中最低ともいわれたが、カーン様を中心とした守備と、やっぱり組み合わせに恵まれたことであれよあれよという間にここまで来てしまった。ここまで来れば、もう優勝して、ちょっと感じる物足りなさも「ゲルマン魂」でごまかしちゃえ!! それにしても、審判がフツーにやってくれるだけでこれだけすがすがしい試合になるんですな〜。試合後には両チームの選手たちがユニ交換。これでようやくW杯が戻って来た。 |
6月22日 |
6月22日 決勝トーナメント準々決勝 ともに初のベスト8進出。かたや「99パーセントの個人技と1パーセントの組織」セネガル、かたや高度な組織と炎の激情が共存するムスリムの雄トルコ。なんかいい試合やってくれそうな期待がある。してくれないとこの怒りと悲しみに満ちた気分は収まらない・・・ かたや奔放な個人技で信じられないようなアクロバティックプレイを連発するセネガル、組織的かつパワフルなオールコートプレスでそれを潰して居合のようなカウンターを繰り出すトルコ。毛色の全く違うチームが真っ向からぶつかり合う、激しくも華やかなスーパーゲームが展開された。特にトルコ、「日本戦では手加減してやがったんじゃねえのか?」と思わざるを得ない凄さ。セネガルVSスウェーデン戦を観た後には、「日本もトルコもセネガルには勝てるわきゃねェー!」とか思っていたが、互角以上に渡り合っているッ! まず攻勢に立ったセネガルは右に開いたディウフのクロスをファディガがとんでもないボディバランスでトラップして足元に落とす。瞬間長居沸騰!ゴールには結びつかなかったものの、トラップ一発で感動できるとはッ!アンリ・カマラが素早いことこの上ない瞬発力のドリブルからシュート!しかしGKリュシュトゥががっちりキャッチ!ロングスロー!ニアでブバ・ディオップがヘッドで反らしてファディガがダイレクトボレェェェーッ!!でもカマラに当たっちまってあまつさえオフサイドォォォ!避けりゃゴールだったのにィィィ! 20分を過ぎるとトルコが押し返してきた。特にバシュテュルク・モリシがキレキレで、彼を中心としたパスワークでセネガルディフェンスをキリキリ舞いさせていく。ハカン・シュキュルへのロングボールをハカンが落とし、ハサンが拾ってDFをひきつけ、ファーに走ったハカンへ絶妙のパス!押し込んでゴール・・・しかしなぜか足に合わず!!なにやってんだァ!!さらにバシュテュルクから右のハサンに開いてクロス、ハカン・シュキュル・・・とどかず!またも右のアルパイからPA内のハカン・シュキュルへ!これもシュート撃てない!この電柱めェェェ!!彼は以前ユーヴェに移籍したとき、「ホームシック」にかかってさっさとトルコに帰ってしまった実績があるが、極東の地は彼には遠すぎたのだろうか。完全にペースを握ったトルコ、さらに右サイドのユミト・ダヴァラ、左サイドのエルギュンがオーバーラップしてクロスをハカン・シュキュルめがけ放り込むが、どうしても決まらない。セネガルもアンリ・カマラがドリブルで持ち上がり、シュートと見せてラストパスを出したがカットされる。劣勢でちょっと弱気になったか?トルコが反撃、ハカン・シュキュルのポストからハサンがセンタリング、これを小兵・バシュテュルクがヘッドォォォ!ボールは飛び出したGKを尻目にゴールへ、しかしDFダフが反転してこれを追い、足を一杯に伸ばし、ゴール寸前で何とクリアーッ!!めくるめく大攻防戦に、0−0ながら長居はすでに興奮の坩堝。そのままスコアレスで前半終了。 後半も立ち上がりから攻め合い。両者ともサイドからチャンスを創る。セネガルはFKを得、ディウフが狙うも外れる。トルコはバシュテュルク、単身ドリブルで切り込み、DFをかわしてシュート!!寸前ディアッタがクリア!トルコはさらにサイドに開いてのクロス(特にモヒカンのユミト・ダヴァラ)を繰り返すが、相変わらずハカン・シュキュルが合わせることができない。ついにギュネシ監督は彼をあきらめFWイルハンを投入。イルハンはさっそくバシュテュルクのポストからループシュート!ちょっと上だった。 時間が経つにつれ、両者とも動き回りまくったツケが出てきて運動量・集中力が落ち、試合が膠着状態に陥ってくる。時間が刻々と過ぎていくも決定機は来ない。ロスタイムにセネガルのアンリ・カマラがシュートを放つが、リュシュトゥががっちり正面で抑える。そしてホイッスル、延長戦へと舞台は移った。 トルコはエムレ・ベレゾールに代わりアリフを投入。セネガルは依然交代はなし。延長スタート!まずはアンリ・カマラがドリブルでPA侵入、しかしリュシュトゥが飛び出してセーブ、結局ゴールキックとする。トルコ反撃、CKを得るとアリフのキックからユミト・ダヴァラ!DFに当たってもう一度CKに。