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        僕はチャリを走らせ、2つ隣の駅前に行こうとしていた……国道を走って途中で坂を上がれば簡単に行ける場所だから、高校の頃なんかお金がないからよくチャリで行ったものだ。 
       しかし、走れど一向に駅に付かず、何か全然関係のない処に迷い込んでしまったらしい。どうもそれが……どっかの高校らしいんだけど、僕にはかつて受験に行って落ちた某大学(新校舎)にしか見えなかった。 
      「此処、通り抜けれるかな…?」 
      …等と思ったら、そこの学生らしき2人にそのチャリを貸してくれ、と言われる。僕は急いで出かけなければならないし、道に迷っただけだから駄目、と断わると、彼等に「帰れるの?」と痛い処を突かれる。でも僕は着た道は覚えてるクチだから平気だ、と言ってUターンをしてその学校を出た。 
       それから暫く国道を走ってると、何か道が狭い……50cm位の道幅で、左右は何もなく真っ青、まるで空の上。でも僕はその細い道を怖がりもせず走り続けます……さっきはこんな道だっけ?……暫く進むと、道が切れてる! 
       そこで僕は数十m程逆流をし、助走をつけ、一気に走りぎりぎりの処でチャリごとジャンプ!更に空中でもう一度ジャンプ!あ、向こうの道が見えてきた!あと少し!……………!!!!!ほんの数cm足りず、僕は向こうの道に着地出来ない!ひぃ〜〜〜〜〜お〜〜〜〜ち〜〜〜〜〜〜るぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!………いや、この下にまだ道が有ったから、そこに着地出来れば俺は落ちない! 
       …僕は無事、その下の道に着地をし、先に進むのだけれども、その道もやっぱりまだ空中で、幅50cm位の狭いところ。そこから近くのブロックや柱の角などを上手くジャンプで上がって、もう一度高い地点に登った。一度くるぅり、と廻りを見回して見るけど、僕が進める道はどうも一本のロープだけ。ひぇぇ……これを渡るのか……でも僕はそのロープをあぶなっかしげもなく渡るのであった。 
       相変わらず空中で、廻りには雲も見える。暫くチャリを進ませると、今度は場面転換して何か建物の中に入りました。何かTDLのIt's
      a Small Worldみたいな感じの雰囲気で、何か居酒屋か喫茶店みたいな処らしいんだけど…でも空中に浮いてるんですね。そして、中にいる人もみんな飛んでます……いや、マジで、世にいう『天使』達なんですわ。 
       ……てー事は、雑念があったり、邪な考えが有ると飛べなくて落ちるんかなぁ…? 
      と思う僕は、自分も浮いてはいるんだけど、何かに掴まってないと不安で堪らない。 
      「目をつぶって、何も考えないで『自分は飛べる』って思えば、飛んでいられるよ」 
      と言われ、僕はその通りにして見る。巣るとなんか少しだけ中に浮いている感じがします……しかし、何か尻だけ重くて引っぱられてるんだけど、何ででしょ? 
      「何か、出来そうだよ」 
      「じゃ、後でこっちにおいでよ」 
       彼等はそう言って、更に飛び上がって上にある出口に向かっていきました。 
      「うーん、とはいえ、出来るかな?」 
      もう一度目を閉じてみた………  
        
      
      ……辺りで目が覚めました。 
       何かまるでPSの元祖とびゲー「ジャンピングフラッシュ」なんですよね、思い出すと。細い道をでけでけ歩いてしまったり、あの空中の滞空時間といい、空の感じといい、落ちたときの恐怖感といい。 
       一概に、空を飛ぶ夢は吉夢と言われていますが、途中で落っこちてるので悪夢かもしれない氣がするものの、落ち切らずまだ着地してるから救われるのかな? 
       ジャンピングフラッシュってー事は、あの時いた天使さんとかはムームー星人の変形なんだろうか……?ナゾ………ムームー……
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