6月14日 |
6月14日 グループリーグD組 現在韓国はグループリーグ2位、しかし現在1勝1分けで勝点4のアメリカが勝点0でドツボのポーランドと対戦することもあり、韓国としてはなんとしても負けられない試合となっていた。まー相手が相手だけにしっかり守ってくるかな、と思ったが、開始早々から中盤でのタイトなマークでポルトガルにスペースを与えず、ボールを奪うと今大会初スタメンのナンバー10・イ・ヨンピョを中心に鋭い攻撃を仕掛ける。ポルトガルは韓国のアグレッシブ極まりない守備の前に全くパスがつながらず、イライラがつのる。そして前半27分、背後からヤバすぎるチャージをかましたジョアン・ピントが一発レッド!一人少なくなってしまった。直後にCKからチェ・ジンチョルがGKビトール・バイアと競り、こぼれ球をソル・ギヒョンがゴールに押し込んで韓国先制・・・!しかしチェ・ジンチョルのバイアに対するファウルをとられ認められず。しかし雰囲気は完全に韓国のものに。ポルトガルは、ポーランドがアメリカに2点リードの報を聞いたか、しゃにむにゴールを狙わずチームを落ち着かせようとパスを回し、そのまま前半は0−0。事態がこのまま進めば韓国とポルトガルの勝ちぬけが決まる、のだが・・・ 6月14日 グループリーグD組 今まで2敗、欧州予選のグループリーグをトップで勝ち抜けたとは思えない体たらくのポーランドに、ポルトガルを下し、さらにホームの韓国と分けたアメリカがぶつかる。下馬評では圧倒的アメリカ有利と見られていたのだが、ポーランドは開始早々CKからファーのオリサデベがヘッド!いったんは弾かれたがそのこぼれを自ら叩き込み、なんと先制してしまった。さらに5分、左サイドのクシヌウェクからのクロスをクリシャウォヴィッチがきれいに合わせて追加点!5分で2点を奪ったポーランドがようやく勢いに乗り攻め立てる。押されるアメリカもGKブリーデルの再三の好守(PKすらストップ!)で防ぎとめるも、ポルトガルと韓国が0−0のまま推移していくという状況はアメリカにはバッドニュース。このまま負けると、アメリカは脱落してしまう・・・突破を確実にするには最低でも引き分けないとならないアメリカは攻めに転じるも、逆にポーランドがショートコーナーから途中出場のジェヴワコフが鮮やかヘッド!3−0として試合を決めてしまった。アメリカはマシスのパスをドノヴァンが決めて1点を返すが焼け石に水。そのままポーランドが3−1で押し切り、古豪の面目を保った。そしてアメリカにもグッドニュース!韓国がポルトガルを破ったため、グループリーグ2位での突破が決定したのだ。負けて喜ぶ、というのは複雑だろうが、まあ今のうち喜んどけ。 6月14日 グループリーグH組 とりあえず目の前の敵を叩き潰さなきゃあ生き残れない両チーム、開始から激しい攻撃の応酬となった。先手はベルギー。ワレムがゴール正面からのFKを直接叩き込んで先制!ロシアは左サイドのアレニチェフを中心に攻めるが、ベルギーの高い壁が弾き返す。ロシアは前半から2人を入れ替えて攻撃を強化。ロマンツェフ監督も気が短いなあ。しかし後半8分、その交代選手の一人、FWシチョフのシュートのこぼれをベスチャツニフが押し込んでロシア同点!それから再び激しい攻めあいとなり、迎えた後半33分、左CKからベルギーのFWソンクのヘッド炸裂!勝ち越すとさらにウィルモッツが巧みな個人技から豪快にゴールに突き刺し3−1!ロシアもスピードで裏に抜け出したシチョフのゴールで追いすがるが、がっちり守りを固めたベルギー守備陣をそれ以上崩すことはできなかった。豊富な国際経験を持つ赤い悪魔・ベルギーは今回もしたたかに2位でグループリーグを勝ち抜け、決勝トーナメント1回戦の相手は、ブラジル。 |
6月13日 |
6月14日 グループリーグC組 逆転での決勝トーナメント進出を狙うトルコは開始から攻めまくる。まずはエムレ・ベロゾールのミドル、そして6分、ハサン・シャシュがボールをキープするとPA内に切り込み蹴り込んで先制!さらに9分、ハサンの左からのクロスをビュレントがファーからジャンプ一番ヘッドで合わせて追加点。中国も反撃を試みるが、楊晨のシュートがポストに嫌われるなど相変わらずツキがない。トルコはGKルスチュが負傷交代。後半も、トルコは攻撃の手を緩めない。そして後半40分、ハサンからのクロスを今度は世界五大モヒカンの一人ユミト・ダバラがボレーで合わせてトドメの一撃。コスタリカがブラジルに敗れたため、トルコが勝点で並び得失点差で上回って決勝トーナメント進出を決めた。中国は未勝利無得点で初のW杯を終えた。サウジといい、今度のアジア枠は大丈夫だろうか。 6月14日 グループリーグC組 アメリカ対決のこのカード。ブラジルはすでに決勝トーナメント進出を決めているが、コスタリカは、トルコが中国に2点差以上で勝った場合、勝ち上がるにはブラジルに引き分けなければならない。つまり非常に厳しい戦いというわけだ。この日ブラジルはエジウソンら控えメンバーを多く起用しており、そこにつけ入るスキがあるか、と思われたが、やっと出番を与えられたカナリア軍団の伏兵たちは大ハッスル!立ち上がりからコスタリカに猛攻を加えた。そして10分、左サイドからエジウソンが右アウトサイドのパスをゴール前に送り、DFを引き連れて飛び込んだロナウドが合わせて先制!(注:このゴールは当初OGと判定されたが、その後訂正されたもの)さらに13分、リバウドの左CK。ニアで軽やかにジャンプして受けたロナウド、反転すると足の裏でボールをコントロールしつつ不意に目の前のDFの股下を抜きにかかる。これは失敗したもののすぐさまボールを拾い、体勢を入れ替えてコースを空けシュート、ニアを破ってゴール!この一連の動きをほんの一瞬でやってのけたロナウド、スローで見なきゃ常人は何が起こったか理解できない!まさに怪物、今大会絶好調だ!! 6月14日 グループリーグG組 4チーム全てに決勝トーナメント進出の可能性があるという大接戦となったG組。連敗で勝点0のエクアドルも、この試合大差でクロアチアに勝ってイタリアがメキシコに負けた場合、勝点でこの二国に並んで得失点差で逆転、というプリンセス・テンコーのイリュージョンも色を失うどんでん返しがありうるのだ。 6月14日 グループリーグF組 G組大混戦の元凶・イタリアは、連勝で波に乗るメヒコとの対戦。戦前はイタリアの楽勝トップ抜けとか言われていたが、相変わらずの守備偏重姿勢が災いしてクロアチアに逆転負けを食らい結構ヤバイ状況。現在イタリアとクロアチアが勝点3で並んでいるのだが、クロアチアの相手は連敗の初出場国・エクアドル。引き分けではマズイ。勝たなければならないイタリアは、今大会初のスリーバック、3−4−1−2。ヴィエリとピッポ・インザーギの2トップにトッティがその後ろ、という(見かけは)攻撃的布陣。で、今日は攻めてくれるのか?イタリア国歌の演奏を今大会初めて聞いたけど(今までは仕事の関係で間に合わなかった)、かなりのアップテンポアレンジで非常に勇壮。 |