アリフのキック!DFのクリアをトゥガイがミドル!決まらず。そして決着の時・・・この日右サイドをこれでもかと破っていた世界ナンバーワンモヒカン、ユミト・ダヴァラがボールを持って疾駆、中央へ低く速いクロス!これに走り込んだのがチョンマゲ・イルハン!ニアでダイレクトに合わせたシュートはゴール左スミへ!GK一歩も動けず!ゴールネットが揺れ、この瞬間ゴールデン・ゴールによるトルコ代表準決勝進出を告げるホイッスルが高らかに鳴った。 トルコの洗練されまくったプレス・サッカーは素晴らしい。彼らならひょっとしたら、王者ブラジルも・・・・そういえばグループリーグ以来の再戦。そのときは先制しながらもロナウドに決められて同点に追いつかれ、さらにPA外でのファウルでPK宣告されるという不可解極まりない判定で(そういえばそのときの主審は韓国人だったね)逆転負けというなんとも納得いかない試合だっただけに、みんな燃えてるだろう。楽しみだ。 6月22日 決勝トーナメント1回戦 この恐るべき情景より、これらの敵意に満ちた力より、 モリエンテスのゴールは、ピクシーの言葉どおり、正真正銘のゴールだった。 敗因があったとすれば、カマーチョ監督のへんな選手交代に尽きるだろう。それにしても、彼のワキ下の発汗は凄かったよね・・・この日はなぜか少なかったケド・・・ |
6月21日 |
6月21日 決勝トーナメント準々決勝 ここまでわずか1失点。強固極まりない守備で勝ち上がってきたドイツと、組織だったスピーディな攻守で小さな驚きを提供しているステイツ。かつては派手にドンパチやらかした米独対決、今回勝つのはどっち? これで勢いが出てきたドイツ。立て続けに右サイドでファウルをもらってFKをゲット、ツィーゲが正確なボールを放り込みまくる。ゴールラインに逃れたステイツに、今度はCKが襲い掛かる。こぼれ球をノイヴィルがゴール前に上げ、そこに飛翔したのは「新・空の王者」クローゼ!GK捕れない・・・がポスト直撃ィィィ!!前半はそのまま1−0で終わった。 後半開始いきなりステイツの右サイドバック・サネーがゴール前に飛び込んできてヘッドォォォ!さらにドノヴァンのシュート!そしてそして、CKからルイスのボレェェェーッ!!!ゴール左を急襲、カーン様身を翻して跳び、セーブ!!しかし脇を抜けたボールがゴールへと飛び込む・・・寸前、ゴールポストにくっついていたフリングスの手にボールが当たり戻ってきた。クリア!「ゴールだ!」「ハンドだろ!」とアピールするステイツの面々。しかし判定はノーファウル。逆にその後のプレイでステイツのファウルを取られドイツボール。混戦の中からルイスのミドル!カーン様正面!!ドノヴァン、マクブライドのワンツーからドノヴァンのシュート!!カーン様捕る!ドイツに抑えられていたマクブライドがマシスに交代。ドイツも足に不安を抱えていたシュナイダーに代えイェレミースを投入、守備を強化。ステイツ、ロングボール!ヘジュクが抜け出すがカーン様がパンチでクリアァァァ!そして飛び込んできたヘジュクをその勢いで撥ね飛ばすッ!!まさに無敵!しかしステイツはあきらめない。またもロングパス!カーン様飛び出しクリア!しかしそのこぼれをルイスがダイレクトでロングシュート!カーン様の上を抜けたボールは・・・ゴール左に外れる!!ステイツはヘジュクに代わりベテランのコビ・ジョーンズ。ここから試合が激しくなり、立て続けにイエローが出る。ツィーゲのFKからバラック!は合わず。今度はノイヴィルがスピードでぶっちぎってシュート!上へ外れる。お疲れのノイヴィルに代わりボーデ。ステイツもマストロイーニに代えスチュワート、さらに前がかりに。フリングスのクロスをファーでボーデがヘッドで折り返しクローゼ!GKが飛び出しキャッチ。ドイツは守備を固めカウンターに徹するようになってきた。ステイツもなかなかゴール前に達することができなくなってくる。ドイツはクローゼ>ビアホフ。そしてロスタイムに入った。ビアホフのキープからパス、左サイドをボーデがぶち抜いて突破!そのままPA内に侵入しシュート!がサイドネット外側。さらにボーデの突破からセンタリング!もビアホフに合わず。ゴールならなかったもののドイツがそのまま押し切ってホイッスル。 GK対決も制し、またしても無失点で準決勝進出を決めた。ここまでの失点が、あのアイルランドのクイン>ロビーのゴールのみというのは凄いことだ。次はどうよ? 6月21日 決勝トーナメント準々決勝 ベスト8出揃い、いよいよやってきた準々決勝。いきなり母国対王国の好カード。リオとソルの超強力センターバックコンビを擁するイングランドか、問答無用の攻撃力を誇る「3R」のブラジルか? 