2000 10/25 国立代々木競技場第1体育館
ASKA CONCERT TOUR 「GOOD TIME」

僕にとっては、前回のC&A「電光石火」からやく1年ぶりのライブであったわけですが、結論から言って「大満足!」でした。「電光石火」の内容に不満があって消化不良だった為に、今回も少なからずライブ自体、特にASKAの声や曲目に不安を抱えていたのですが、それはあらゆる意味で吹き飛ばされました。
 構成的には過去の人気曲、未演奏曲をずらりと並べた豪華な顔ぶれで、「ファンを楽しませる」ことに重点を置いたものであったと感じます。過去2回、特に前回の「Kicks」においてファンの声を退け自分の望む音楽を徹底的に追求した彼のスタンスとは明らかに相反するものでした。このような内容となった理由はファンの方ならば明白でしょうが一応挙げておきます。

本来初日だったはずの9月代々木を韓国公演により飛ばしてしまった。

新作アルバムがツアーに間に合わなかった。

会報上において日程を発表して参加者を募集しておきながら外国への遠征で飛ばすなんて言語道断!ってな声があちらこちらから聞こえてきました。これについては勿論僕も同感で、「ファンの方にはご理解を頂きたい」なんて言われても到底納得は行きませんでした。もっと誠意をもってきっちり謝罪すべきだったと僕は思います。
 後者についても韓国が原因の一つであろうとは思いますが、ツアーにアルバムが間に合わないのはかなり異例のことなのではと思います。これではそもそもC&Aの活動を止めて再びソロに戻る意味がまったく見出せないではないか!などと僕は憤慨しておりました。
 また、今回の活動においても「シングルが出てもプロモ活動は皆無、結局まったく売れない」という最近の定番パターンが繰り返されており、ファンの憤りはかなり積もっていたと思います。そんな中でのこの出来事にはさすがの本人も危機を感じたことでしょう!てゆうかいいかげん感じてくれ!

そんなこんなで行われる唯一のファンとの接点であるツアー。ここにおいてASKAが示したファンに対する精一杯の償いが「徹底的に楽しませる」ということだったのではと僕は思います。←あくまで持論だよ

 

というわけでひっさしぶりに「やっぱこの人すげ〜わ」と思わされた(騙された?)今回のライブの内容を、個人的な感想を交えつつ紹介しまっす。記憶力ないんでくい違ってる部分もあるかもしれませんが、どうか勘弁を。


座席:アリーナC6列(か〜なり後ろ・・)、音響良し、まわりに座ったファンの方の雰囲気もかなり良し、よしよし。

1.good life(インスト)〜はじまりはいつも雨

会場が暗転、定番の黄色い絶叫!シングルカップリングのインストが流れ観客総立ち! そして幕が上がってまず唄われたのがこの曲でした。展開的に前回の「WALK」と似たようなイメージを受けました。声の調子は良し、と確認。

2.Tattoo

あんまり人気のない曲ですが予想通り唄いました。個人的には好きなんですけどね。ライティングは「Kicks」の時のほうが良かったかな?この辺はスクリーン無しってのがひびいてるのかもしれません。前にいたカップルの方はすでにかなりのってました(笑)

3.judge by myself

ファンに喧嘩を売る曲(笑) 唄って欲しくなかったけどやっぱり唄いました。「どうだいゲーマー?」・「イカれた仲間」言われてもね・・・。のるつもりはなかったのに周りの方々がいい感じでのってるからややノセされた! この時すでに「今回のコンサートに大ハマリ」の前兆が・・・。

4.僕はすっかり

ヘビーな曲から一転、アルバム「ONE」の中で一番好きな曲が!!あ〜やられた。自分の世界に突入・・・。ファンの中でも人気あるんですよね〜。会場内ええ雰囲気になりました。 僕はすっかり・・・はまっちゃいました。

5.君が家に帰ったときに

もう座り?はえ〜よ。なんて思いつつもおとなしく座ると、のどかな雰囲気のこの曲が。ソロ初の「ID」ツアーでアルバム「ONE」から唯一唄われなかった曲。「ファンを楽しませる」意気込みが現れてます。優しく歌うASKAを久しぶりに見た気がするな〜。

6.DAYS OF DREAM

当日午前中に予習してきた曲!「SCENEU」と「NEVER END」は結構聴いてたんでバッチリ。なんだか一夜漬けが的中した受験者の気分だ! 離婚の歌ですね。CHAGEの話題がタイムリー(ちょい遅いけど)でダブります。カップルで聴くのはちょっと嫌ですが、会場内ムーディーな雰囲気になっておりました。

7.you&me

良い曲です。カップルで聴くと盛り上がること間違いなし!よかったよかった。サビの「you&me〜」の部分でyouで観客を、meで自分を指差しておりました。ああ、客の心を引き寄せたいんだね、うんうん、必死なんだね。いつもの僕なら「はいはい」って感じでシラけるのですが、今日の俺は違うよ!あんたについていくよ!男だけど。

8.good time

ひっそりと発売されたシングル。恐ろしいほど売れませんでした(^^;  一応テレビのテーマ曲に使われてたんだけどね、目立たなかったね。個人的には可もなく不可もなくすげ〜普通の曲だと思うんですが、まあツアータイトルだし、唯一の新曲なわけだし、唄わなしょうがないかな、と。

9.同じ時代を

もはや定番曲となりつつある感も強いですが、今回はイントロからギターサウンド中心なものにアレンジを変えてありました。良い曲です。いつもならダレてくるところですが不思議と今日はいい気分だぞ!