6月12日 |
6月14日 グループリーグB組 連勝でさっさと勝ち抜けを決めてしまったスペインは、メンバーをほぼ総とっかえで臨んだ。これでも強そうに見えるから人材の豊富なところはうらやましい。前半早々、南アGKのボール処理ミスを素早くかっさらったラウールが無人のゴールに流し込んでスペインあっさり先制。んー・・・スペインはやはり控え中心ということもあり、それからはまったりモード。南アももたもたしているので、ひどく退屈なゲームとなった。南ア頑張れ!それでもベニー・マッカーシーが身を投げ出して合わせたシュートで同点に追いつきおおっ、と思わせたが、前半終了間際にメンディエタのGK動けぬ鮮やかなFKが決まってやっぱり天秤はスペインに。しかし後半開始早々にCKこぼれをラデベがヘッドで合わせてまたも同点!このままいけばグループリーグ突破だが、しかし直後にラウールがヘッドを決めてしまいまたまたスペインが3−2と勝ち越した。南アは攻めに転ずるもスペインの守備を崩せずそのまま試合終了。でもパラグアイは前半一人退場で0−1ビハインドだったでしょ、勝ち抜け・・・と思っていた南アの選手たちにバッドニュースが伝えられたのはその直後のことだった。 6月14日 グループリーグB組 決勝トーナメントに勝ち上がるには、まず勝利し、さらに南アフリカが負け、その上でさらに得失点差の勝負となるこの試合(つまりたくさん点を取らないといけないのだ)、はっきり言ってパラグアイにとっては厳しい戦い以外の何ものでもない。開始早々から捨て身の猛攻を仕掛けるもスロヴェニアの守備を崩せず、逆にパレデスが2枚のイエローを受けて退場してしまった。それでも攻めるしかないパラグアイはアルセやアルバレンガを中心に攻め立てるが、逆に前半ロスタイム、アチモヴィッチが角度のないところからシュート!これをチラベル大統領閣下は捕れず、後ろに反らして・・・ボールはゴールネットを揺らしてしまった。スロヴェニア先制・・・ 必ず勝たなくてはいけない(しかも大差で)試合、一人少ない状況でさらに先制されるという最悪の状況に直面しつつも見せた大逆転劇。素晴らしいとしか言いようがない!大統領バンザイ! 6月14日 グループリーグF組 死のグループも最終節。ここ宮城で死の淵に立っているのはアルゼンチン。勝たなくてはならない(引き分けでも、イングランドがナイジェリアに敗れれば可能性はあるがあまり期待できない)。対するスウェーデンは勝点1のリード。つまり、引き分けでOK。かくて、猛攻を仕掛けるアルゼンチン、ガッチリゴール前を固めるスウェーデンの組みあいとなった。アイマール、アルメイダを先発に立て圧倒的攻勢に立つアルゼンチンは、攻める、攻める、もう一方的に攻める。圧倒的守勢に立つスウェーデンは守る、守る、もう一方的に守る。だがいくら攻めてもスウェーデンは全く揺るがない。これがスウェーデンの罠か。イライラしたのか、ベンチのカニーヒアが何か暴言を言ったらしく一発レッド!試合は無得点のまま後半を迎えた。そして後半14分、スウェーデンはFKのチャンス。蹴るのはアンデシュ・スヴェンソン。キック!美しい弾道を描いたボールは測ったようにゴール左スミに曲がり落ち、スウェーデンが先制!こうなったらスウェーデンは今一層亀状態に。アルゼンチンはベロン、キリ・ゴンサレスを投入して総攻撃を仕掛けるも、スウェーデンの堅陣は揺るがない。やっとの思いでPKを奪取したのは、後半43分だった。オルテガのPKはスウェーデンGKヘドマンがストップしたものの、こぼれをクレスポが押し込んで1−1に追いつく。しかしこれではだめ、もう1点を取らなければ・・・しかしホイッスル。もう一試合がスコアレスドローということを聞いたアルゼンチンの選手たちは崩れ落ちた。途中交代でベンチにいたバティは頭を抱えた。一方1位でグループリーグ突破を決めたスウェーデンの面々は涼しい顔で引き揚げていった。決勝トーナメント初戦の相手は高い身体能力に組織力を加味したセネガル。北欧の巨人たちの堅陣は彼らをも封殺するのか。 6月14日 グループリーグF組 死のグループ最終節、ここ長居ではすでにナイジェリアが死んでおり、イングランドは死人と対戦することに。英国国教騎士団でも呼べ。それはともかく引き分け以上でいいイングランドは、既に敗退の決まって若手を試してきたナイジェリアに無理をせず自慢の守備で相手を封じ、決まらなかったものの決定機をも作り出してガッチリ引き分け、グループ2位で決勝トーナメント進出を決めた。初戦の相手はデンマーク。セネガルに比べればやりやすいといえるかもしれない。 |
6月11日 |