後半立ち上がり、右からベッカムのFK。これはPA内のイングランドのファウルでゴールに結びつかず。ブラジルもその後右からのFKを得た。カフー、いやロナウジーニョが蹴るようだ。誰に合わせる?キック!GKシーマン飛び出し・・・かけ、ビクッとして後ろに走る。そしてジャンプ、腕を一杯に伸ばして・・・ ゴール!ロナウジーニョ、右サイドFKから右足で直接ゴールに蹴り込んだ!シーマンがクロスと読んで前に出てきていたのをカフーに指摘され、直接狙うことに決めたらしい。それにしてもよくもまあゴール左上隅に落ちてくるボールをコントロールさせたもんだ。Jリーグでも、ガンバのマルセリーニョ・カリオカの魔法の右足を見ているが、ここでもブラジルのテクニックの神髄を見た。 逆転されたイングランドは再び前に出てくる。オーウェン、ヘスキーが前線に進出し、さらにシンクレア>ダイアーで前がかりに。そしてアクシデント、ロナウジーニョが足の裏を見せてタックル、一発レッドで退場!ブラジルは10人になってしまった。攻勢にかかるイングランド、対するブラジルは、さらに引いてゴール前をガッチガチに固めてしまった。組織的守備はともかくフィジカルだけは一級のブラジルDF陣、飛んでくるボールを迎撃迎撃、向かってくるヤツをブロックブロック!ロナウド>エジウソンで、とにかく無理に攻撃せずボールを持ったら前線でまわしてまわしてキープ、あとは守って守って守りきる作戦に。イングランドは負傷の影響でゲームから消えてしまったオーウェンに代えFWヴァッセル、左SBのアシュリー・コールに代えFWシェリンガムを投入しパワープレイで総攻撃。しかしどうしてもゴールに結びつかず、ホイッスル。王国ブラジルがイングランドに対する不敗神話をまたひとつ伸ばした。 イングランドにとっては本来有利な要素となるはずのロナウジーニョ退場が、逆に相手の守りを固めさせてしまうというマイナスの面に働いてしまった。そのままのブラジルなら、カウンターでいくらでも決定機を創ることができただろうに・・・ |
6月18日 |
6月18日 決勝トーナメント1回戦 見事にグループリーグをトップで突破した韓国代表の前に立ちはだかるは、難攻不落の守備陣を抱える(今回はちょっぴりガードが甘いが)アズーリ。何かと審判に泣かされているが、決勝トーナメントでは一味違った姿を見せられるか。 後半も攻める韓国に守るイタリアの図式は変わらず。イタリアは時折鋭いカウンターを繰り出しながら韓国を牽制、デルピエロをガットゥーゾに代え中盤の守備をさらに強化。対する韓国はCBの真ん中のキム・テヨンに代えファン・ソンホン投入。前線に人数を増やした。イタリア、ロングボールからヴィエリが抜け出す!しかし残ったDFが何とかカット。韓国はキム・ナミルが負傷。守備が・・・しかしヒディンクは彼に代えすぐさまイ・チョンスを投入した。韓国はアン・ジョンファンにボールを集め反撃を期すが、彼がチャンスを決め切れない。守備が薄くなったことでイタリアの(ていうかヴィエリの)カウンターを立て続けに食らいピンチを迎えるが、全員で守る。トッティが4人をぶち抜いてドリブル突破!もあと一人というところでストップされる。ヒディンクはここで最後のカード、主将のホン・ミョンボに代えFWチャ・ドゥリ投入!日本もビックリのカミカゼ特攻フォーメーション!こうなりゃ韓国は攻めるほかない。最後の守りはチェ・ジンチョル、ソン・ジョングとユ・サンチョルに託し、とにかく前へ前へ!そして後半43分、右からのファン・ソンホンのクロスがクリアし切れなかったパヌッチの体に当たり、こぼれたところにソル・ギヒョン!左足を振りぬきゴール右スミに叩き込んだ。1−1同点!これで勢いに乗った韓国はチャ・ドゥリがオーバーヘッドでゴールを狙うがGKがキャッチ。そして延長に突入した。 延長に入っても全くスタミナの衰えない韓国代表が押し込む。ファン・ソンホンのFK、ジャンプした壁の下を通してゴール右スミを狙ったが、ブッフォンがパーフェクトなセーブでゴールを許さない。そして反撃、トッティがカウンターで突破しPAに侵入、倒される!!PK!?いや主審はトッティの前へ!シミュレーションでイエロー、これが2枚目!かくてトッティは退場となった。DFはボールに行っており、トッティがその足にかかって倒れたので、PKはないとしてもイエローもなかった。そのまま流すのが妥当だったろうが・・・イタリアはこれで追い詰められた。 延長後半、ゴール前に飛び出すトンマージにスルーパス!抜け出した!・・・しかしオフサイド!スローで見ても何でそうなったのかよくわからないが、とにかく大きなチャンスを逸した。ソル・ギヒョンのクロスにファン・ソンホン!もGKキャッチ。イタリアも反撃、ガットゥーゾがソル・ギヒョンの軽率なプレイを見逃さずボールを奪ってゴール向け突進、いったんはDFに止められるもさらに奪い返しシュート!しかしGKイ・ウンジェが正面に立ちはだかりセーブ!そして韓国は左サイドに開き、イ・チョンスが戻してイ・ヨンピョがクロスを入れ、マルディーニに競り勝ったアン・ジョンファンがゴール右スミにヘッドを叩き込み、ベスト8進出を決めた。 |
