さて 今回のお題目は…ガレージキットの作り方

最近様々なガレージキットが発売されています

特に、数が多すぎて 作るって事がおいてけぼりになってコレクターアイテム化してます

オークションでも定価の10倍近い値段で取り引きされているものもあります

まぁ 15年くらい前から ガレキはコレクターアイテム化してましたが…

それじゃ イカンのですよ つーことで 簡単作成をご披露しようなんて思ったりします

ああ でも 美少女フィギュア限定なw


まず、フィギュアの作成で 勘違いをしている人が多いので

ここで 考え直そう 


ガレキのフィギュア作成は 基本的に塗装メインになります


はっきり言って 組立なんて たいしたことありません


商品さえ選べば 素晴らしいクオリティの フィギュアが手に入ります

まあ 大半は値段ですけど……


しかし、ただ素組しただけではキャストの固まり


結局 塗装が命って事になるのです そして この塗装で二の足を踏む人が多いハズです

欲しくて買ったけど 塗れないから……

そんな事を思っている人の大半は

フィギュアの塗装にエアーブラシが必須って思ってませんか?

あれは ウソ です というか 勘違い

よく 雑誌に載っているプロの作成は確かにエアーブラシを駆使してますが

あんな事しなくても充分 筆塗りで できます


エアーブラシ駆使して作成経過の解説しているHPもありますけど


エアーブラシの手入れがめんどくさそう それに エア−ブラシって結構な値段するし、

それなりに 扱うにはテクニックが必要です

そう言った 道具による 壁で 

コレクター化しているのではないかと思うのですが

さっきも書いたように 

エアーブラシなんか使わなくても
全然平気

そもそも エアーブラシ って道具は 

ぼかしを入れる道具です フォトショとかでもそうでしょう

グラデーションに向いているのであって、

文字が書けるくらい細かい作業ができでも 

文字を書く人は そうはいません 文字なら筆で書いた方が全然早いです

後は、広い面積をいっぺんに塗れる スプレー缶の替わりになるくらいです

塗装皮膜が薄く塗れるのもメリットだが 薄く塗れる=綺麗に塗れるってワケではありません

と言うわけで 実際にガレキを筆塗りで仕上げてみます 

筆塗りで仕上げる魔改造です

ええ 魔改造入ってますケド

と言うわけで 長いテキストになるので 写真を入れながら

こいつを 改造

クルシマ製 水着アスカ

このキットは素晴らしい

何せ こんな無茶な 格好なのにしっかり自立します

しかも 体だけでは 倒れるのに 髪の毛を付けるとバランスが取れて自立します

作ってみないとそのすごさは判りませんが とにかく良いキットだと思います 

それなのに コレを魔改造ですよ 腐ってますねw

さて、削って 付け足してw くっつけて サーフェーサーを吹きます

サフは発色も考えて白をチョイス この辺は通常のガレージキット作成と同じなので省略

パテはアルテコ、軸はアルミの1.0mm〜2.0mmを使用

下のブロックは 木材 100均で買いました

このキットはこの状態でないと自立しません 作成中は
木材に固定するので 足の裏に 固定ピンを打ちます

最近はサフレスって良く聞くけど 

色を塗るってことは  色の粒子をどのくらい付着させるかってことデス

サフレスは下地の色を生かして 別の色を塗っていく行程なので

結局キャストの色に左右されるわけです

キャストの色を生かすと言うことは気泡処理や表面処理などかなりていねいな

作業を必要とするし、手間のには結局塗装するワケだから

サフレスで作業が簡単になるわけではないので 基本はサフで下地処理した方が楽なのです

無理にサフレスにしても 重ねて色を塗れば意味はない

と言う屁理屈でサフを吹きます まあ 魔改造すればサフ必須なのですがw

乳首や 下乳ラインに注目w アソコも一応作ってあるぞw
見えないけどなw

ホワイトサーフェーサーを塗ったところ

この段階で下地処理をていねいにすると完成時の見栄えが違うのでめんどくさくても

見逃した傷や気泡は再度埋めます

まあこの辺は 通常の作り方と一緒

さて、ここまでできたら 後はひたすら 塗りです

第一段階は…

肌色の基本色を全身に塗って 

さらに 陰になるところに 暗い肌色を入れます

こんな感じ      

ぎゃあ〜 何コレ

光っていて見えにくいですが、薄い肌色を全体に塗って
陰になるところに 暗い肌色をおおざっぱに 塗ります

筆塗りで塗ると こんな 大雑把になります

ちなみに塗料は 水性カラー の光沢

さて、本当にコレで完成するのか 微妙ですが ヲイ

次に 光が当たる部分に 明るい肌色を入れます

写真はありません…… 塗るのが楽しくて 取り忘れたようです…

現時点では 全身に肌色、暗い部分に 暗い肌色 明るい部分に 明るい肌色を塗っています

次に中間色を作ります 明るいところと暗いところを残しながら

全体の色を整えていきます

ここで、色について

色というのは 遠くに行くほど薄くなります

ガリレオ( レオナルドダビンチです…あほです ワタシ)が発見した空気遠距離法です