6月11日 グループリーグA組 リーグ突破をかけた一戦、双方前の試合(ウルグアイは2試合ともだが)は荒れたこともあって、この試合も激しいものとなった。まずディウフがGKカリーニに倒されPKをゲット。しかしカリーニは手を引っ込めていたように見えたが・・・ミスジャッジ!しかし判定は変わらず。このPKをファディガが決めてセネガル先制。さらにアンリ・カマラとブバ・ディオップのコンビで2点を加え、前半で3−0、ほぼ勝負を決めてしまった・・・かに見えた。 6月11日 グループリーグA組 1分け1敗、グループリーグ突破には2点差以上で勝たねばならないフランスはついに負傷のジダンが先発!対する新生ダニッシュ・ダイナマイトは中盤を厚くしてジダンに対抗する。今大会ツイてない仏はまたしても先制される。右からのテフティングのクロスにロンメダール!鮮やかに合わせた。仏はジダンを中心に攻めるもののどうしても最後のところがうまくいかない。ジダンの絶妙ループも枠を外れる。アンリ不在が効いているか?後半、デュガリーに代え新星シセを投入し勝負に出るが、デンマークは途中出場のグロンケアのクロスをエースのヨン・ダール・トマソンが叩き込んで2−0とする。いままで1点すら取れていない仏に4点は重荷過ぎた。決定的なシュートもすべてバーやポストに嫌われ、そのままホイッスル。前回王者の仏は1勝はおろか1点すら取れず敗退した。 6月11日 グループリーグE組 逆転グループリーグ突破に燃えるアイルランドは、ストーントンのロングフィードをガリー・ケリーが折り返し、中央でロビー・キーンがダイレクトボレーでゴールを射抜く!幸先よく先制し、このまま優位に試合を進めるかと思ったが、逆に守りを固めてカウンターを繰り出すサウジに手を焼く。後半スタートからナイアル・クインを投入して攻めに出るアイルランド。2点差以上の勝利なら無条件で勝ちぬけが決まるためだ。それでもなかなか得点が生まれなかったが、ついに左FK、ストーントンのキックにブリーンがゴール前に身を割り込ませて合わせついに2点目!そしてホランドのパスからダフが強烈なシュート、名手デアイエの手を弾いてゴール。文句なしのグループリーグ突破を決めた。スタンドの大サポーター軍団も大喜びだ!! 6月11日 グループリーグE組 さあ警告の嵐。特に激しい、というもんでもないのだが、主審がイエローを出す出す。それにつられて試合が熱くなってきた。最初に決定機を迎えたのはカメルーン。エトーのスルーパスからオレンベが抜け出しGKと一対一!しかしドイツのゴール前に立ちふさがるのはカーン様。彼の畏るべき御姿に恐れをなしたオレンベは、彼の正面に蹴ってしまった。さらにウォメの強烈なFK!これもカーンさま防ぐ。ドイツもツィーゲのFKで対抗、これはGKアリウムがはじき出した。中盤からエトーがスピードに乗る!一気に中盤を切り裂きPAへ迫る。これをラメロウが引っ掛けてしまいファウル!そしてこの日2枚目のカード!退場・・・!一人少ない状態で後半を迎えることとなったが、これでゲルマン魂のスイッチが入った。 |
6月10日 |
6月10日 グループリーグD組 USAの前にまさかの敗戦を喫したポルトガルは、コンディション不良のルイ・コスタを外すなどメンバーを少々いじってきた。韓国の前に完膚なきまでに叩きのめされたポーランドは巻き返しを図りたい、のだが・・・最初は互角だったものの、ポルトガルは前半14分、カウンターからセルジオ・コンセイソン>ジョアン・ピントとつないで左サイドに抜け出したパウレタにクロス。パウレタはワントラップでDFを外して強烈なシュートをニアに突き刺した。ここで試合前から降っていた雨が突然激しくなり、膠着状態に。FKを蹴るときパンツの裾をぐいと上に引き上げ海パン状態にしたフィーゴがセクシー。そのまま前半は終わった。 6月10日 グループリーグH組 ベルギーが先手。左サイドのバルト・ゴールのクロスをファンデルハーヘが折り返し、ウィルモッツがスライディングでキメた。しかしチュニジアはすぐさまブーザイエンの鮮やかなFKで追いつく。そして、ベルギーを圧倒し始めた。ジアード・ジャジリ、ベン・アシュール、トラベルシがゴールに襲い掛かり、続々と決定機を作り出す。ベルギーも反撃し決定機を生み出すが、双方最後を崩せず1−1のまま試合終了。ベルギーは2分けで窮地に、チュニジアは勝点1を得てかすかな望みをつないだ。しかしチュニジアは状態が上向き、日本戦では厄介な敵になりそうだ。 6月10日 グループリーグD組 ソルトレーク五輪ではショートトラックで何かと因縁の両国。厳戒態勢の中始まったゲームは、やはりホームの韓国のペースで進む。しかし、額を切って流血したファン・ソンホンが治療でピッチ外に出ている間にゴールを食らって追う立場に。さらにファンが倒され獲たPK、イ・ウルヨンのキックはものの見事にGKフリーデルがストップ。こぼれ球に飛び込んだもののゴールならず。ここでクロスプレイになったため両者もみ合い、ヒートアップ。後半、アン・ジョンファンとチェ・ヨンスを相次いで投入、さらなる攻撃に出た韓国は、ついに先ほどPKを外したイ・ウルヨンのFKからアン・ジョンファンが頭で合わせてついに同点!アンはそのままコーナーへ行ってショートトラックパフォーマンス。芝の上じゃあちょっとカッコ悪いな。ていうか太極旗戦士らしくないぞ!韓国はさらにチェ・ヨンスが決定機を掴むがゴールならず、ドローに終わった。 |
6月9日 |
6月9日 グループリーグC組 おそらく当事者以外にはグループリーグ屈指の地味カード。まずトルコがエムレのゴールで先制するも、試合終了間際にコスタリカはパークスのゴール!コスタリカは勝点を4に伸ばし、グループリーグ突破に向けてまた一歩前進した。一方1のトルコは、この試合の結果でグループリーグ敗退が決定した中国との戦いを必ず勝たなければならない。 6月9日 グループリーグG組 アメリカ対決となったこのゲーム、立ち上がりはエクアドル。右サイドウリセス・デラクルスのクロスをデルガドが合わせてエクアドル先制!GKオスカル・ペレスは触ったものの、やはり身長のなさが響いたか(171p)、掻き出せなかった。しかし地力に勝るメキシコが徐々に盛り返し、左からモラレスのクロスをニアでボルヘッティが合わせ同点に追いつくと、後半にはトラドの豪快なミドルシュートで逆転しそのまま押し切った。メキシコは勝点を6としG組をリード。エクアドルは連敗で勝点0のままだが、イタリアとクロアチアの勝点が3のため、まだ望みはある。 |
6月8日 |