6月17日 |
6月17日 決勝トーナメント1回戦 守備はアレだが攻撃力はピカ一のブラジルに、団結力で勝負の赤い悪魔ベルギーが挑む。 ベルギーはFWソンクを投入し攻撃にかかるが、ブラジルはロナウジーニョに代わって投入されていたクレベルソンの右サイドカウンターから中央へグラウンダーのクロス!これを疾風のように走り込んだロナウドが左で叩き込んで2−0。勝負を決めた。 ベルギーは、セットプレイからのゴールをファウルで取り消されるなど、不運だった。 6月17日 決勝トーナメント1回戦 アメリカ対決。しかも隣国。北中米予選では互いに鎬を削りあった両国が、本大会の決勝トーナメントで再び顔をあわせることとなった。下馬評ではメヒコ有利。しかしツボにはまった時のステイツは怖い。朝にはブッシュ大統領閣下からの激励も届き、戦意も高まっているだろう。 |
6月16日 |
6月16日 決勝トーナメント1回戦 今度の無敵艦隊はどうやら看板に偽りナシらしく、グループリーグを3戦全勝で勝ち上がってきた。対するアイルランドは、ノー・サレンダー、凄まじいまでの粘りで相手に食らいつき、見事にトーナメント進出してきた強いチームだ。NHK解説の岡田さんもすっかりアイルランド・マニア。 エールも反撃、サイドに開いてクロス、クロス!ダフのキープから戻し、キンセラのミドル!左に外れる。細かいパス回しから抜け出したロビーに渡るがオフサイド。ハートのフィードからロビーが反転しざまにミドルシュート!右に外れる。フィナンとデ・ペドロがちょっぴり衝突、主審がチェック!スペイン中盤からスルーパス、ラウール飛び出す、ストーントン併走!どちらが勝つ・・・GKギヴン飛び出しクリア!速攻からロビー!スペインDFストップ。スペインカウンター!もストーントンが止める。スペインが中央突破。中盤からボールが入ってモリエンテススルー、ラウールがそのまま走り込むモリエンテスに浮き球、モリエンテスがヘッドで落として、走り込んだルイス・エンリケが押し込む、ゴール!・・・・・いやオフサイド!この際ストーントンが倒れ治療。スペインの攻勢、左からリズミカルにつないで右のL・エンリケに渡りクロス!DFクリア。左からファンフラン>デ・ペドロ>ラウール>デ・ペドロとダイレクトにつないでクロス!モリエンテス飛び込むが合わず。エールも速攻、ダフの突破からセンタリング!ロビーの前にDF入ってクリア!スペインのカウンターもエールの果敢なオフサイドトラップにかかり潰される。ダフへのロングボール、競り合ったDFが処理を誤りCKに。ハートショートコーナーからクロス、もう一度CKに。再び蹴るもクリアされる。前半終了間際、放り込みに抜け出したロビーが高くバウンドしたボールに足を振り上げタッチ、GKの頭の上を越す!も枠を捉えず。スペインはデ・ペドロが左に開いたモリエンテスにパス、モリエンテスがラウールへ!オフサイド!エールはハートのロングシュート!上に外れる。ここで前半終了。 激しい攻防は後半戦へ。ラウールがボールカットし反転するもDFの足がかかる!こぼれたボールをモリエンテスが持ち込みシュート!GKギヴンがセーブ、クリア!ここで前半負傷していた主将・ストーントンに代わりDFカニンガム。エールのクロス!GKカシージャスとDFプジョルが交錯しボールがこぼれる、キルベインがシュート!DFクリア!エール、右サイドからガリー・ケリー、ダフ、ロビーで崩すもシュートまでいけず。ガリーのクロス、ロビーのダイレクトボレー・・・寸前でクリア、ロビーは空振り!ここで早くもナイアル・クイン登場、ガリーと交代。ダフが右サイドに回る。エールはクインにロングボールを放り込み、彼のポストからチャンスを作り出す。クインのポストから右サイドダフが切り込みクロス!合わず!またもクインのポストからダフがタテに突破、ファンフランを振り切ってPA侵入、その時背後からファンフランのタックル!ダフがもんどりうって倒れる、すかさずホイッスル!主審がペナルティスポットを指してPK!そしてファンフランにイエロー!蹴るのはセットプレイのスペシャリスト、イアン・ハート。