1976年(昭和51年)10月17日(晴良)            
4回阪神4日目 第9競走
第11回京都大賞典(サラ4才上・混・別定)
2400メートル  14頭  R2.27.1

馬      名

騎手

着  差

単 勝

14

パッシングベンチャ

53

飯 田

2.27.3

36.3

12

ヒダロマン

53

武 田

3/4

55.2

テンポイント

54

鹿戸明

10.6

シルバーランド

55

高橋成

3/4

6.2

サンダイモン

53

稲 葉

3身

8.3

トウカンタケシバ

53

清水英

1/2

44.6

タイホウヒーロー

55

南 井

1/2

18.3

タニノレオ

53

小谷内

68.2

10

エリモジョージ

56

福永洋

1/2

3.6

10

ロングファスト

56

松田幸

6.3

11

11

キスリーエイト

53

田島良

67.7

12

トリデジョウ

53

梁 田

2身

3.3

13

13

スリーヨーク

55

増 沢

1/2

24.2

14

バンブーホマレ

53

佐藤正

34.8

単3630
複670 1320 620
連複(7−8)13,670(28人気)             



「テンポイント3着。今日はこれで充分だ」               
杉本アナのこの実況を聞いて吉田牧場の奥さんは思わず涙したという話だ。
「関西期待の星」で春のクラシックに夢がかかっていたが惜敗し、おまけに
ダービーでは骨折してドン底に突き落とされたテンポイント。何とか夏を乗
り切り、クラシックの最後のタイトル「菊」に向けて始動したのがこのレー
ス。初めての古馬との対戦。骨折あけ。どんなレースをするのか。馬券を買
う競馬ファンは迷った。迷った結果が単勝10.6倍。テンポイントの生涯
で一番評価が低かった数字となったが、テンポイントファンにはそんなこと
関係なかった。ただただ無事で・・・・。そればかりを祈っていた。   
レースは可もなく不可もなく。と言ったら失礼だろうか。すんなりと好位に
つけたまま3番手で直線に向く。我々は他の馬は眼中になかった。直線のた
たきあいになる。「無理するなテンポイント」「流せ。流して走れ」「もう
いい。押すなたたくな」。3着。                   
ファンの気持ちが乗り移った杉本アナの実況が締めくくった。      
テンポイントはこれで充分だ。