バイ・ロイヤル・コマンド

ヴィクトリア女王、プリンス・アルバート、ドクター・メンデルスゾーンによる、バッキンガム宮殿における音楽の夕べ

フェリクス・メンデルスゾーンは、1842,1844,1847年で計4回、英国のヴィクトリア女王によってバッキンガムに招かれています。女王は美しいソプラノの声を持ち、フェリクスの持参した歌曲を歌いました。ある時フェリクスが、気に入った曲はありますかと尋ねると、女王は一番気に入った曲をあげたのですが、何とそれはフェリクスの姉ファニーの作曲した歌曲で、フェリクスはちょっとおもしろくなくなり、女王をやや慌てさせたというエピソードも残っています。プリンス・アルバートは、歌だけでなくピアノやオルガンもよくし、フェリクスもその手並みを誉めています。

その音楽の夕べを再現したディスクが、これです。プリンス・アルバート作曲の歌曲や、無言歌のピアノ連弾編曲版など、
ほかでは聴けない稀曲を含んでいます。題は、“BY ROYAL COMMAND”。

二重唱「挨拶」作品63の3
春の歌 作品47の3
イタリア 作品8の3(ファニー・メンデルスゾーン)
ズライカ 作品34の4
ズライカ 作品57の3
無言歌 イ長調 作品85の5
無言歌 ト短調「ヴェネツィアの舟歌」 作品19の6
春の歌 作品34の3
森の城(作品番号なし、1835作曲「二つの歌曲」より)
眠れぬ者の太陽(作品番号なし、1833/34作曲「二つのロマンス」より)
春の信仰 作品9の8
コラール(オルガン・ソナタニ短調 作品65の5より)
平和のよき訪れを宣べ伝うもののいかに麗しきかな(オラトリオ「聖パウロ」より)


プリンス・アルバート作曲の歌曲5曲
兄弟への挨拶
遠方からの挨拶
愛の苦しみ
愛の悲しみ
小夜曲



無言歌 変ロ長調
(ヴィクトリア女王とプリンス・アルバートのための、作曲者による作品85の6のピアノ連弾編曲版)
歌の翼に 作品34の2
恋する女の手紙 作品86の3
巡礼の格言 作品8の5
魔女の歌 作品8の8
二重唱「ズライカとハーテム」作品8の12(ファニー・メンデルスゾーン)
アンダンテ ニ長調(作品番号なし、1844作曲:オルガン曲)
モテット「わが祈りをききたまえ」(1844)

スーザン・グリットン(ソプラノ)、ジョン・ボウエン(テノール)
キャロライン・ドゥードル(ピアノ)、スティーヴン・リグリ
ー・ホワイトハウス(ピアノ、オルガン)
ヘリティジ・シンガーズ

[ヘリティジ・レコーディングスHeritage Recordings HRCD 901]

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