左足のキック! ストップ!! カシージャスが見事にセーブ!こぼれにキルベインが合わせたが左に外す!エール、最大のチャンスを逃した! スペインはデ・ペドロ>メンディエタ。 右サイドで鬼気迫るキープと突破を見せるダフ。対するスペインはメンディエタのテクニックからのクロスで対抗。こぼれを拾ったバラハがスルーパス、抜け出したラウールがGKの動きをよく見てゴールに流し込みゲット!ではなくオフサイド。エールはハート>クイン>ロビーとつなぐもシュートならず。スペイン、モリエンテスを引っ込めアルベルダを投入。えらく慎重だな。スペイン、クロスのこぼれをラウールが競り、こぼれを拾ってシュート!GKギヴン足で防ぎクリア!エールは右からのFK。ハートが狙う!正面に飛んだボールをロビーが合わせるも外れる。ダフが右からドリブルで切り込んでシュート!わずかに左に外れる。ここでどこかいためたか自らバツを出していたラウールに代わりルケ。トリスタンじゃないのか・・・バレロンからそのルケへパス、ルケのシュートはサイドネット。エールは三枚目のカード、ハート>FWコノリー。クロス!クインが落としてロビー突っ込む!カシージャスキャッチ、交錯! バラハ、遅延行為でイエロー! 時間は45分を回ろうとする。エールはFK、フィナンのクロス!DFに弾き返されるもここでホイッスル。そして主審がペナルティスポットを指した。PK!?スローで見ると、クインのユニをイエロがモロに掴んでいた。イエロにイエロー提示。そしてキッカーはエース、ロビー・キーン! ゲットォォォォォ!!!!! カシージャスは一歩も動けず、鋭いシュートが左スミに突き刺さった。エールサポーター大爆発!ロビーはお馴染みの側転>前転から右腕を高く突き上げた!1−1、エールの驚異の粘りは健在!!さらにエールはダフのシュート、コノリーのシュートと攻め立てる。そしてホイッスル!この戦いも延長戦へ突入!それにしてもエールのこの奇跡的な粘りはどうよ!! 延長、スペインよりキックオフ。しかしスペイン、10人しかいない。実はアルベルダが負傷しこれ以上の出場は無理となっていたが、しかしすでに三人を交代しているため代えることができなかったのだ。FW二人を交代し攻撃力が大幅に減退したスペイン、ピンチだ!無理はせず落ち着いて回し、メンディエタに預けてチャンスを窺う。メンディエタ、敵陣深くでボールカットしてシュート!右に外れる。カウンターからルケが飛び出す!これはカニンガムがタックル一発、ボールを奪い返す。ルイス・エンリケのパスからルケのシュート!DFブロック。エールは早めのクロスをクインに合わせてチャンスを量産するが、スペインDF陣が意地ではね返す。戦いは延長後半へ。ロビーのミドルシュート!フィードをクインが落としてロビーのミドル!右に外れる。スペインはバレロンが倒されFKゲット、イエロが狙うが壁に当たる!バラハのミドル!GKセーブ。ダフの突破からキンセラのミドル!わずかに左に外れる。エールもさすがに疲れてきた。スペインが盛り返してくる。カウンターからワントップの位置に入っていたL・エンリケが突進するもDFにストップされる。双方攻めるもののやはり疲れのためか迫力を欠き、ここでホイッスル!!120分を戦って決着つかずドロー、上へ進む者を決めるPK戦にもつれ込んだ。 先攻はエール、キッカーはロビー・キーン。守るはカシージャス。 ゲット!左上に突き刺す。 後攻スペイン、一人目はイエロ。 ゲット!左スミに決めた。 エール二人目はホランド。 ミス!!強烈なシュートはバー直撃! スペインの二人目はバラハ。 ゲット!右に決めた。2−1リード! エール三人目はコノリー。 セーブ!!カシージャスが正面から動かず止めた! スペイン三人目はファンフラン。 失敗!左足の一振りは左へと外れてしまった!2−1のまま! エールの四人目はキルベイン。 失敗!カシージャスがまたもストップ! スペイン四人目はバレロン。決めれば勝利! 彼も外した!右ポストをかすめる! エール五人目はフィナン。外せば負け・・・ ゲット!!右上隅に叩き込んだ。2−2! スペイン五人目はメンディエタ!いったんボールを置き直し、助走を取って― ゲット!!ゴール中央に流し込み、スペインの勝ち上がりが決定!! ・・・・・・・・・疲れた・・・・こんな物凄い試合を一日に2試合も見せられたらたまりません。 アイルランド、その戦いぶりは極東の人々の心に深く刻み込まれた。一度PK失敗し、緊張の糸が切れてもおかしくない状況に置かれてもなお攻め続け、再びPKを得て追いつくなんて、もう何て言っていいのか!素晴らしい!最後は体力・精神力とも消耗しきってPK戦で及ばなかったが、胸を張って故国へ帰ってほしい。