6月8日 グループリーグC組 W杯初出場の中国は、大挙押し寄せた中国球迷たちのサポートを背に前半から李鉄・馬明宇を中心に果敢に攻める。流れるようなパス回しからゴール前に攻めるがしかし、そこでの精度に欠けることとブラジルDF陣のフィジカルに圧されてなかなかシュートまでいけない。それでもファーストシュートは中国の祁宏(この日はFW)だったが、先制したのはブラジル。右サイドからのFK、リバウドやロベカルらがボールの周りに集まる。ロベカルが助走距離を取った。そこそこ距離はあるが、彼なら充分射程距離内。おなじみの細かいステップからだっと走り出し、左足一閃!! 6月8日 グループリーグG組 イタリア優勢、の予想で始まったこのゲームは、予想に反してクロアチアペースに。シュケルを外してボクシッチのワントップとし、中盤を厚くしたクロアチアがチャンスを作り出す。イタリアは守備の要・ネスタが負傷退場、代わりにマテラッツィが入るが守備に不安が。それでも後半、右サイドからのセンタリングをヴィエリが強引に競り勝ちヘッドで先制!あとは守りに入るだけ、と思われたがさにあらず。右から左に振られたボールをクロアチアの左スペシャリスト・ヤルニがクロス、これを途中出場のイビツァ・オリッチがマテラッツィのうしろから足を伸ばし鮮やかに合わせて追いついた。さらに右サイドから切り込んだミラン・ラパイッチのクロスをイタリアがクリア、これをニコ・コバチがヘッドで前に送り、これに反応したラパイッチがイタリア守備ラインの中でトラップ、反転しざまに左足の一振り!ジャストミートはしなかったが、ループ気味に飛んでいったボールはGKブッフォンの絶対に届かない中空をふわーっと山なりに飛び、そのままゴール左スミに飛び込んだ。クロアチア逆転!ラパイッチ、髪切ってサッパリしてますね。ペルージャ時代は長かったのに。それはともかくイタリア、攻めに出るしかなくなった。FKゲット、蹴るのはトッティ。キック、GK反応できず!ゴー・・・しかしボールは左ポストに当たって右へ飛び、そのままフィールドへ戻っていった。落胆するトッティ。しかしイタリアはあきらめない。ヴィエリめがけマテラッツィがロングボール!相手と競ってボールが背後にこぼれる。これに反応したのが途中出場のピッポ・インザーギ!抜け出してGKともつれながらもシュート、ボールはコロコロとゴールに飛び込み、イタリア起死回生の同点!!!・・・しかし副審がファウルのジャッジ!身振りからするとピッポがクロアチアDFを倒したという判定らしい。愕然とするピッポ。後半早々にも、ヴィエリのシュートがオフサイドで取り消されていたこともあったこともあり、イタリアにとってはなんとも後味の悪い試合となった・・・ワカルぞその気持ち。イタリアは楽勝ムード一転予断を許さない状況に。次は「攻めるイタリア」が見られるのか、否か。 6月8日 グループリーグB組 開始早々セットプレイからスロヴェニア、ミリノヴィッチのヘッドでゴールを狙うが枠外。対する南アは直後に左サイドからのFKを獲る。フォーチュンの蹴ったボールは正確にファーのノンベテの元へ。ノンベテはヘッドで合わせようとしたが、目測を誤ったかヘッドは空振り、ボールは彼の腿に当たってしまった。しかしゴール方向に飛び込んでいた勢いでボールはゴールへと飛び、GK反応できずバファナ・バファナ先制!それからも南アがペースを握り、エースのベニー・マッカーシーがたびたびゴールを狙うも追加点は奪えない。対するスロヴェニアも、前の試合で途中交代させられたエース・ザホヴィッチが監督と衝突してチームを追放されており不在、さらに後半早々そのカタネツ監督まで執拗な抗議で退席を命じられいなくなり、自ら崩壊。そのまま試合終了、スロヴェニアのグループリーグ敗退が決まった。 |
6月7日 |
6月7日 グループリーグF組 しかしゲームはまだ終わってはいない。後半からアルゼンチンはベロン>アイマール。そのアイマールが立て続けにシュートを放つ。イングランドもヘスキー>シェリンガムとFWを入れ替える。そのシェリンガムがオーウェンにスルーパス!オーウェン抜け出すも追いついたサムエルがブロック。さらにシェリンガムも左サイドからのスコールズのクロスをダイレクトボレー!!GKカバジェロ弾く!!凄い! アルゼンチンはバティ>クレスポ、キリ>クラウディオ・ロペスでさらに攻める。徐々にイングランドが防戦一方となる。リオ・ファーディナンドとソル・キャンベルのコンビがひたすら弾き返しまくる。スタンドからは《ゴッド・セイブ・ザ・クイーン》や《ルール・ブリタニア》の大合唱。 「汝はより勢威もて立ち上がらん、脅威増す異国よりの攻撃のつど。 空を引き裂く爆音も、汝が地に生うるオーク樹を根付かすのみ! 統治せよ、ブリタニアよ、ブリタニアよ海原を統治せよ! ブリトン人は奴隷となること絶えてあるまじ!(第2節)」 イングランドは守る、守る、ひたすら守る!いくらシュートを撃たれようが全くひるむことなくはね返す。その気迫にアルゼンチンもどうしてもゴールを割れない。そしてついにホイッスル!イングランド勝利!ベッカムは真っ先にシメオネのところに駆け寄り、改めて握手。かくして全グループリーグ中最大の戦いは終わり、少なくとも4年前の因縁は解消された。しかしグループリーグはまだ終わらない。勝点4としたイングランドは、脱落決定のナイジェリアに勝つか引き分けで突破が決まるが、勝点3のままのアルゼンチンは、イングランドの敗戦を期待できない以上、勝点4の北欧の巨人・スウェーデンに勝って逆転するしかない。優勝候補筆頭のアルゼンチン、はたしてどうなる? 6月7日 グループリーグB組 後半、ルイス・エンリケ>イバン・エルゲラ、トリスタン>モリエンテスとレアル勢を投入したスペインが息を吹き返す。デ・ペドロのFK!大統領キャッチ。スローインからモリエンテスがつないでラウール、はオフサイド。そして左CK、デ・ペドロのキックに猛然と飛び込んだモリエンテスが高い打点の豪快ヘッド!大統領もどうしようもなくスペイン同点に追いついた。さらに攻めるスペインは、ロングフィードからデ・ペドロがセンタリング、ニアに飛び込むラウール、セーブに行く大統領、しかしボールは二人をすり抜けファーへ!そこにいたのは再びモリエンテス。確実に決めて逆転!大統領、痛いセーブミスだ。 このまま終わるわけには行かない大統領、FKのチャンスに自ら出馬!強烈なキックを放つもカシージャスがきっちりキャッチした。反対にスペインはラウールが倒されPKゲット。蹴るのはもちろんイエロ。大統領の逆を衝いて右隅に叩き込み3−1、突き放してそのままホイッスルを聞いた。スペインは連勝でグループリーグ突破を決定。今回は順風満帆、無敵艦隊の前途は明るい、か? 6月7日 グループリーグF組 |
6月6日 |
