今年も行ってきました。 去年は早来リポートがありません。 去年の今頃は会社を辞めてまだ一年たっておらず、お墓参りには行ったものの、リポートをするだけの余裕が無かったのでしょう。 吉田牧場の奥様の所にも顔を出さずにいたら、やはりいつも同じ時期にお墓参りに行く方から「何かあったんでしょうか。お年がお年なので奥様と心配していました」と電話がありましたので、今年は玄関先ですがしっかり顔を出してきました。 それにしても「お年がお年」という年ではないつもり・・・。 さて、今年の早来は、一昨年の異常なまでの小雪、去年のそこそこの積雪に比べて普通よりやや少なめでした。 いつもは既にお墓参りに来た人の足跡があるのですが、今年は午前中に到着と言うこともあって足跡もなく、まず「参道」作りから始まりました。 持参のスコップ2種を駆使して除雪です。おかげで一族のお墓めぐりの参道ができました。 それでは、今年行けなかった方のためにお墓めぐりをしましょう。 まずは、テンポイント号です。 雪の多い年は銘盤の文字の上に積もった雪が凍りついていて文字が出ていないのですが、今年は氷を割って読めるようにしました。 さあ、一族のお墓にも行きましょう。 まず、テンポイントの母の父、カバーラップ二世です。 死んだのが1980年なんですね。一族が眠る桔梗の丘の向かいの放牧地で草を食んでいた姿を思い出します。 次は、テンポイントの父、コントライトです。コントライトの父が「Never say die」。 この名前を初めて聞いた時、なんてすてきな名前なんだろうと思いました。 何故か、映画「明日に向かって撃て」を思い出します。 テンポイントのお父さんの次はお母さん、ワカクモです。 悲運の母、クモワカの無念を晴らした桜花賞は、メジロボサツとのクビ・ハナの接戦を制したものでしたが、さすがにお年がお年の私も知りません。 テンポイントの兄弟のお墓もめぐりましょう。まず、お姉さんの、オキワカです。 繁殖牝馬として、競馬の世界を大いに盛り上げてくれました。 例えば、ワカオライデンもその一頭。コアなファンの多い馬でした。 この丘には吉田牧場ゆかりの馬たちも眠っています。 その一頭がマグニチュード。ミルリーフの血を日本にと期待されました。 私が大好きだった馬がプリティキャスト。 休養で牧場に戻ってきた時に亡くなった吉田重雄さんに、「そろそろ引退させてやってもいいのでは・・・」と言ったところ、「いや、大きい所獲れるからまだ」と言われたことを思い出します。 東京の3,200メートルを牝馬が7馬身で逃げ切る。 それから柴田政人騎手の大ファンにもなりました。 今年作った「参道(笑)」の最後はキングスポイントです。 お墓も威風堂々としています。私もグランドマーチスとともに忘れられない障害馬です。 ちなみにグランドマーチスは京都の万葉ステークスで見てファンになりました・・・。 紀元前の出来事ですね。 と、ひと通りお墓参りをしましたが、最後に「馬頭観音」にも手を合わせて下さい。 ここには吉田牧場さんの歴史を築いてきた馬たちの霊が祭られています。 というわけで、今年はお届けできた早来リポート。 テンポイントファンは今日からまた新しい一年が始まります。 |