ロイ・キーンもたぶん喜ぶだろう。 スペインはここ近年一の組織力だろう。グアルディオラがいないことが個々の責任感をしっかりさせているのかもしれない。あとは監督のカマーチョがミョーな采配をしないことを祈るのみだ。モリエンテス>アルベルダは違うだろ。 6月16日 決勝トーナメント1回戦 かたや死のグループFを堂々のトップで通過してきた「ブローギューラ(青と黄色)」こと北欧の巨人・スウェーデン代表、かたや王者・フランス代表を屠って勝ち上がってきたアフリカの若き獅子・セネガル代表。ともにカウンターを持ち味とするチーム、どういう戦いになるのだろうか。 追いついたセネガルはトップギアに移行。ディウフは獅子奮迅、三人がかりでないと止められない。さあ三人の囲みを突破、シュート!上へ外れる。左からファイのクロス!マークを外したディウフがギュンと体ごとひねってヘッド!これは回転が速すぎてミートせず右に外れてしまう。そんなに回転したら神砂嵐が発生するっちゅうねん。しかし・・・まさに怪物っ・・・!スウェーデンは中盤を完全に支配され防戦一方。その中得たFKのチャンス、蹴るのはアルゼンチンを沈めた右足、アンデシュ・スヴェンソン!壁の切れ目を通しゴール右スミへ!枠を捉えた!しかしGKシルヴァが鷹のように身を舞わせこれをがっちりキャッチ!!すぐさま反撃、ブバ・ディオプのミドル!GK正面。さらに右からのクロスにヘッド!外れる。ここで早くも前半終了、1−1で折り返す。 後半開始直後、A・スヴェンソンがワンツーで切り込みシュートを放つ。さらにボールを確実にキープして左から攻撃、クロスを放り込む。A・スヴェンソン、アレクサンデションがゴールを狙うも枠を外れる。パスを流麗につないで右に開き、クロスを入れてアルベックのボレー!GKキャッチ。セネガルはハーフタイムでクールダウンしてしまったらしくペースをつかめない。左からのクロス、アルベックが落としてアンデシュのシュート!左に外れる。今度は左からのFK。低いボールはDF弾き返す。セネガル反撃、左からダフが粘って持ち込んでセンタリング、正面チャウがシュート!左へ外れる。 マリク・ディオプが負傷で外に出される。無理のようだ。ここでスウェーデンはアルベックに代えてアンドレアス・アンデション。セネガルもマリクに代わってベイが入り右SB、コリがCBに回った。そのベイからのフィード、ディウフがファウルをもらってFKゲット!PAすぐ外、右。ディウフのキック!しかしヘドマンがパンチ。CKはスウェーデンがはね返す。スウェーデンがまたボールを支配して攻め立てる。ラーションへのタックルでコリにイエロー。 右サイドでキープしたディウフが倒されFK、ディウフ、キック!ファーに流れてチャウ!DFに当たってCKに。ここでアレクサンデション>イブラヒモヴィッチ。トップに入りアンドレアスが右の中盤に回る。CK、PA外の後方へ蹴ってシセがダイレクトミドル!DFがブロック。スウェーデンカウンター、イブラヒモヴィッチがDFを撥ね飛ばして右サイドを突破、PA内で一人かわしてシュート!GKセーブ!ゴール前にフリーで駆け込んでいたラーションが「何で出さないんだ!」と怒る。中盤が空き、双方攻守が目まぐるしく入れ替わる。スウェーデンの好機をしのいでセネガルのカウンター!左のアンリ・カマラに開いて中のディウフ!ミャルビーがボール奪取!右に開いたディウフのクロスにチャウがヘッド!左に外れる。それからも双方攻め、ロスタイム突入。それからも激しいせめぎあいが続き、この激戦はついに延長突入! 延長スタート。ファーストシュートは左から侵入したセネガルのチャウ。スウェーデンも反撃、ラーションのクロスにイブラヒモヴィッチ飛び込む!合わずもキープして戻しクロスを入れるも惜しくもゴールならず!!ラーションは30歳になるベテランだがこの暑さと湿度(50%!)の中運動量が落ちない。 セネガルもすぐさまファイの強烈ミドルシュート!わずか上に外れる。チャウがPA侵入倒されるもシミュレーションでイエロー! 「今のはちゃう!ということですね」 この状況でダジャレかますNHK解説・早野氏はご立派デス! 背後からくるボールをラーションがダイレクトで中央に折り返す!イブラヒモには合わずもそのこぼれ球を拾ったアンデシュが、クライフもビックリの一瞬のターンで一人をかわしてシュート!ポスト直撃ィィィ!!!!!スタンド大悲鳴!ラーションが二人かわしてPA侵入もDFがストップ!ディウフがドリブル突破から二人をタテへかわしてシュート、右へ外れる!ここでチャウが担架で出される。ここでスウェーデンはM・スヴェ>マティアス・ヨンソン。