中学卒業程度の英語力があれば、個人旅行は十分楽しめると思います。実際、英語などほとんど使えないのに長期旅行をしているツワモノのバックパッカーも大勢います。
しかし、やはり英語力はあったほうがいい。「英語が世界の共通語ってのはおかしい!」と思う方もいらっしゃるでしょう。私もそう思います。英語が無条件に世界の共通語として考えられているのって、ちょっと抵抗はあります。
でもやっぱり英語はできたほうがいいのです。現実問題として、英語が世界の共通語として定着してしまっており、英語力の向上=コミュニケーション能力の向上となるわけですから。
アジアだろうがヨーロッパだろうが、今やある程度の英語を話す人は大勢います(スペイン語圏を除く)。英語力を高め、現地の人たちと英語で(本来は現地の言葉が理想的なのですが、それはムリってもんです)話し合う力をつければ、旅はグッと濃密なものになってくるはずです。
いま、巷では「英会話学習」がブームです。「ネイティブの先生と、生きた英語を・・・」なんて売り言葉をよく耳にします。
確かに今までの日本人の英語学習(中・高において)で最も欠けていたのは会話学習だったのでしょう。おかげで、私も含め「読み書きはできるけれども会話が苦手」な日本人が大量生産されてしまいました。
基本的な文法力があれば、英会話教室に熱心に通うことで会話力が格段に増すかもしれません。文法に不安のない方であれば、ぜひ会話力を向上する学習をオススメします。
一方、文法に不安のある人も大勢いるんじゃないのかな、という気もします。そういう人は、文法学習(中・高レベルのおさらい程度でいいと思います)を避けて通ることはできないんじゃないでしょうか。
「英会話至上主義」とでも言うべき妙な風潮が巷にはあって、「英語は学ぶべきものではなく感じるものだ」と喧伝されています。たしかに会話力というのは、慣れに負う部分が多いのは否めません。
しかし我々頭の固くなってしまったオトナが第二外国語として英語を習得する場合、「感じる」にも限界があります。最低限の文法力がなければ、感じるもクソもないのじゃないでしょうか。