1976年(昭和51年) 5月30日(曇良)
4回東京4日目 第9競走
第43回東京優駿(日本ダービー)(サラ4才・牡57キロ・牝55キロ)
2400メートル  27頭  R 2.27.0

馬      名

騎手

着  差

単 勝

20

クライムカイザー

57

加 賀

2.27.6

15.2

トウショウボーイ

57

池 上

1身1/2

1.7

25

サンダイモン

57

稲 部

5身

169.5

フェアスポート

57

嶋 田

2身1/2

33.1

19

ムーンライトミスト

57

田 村

2身1/2

128.2

26

カミノリュウオー

57

中島啓

304.8

テンポイント

57

武 邦

1/2

3.8

10

ザグロス

57

菅 原

4身

72.1

16

ニッポーキング

57

郷 原

21.9

10

21

タニノレオ

57

小谷内

69.5

11

12

トウカンタケシバ

57

中 野

29.6

12

23

ジャンボキング

57

菅野昭

1/2

187.1

13

27

ユウホープ

57

福永洋

72.1

14

エリモファーザー

57

大久哲

149.8

15

コーヨーチカラ

57

領 家

3/4

8.6

16

28

メルシーシャダイ

57

吉永正

1/2

174.4

17

14

クリアロハ

57

岡 部

3身

102.5

18

24

ボールドシンボリ

57

柴田人

21.8

19

トウフクニシキ

57

鎌田祐

3身

89.9

20

18

ユザワジョウ

57

小 林

1身

252.6

21

ミヤリサンヒーロー

57

小島太

1身1/2

61.5

22

15

ゴールデンイサム

57

森 安

1/2

388.8

23

17

ヒロワイルド

57

吉 沢

1身1/4

200.9

24

ドウカンソロン

57

山田要

1/2

393.1

25

13

ケンセカイ

57

1身1/4

79.8

26

22

シバススム

57

武田悟

319.5

27

アカネバンリウ

57

矢 野

4身

256.5

11

ケイシュウフォード

57

大 崎

取消

 

単1520
複340 130 1380
連複(3−6)820(3人気)


初めて一番人気の座を譲って迎えた日本ダービー。鞍上は我らが邦ちゃん、
武邦彦。今度は勝てる。テンポイントファンは誰しも確信していた。府中に
ファンファーレが響く。ざわめきと煙草の煙が場内を支配する。27頭のゲ
ート入りが始まった。最後の一頭がゲートに入った午後3時46分、一転し
て水を打ったような静寂が府中を包み込んだ瞬間、鋭い金属音が曇り空に向
かって放たれた。                          
好スタートでゲートを飛び出したテンポイントは魔の第一コーナーを5番手
で進む。もう間違いない。ライバルのトウショウボーイは27頭の先頭に押
し出されてしまって困っている。絶好の展開だ。向正面、先行集団の直後に
つけたテンポイントは内の馬ごみに入るが徐々にトウショウボーイとの差を
詰めているように見える。3コーナー、後方でオレンジの帽子が動いた。他
馬にぶつかりながら馬群をぐいぐいさばいてくる。           
第43回日本ダービーはテンポイントのはるか前で行われていた。内に切れ
込んで残り400でトウショウボーイを交わしにかかった加賀クライムカイ
ザー。一瞬たじろぐも差を詰めにかかるトウショウボーイ。加賀の執念とト
ウショウボーイの意地が激突した日本ダービーの幕が下ろされた。    
7着。「7」。信じられない数字だった。展開か?いや。距離か?違う。で
は「7着」という数字はどういうことなのだろう。

「テンポイント レース中に骨折」。6日後のスポーツ紙の見出しだった。