アナログ音源をデジタル化する

 お久しぶりです。生きてます。
 実は5月下旬から原因不明の高熱&腹痛でのたうち回っておりました。一時は新型インフルエンザか?などと疑ったのですが、どうやら違ったみたいで一安心。とはいえ3日で体重が5キロ落ちるというのは、ちょっと異常でしたな。その後は、ゲームシナリオやら身辺の雑用やらを片づけてましたが、気がつけば8月も終わりって……なんだかなぁ。  
  
 
で、本題です。今年は以前から計画していたことを、ついに実行することができました。  
 それはアナログ音源のデジタル化。  
 てっとり早く言えば、コレクションのレコードをCDにしようという訳です。レコードって一枚残らずCD化されているかといえば、そんなこと全然無いんですよね。でも、最近はなかなか良さげな機材が出てきて、ちょっとソノ気になったのです。  
 きっかけはDENONのDP-200USBという機種。内蔵されたUSB端子に市販のUSBメモリを差し込み、レコードを再生するだけで自動的にデジタル化して記録してくれるという代物。
 「おおっ!」と思いましたね。値段も2万円台。  
 ところが、こういうのはやはり時期が重なるものなんでしょうな。  
 それから間もなくSONYがPS-LX300USBという機種を発表。続いてオーディオテクニカもAT-PL300USBという機種を発表したのです。  
 この3機種、価格帯も機能もかなり似通ってます。というわけで迂濶に購入できない三すくみ状態に……オーディオマニアでもないのに、こういう時にオタクの性癖が持ち上がってくるのですね。  
 とはいうものの、じっくり調べてみると、それなりに三者三様なのがわかってきます。  

 たとえばDENONのDP-200USBは、お手軽ですが記録形式はMP3形式のみ。iPodなどでしか音楽を聞かない人にとっては便利ですが、CDに焼くのは無理。コンバーターなどでファイル形式を変更するという手もありますが、最初にMP3で取り込むという部分は変わらないので、音質の追及には限界が生じます。  

 次にSONYのPS-LX300USB。こちらはUSBメモリを差し込むのではなく、ケーブルでPCと接続するタイプ。記録形式は WAVやWMA、MP3など複数の形式を選べます。でも、ここで問題。PCって別に音質を追及してる訳じゃないからノイズだらけなんですよね。特に電源。実際、製品レビューの中にはバッテリーで作動させたノートパソコンで取り込むなんて神経質なノウハウが紹介されていましたし、あげくの果てにはPS-LX300USB内蔵のDAコンバータには頼らず、外部に別途用意したオーディオユニットを接続して取り込むなんてレビューも。しかも、そっちの方が音がいいだと?  

 そこで一気に第一候補の座にのしあがったのが、オーディオテクニカのAT-PL300でした。AT-PL300USBからデジタル変換機能を除外した、ごく普通の機種です。これにクリエイティブメディアのUSBサウンドブラスターDigital Music SXという外付サウンドデバイスを加えたシステムでPCに取り込むというものです。  
 なんだか本末転倒な話になってきましたが、内蔵DAコンバータを使わないのなら、余分なお金を払う必要はないのです。オーディオテクニカのプレイヤーは3機種の中で一番サイズが小さいというのも魅力でした。  
 そして何よりも重要なのは、デジタル変換機能無しのAT-PL300とDigital Music SXの両方を買ったとしても、その合計金額はDP-200USBやPS-LX300USB、AT-PL300USB単体の価格と、それほど大差ないという点でした。  
 しかも、ここで石丸電気のポイントとヨドバシのポイント、さらにあの定額給付金(すっかり忘れてた。あなたおぼえてます?)を投入すれば、ほとんどタダに近い値段で購入が可能! 
 いや、この事実を知った時は正直、しばし悦に入ってましたよ。実際に財布から出した金額は3000円もないんじゃないでしょうか。  

 で、いざ接続。  
 Digital Music SXは、通常のCDより更に音質の高い96KHz/24bitで取り込むことができます。これを使わない手はありません。  
 で、自宅から発掘したレコードを再生開始。Digital Music SXに付属している専用ソフトでノイズや出力のレベルを慎重に調節します。  
 いや、この作業が予想以上に手間。そして改めて実感しました。ヒスノイズすげえ。曲間が無音なのが当たり前のCDに慣れていると、本当に雑音です。
 でもソフト側であれこれ調節すると、うまい具合にカットできます。外付けなのでPC内部のノイズを気にすることもありません。  
 とはいえ当然のことですが、演奏時間と同じだけ取り込みに時間がかかります。何から何まですっかりハイテクに慣れてしまったなぁ。  
 けれども、手間をかけた甲斐があって、かなり満足の行くレベルでのデジタル化が完了しました。時間がかかるので、毎日やるわけにはいきませんが、これからもヒマを見てちょこちょことレコードを取り込もうと思います。