某さんより 時代物

 時代は室町後期から戦国辺り(推定)。目線は自分なんだけど、意識は私じゃない。おまけに、自分はどうも記憶を失くしているらしい。舞台は・・・薄暗い農家の中。
 ぼんやりと囲炉裏端に座ってると、外に人の気配。・・・誰かいるらしい。
 戸を引き開けると、暗い室内に眩しい光が射し込み、逆光でお客の顔は見えず。・・・見えても誰か解らないし、とか、他人事みたいに考えてた、ようで。
 相手はそんな事は知らず、「大丈夫?」とか「本当に忘れちゃったんだ」とか、どうも自分の見舞いに来てくれた人らしい。手にそこら辺からぶっちぎってきたと思われる花を持ってたし。
 色々話してくれるんだけど(その人と自分にまつわるエピソード・・・なんだと思う)、こっちは答えようがないので貰った花を見つめて黙っているしかなくて。
 相手は返事がないのも構わず話すだけ話すと、「また来るから」の一言を残して立ち去ります。
 自分は見送りもせず、今あった事を一つ一つ反芻していると、ふいに今の人は自分にとって大事な人だったんじゃないか、と言う気分に襲われ、とっくにいなくなった相手を追って走り出します。
 精一杯走ってもやはり追いつけず、光と(贈られたのと同じ)花で一杯に満たされた原っぱで力尽き、立ち止まります。
 吹きすぎる風、頬に温もりをうつす光の感触を感じながら、自分は泣き出してしまいます。

「あの人を思い出せないのがこんなに悲しいなんて」

・・・と。

 夢はここで終わりましたが、舞台設定人物設定が少々妙なだけで、やたらとリアルな夢でした。手触りがありましたからね。
 どうにもメロウな話ではありますが、なんと言っても最大のオチが
「その相手が自分の好きなゲームのキャラクターだった」事
ではないでしょうか(自爆)。どうせなら実在の人間でこーゆー夢見ろよ・・・自分・・・。


ぎゃはは!そのオチかい!でもあまり人の事が言えない……どむ

戻る