6月6日 グループリーグA組 ジダンはこの日も出場せず。勝ちたいフランスはアンリ、トレゼゲ、ヴィルトールのトリオにこの日先発のミクーで攻めるが、このミクーがイマイチフィットしない。ウルグアイも自慢の堅守でフランスに決定機を与えない。反対に、御存知アルバロ・レコバの左足がフランスを脅かす。そしてアクシデント!フランス、自陣ゴール前の混戦からファウル、そしてアンリに一発レッド提示!!確かに危険なプレイだったが・・・これで試合が荒れ始めた。プティがFK!GKカリーニが指先に当ててセーブ! 6月6日 グループリーグE組 前がかりのカメルーン、引いて守ってカウンター、のサウジの対決。やっといつものサウジに戻ったようで、カメルーンの攻撃を次々にかわしていく。ドイツに0−8で敗れたとは思えないサウジの健闘に焦るカメルーン、オフサイドを連発。後半、ゴール前に飛び込んだサウジのアル・ヤーミ、倒されてホイッスル!PK!?いやシミュレーションでアル・ヤーミにイエロー!そしてついに試合が動く。DFからのロングボールに抜け出したカメルーンのエトーが冷静に決めて先制!サウジは戦意衰えず攻め、カメルーンを脅かしたがついに得点を奪えず。グループリーグ敗退が決定した。 6月6日 グループリーグA組 激しい試合、というより荒れた試合になった。前半、トマソンがラフプレイを受けPK、これをトマソンが自ら決めてデンマーク先制。その後は膠着状態に陥るも、後半開始から2人選手を入れ替えたセネガルが攻勢、そして自陣からのカウンター、見事としか言いようのないダイレクトプレイの連発(ハーフウェイラインでのダイレクトヒールパスは絶品!)から最後は長駆駆け上がったディアオが決めて1−1に追いつく。それからも荒れた展開は変わらず、得点を決めたディアオが一発レッドで退場。それでも双方決定機を掴むがゴールを奪えず。そのままドローとなった。 |
6月5日 |
6月5日 グループリーグE組 無骨なチーム同士の対戦、予想通りガツガツした戦いになったが、前半にバラックのアーリークロスをクローゼがヘッドで叩きつけてゴール、通算4得点目を挙げた。アイルランドの反撃もGKカーンが凄まじい反応でことごとく弾き出し、後半にはヤンカーやクローゼが外しまくるもこのまま行くか、と思われたロスタイム、途中出場のナイアル・クインへのロングボールをクインが落とし、そこに走り込んだロビー・キーンが抜け出しシュート、ゴールに突き刺してアイルランド劇的同点! 6月5日 グループリーグD組 開始3分、スチュワートのCKをマクブライドがヘッド、ビトール・バイアが弾いたところをオブライエンが蹴り込んでアメリカまさかの先制!さらにパスカットからドノヴァンがクロス、前に立ちふさがったジョルジュ・コスタが頭でブロックしたがこれがなんとゴールに飛び込んでしまい2−0、さらにスチュワートのクロスをマクブライドが豪快にダイビングヘッド、3−0!!ポルトガルは直後に1点を返し、後半は攻め立てアメリカのOGも誘って追い上げたが、あと1点が出なかった。 6月5日 グループリーグH組 細かくボールをつなぐロシアは圧倒的にボールを支配するものの決め手を欠き前半は0−0。健闘していたチュニジアはしかし、後半14分GKのスローミスから一気にピンチを迎え、最後はティトフに押し込まれてゴールを許す。さらにロングボールに抜け出したシチェフの切り返しを倒してしまいPK。これをカルピンが決めて2−0、ロシアが勝負を決めた。 |
6月4日 |
6月4日 グループリーグD組 立ち上がりは危険な場面もあった韓国も、次第に押し込んでくる。Jリーグでおなじみの面々も大活躍。パク・チソンはよく動くし、ユ・サンチョルは強いなあ。そして左サイドから上がったクロスを、うまくポジションを入れ替えて中に入ってきたファン・ソンホンがダイレクトボレーで叩き込み先制!これで波に乗った韓国は波状攻撃を仕掛けポーランドを圧倒、後半も勢いは衰えず、ユ・サンチョルの強烈なシュートで追加点。そのまま押し切って、韓国、W杯初勝利!! 6月4日 グループリーグC組 前半は互角の試合展開も後半、コスタリカはゴール前のワンツーからワンチョペ抜け出しシュート、中国ブロックするもこぼれたボールをゴメスが叩き込んで先制、中国は反撃を試みるもショートコーナーからゴメスの上げたボールをニアでライトに合わされ万事休す。 |
6月3日 |
6月3日 グループリーグG組 4−4−2で臨んだイタリアは、8人で守って2人で攻める阿漕なまでにいつもどおりのイタリア。前半、いずれもロングボールからヴィエリが決め、あとはしっかり守って余裕の勝利。 6月3日 グループリーグC組 押しながらも先制を許してしまったブラジル。しかし左からのリバウドのクロスを、飛び込んだロナウドが足を伸ばしてダイレクトボレー!同点に追いつくと終了間際にルイゾンが倒されPK。でもリプレイではどう見てもPA外だったが・・・これをリバウドが決め逆転。 6月3日 グループリーグG組 今年の日本はもう暑い。しかも蒸す。4年前もフランスの暑さにメロメロだったクロアチアは今回もメロリンQ。あげくにメヒコにPKを献上して負けちゃいました・・・っ。メキシコのブランコ、今回も「あれ」をやってくれました。 |
6月2日 グループリーグB組
スペイン代表 3−1 スロヴェニア代表
得点者:
スペイン=ラウール(−)、バレロン(デ・ペドロ)、イエロ(PK)
スロヴェニア=ツィミロティッチ(アチモヴィッチ)
長い間初戦勝利に見放されているスペイン、今大会はどうか。
溌剌としたスロヴェニアが左サイドから攻める。スペインはデ・ペドロの強烈なFKで魅せる。セットプレイならスロヴェニアも負けておらず、ザホヴィッチの左足からゴールを狙う。市原所属のミリノヴィッチ、CKからヘッド!わずかに上へ外れた。スロヴェニアは鉄壁の守りでスペインの構成を凌ぎ、カウンターを仕掛けていたが、ついにその牙城が崩れる。ルイス・エンリケの強引な切り込み、シュート寸前でDFに弾き返されるもその先にはラウール。走り込んでシュート!と見せてフェイクを入れスライディングしてくる一人を外し、すかざす飛び込んでくるミリノヴィッチの股間を抜くシュートォォォ!!GKは反応しきれず、ボールはゴール右隅へ突き刺さるゥゥゥ!1−0!なんというシュートだァァァァ!
