初めての出会い

それは、京都で学生生活を送っていた時のこと
デイリー杯3才ステークスの前の日に
同じ留年仲間のO氏がしきりにテンポイントの
名前を言っていた。
そのはずみで私もテンポイントとゴールデンタテヤマを
買ってレースを見ました。
馬券は低配当でしたが一点で。
しかし、それ以上に心を打ったのは
テンポイントの走る姿
美しい栗毛でスマートな体
足を精いっぱい広げて
素直に一生懸命走っているその姿。
こんなに美しい姿がほかにあるだろうか?

その大分後にある噂が
風のように伝わってきました。
O氏が鴨川で腹を切って自殺未遂を
図ったんだって−−−−−−。

菊花賞、宝塚記念、書き始めるときりがない。
−ーーーー
卒業して就職したその暮れの有馬記念。
もちろん中山競馬場にいきました。
買った馬券はテンポイントの単勝を
特券で一枚。
トウショウボーイとの有馬での二度目の対決
グリーングラスも控えている
レースは最初からTボーイとのマッチレース
2度3度ぬきつぬかれつ
「みたび並んだテンポイントとトーショウボーイ」
場内アナウンスの声もいまだに耳に焼き付いている。
夕日を瀬に浴びた第4コーナーでの両馬が
今でも美しい。あんなに美しい写真は他にない。
ゴール前では夢中で飛び跳ねて見ました。
馬券は今でも大事に額に入れて取ってあります。

そして、、、
日経新春杯での杉本アナウンサーの絶句
声が出ないとはあの事を言うのであろう。

とにもかくにも私の生きる支えになった
テンポイントを私は生涯忘れることができない。

団塊直後の全共闘世代のbeckyです