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        ……僕が毎週金曜日だけ顔を出すゲーセンに集まる人達は、「FFF」と称されている……と言うか、自分達でそう言わなかったら今だに「FUNFUN組」と言う単純な判別をされていただけだろう 
       そんなFFFの皆さんと、僕は移動をしていた……正確には、どっかに食事に行こうとしていたのだろう、みんなでわらわらと歩いて居た。 
       その時、酷い夕立ちにあって、すぐ近くに古めかしい洋館があった(注・勿論、実際に秋葉原駅前にこんな処はないし、別にゲーセンから移動していた訳ではなさそうだった)入ろう、と言い出したのは洋館を見つけたみみちゃんだ。確かに、特にこの辺に入れそうな場所はないし、いいか、とぞろぞろと洋館の入口に移動して、そのままみみちゃんが扉を叩く。中から歳老いた執事が出て来て、どうぞ中へと案内してくれた。みんなぞろぞろとその執事さんに案内されて、中を歩く………うーん、なんか、TDLのホーンデットマンションみたいな感じなんですけど。 
      「怪しいなぁ」 
      と、Ryo-chinさんや弟子さん達が言ってはいるが、他に何もないじゃん、と言うD-JIROくんやみみちゃんの意見に納得するしかない。僕も何か変だなぁ、と思いつつ、皆について歩いていった。 
       そのまま、僕達は広間に通された。そこは洋風のディナールームで、長方形の縦に長いのテーブルに、白いテーブルクロスがかけられ、向かい合わせになってビロード張りの椅子が有り、既に人数分用意されていた。僕達は順ぐりに、適当に腰をかける。机の上には何も乗ってはいなく……グラスもフォークも何もない。食事なの?これから。執事さんは、此処で待っててくれ、と言ってそのまま出ていってしまった。 
       僕はそんな風景をきょろきょろと見回して 
      「やっぱり、何か有りそうだよ!」 
      という。言いだしっペとはいえ、みみちゃんも不安気な表情をする。 
       すると、いきなり僕の隣に座っていたD-JIROくんが、予告もなしにばったりと倒れた。 
      「おいおいおい!D-JIRO!平気かぁ〜〜〜?!」 
      「D-JIROくん?!」 
      「D-JIRO〜〜〜!」 
      ……しかし、D-JIROくんは動かない。首の後ろ辺りに、何かに噛みつかれた様な痕がある。 
      「これってまずいんじゃないの?!」 
       おじゃま虫さんが叫んだ。かと思ったら、いきなり照明が落ちて真っ暗になった。 
      「うわ、真っ暗だぁ!」 
       一同慌てる、が、すぐに照明は戻る。と、見ると、テーブルの上に何かが乗っていて、その上に白い大きな布がかかっていた。これ、何だろう…… 
      「今更出れる?此処?」 
       僕は目の前の席にいたみみちゃんに聞くが、首をかしげる。 
      「これ、怪しいよなぁ」 
       Ryo-chinさんがまじまじとテーブルを見ている。倒れてしまったD-JIROくんの更に隣にいたふるぴさんが 
      「出るにも、D-JIROどうする?」 
      「置いてく訳にもいかないよなぁ」 
       ZDKさんが頷く。 
      「……何か、居そうだよこれ……」 
       僕がつぶやいた後、取り敢えずその布に手をかけようとした……ら! 
      「ぐぎゃぁ〜〜〜〜〜〜〜!!」 
      奇怪な叫びと共にテーブルから出て来たはゾンビ!ゾンビって腐ってる筈だから死臭がする筈なのに、全然臭わんかったし……わらわらとゾンビが飛びだし、その内の1匹がみみちゃんの首に後ろから噛みついた! 
      「うわぁ〜〜〜〜〜………」 
      …そのままぱったりと倒れたみみちゃん。これはD-JIROくんも同じゾンビの仕業……等と冷静に判断してるヒマはない!何とか逃げねば! 
       取り敢えず襲うゾンビに一度裡門頂肘は入れるものの、よろめいただけですぐ別のが襲ってくる!気が付くと、Ryo-chinさんも、弟子さんも、ZDKさんも、FMSさんも、ZDK弟くんも、おじゃま虫さんもみんなゾンビに襲われ倒れていた。 
       そして最後に、僕の目の前でふるぴさんがゾンビに噛みつかれてきりもみしながら倒れた。最後に僕の後ろにもゾンビが噛みついてきた!しもうたぁ〜〜〜〜〜!逃げられん!俺、死んだ!何かがどくどく流れるの感じるよ! 
      ……その時、遠くの方からまるで映画の効果音の様な女性の悲鳴が聞こえ、時が止った…… 
        
      …………と同時に目が覚めた。まだ真っ暗で、僕は壁の時計を覗き込む…… 
      「……何だ、まだ夜中じゃん、寝よ………」 
      僕はまた床に付いた。晩安(おやすみなさい)。 
        
        
        
      ……内輪は特によく御周知の通り、僕は非常に寝起きが悪い!まずばっと目が覚めることはなく、大抵朦朧と目覚めるものである。しかし、この時はばっと目覚めた……勿論、起き上がりはせず、目だけが開く状態。何かこの時もそうなんだけど、これがどうも「悪夢」と分かると「まずい、此処で目を覚まさねば!」と意識をつけて念じると、目が覚めるんですね。今迄も何度か有りました。その後は「変な夢だ…」と思ってまだ寝れそうな時間なら寝ます。寝付きは滅茶良いのでぐっすりと。 
       メンバーもメンバーだけど、みんなしてゾンビに襲われるってのも何だか…何でこんな夢を見たんだか、きっかけになるキーワードや脳裏に焼き付いてしまった光景とかって、思い当たらないんですね。こういうものこそ、夢判断してみるもんなんだろうなぁ? 
       しかし、きりもみで倒れるふるぴさんの姿だけは、妙にインパクトが強くてはっきり覚えてる。何かスト3のきりもみフィニッシュみたいだったから……しかも背広でファイナルダウンヴォイス付(笑)。大体、みんなFFFに来る時の格好に近かったから、背広は他にも2人程。Ryo-chinさんは脇に競馬新聞を抱えてたし、みみちゃんは白いトレーナーで、D-JIROくんは何時もの帽子を被ってて、おじゃま虫さんは白いシャツの上からジャケットを羽織ってた。そういえば、この中にクイズ野郎くんは出てこなかったなぁ…
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