1975年(昭和50年)12月7日(晴不良)
5回阪神4日目 第9競走
第27回阪神3歳ステークス
1600メートル 11頭  R1.23.8
 馬     名 騎  手着 差単勝
 6テンポイント 54鹿戸明1.37.1  1.4
 4ゴールデンタテヤマ54安田伊    7身  8.3
 1ケイシュウフオード54福永洋    2身 25.2
 7バンブトンシェード54武 邦    1身 16.4
 5マルブツシックス 54池添  3身1/2103.7
 3ヤマニンイブヒロ 54出口隆 1身3/4 30.3
 2エリモテンリュウ 54高橋成     頭  8.3
11フィニックスアロー54武 永     頭174.0
 8センターグッド  54五十嵐     鼻 14.1
10ケイシュウロザリア54須貝      鼻  9.1
 9タカミオーラ   54湯窪     3身 40.1
単  140
複  120 200 260
連複(4-6)540(2人気)

当時の競馬は今とは逆で「東高西低」だった。「関西の馬主さんはしぶ
ちんだから、高い馬は買わないため」などと言われていた。坂路での調
教が実を結び「西高東低」になるのはもう少し後のことである。こういう
状況の中でテンポイントが出現したのである。          
スタートしてスッと3番手につけたテンポイント。向正面ではちょっと
ごちゃついた感じになったが、カリカリすることもなくマイポジション
でレースを進める。3角あたりから徐々に番手が上がっていったが、仕
掛けて上がっていったと言うより、自然の流れで上がっていったという
感じ。直線に向いてからはぐんぐん差が開き、実況した杉本清アナも、
「見てくれこの脚」と思わず言ってしまうほどの素晴らしい脚を披露。
この実況でテンポイントは全国区となり、一気にクラシック馬候補とし
て注目されることになる。                    
後に杉本さんから伺った話だが、杉本さんにとってもこの実況は競馬実
況アナウンサーとして、大きな意味を持つ実況だったということ。