チャウはピッチに戻ってくる。リンデロートのクロスをイブラヒモ落とす!もGKキャッチ。ブバのシュートは宇宙開発。そして右サイドに開きかけたチャウが意表をつくヒールでアンリ・カマラへ!!アンリ、そのまま中央へ切り込み、三人の黄色い壁の中をかいくぐってシューーート!!ボールは左ポストを叩いてゴールに飛び込み、ネットを揺らした! 延長前半13分、ゴールデン・ゴール、セネガルが勝利ーーッ!!!!!!!!! ・・・・凄い試合だった。文句なくこれまでのベストマッチ。セネガルは初出場でベスト8進出。まさに、 その働きは獅子にも似て、 獲物にほえかかる子獅子のようだ。(旧約聖書外典マカバイ記3:4) 準々決勝では日本とトルコの勝者と戦うのだが・・・こんなのに勝てるかー!! スウェーデンは、ほんのちょっぴり運がなかったか。あえて言うなら、もしリュングベリがいたら・・・あとイブラヒモヴィッチがゲームにフィットしていれば・・・これが若さというものか。でも、よくやった。スウェーデン王国民も暖かく迎えてやれよ! |
6月15日 |
6月15日 決勝トーナメント1回戦 エース、ヨン・ダール・トマソンの活躍で堅実に勝点を重ね、王者フランスをも返り討ちにして堂々進出の「ダニッシュ・ダイナマイト」デンマーク代表と、ベッカムの奇跡的復活でなんとか波に乗った(でもジェラードの不在は響いてるけど)、若き「スリー・ライオンズ」イングランド代表の対戦。デンマーク人の祖先に当たるデーン人は、かつてイングランドほかの岸辺を大いに荒らしまわったバイキングの一族。この日も北風に鍛えられたバイキングの末裔が猛威を振るうか、守護天使により「決して奴隷とはならない」と宣言されたブリトン人の裔がそれをはね返すか。 デンマークの布陣は、GKセーレンセン、DFヘルヴェグ、ラウルセン、ヘンリクセン、R.イェンセン、MFテフティング、グラヴェセン、ロンメダール、グロンケア、FWサンド、トマソン。トマソンの足の負傷の程度が気がかりだ。対するイングランドの布陣は、GKシーマン、DFミルズ、キャンベル、ファーディナンド、A.コール、MFバット、スコールズ、ベッカム、シンクレア、FWオーウェン、ヘスキー。出場停止者もなく、現在における万全の布陣。 試合開始!「ベッカムマンセー!!」なミーハーニッポン野郎が大挙新潟に襲来したことにより、スタンドはイングランド一色。まあ100年前は対ロシアのための日英同盟を組んだ仲ではあるし別にいいけど、民放の某ジャイアンツ御用達局までもが「ベッカムマンセー!!」なのはユルセナイッ!頑張れデンマーク!しかしいきなりラウルセンのミスでイングランドのCKのチャンス。左CK、向かうのはもちろんベッカム。キャンベル、ファーディナンドが上がってくる。キック!高く舞い上がったボールがGKの頭上を越えると急激に曲がり落ちてくる。そしてファーに走り込んだリオ・ファーディナンドがヘッド!GKセーレンセンはこれをいったん懐に収めたもののこれをファンブル、お手玉している間にボールはゴールラインを越えゴール内へ。必死で掻き出すが時既に遅く、ゴールが宣告された。いきなりイングランド先制!ベッカムのキックからの得点に早くもビッグスワン沸騰!デンマークはミス連続での失点にいきなり暗雲立ち込める。さらにベッカムの反転しながらのふわりとしたクロスにオーウェンが合わせる!GKキャッチ。デンマークは圧倒的にボールを支配しパスを回して攻め立てるも、最後はイングランドの壁・ソルくんとリオくんの二人がそれらをことごとくはね返していく。あんさんら堅すぎや!そしてカウンター、中盤からのロングボールにヘスキーがダッシュ、先に追いついたデンマークDFを撥ね飛ばしてボールを強奪しGKと一対一!しかしここはセーレンセンの鋭い飛び出しの前にキャッチされる。デンマークは相変わらずサイドに開いてクロスを入れまくる。日本代表だったら2、3点は取られそうな猛攻だが、イングランドの前には全く歯が立たない。デンマークのボール支配率は実に7割なのに・・・そのうちイングランドが久しぶりに反撃、左に流れたボールをシンクレアが拾う。ゴール前にはそれまでの流れで人数が揃っていた。シンクレアが折り返す、低いボールをゴール正面やや後方にいたニッキー・バットがダイレクトで前へ!パス自体はミスだったがこれがデンマークDFに当たってボールはもっとも危険な男・オーウェンの所へ。オーウェンはピタリと足元に止めた瞬間反転してゴール右隅へ流し込んだ。何つう速いアクションか!2−0、イングランドが突き放す。デンマークの面々のショックは大きそうだ。それでも反撃、エッベ・サンドが右に開いてボールをもらって切り込み、キャンベルをかわしてシュート!