行方不明な僕

 僕は或る処に旅に出ていました。数日振りに返って来たと思ったのに、住み慣れた街は変わっていました。勿論、風景に面影はあるんだけど、知っている筈の近所の人達の顔は歳老いているし、見知らぬ子供もいるし……自分の家に帰って見ると、両親もすっかり歳老いて、姉達には旦那と子供達がいて……僕はもう20年以上前に行方不明になって、帰ってこなかったことになってるんです。将に気分は浦島太郎!今更家族に
「僕だよ、帰って来たよ、みんなどうしたの?」
と聞いても分かって貰えないし……もう僕は既に死んだことになっているのか、今の仏壇の脇に黒枠の写真が飾ってあります。
 その時、ふと、僕は思い出したんです。僕の旦那なら分かってくれるって。僕は公衆電話で旦那のオフィスに電話を入れ、震えながらそっとこう言いました。
「貴殿…覚えていらっしゃる?私よ、貴殿の…エドワード・ジェラルダインの妻のリディアよ」
……何時の間に、俺はリディア(ファイナルファンタジーVI)になっているんだ、しかもダンナはエッジ?更に、その電話先での旦那の台詞。
「忘れる訳ないだろう…俺、お前の事、今でも愛してるぜ…」
 因みに、その声が高校の後輩のlog(仮名)に似ていたのは、同じ高校の文芸仲間にしか通用しない内輪ネタで大笑いでした。いえ、高校時代、部活の先・後・同輩連中をFFIVに当てはめる遊びをした時、logの役がエッジだったので…因みに僕の役はパロムだったんだけどなぁ。
 しかし、エッジFAN及びエッジ×リディアな方には羨ましい内容の夢だらう……

 おまけ。丁度僕が人より約1ヵ月遅れてFF6を購入して、一気にコルツ山のマッシュのイベントの直前で終わらせた日の夜、エドガーがレッドジャケットとレッドキャップを装備して魔列車の上でバーンナックルをかました夢を見ました。戦闘画面はFF形式で、コマンド入力タイプなんだけど、戦闘自体はサシで、相手は…シャドウだったかなぁ?真っ黒だった事だけは覚えてる。しかもBGMは"クリキントン"!…そりゃあうちのエドガーの名前が"テリー"だったからって言っても…僕って一体…


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