ガンダムのプラモデルで色を薄くして(明度を上げる=明るくする)ことで

巨大感を演出するのは 空気遠距離法を使い目の錯覚を利用しているからです

フィギュアもだいたい同じで 人間の1/8くらいのサイズを大きく見せるには

明度を上げると 上手く見えます だから サフレスにしたり エアーブラシ使って

グラデーションかけるんです

じゃあ 色を 濃く塗ると スケール感が失われるのか? それも違います

↓ 中間色を塗り終わったところです

写真で判るでしょうか? グラデーションが かかっているでしょう

もう一つ色について

色は一平面では連続して変化していきます

要は 色付きの 下敷きを用意して 置いてみれば 光が当たったところは

色が薄く見え、遠い所ほど濃くなります

連続した面では、色は徐々に変化(グラデーションがかかる)していくのです

そして違う面にぶつかると、そこで色の変化は変わるのです

ただ人間は基本的に曲線で繋がっているので、急に色が変わるって事はありません

だから、 「濃い肌色」→「肌色」→「明るい肌色」→「肌色」→「濃い肌色」

ってなぐあいで、色を面に合わせてつなげていくと自然な感じに近くなります

あくまでも近くなるのであって、人の肌そっくりにはなりません

それは、人間の肌は 様々な色で構成されているからです

そこで、 肌色も 赤系の肌色と 緑系(青)系の肌色を作り

それぞれ 「濃い色」「明るい色」「肌色」の3種類 計 6種類を作って塗り分けると

さらに良くなるのですが… まあ めんどくさいですけど

こんな手間をエアーブラシでやったら 死にますね

次に髪の毛いきます

アスカの髪は ずっと金髪だと思っていたので……

黄色で塗ってみました…

もちろん ウソです コレが下地
次に オレンジ系で 色を作り 塗っていくと

こんな感じになります 

肌色がメインなのでw あまり書くことがないなあ

Tシャツは赤にしました

写真にはありませんが、マホガニーをベース色にして

茶色に近い赤→モンザレッドを塗りましたが、意外に暗いので

シャインレッドに塗り替えました

よく 塗装を失敗すると色を剥がしたり、(ガレキの場合)

シンナーに付けて、落としたりしますが アレもある意味間違いです

同系色なら上から塗って問題ありません

肌色も 単純に塗っているようですが 一回で成功しているワケではありません

でも 色が合わなかったり おかしかったら 上から別の色を

重ね塗りしただけです

そんなこんなで、塗り重ねて 完成

ここで、トップコート(つや有り)を吹きます

水性カラーの場合 つや有りは ラッカー系にします

ただし、UVカットは 使用禁止です

何故か下に塗った色がにじみ出てきます

次に メインの 目を書きます

アクリルカラーで塗りますが、薄め液は

油絵で使うペトロールを使います

できました

失敗したら迷わず 綿棒にペトロールをしみこませて

こそぎ落とします

ワタシはめんどくさいので

まつげ、瞳、眉毛 は同時に塗ってしまいます

ここでも乾いたら 塗り重ね 失敗しても(はみ出なければ)重ね塗りしちゃいます

フィギュアで一番めんどくさいのは 髪の毛だったりします

最後に挟み込むわけですが この継ぎ目は いかんともしがたいわけで

やっぱり 埋めます アルテコで 隙間を埋めるのですが

どうせ もう一度髪の毛 塗るわけですから こんな感じでw

ちなみにTシャツにはネルフマークのデカールを貼ってみました

完成するとほとんど見えませんがw

完成直後↑と完成後↓

髪の毛に 別のオレンジ色を 全体に乗せてグラデーションをかけました

エアーブラシだとマスキングして〜なんて手間暇かかりますが

筆塗りなら 簡単です

さらに 乳輪のボリュームが足りなかったのでw 書き足しました

お腹や下乳がボリュームUPしているのが判りますか?

髪の毛が 単一色ではなくて、グラデーションが入っているのが判ると思います

キットの見本写真はエアーブラシによる塗装だと思いますが、筆塗りのグラデーションも

それなりに良いものでしょう?(エアーブラシには敵いませんが)

アクリルベースはキットのものです 綺麗ですw

と言うわけで完成です

最後に 今回使った道具です

塗料が水性カラーなので 薄めるのは水です(普通の水道水)

お皿にカラーを出して、そのたびに 色を作りながら塗っています

左の皿は 体用  右は髪の毛用ですね もちろん汚くなったら洗ってますけど

計量スプーンは料理用 塗料を計るのに使っています 結構便利

黄色い8はオープナーです どんな瓶でも空くスグレ物

筆と撹拌棒 筆は 肌用、その他、アクリルカラー用と一応、分けて使ってます

水差しは食べ終わったジャムの瓶 再利用です

実際使った道具は 100均 で買ったモノとか 安物ばかりですよ

たぶんオープナーが一番高いです

撹拌棒は 大学の研究室から 昔し借りたものですw

筆も安物しか使いません

 こんな感じで アスカ 完成です

決して高い道具や

高度なテクニックがなくても

フィギュアってできるんです


どうです


みなさんも


楽しく・簡単に


魔改造しませんか?


一応 ワタシ エアーブラシ持ってるんですけどねw