後半、スロヴェニアはFWオステルツとエース・ザホヴィッチを交代させ必死に攻める。しかしスペインは左に開いたデ・ペドロの、DFラインとGKの間のスペースを衝いた見事なクロスからファーでバレロンが合わせて2−0突き放す。だがだがスロヴェニアは交代出場のコンビ、アチモヴィッチとツィミロティッチの鮮やかなワンツー連続で稲妻のようにスペイン守備陣を切り裂きゴール!ゲームの行方はわからなくなった。
しかし、主審のあまりにも無情な判定でスペインにPK!イエロが冷静に右隅に蹴り込んで3−1・・・スタンドを味方につけたスロヴェニアの必死の反撃実らずスペインが勝利した。
6月2日 グループリーグB組
パラグアイ代表 2−2 南アフリカ代表
得点者:
パラグアイ=サンタクルス(アルセFK)、アルセ(FK)
南アフリカ=モコエナ(−)、フォーチュン(PK)
前半から押し込むパラグアイ。サンタクルスにボールが渡るたびギャルからは黄色い悲鳴さ。試合開始早々にPA内で倒されるも笛はなし。それでもアルセのFKをファーでサンタクルスが合わせて先制すると、後半早々にアルセのビューティフルなFKが決まって突き放す。勝った!と思ったがさにあらず。南アフリカの反撃を許し、モコエナのゴールで1点差に詰め寄られる。そしてロスタイム、PA内で南アフリカがパラグアイGKタバレジに倒されてPK!!さっきの取らなかったくせにー!!と愚痴っても始まらず、クイントン・フォーチュンがPKを強烈に右隅に突き刺してまさかのドロー。出場停止でスタンド観戦のチラベル大統領閣下も落胆だ。
6月2日 グループリーグF組
イングランド代表 1−1 スウェーデン代表
得点者:
イングランド=キャンベル(ベッカムCK)
スウェーデン=アレクサンデション(−)
ドラゴン退治の騎士・聖ジョージ(ゲオルギウス)の赤い十字か、スウェーデンの天空に輝いたといわれる黄金の十字架か。どちらのクロスが勝利を収めるか、死のグループ第2戦。
ベッカム先発!イングランドはキープ力のあるヴァッセルを走らせ基点を作る。スウェーデンは中盤での素早いプレスから速攻を仕掛ける。ややボールを支配して攻めるイングランド、左CK。蹴るのはもちろんベッカム。エレガントなフォームからポン、と撃ち出す。大きく旋回してゴール前に曲がり落ちるボールに、後方から猛ダッシュで飛び込んできたキャンベルがジャンプ一番ヘッドでジャストミート!豪快にゴールに突き刺しイングランド先制!
しかしスウェーデンは揺るがなかった。オーウェンを完璧に抑えきってイングランドに決定機を与えない。前半を凌ぎきり後半へ。
後半、スウェーデンはトップ下をアンデシュ・スヴェンソンに代えて攻勢に出る。運動量が上がり、中盤を制圧、次々に前線へ飛び出していく。そして中盤からゴール前へロングボール、イングランドDFミルズが背走しながら胸でトラップしたが大きく、スウェーデンがすかさず詰める。慌ててクリアしたがボールはアレクサンデションの前へ。彼はドリブルで持ち込むと前をあけてシュート!鮮やかに突き刺して1−1同点!
イングランドは選手交代で打開を図るがうまくいかない。守るだけとなり、しまいには引き分けでOKとなり、そのまま試合終了。クロス対決は痛み分けとなった。これでスウェーデンはイングランドに対する不敗神話をまた更新。
6月2日 グループリーグF組
アルゼンチン代表 1−0 ナイジェリア代表
得点者:
アルゼンチン=バティストゥータ(ベロンCK)
ついに開戦した「死のグループ」。ともに左サイドを起点にして攻める立ち上がり、しだいにアルゼンチンが押し込んでくる。カヌー負傷。ベロン>C・ロペス>バティとつないでバティがトラップでDFをかわしPA侵入、シュート寸前でGKクリア。その後膠着状態になり、お互いに強烈なミドルシュートを撃ち合うも得点ならず。そのうちナイジェリアがペースを掴み始めた。アルゼンチンはベロンのCKにファーでバティが合わせるが枠を外して看板を蹴っ飛ばす。
後半、左サイドのスペシャリスト・キリ・ゴンサレスを投入したアルゼンチンが盛り返す。カヌーは負傷のため途中交代。アルゼンチン、セットプレイを次々奪い、ベロンの鋭いプレイスキックからゴールを狙う。そしてついにバティがCKをファーからヘッドでゴールに叩き込み先制!!アイマール、クレスポも投入してそのまま押し切った。アルゼンチンにとって鬼門の初戦を見事に勝利で飾った。
6月1日 グループリーグE組
ドイツ代表 8−0 サウジアラビア代表
得点者:
ドイツ=クローゼ(バラック)、クローゼ(ツィーゲ)、バラック(ツィーゲ)、ヤンカー(クローゼ)、
クローゼ(シュナイダー)、リンケ(ツィーゲCK)、ビアホフ(シュナイダー)、シュナイダー(FK)
夜は札幌ドームでのゲーム。夜にドームってあんまり意味なさそうだが。今大会のドイツは、予選では散々苦戦。「ドイツよりウクライナが来たほうが良かったのに」「シェフチェンコ見たかった・・・」とまで言われてしまうチームなのだが、いざというときに発動する必殺武器「ゲルマン魂」は侮れない。サウジも苦戦しまくった末何とか出場。相変わらずコロコロ監督を変えまくっているが、はたしてどうよ。
ドイツ: | 9ヤンカー >20ビアホフ |
11クローゼ >7ノイヴィル |
サウジ: | 20アルヤーミ >15アブドゥラ ・アルドサリ |
|||||||||
9アルジャバー | |||||||||||||
13バラック | 22フリングス | 18アルテミヤート >14アルカトラン |
|||||||||||
6ツィーゲ | 8ハマン | 19シュナイ ダー |
17ワケド・ アルシャハラニ |
16ハミス >7イブラヒム・ アルシャハラニ |
8ヌール | ||||||||
21メツェル ダー |
5ラメロウ >16イェレミース |
2リンケ | 13スライ マニ |
4ズブロ マウィ |
3トゥカル | 12ドーキ | |||||||
1カーン | 1デアイエ |
立ち上がりからフィジカルに優れるドイツが一方的に押し込む。トップの肉体派長身FWヤンカーに早めにロングボールを入れて攻めを構築。コンビネーションには思いっきり甘さがあり、そこらへんに欧州予選で苦戦した跡が窺える。とはいえサウジはボールへの寄せが絶望的なまでに遅く、反撃できない。アル・ジャバーが一人奮闘しているが・・・ロングボールから抜け出したヤンカーがDF、GKともつれ、ゴール方向へ転がっていったボールに追いつきゴールに叩き込むもその前のファウルを取られ認められず。フリングスのクロスにクローゼのヘッド、上へ外れる。さらにロングボールからクローゼのシュート、デアイエ止める。ツィーゲのキープからバラックのミドルは左に外れる。凡戦風味のこの試合だったが、ついに運命の天秤が傾いた。
フリングスとポジションチェンジで中央に入っていたシュナイダーが左へはたく。左に開いたバラックが中を見てクロス!ニアでヤンカーが巨体を翻してオーバーヘッド!これは空振りしたが、この大技にサウジDF陣は一瞬目を奪われたか、ファーで待ち構えるクローゼを全くのフリーにしてしまった。ヘッドで叩きつけ、ドイツ先制!
