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        あれは、いつ見た夢でありましょうか…。夢の中の私(わたくし)は着物を着ていて、いるはずのない幼い弟がいるうら若き娘ごでありました。(こらそこ、笑うんじゃない) 
       草深い道を、何かに追われながら私と弟と、他に二人の殿方と逃げていたのでございます。 
       私はともすれば遅れそうになる弟の手を引きながら必死で走り、さも恐ろしげな表情で後ろを振り返ると追って来ているのは「だいだれぼっち」…ではなく、「でぃだらぼっち」。いやいや、「見上げ」かもしれないし「見越し入道」だったかもしれない。とにかくそれはそれは大きな妖怪に追われていたのでございます。 
       私の息がきれ、弟の足がもつれたとたん、私達姉弟は前方を走っていた方々にそれぞれ抱え上げられました。その方々は私達を抱えているにもかかわらず、一人で走っていたのと変わらない程の早さで走っておりました。 
       私達が助かったのかどうか、妖怪はどうなったのかその辺りはよく覚えておりません。ですが共に逃げていた殿方達の性格を考えると、二人共私達を安全な場所に避難させた後、妖怪に立ち向かったものと思われます。 
       それだけの話でございます。 
        
      “さくや妖怪伝”のCMを見て思い出しました。 
      しかし「だいだれぼっち」に追いかけられるなら本望。逃げ切るのも楽そうだ(笑)。 
      日本の夏、妖怪の夏(笑)       清明 
       
  
      否、この助けた人達がナニモノって聞いたワチには笑いものなんだけどさ。つーか、「だいだれぼっち」なら余裕で逃げられるってば…どむ
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