ボジョレー・ヌーヴォー
気がついたら、もう11月ですよ。ホントもうイヤになっちゃう。
といわけで、本日は11月19日(木曜日)。ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日であります。
自分、ワインが大好きなもので当然、ヌーヴォーも意地汚くガツガツと飲むのですが、今回ばかりはちょっと様子見。
いや、通ぶる気はないのですけど、去年があまりにもひどすぎた……。ホント。
とはいうものの、初物の大好きな日本人。今夜もあちこちでカンパーイなんでしょうね。
いや、それはまったくもって正当な歓びでありまして、わたしも参加したいです。
そんな席で「ケっ! 今年のヌーヴォーはダメだな」とか「ケッ、シロウトめ。そもそもボジョレー・ヌーヴォーなるものは……」などとウンチクを垂れるのも、無粋でありましょう。
とはいうものの、あまりにもあんまりなアマチュアに遭遇するのも悲劇でありまして……。
ハイ。
数年前、親の関係でとある目上のご家庭にお邪魔いたしました。
とても暖かな雰囲気の中、心づくしの家庭料理でおもてなししていただき、今も良い思い出です。
唯一。ワインを除いては。
わたし、その時点で「ワイン通」だと思われていたようで、いきなり一本のボトルを手渡されました。「私たちではうまく抜栓できないので、是非!」との事です。
ですが、そのワインというのが……。
とても日当たりのよい応接間で、太陽の光をいっぱいに浴びた10年もののボジョレー・ヌーヴォー。
もちろんボトルに貼られたラベルがとてもキレイなので、立ったまま保管さておりました。
そのご家庭では「ワインは時間が経てば経つほどおいしくなる」と信じておられるようで、わたしはマジで生命の危機を感じました。結局、「これは今、抜くのはもったいない。あと30年ぐらいすれば数十万の値段になる」と大ウソをつき、缶ビールでその場をごまかしたのでありました。
※ちなみに、最低限のワインの知識です。
・ワインを太陽光線に当ててはいけません。ひんやりしてて暗い場所に保存してください。
・ワインは立てるよりも、できるだけ寝かせてください。
・現在、世界に流通している99パーセントのワインは、
出荷から2〜3年程度で飲まれる前提で作られています。
何十年、寝かせてもおいしくなることはありません。