10.ID

久しぶりに生で聴きました。相変わらずライティングが凄いです。あんまり好きな曲じゃないので、そんだけ。

11.月が近づけば少しはましだろう

好きな曲!やっぱ名曲だよこれは。ライブで何回も聴いてるけどやっぱり唄って欲しい曲の1つです。すげ〜熱唱してました。ID、この曲って流れはかなり喉に負担になるとおもうんですが、これでもかというくらいに声絞り出してました。凄いわ。

12.HELLO

好きな曲!ここで観客再び総立ち。前回の「no doubt」の時は立つのか立たんのか分からずに観客の半分くらいが座ったままという中途半端な状態だった(これも不満でした)ので、このようなはっきりと「さあいくぜ!」てな曲のほうが明確で良いと思います。明るい曲なんで一気にテンションを上げられました。

13.Girl

中盤に唄ってなかったと思ったら意外なポジションにこの曲が。盛り上げておいて待ったをかけるような手法は前回の「群れ」で経験済みなんで無事テンションを保てました。しかしこの曲を立って手拍子したまま聴くとは思わんかったなあ。

14.Now

再び熱い曲が!ギターガンガン、ベースがズンズン来ますわ。もうこの辺はみんな自分の世界に入りこんでます(笑) 赤いパイプが脈を打ちました。のれ、のれ!

15.晴天を誉めるなら夕暮れを待て

定番ですが好きな曲!やっぱこれがなきゃ、でしょ。ちなみにイントロ部分のアレンジが変えてあってASKAのアカペラチックになってまして新鮮な感じがしました。そんでもったいぶるだけもったいぶっておいてサビ。 跳ねろ、跳ねろ! この辺が盛り上がりのピークだなと長年の勘?(つうかみんな分かるか)

16.はるかな国から

メロディがすげ〜好きな曲!今回唄うとは思ってなかったんで嬉しかったです。歌詞のないようが実はヘビーだったりするんですが、自殺を真っ向から否定するでもなく、「自分は間違ってると思うよ」って諭すようなところがまた良いです。こういったテーマの強い曲がすんなりと唄われるあたり、今回のツアーが特にコンセプト立てられたものではなく、ファンの人気曲を積極的に取り入れるのだ、という姿勢のの元に作られているものであると感じました。

17.next door

すげ〜好きな曲!!実は前々から最も生で聴きたい曲だったのですが、過去2回は見事に裏切られてきました。それが今回本編のラストって時点で僕のこのライブに対する評価が決定付けられました。
「冷たそうなドアをこじ開ければ 思う場所に行けるだろうか」 まさに今の彼の状況ではないのか!と個人的意見。
「僕らはきっとこのままで 何も変わらずに」 まさに今のファンとC&Aの状況じゃん!と勝手な想像。

しばらくはこのままファンを続けられそうです。まあ良い意味で誤魔化されたというほうが適切なのかもしれないけど・・・。

 

アンコール
18.止まった時計

お約束の弾き語りです。ASKAの声が最も感じられる瞬間なので好きなのですが、この曲自体は特に好きでも嫌いでもないぞ。まあ今日はこの先どんな展開でもゆるしちゃうんだけど、てなほど精神状態が良かったです。

19.cry

すげ〜好きな曲! おいおい、意外過ぎるぜその展開は。知らない人も多いんじゃないか?まあいいや。 まさかASKAの生声で聴けるとは思ってなかったんでかなり感動しました。ほんとにcryしちゃうよ、やばいやばい。 ちなみに途中で歌詞間違えてました(^^;
 来年この曲でデビューする新人がいるらしいのですが詳細はまったく不明です。

20.けれど空は青〜close friend〜

予想通りのラスト曲。か〜な〜り好きな曲。本編ラストが「next door」だったのでアンコールではこれが来るな、と確信していました。個人的にソロで1,2を争う名曲ではないかと思っています。学生時代の友人に向けて作られたというこの曲ですが、どんな状況の人にも前向きな気持ちを与え得る力をもった曲だと思います。
 C&Aの音楽に興味のない人に対しても、自信を持ってオススメできる曲。


今年見に行けるコンサートはこの日1日だけになりますが、それでも十分なほど今回の内容には満足させられました。この後アルバムの発売や活動内容がどうなっていくのかまだはっきりしませんが、どうやらしばらくはファンを続けていくことになりそうです(笑)
 個人的にはソロ、C&Aに関わらず、「コンスタントな活動」を望んでいる(CDリリース・テレビ出演・ライブ全てにおいて)ので、今年のような状況はもうごめんです。たのみますよ〜。

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