中華英雄
1982年作 玉郎集団出版有限公司・ 馬榮成 香港の有名な劇画漫画。自分は、これが映画になった方を見たのが先。その映画…DVDで買ったんだけど、きっかけも「確かこれは香港で人気のマンガを映画にしたやつ」と言う方向で興味が湧いて買ったんだけど。 つー事で、此処で書くのは敢えて映画の話として… 主人公、華英雄(hua ying xiong)は16才迄は平穏に暮らしてるんだけど、名高い武術家の金敖(jin
hao)の弟子になった日、両親と親族が惨殺され、仇を討った直後お尋ね者になり、アメリカに渡る。そこで鉱山で強制労働にかり出されている。兄弟子の鬼僕に助けられるが、占い師に「
我命犯孤一之星 無伴終老 孤獨一生(自分とかかわりがある人が死ぬ運命にある)」と言われてしまう。 といった具合の話なんですが、元が滅茶長い漫画(単行本で40冊はあったんじゃないかなぁ?)だけに、その序盤を略して繋いでアレンジして…で映画版のストーリーを作ったんだろうなぁ。といった感じでした。映画見終わったの自分の一言は「納得いかん!」だったし…伏線を処理しきれてない気がしたんですわ。で、原作が見たくなった為、その次に香港に行った際に単行本を1冊購入した(スタンドで売ってたから)し、ネットサーフィンで向こうのサイトとか見に行ったりしてました。 で、何つーか、本当に死ぬんですわ、英雄に関わった人が。金傲師匠もそうだし、強制労働時に知り合った僧侶の羅漢もだし。買った単行本では、ようやく会えた娘が死んでおりました。その前には、自分の息子を倒さねばならなくなって(「父さんは正しいのですか〜〜〜?!」とか言って崖から落ちていったよ…)失って悲しむシーンもあったけど(息子の方は生きてたんだけどね…)ああ、じっくり全部読みたい(本を置く場所がない) 映画の方で、まぁ、日本人忍者衆が出てきますが…映画の評論サイトとかでも書いてあったけど、つっこんじゃいけないツッコミが。その忍者達の名前が「金太保」「水賀」「火四郎」「土蔵権」「木修羅」因に日本語字幕版では「デューク」「マーキュリー」「マーズ」「サターン」「ジュピター」……なんでやねん。お前等セー○ームー○かよ!とツッ込んでた評論サイトもあった程…。日本人でありそうな名前、「火四郎」(勿論読みは「ひしろう」で)位だ。ついでに「木修羅」なんて女の子の名前じゃないよ…どうせ五行の文字を入れた名前にするなら「金太郎(きんたろう)」「水二郎(すいじろう)」「土三郎(どさぶろう)」「火四郎」「五木(いつき)」辺りだったらありそうだけどな(笑 少なくとも金太保は金太郎決定だろうと。……ていうか、日本人はサムライニンジャなんだなぁ……… 敵役と言うと、日本人侍の無敵。つーか、向こうって「無敵」って名前結構多くないですか…?「無問題2」でも蛟哥が追ってた無影門の弟弟子も無敵だったしなぁ。それはともかく……日本人で名前が「無敵」かぁ……。侍と言うより、浪人っぽい。ちょんまげも何だかヘンだし…つっこんでもしょうがないか。 英雄が母親からもらった家宝の赤剣(chi gun)も、光のアニメーションがないとプラスチック製のおもちゃみたいだしなぁ、確かに……。サンプリングはきちんと金属の「ちゃきん」って音がするのに、見た目がイマイチ。しかし、一度折れてもくっつくし、英雄が呼べば飛んでくる凄い剣だよ。何故それを中華樓の入口の獅子像の中に隠していたんだが、解らん… 強い。誰が強いって、宿屋の親父。美國の中華街にある宿屋「中華樓」の支配人。ストーリー的に重要じゃなさそうなキャラを脚光浴びせたような感じだったけど、実際の原作は読んでないので本当にキーマンなのか解らん、宿屋の親父。因に役者は元彪!(原作読みたいよぅ…) クライマックスはリバティ島のミスリバティの上で戦う英雄と無敵。いいのかよ、アメリカ人の自由と誇りの象徴ぶっ壊す戦いしてさぁ…と思った。勿論その破壊シーンとかは全部CGなんだけど、それでも「おいおい」な感じで…舞台が日本だとしたら、奈良東大寺の大仏の上で戦って、しかも戦いでそいつがぶっ壊されたとか、そんな感覚でございましょう… 音楽が結構好き。サントラがないかどうか探してました。風雲の方を先に見付け、風雲があるなら中華英雄もある筈だ!…と躍起になったのですが、何時も行くアジアポップス輸入代行の店にはなかったので、NET販売で買ってしまいました。主題歌の「天涯sart星(粤語)」が凄く好きで、これの國語版「天涯海角」もすっごく聞きたかったから、手に入った時は狂喜ものでした。やっぱり粤語より國語の方がまだ聞き取れるみたいです…… ……しかし、この原作の方、作者の馬榮成老師の出世作なので、最初の頃の絵は今と全然違うらしい……それもチィト気になるけど。 全く関係ないけど、かの香港版スト3マンガ「街覇3」出してるのも、この出版社だったよね。 |