平成11年3月5日(金)。一年ぶりに早来の吉田牧場に行ってきま
した。テンポイントのお墓参りです。吉田場長にも奥様にも、いつもと
同じ笑顔で出迎えていただいてとてもうれしい思いをしました。そして
しばらく外国で馬産の勉強をしていた息子さんが帰ってきていました。
お会いするのは20年ぶり以上です。最後に会ったのはまだ小学生のこ
ろでしたから、しっかりした大人になっていて本当に驚きました。
息子さんに車を運転していただいて繁殖牝馬を見せていただいたりし
たあと、お墓に手を合わせました。すると、テンポイントのお墓の奥に
新しい墓標がひとつ。近づいて見るとオキワカのお墓でした。テンポイ
ントのお姉さんです。「これで牧場から40年代生まれの馬は一頭もい
なくなりました」ということです。聞けば去年の12月に亡くなったと
のこと。春になって雪が融けたら新しいお墓を作るということでした。
吉田夫妻にはせっかく昼食の用意をしていただいたのに、その日の午
後には北京に行く用事があって、挨拶もそこそこに帰ってきてしまいま
した。それにしても、オキワカは牧場でしか見たことがありませんでし
たが、昭和40年代生まれは1頭もいなくなったという話には、なんと
なくしんみりしてしまいました。
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