1976年(昭和51年) 12月19日(晴良)           
5回中山6日目 第9競走
第21回有馬記念
2500メートル  14頭  R 2.34.1

馬      名

騎手

着  差

単 勝

13

トウショウボーイ

54

武 邦

2.34.0

3.2

12

テンポイント

54

鹿戸明

1身1/2

6.1

アイフル

55

菅 原

2身

8.1

ヤマブキオー

55

徳 吉

2身1/2

18.7

テイタニヤ

52

嶋田功

1身1/4

41.4

エリモジョージ

56

福永洋

1/2

5.4

キクノオー

55

横 山

1/2

18.0

フジノパーシア

55

大 崎

1身3/4

9.6

ハーバーヤング

56

岡 部

1/2

8.6

10

コクサイプリンス

56

井 高

1/2

30.1

11

10

タイホウヒーロー

56

小島太

1/2

25.3

12

14

ハクバタロー

56

安田富

1/2

45.0

13

11

スピリットスワプス

54

中野栄

5身

20.3

14

グレートセイカン

56

郷 原

7身

18.2

単320
複140 160 210
連複(7−8)730(1人気)                 


前半が35.6−47.6という有馬記念史上最高のハイペースでレースは
始まった。トウショウボーイは5,6番手。始めは前にいたテンポイントは
マークするようにスタンド前で直後に位置した。ざわめきと歓声を聞きなが
ら各馬は向正面へ。徐々に外に持ち出す武邦彦トウショウボーイ。テンポイ
ントは満を持して内々を進む。3コーナー、トウショウボーイが動いた。さ
あ行けテンポイントと拳を握り締めた我々の目に、行き場を失ったテンポイ
ントの姿が一瞬見えた。ハイペースで脚を使い切った先行馬がいっぱいにな
ってもがいている。壁だ。壁になっている。あわてて外に持ち出した鹿戸騎
手だったが4角でも外に振られる不利がある。結局、絶好のタイミングで追
い出されたトウショウボーイを捕らえきれず2着に敗れたテンポイント。 
「敗れてなお強し」という慰めの言葉はいらない。今度対戦したときは自力
で勝って見せる。テンポイントファンのだれもがこの想いを胸に抱きながら
冬枯れの道を家路に急ぐのであった。