ホタル (Japanese Films)
■情報
監督:降旗康男
出演:高倉健/田中裕子/夏八木勲/
    原田龍二/小林稔侍
2001年/日本/114分
■あらすじ
桜島に漁船の上で黙々とカンパチの生簀に餌を撒き続ける男と、その姿を操舵室から見守る女がいる。男の名は山岡秀治、女は妻の知子である。二人は戦後からずっと住み続けている。
激動の「昭和」が終わり「平成」の世が始まったある日、特攻隊の生き残りの一人である藤枝という男が青森の冬山で亡くなると知らせが来る。それがきっかけで、藤枝の孫や、桜島に住む夫婦を取り巻く人々たちの心境と特攻隊時代の頃を織り込ませながら描かれたものである。
■感想
高倉健はさすが、第25回日本アカデミー賞男優賞にノミネートされた(辞退してしまったが…)だけのことはあるねぇ♪
本当にシブイ、渋いです!  惚れ惚れしちゃうわ〜。ウットリ♪・:*:・ ( ̄* )

この映画は実話(一部)に基づいて作られているので、どのシーン、どのセリフもすごく重みがある。戦争を経験してない人(藤枝の孫とか)を登場させ、後世に伝えようとするところがニクイ演出である。

戦争時代、朝鮮の人を差別していたことは知っていたが、少しでも国に貢献するために、半ば強制的に日本の兵隊に入るとは知らなかった…。だから、最後の夫婦が朝鮮に行くシーンで、朝鮮の人にとってはまだ風化されておらず、日本人をかなり憎んでいるのがよく分かる…。
平和となった今でも、憎しみだけはまだ残っているのか…と思いました。

戦争下では国の都合のいい言葉しか残せなかったため、山岡が朝鮮人の言った言葉を紙に書き留め、遺族の前で遺言を読み上げた時はもう涙が止まらなかった…。
また、若い特攻隊がぼくが死んだらホタルになって帰ってきますといって飛んでいき、後日食堂に“ホタル”がやってきた時にも涙がボロボロ…。

教科書では、映画のように特攻隊たちの心、残されていく人たちの心まで深く学べないので、すごく勉強になった。

絶対に戦争は起きて欲しくないね。

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