しかし右へ外してしまう。さらに右へ開いてロンメダールのクロス!しかし精度ナシ。イングランド反撃、右に開いたベッカムがダイレクトでクロスを放つ!ヘスキー飛び込むがGKキャッチ。 ここで豪雨となった。デンマークはなおもキープして攻めるも、シュートを撃てない。ダニッシュ・ダイナマイトの導火線もシケってしまったか?トマソンも、持ち味の稲妻のような飛び出しが見られない。やっぱり足の状態が悪いのか?イングランド、ロングボール。DFがヘッドでクリアするも小さく、ボールはこともあろうに目の前のベッカムの前へ。ベッカムはボールを頂戴すると、駆け上がってくるヘスキーの前のスペースへやさしいパス。ヘスキーはトップスピードで飛び込むと弾丸シュート!セーレンセンの腋の下をブチ抜いてゴールに突き刺さり、3−0!!・・・・・・あー・・・・ デンマークはグラヴェセンがロングシュートを放つも、シーマンがファインセーブで防ぎそのまま前半終了。3−0・・・ 後半開始早々、足を傷めたオーウェンに代わりファウラー。デンマーク右からのセンタリングにグロンケアが狙うが外れる。イングランド、スコールズ>ダイアー。ラフプレイでミルズにイエロー。ベッカムのミドルシュート!まるでボールが生きているような軌道を描いてゴールに曲がり落ちていったがGKセーブ。テフティング>クラウス・イェンセン、デンマークはとにかく攻め倒すがシュートにまでいけない。すぐに撃て!イングランドはヘスキー>シェリンガム御大。デンマーク、グラヴェセンのミドルは左に外れる。右を破ったベッカムのシュート!GK正面。C・イェンセンの切り返しからのループシュート!シーマン、またもファインセーブ!・・・・・・・ かくて試合は終了し、イングランドが万全の試合運びで勝利を飾った。イングランドの守護聖人・聖ジョージの旗が揺れる。次の相手はおそらくブラジル。屈強のセンターバックコンビが3Rをも止めちゃうのか? デンマークは期待していたのに・・・最初のミスで失点してズルズルいってしまった。残念至極・・・かくてデーン人の夏は終わり、イングランド侵略はならなかった。 6月15日 決勝トーナメント1回戦 聖杯祭も佳境、決勝トーナメントへ。いかにも独逸独逸した勝ち方で上がってきたドイツと、歴史に残る劇的な大逆転で勝ち上がったパラグアイ。注目はもちろん、カーン様(ゴリラ)VSチラベル大統領(ブルドッグ)のGK対決だ。 ドイツはラメロウ、ハマン、ツィーゲと主力を三人も出場停止で欠く非常に苦しい状況。はたしていかに乗り切ってくるか。 ここで登場、大統領閣下!カーン様と一騎打ちだ!にらみ合う両者。GK同士が試合中に対決するなど稀有のことだが、そこを見せてくれるのが閣下の閣下たるゆえん。カーン様はゴール左いっぱいに寄って「右に撃ってきな」と閣下を挑発。これは受けねば男ではない。助走を取って左足を一振り!鋭いボールがゴールを襲う、が落差が足りなかった。カーン様は余裕で見送る。ゴールならず! パラグアイはボネト>ガビラン。両者とも決定的な場面が少なくなる。押し気味のドイツはセットプレイからクローゼのヘッド、また意外性のあるケールの攻め上がりなどで攻めるがゴールを脅かすことはできず。このまま延長突入か・・・と思われた後半43分。ロングフィードを右サイドでフリングスが競り、こぼれたボールをシュナイダーが拾う。前が空いているのを見た彼は一気に加速しタッチライン際を疾走、ニアへグラウンダーのクロスを放った。そこへパラグアイDFと競り合いながら走り込んで来たのは、オリヴァー・ノイヴィル!スピードで追走者を振り切ると右足一閃!チラベル閣下も反応できない強烈なシュートがゴールネットに突き刺さり、土壇場でドイツ先制! パラグアイはここでストルウェイ>クエバス。延長から出そうと思っていたか・・・慎重に行きすぎたか。ともかく反撃に転じようとしたとき、バラックにアクーニャが肘打ち一発!その直前アクーニャに対するバラックのファウルがあったが、それに対する報復行為だった。当然レッドでアクーニャ退場!パラグアイはまた苦しくなった。必死で攻めるパラグアイ。前線に放り込む。しかしドイツはオフサイドの罠にかける。クエバスが変幻自在のドリブルでゴールに迫る。ドイツがカットするも、そのこぼれをアルセがクロス!しかし大きく逸れてゴールラインを割ってしまった。ここでホイッスル!主力三人を欠いたドイツが持ち前の粘り強い試合運びで準々決勝進出を決めた。カーン様とチラベル閣下は抱き合って健闘をたたえあう。 ドイツの次の相手はメヒコとステイツの勝者。どちらにしろ、またアメリカとの対戦になるわけだ。 |