これでドイツが波に乗ってきた。中盤の底からゲームを構築するハマンのミドル!デアイエキャッチ。ツィーゲのクロス、ヤンカーがヘッドで捉えるもオフサイド。そしてまたもツィーゲのクロス、ニアでヤンカーがつぶれてファーで豪快に合わせたのは再びクローゼ!2−0と突き放した。歓喜のクローゼは前方宙返り!これでサウジの戦意は著しく削がれたようで、ボール回しが一層鈍重になった。今までの鬱憤を晴らすように攻め立てるドイツはさらに40分、シュナイダーのサイドチェンジからフリーのツィーゲがクロス、ファーのバラック(これもフリー)が楽々頭で押し込んで3−0。そしてロスタイム、右サイドに開いたフリングスからの早めのクロスに、ニアに飛び込んだクローゼがヒールで中央に送り、走り込んだヤンカーがデアイエの股を破る豪快シュートで4−0!前半で完全に勝負を決めてしまった。ヤンカーは上半身裸になって咆えるゥゥゥ!肉体美を見せつけた。
後半、ドイツはラメロウに代わりイェレミース、サウジはハミスに代わりイブラヒム・アル・シャハラニ、アル・テミヤートに代わりアル・カトラン。ドイツはさすがに大量点でマターリ。眠くなってきたが、左CKからリンケのボレー、イェレミースのミドルで攻める。そしてヤンカー>ビアホフ。ベテラン登場だ。そしてシュナイダーが右サイド突破、センタリング!正面でクローゼがジャンプ一番思いっきりヘッドで叩きつけ、ワンバウンドしたボールはゴールに飛び込んだ。新鋭FWクローゼ、この大舞台でハットトリック達成!5−0、これでドイツに再びエンジンがかかった。
クローゼがスピードで右サイドを突破、センタリングをビアホフがヘッド!外れる。そしてなおも攻め右CK。ツィーゲのキックをニアでリンケがきれいに合わせて6−0!NHKゲストのテツジ、サウジに同情の言葉を。うん、他人事ではないよね。ドイツはクローゼに代わりノイヴィル。そのスピードでサウジを翻弄。
中盤底からシュナイダーが前線に走り込もうとするビアホフへパス。ビアホフはこれを受けると、そのままキック。振りの小さいトーキックで蹴られた鋭いライナーがゴールを襲う。あまりにも唐突なタイミングでのシュートに名手・デアイエも反応が遅れた。ロングシュートがゴールに突き刺さり7−0。そしてロスタイム、ノイヴィルが鋭い突破からFK奪取。ゴール正面、絶好の位置。蹴るのは・・・シュナイダー!見事なキックがゴール右上隅に吸い込まれ、8−0。そして試合終了・・・
クローゼ、ニュースターの予感?そしてサウジ、アジアの名を汚すようなことはやめてもらいたい。マジメにやれ。できないなら帰れ。
6月1日 グループリーグA組
ウルグアイ代表 1−2 デンマーク代表
得点者:
ウルグアイ=ロドリゲス
デンマーク=トマソン(グロンケア)、トマソン(ヨルゲンセン)
レコバのFK、サンドのダイビング・ヘッドと見せ場を作りまくる。左サイドでボールをつなぎ、グロンケアが中のトマソンへ、トマソンはDFの裏に走り込むグロンケアへ戻す。裏に飛び出したグロンケアのダイレクトの折り返しを、これまたニアに走り込んだトマソンがダイレクトで流し込み、新生ダニッシュ・ダイナマイトが幸先よく先制!
後半開始早々レコバの左CK、デンマークのクリアをパブロ・ガルシアがポンポンポンとリフティングから左のロドリゲスへ浮き球で渡し、これをロドリゲスがダイレクトシュート!見事なドライブがかかったボールがゴール左上に突き刺さり同点!
追いつかれたデンマークは、中盤でのボールカットからヨルゲンセン(グロンケアに代わり投入)が左サイドをドリブル突破、切り込んで中を見ると狙いすましたセンタリング。これがCB二人の間にいたトマソンにピンポイント!トマソンはヘッドできれいにゴールに叩き込んで勝ち越し、そのまま逃げ切った。
6月1日 グループリーグE組
アイルランド代表 1−1 カメルーン代表
得点者:
アイルランド=ホランド(−)
カメルーン=エムボマ(エトー)
散髪に行って帰ってきてしばらく横になっていたらそのままグーと寝てしまい、起きたらすでに始まっていた。
アイルランド: | 9ダフ | カメルーン: | 10エムボマ >18スフォ |
9エトー | |||||||||
10キーン | |||||||||||||
20オレンベ | 12ローレン | ||||||||||||
11キルベイン | 8ホランド | 12キンセラ | 7マカティア >2フィナン |
3ウォメ | 8ジェレミ | ||||||||
17フォエ | |||||||||||||
3ハート >21リード |
5ストーン トン |
14ブリーン | 18ケリー | 2チャト | 5カラ | 4ソング | |||||||
1ギヴン | 1アリウム |
エトーとエムボマのコンビが冴えるカメルーンが攻勢。エムボマの足は大丈夫なのか。そのエムボマ、トリッキーなヒールでエトーとワンツー!通らずも、予測不可能のビッグプレイ。アイルランドは出雲でのテストマッチでのスタメンからはCBがダンがブリーンに代わっているほかは同じ。押されながらもきっちりと守っている。CKからロビー・キーンのヘッド、外れる。カメルーンはエトーが抜け出してシュートを放つが、GKギヴンが鋭い飛び出しでセーブ!
30分過ぎからカメルーンがアイルランドを崩し始めた。右を崩してエトーのループ、エトーとエムボマのコンビからCK奪取、ショートコーナーからトリッキーなヒール、クロスからへッド!外れるもカメルーンペース。そして左サイドから戻してフォエが右サイドへと展開、ジェレミのタテパスにエトーが反応、強引にドリブルで突破、ゴールライン際から股抜きでストーントンをかわして折り返し、そこにエムボマ!左足でトラップ、ゴールを向いて冷静に蹴り込む!ゴール左スミにボールが飛び込み、エムボマとエトーはコーナーポストに突進、エトーが脱いでユニを敷き、みんなと踊る。セネガルと同じだ。あれはアフリカの民に共通の血がなせる業なのだろうか。スタンドでも踊ってるよう。
さらに右からのクロスをエムボマ、PA外からダイレクトボレー!上へ外れる。アイルランド反撃、イアン・ハートのFK。強烈なキックはニアでカメルーンDFに当たってボールはゴールへ!寸前でGKアリウムが押さえた。アイルランドはあわてずしっかり守って耐え忍び、前半を0−1で折り返した。カメルーンはアフリカ選手権で呪術騒動があったが、これも呪術の成果?
聖パトリックの伝道以来カトリックの信仰を守り続けるアイルランド、このまま異教の呪術に屈するわけにはいかない。後半はマカティアをフィナンに代え、攻勢に出てきた。フィナンがSB、ケリーが中盤右に上がり、二人のコンビとFWダフでサイドを崩す。フィナンがドリブル突破、ロビー・キーンへ!シュートならず。左サイド、ケリーがクロス!左に流れるもオーバーラップしてきたイアン・ハートが拾ってクロス、キルベインがヘッド!右に外れる。
押されてきたカメルーンもジェレミがハートから奪ってそのままミドル!わずかに左へ外れる。アイルランド反撃、左サイド持ち上がったキルベインがクロス、中央でDFヘッドでクリアするも、そこに走り込んで来た緑の疾風がダイレクトでゴール向け蹴り返した。
強烈な一撃は文字通り地を這ってゴールを襲い、飛びつくGKの手を一顧だにせずゴール左スミに突き刺さった。アイルランド追いつく!ゴールゲットはマット・ホランド!!物凄い数のアイルランド・サポーターたちが沸騰!
