1977年(昭和52年) 6月5日(晴良)           
3回阪神6日目 第9競走
第18回宝塚記念 (5才以上・混・別定)
2200メートル  6頭  R 2.12.7

馬      名

騎手

着  差

単 勝

トウショウボーイ

55

武 邦

2.13.0

4.2

テンポイント

55

鹿 戸

3/4身

2.1

グリーングラス

55

安田富

4身

4.4

アイフル

55

嶋田功

6身

5.0

ホクトボーイ

55

久保敏

2身

13.4

クライムカイザー

55

橋 口

クビ

8.9

単180
複100 420 560
連複(5−6)2440(9人気)                 


 トウショウボーイを破ってこそ名実共に日本最強馬。誰しもの思いがファ
ン投票1位となってあらわれ単勝も半数近くがテンポイントに投じられた。
小川調教師も、ここでトウショウボーイを破って海外遠征という青写真をイ
メージした。トウショウボーイとはこれが5度目の対決。アトサキで言えば
テンポイントは1勝3敗。唯一先着した時も更に前にグリーングラスがいた
さあテンポイント。トウショウボーイもグリーングラスも敵ではない。お前
の強さを見せつけて欲しい。この時代最強の6頭がゲートに納まった。  
 エリモジョージのいないこのメンバーで逃げるのは?誰しも展開の予想に
頭を悩ませたが、ゲートが開いて先頭に立ったのはトウショウボーイ。すぐ
さまスローに落とす。2番手は内テンポイント外グリーングラス。ちょっと
離れてアイフル。後方はクライムカイザーとホクトボーイが並んでいる。 
胸が高鳴るすごいメンバーが淡々とコーナーを回って行く。       
 向正面から徐々にペースが上がり始め、残り千のあたりからグリーングラ
スとテンポイントがトウショウボーイに激しく迫って行く。トウショウボー
イも11秒台に一気にペースを上げる。もうアイフル、ホクトボーイ、クラ
イムカイザーはついて行けずもがくばかり。前半楽をしたトウショウボーイ
に対しグリーングラスとテンポイントは追走にてこずり馬体を合わせること
ができない。直線を向いてもトウショウボーイの脚は衰えず3F34.5秒とい
うとんでもないタイム。ラスト千も57.6秒で走られてしまった。テンポイン
トは3/4身までつめるのがやっとだった。完敗・・・・。またしてもトウ
ショウボーイにやられてしまった。                  
 なんともやりきれない気持ちのテンポイントファンは秋のリベンジを固く
信じて仁川の駅に向かうのであった。