このページはもともと、ジャパンカップデザイン競技に出品する目的で制作した作品をお見せします。 ジャパンカップデザイン競技は第1回大会のときは、5m安定滑空すればよいという条件ですが、現在では、デザイン点と滞空時間(最大10秒まで)の飛行点の合計で競われています。 第1回大会のときは私は三輪車をモチーフにした機体を出品して第4位に入賞しました。 それから病気のため出品を中断していましたが、第5回大会より復帰しました。その後、何回か入賞をはたしましたが、ジャパンカップ自体なくなり、後継の二宮杯ではデザイン競技が無くなってしまいました。ただ、その後もおもしろい機体ができたので、その分も公開します。 |
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三輪車 第1回大会で4位入賞した三輪車は当時のレギュレーションである、ギリギリ5m安定滑空するだけのものでした。今度はこれを現在のレギュレーションに合わせてゴムカタパルトで滞空時間を出すように改良してみました。テスト飛行の結果、maxの10秒を出すのはさすがに無理と言うことが判明。でも8秒くらいは出ているので、いい線いきそうと、密かに期待。 ……してたんですが、デザイン性についての審査基準と方向性が違っていたようで、デザイン点で最低点をつけられてしまい、10位と玉砕。 でもまあ、飛行を見た観客の受けはよかったんで、よしとするしかない。でも、最低点はあんまりだぁ。(T_T) という話はいいとして、この飛行機は形こそ三輪車ですが、構成をよく見ると、割とオーソドックスな複葉カナード機だというのがわかるでしょう。つまり、サドルとステップが主翼、後輪が垂直尾翼、ハンドルとペダルが先翼で、前輪がバラストということです。飛行機じゃない物でこれだけ飛行機の構成部品がそろった物はちょっと他には思いつきません。 全長150mm、全幅120mm、全高100mm、質量5.2g |
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Tri-X 第7回入賞のキメラV3は複葉の無尾翼機でしたが、これは3葉の無尾翼機です。名前は3の意味の「Tri」にXをつけたものです。トライXと読むからと言って、写真フィルムではありません。(^^; 上反角が無いので、どちらを上にして飛行するかは、機体の気分次第というのが難点。うまく姿勢がとれればmaxの10秒はいけます。 大会ではデザイン点28点でした。 全長110mm、全幅150mm、全高45mm、質量6.8g |
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Reverse Joint ジョイント翼に違いないんですが、通常は水平尾翼が前に伸びて主翼に連結するのが、カナードを後ろにのばして主翼と連結。非常に調整がデリケート。 大会ではデザイン点25点でした。 全長145mm、全幅178mm、質量4.3g |
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Sky Fox 通常翼機のジョイント翼と言うべきか?モチーフはキツネの顔。沈下率が大きいのが滞空時間をかせぐための障害か?未だ10秒を超えたことはありません。 大会ではデザイン点28点でした。 全長100mm、全幅190mm、全高60mm、質量4.3g |
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Eclips 天体の食をイメージした機体です。これも一種のジョイント翼。但し、胴が全くありません。飛行性能も十分(練習で12秒を記録)で、私にとっての本命。次の野球盤と共にデザイン点で満点の30点を獲得しました。 大会ではデザイン点30点満点でした。が、野球盤と同点で、審査員の判断で飛行に進みませんでした。 全長150mm、全幅145mm、質量6.0g |
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野球盤 会場がナゴヤドームということで、それにちなんで野球場をモチーフに作った機体です。調整が狂いやすく、競技1回目では2秒の飛行。2回目に6秒を飛行し、デザイン点が満点の30だったのと合わせて6位入賞できました。 全長180mm、全幅170mm、質量6.7g |
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葉っぱ 斜め複葉無尾翼機です。無尾翼斜め翼はWhitewingsに例があり、複葉無尾翼機はよく見る形式ですが、斜め複葉無尾翼はとんと例を見ません。試作してみると、えらく難しい機体です。はたして5秒飛ぶかどうか。どうりで見ないはずです。 ただ、残念ながら、ジャパンカップ自体なくなってしまい、参加は幻となりました。 全長100mm、全幅140mm、質量6.8g |
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阿修羅 左右非対称機です。前翼と後翼は全く同じ平面形で、180°反転した形で、左右ずらしてあります。 通常尾翼機と先尾翼機を左右合体させたと理解してもらってもよいかもしれません。 そのため、ピッチングは、前後それぞれの短い翼を調整してエレベーターにします。左右の旋回は水平で制作した長い翼の上反角をわずかに変えることで行います。 前翼の右が長いバージョンと左が長いバージョンを作ってみましたが、想像以上によく飛びます。 とりあえず、こちらは図面公開します。個人で楽しむ分にはご自由にお使いください。 前翼右が長いもの 前翼左が長いもの 全長220mm、全幅186mm、翼幅128mm、質量6.9g |
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X-wing Whitewingsに斜め無尾翼機の例がありますが、斜めの向きが逆のものを上下に重ねて複葉無尾翼にしたものです。ある意味、上記の「葉っぱ」のリベンジです。 写真の上翼が左前の例では右旋回したがる癖があり、直進するには左旋回側に調整するため、この機体は右利き用で、斜めを逆にすると、左利き用になります。 全長125mm、全幅173mm、翼幅158mm、質量5.9g |
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Swan つちうら紙飛行機クラブの2024年2月例会の課題が無尾翼機なので、それに向けていくつか作ったうちの一つです。 二宮康明先生設計にも、N-1802、N-1956、N1963のような無尾翼機がありますが、これらはいずれも後退無尾翼で、翼端が通常翼機の水平尾翼のような役割をするものです。一方、全体を前進翼として翼端を先尾翼のような効果を持たせることも考えられます。構造上、前進翼は弱く、補強のため重くなってしまいますが、とりあえず面白そうなので試してみたわけです。 とりあえず前進無尾翼機の試作をしてみたところ、全体の形が白鳥っぽくなったので、機首造形を白鳥に寄せてみました。調整が結構シビアですが、うまく飛んだ時の姿はとても美しいです。とりあえずこれも図面公開します。 全長145mm、全幅195mm、質量4.4g |