アイルランド、またも左からクロス!ファーでヘッドで折り返し、ロビー・キーンへ、しかしソングがカバーに、しかししかし彼の胸に当たったボールがゴールへ!またもアリウムが寸前でキャッチ。危ない危ない。
エムボマがスフォに交代。やはりまだ足は万全ではなかったようだ。それはともかくこの交代により、アイルランドが完全に攻勢に立った。ボールが回らなくなったカメルーンを尻目に、小気味いいパス回しからFWダフの無尽蔵の運動量でカメルーンを翻弄する。カメルーン、GKのキックを中盤で競り落ちたボールをエトーがスピードで一気にゴール前へ持っていきミドルシュート!しかし大きく左へ外してしまった。単発・・・アイルランドはハートが足をつらせてしまい、リードに交代。ケリーが左SBに回り、リードが右の中盤へ入る。
左サイド、ダフがキープしてセンタリング、DFクリアを拾ったロビー・キーン、ミドルシュート!鋭くスライスしたボールはポスト直撃!惜しい!さらにダフの突破からFK奪取、ケリーがチョンと出してリードが強烈な右!GKセーブ!時計は45分を回りロスタイム4分、カメルーンは時間稼ぎでなんとかドローに持ち込もうとする、アイルランドはなんとかゲットしようと攻め立てる、そしてそのままホイッスルで試合終了。
激戦。ラフになりがちなカメルーンもアイルランドも、この日はクリーンで素晴らしいゲームだった。上川さんもまともにやってたじゃないですか。彼のおかげか?となると彼も株を上げたな。
5月31日 グループリーグA組
フランス代表 0−1 セネガル代表
得点者:
セネガル=ブバ・ディオップ(−)
いよいよ始まった聖杯祭。ソウルでの開幕戦は、前回王者フランスと、初出場のセネガル。
フランス: | 20トレゼゲ | セネガル: | 11ディウフ | ||||||||||||
12アンリ | 6ジョルカエフ >21デュガリー |
11ヴィル トール >9シセ |
10ファディガ | 14ムサ・ ンジャイ |
|||||||||||
19ブバ・ ディオップ |
15ディアオ | 6シセ | |||||||||||||
17プティ | 4ヴィエラ | ||||||||||||||
3リザラズ | 8デサイー | 18ルブーフ | 15テュラム | 2タフ | 4マリク・ ディオップ |
13ディアッタ | 17コリ | ||||||||
16バルテス | 1シルヴァ |
セネガルは初出場ながら、ブリュノ・メツ監督のもとで組織力に磨きをかけたアフリカ勢としては異質なチーム。それだけに旋風を巻き起こす可能性充分。フランスは元宗主国(つまりセネガルはフランスの植民地だったわけだ)だけに、登録選手はフランスリーグで活躍する面々で固められており、気後れすることはないだろう。ホテルでは呪術師がセネガルの勝利を祈っているらしいし、仏の力と呪術の力とどちらが勝っているかの勝負でもある。今日はアフリカ最優秀選手・ディウフをワントップに据え、本来CBの主将・シセを中盤に上げてトレースボランチにする、守備重視の陣形だ。
仏は負傷のジダンの代わりにジョルカエフが入っている。ピレスがいないのは残念だが、ほぼベストメンバーだ。四年前からの。
セネガルはまずセットプレイからチャンスを掴む。フランスは右サイドからの崩しからテュラムがクロス、トレゼゲがダイレクトでシュートに行くもジャストミートせず。セネガルも反撃、スピード豊かなディウフが突破、持ち込んで持ち込んで右サイドゴールライン際からセンタリング、長駆駆け上がったブバ・ディオップ、シュート!バルテスキャッチ!ディウフはオフサイドに引っかかりまくるが、それだけラインの裏を狙っているということでもあり、年齢のせいもありスピードに欠ける仏のCB二人には脅威だろう。
しかし徐々にフランスが押し込んできた。プティからアンリへ、アンリがDFのマークを外してゴール前へ走るトレゼゲへパス!トレゼゲはトラップでDFを外し、そのまま右足を大きく撓らせてシュート!鋭く曲がるボールがゴール右を襲う、GK動けない・・・ポスト直撃!トレゼゲ天を仰いで苦笑い。しかしその笑顔がまもなく凍りついた。
中盤でジョルカエフがボールを奪われ、左に開いたディウフへ!ディウフがドリブルに入る。ルブーフがすかさず間合いを詰め、タックル!その瞬間ディウフが加速した。ルブーフはむなしく芝の上を滑り、ディウフは独走でラインを抉る。そして中を見る、ボランチのブバ・ディオップがゴール正面へ走り込んでいる、センタリング!
ボールはカバーに来たデサイーの股を抜け、その際足に当たって軌道が変わり、全力で戻ってきたプティの前へ、クリアしようとしたプティのキックはバルテス正面へ。バルテスは必死に弾くが、そのボールはゴール前に走り込んでスライディングしていたブバ・ディオップのところへ。彼は長い足にボールを引っ掛けるとゴールに放り込んだ。ネットが揺れる。セネガル先制!!
ブバ・ディオップはコーナーポストへ全力ダッシュ、ユニを脱ぐ。何をやるんだ?彼はポストのところにユニを敷き、集まってきたみんなと一緒にその周りを回って踊りだした。これぞアフリカン・スピリット!すごいなあ。
セネガルはこれで波に乗り、高い個人能力に組織力を加味したわくわく度の高いサッカーを展開。基本的にはカウンターなのだが、カウンターだって磨けば光るのだ。恐ろしい切れ味を伴って・・・そのまま前半終了。
後半、仏は立ち上がりから攻勢に立った。高めのラインを保ち、前線の選手が次々にゴールへ殺到する。前半失点の基点となったジョルカエフが強烈なシュート!シルヴァ、左手一本でスーパーセーブ!仏はジョルカエフに代えデュガリー投入、左サイドに張らせてアンリがトップに入る。アンリのシュート!バー直撃!またもアンリのヘッド!ゴール目の前フリー、決定的チャンスもなぜか枠を外す!呪術か!?
仏はヴィルトールに代えて20歳の新鋭FWシセを投入。セネガルの主将と同じ姓ということからもわかるとおりセネガル出身らしい。セネガルは防戦一方。ゴール前に壁を作ってとにかくはね返しまくる。耐える、耐える、耐えて・・・ホイッスル!新世紀初の大会の開幕を大アップセットで飾った。面白い大会になりそうな予感・・・!