理想的なのは、ガイドブックなど持たない旅行かもしれません。
目の前に広がる世界に、先入観や余計な知識を持たずに向かい合える、そんな旅って素晴らしいと思います。
・・・でもなかなか、そういうわけにはいかないですよね。ガイドブックがないと、当然のことながらトラブルの連続です。
というわけで、やはりガイドブックは持っていくことになります。で、いったい何を持っていくのか。これが難しい。
・地球の歩き方
もはや定番中の定番です。あまりにも普及しすぎていて何だかなぁ・・・とは思うものの、結局これを持っていく人が一番多いんじゃないでしょうか。
個人旅行者のガイドブックとしては、とてもよくできていると思います。一昔前「バックパッカーのバイブル」だった頃の良さはなくなりましたが、観光情報と実用情報がバランスよく掲載されています。
持っている人が多すぎるため、掲載されているところに日本人が集まってしまうというデメリットは、工夫次第で解決できます。ホテルやレストランは、ネット等で生の情報を仕入れる、などすればOKです。
結局、私も毎回「歩き方」を持っていっています。
・LonelyPlanet
欧米人バックパッカーのバイブル。いや、欧米人の個人旅行者のバイブルと言ってもいいでしょう。アグレッシブな爺さん婆さんも持っていたりします。略して、「ロン・プラ」。
この「ロン・プラ」ですが、当然英語で書かれています。しかもかなり分厚い。これを旅行先で「活用」するには、かなりの英語力が必要になると思います。
ちなみに私も、バングラデシュを訪れた際には、ミャンマーの古本露店で手に入れた「ロン・プラ バングラデシュ版」を持っていったのですが、活用できたとは到底言いがたい。細かい字でぎっちりと書かれた情報を読み取る英語力が無かったためです。
まず、どこを参照すれば必要な情報があるのか、というところから頭を働かせなくてはいけません。疲れます。そして、辞書引き引きになります。時間かかりすぎです。
英検1級程度の人なら十分読みこなせるでしょうが、準一級程度だとちょっとタイヘンかも。
ただし、情報量は圧倒的。「地球の歩き方」には出ていない小さな村々まで網羅されていたりするので、ありきたりの観光旅行に飽き飽きした人にはピッタリです。
・ロンリー・プラネット(日本語版)
ついに出ました、「ロン・プラ」の日本語版。
英語版と同じく圧倒的な情報量。実用的な情報満載。にも関わらず、まだまだ日本人でこれを持って旅している人は少数だと思われます。
欠点は、そのデカさと値段の高さ。正直、「ロン・プラ」って、デカすぎて街歩きのときに邪魔なんですよね。重いし。
しかも、値段も3000円超とお高い。バックパッカー向けなのに高いという自己矛盾を抱えています。
でもやっぱり「ロン・プラ」の日本語版が出たのはうれしい。旅行前に準備期間が十分にあるときには、旅行前の読み物としての利用価値はかなり高いと思います。