ヨーロッパ方面攻略 |
ヨーロッパ便はとても高いです。特に夏は15〜20万円にもなったりします。
私は、飛行機に乗るだけのためにこんな大金払うのはイヤです。航空運賃はできるだけ安く抑えたい。
エール・フランスやルフトハンザ、アリタリアといった欧州のキャリアは概して高いものです。こういったキャリアを使うことを前提にすると、安く抑えるのは極めて難しい。
というわけで、私がヨーロッパを訪れるときは、アジアのキャリアを使うことになります。欧州キャリアが15万円以上のときでも、10万円前後のチケットがあったりするのです(2005年夏現在)。5万円の差は、少なくとも私にとってはとても大きい。
アジアのキャリアの場合、当然ですが当該アジア諸国に一度寄ってから向かうことになるので、時間がとてもかかります。成田を昼頃に出て、次の日の朝に到着というのが多いです。
時間のロスに思えますが、果たしてそうでしょうか。
欧州キャリアの直行便の場合、当日の夜には目的地に着くことができますが、たいがい深夜です。その夜は結局ホテルにチェックインして寝るしかないのです。
アジア便の場合、機内で寝て早朝から行動開始ということになります。空港から市内までさっさと行って、ホテルがまだチェックインできない時間なら荷物だけ置かせてもらって、とっとと観光なりお散歩なりに出ればいいのです。
「一泊分の宿泊費を節約できる」とポジティブに考えましょう。飛行機の中でグッスリと眠ることさえできていれば、早朝からの行動も大して苦にはならないはずです。やっぱりそれじゃ疲れるから・・・と思う人は、あきらめて西欧のキャリアに乗りましょう。
あと1つ問題なのは、アジアのキャリアはヨーロッパ路線を毎日運行しているとは限らないということ。目的地によっては週1便というのもザラです。
これは、私たち日本人旅行者にとっては大きな制約になってしまいます。何とか捻出した休暇を、飛行機のフライトスケジュール次第で変更することはなかなか難しいのが現実でしょう。
というわけで、フライトスケジュールと自分の休暇のスケジュールがうまく合致しないために、安いチケットをあきらめなくてはいけないこともありえます。
しかし、粘って探せば、案外自分のスケジュールに合うチケットというのは存在するものです。
ここでは、アジア系のキャリアによる乗り継ぎ便を、キャリアごとに掲載しておきます。
ただしデータは2005年現在のものです。フライトスケジュールは適宜変更されてしまうものですので、実際に渡航を検討される際には各キャリアのサイトで確認されることをオススメします。
また、あくまで成田発着のみを掲載します。地方出発予定の方には参考にならなくてゴメンナサイ。
・タイ国際航空
タイ航空は、なかなか使えます。
就航路線は、ロンドン、パリ、ローマ、ミラノ、フランクフルト、ミュンヘン、マドリッド、チューリヒ、アテネ、コペンハーゲン、ストックホルムと多数あり。
なかでもロンドン、パリ、フランクフルト、チューリヒは毎日就航。利用価値大です。
サービスが良いのもタイ航空の特徴。とても良い笑顔に出会える可能性大です。
成田-バンコク便については、決して「格安航空券」という位置づけではなく、むしろ日系キャリア同等の位置づけがなされています。ということで、成田-バンコクの便は、日系キャリアの客層に近いものがあります。バックパッカーは浮きます。
・シンガポール航空
香港のキャリアなので香港経由です。
就航路線は、ロンドン、パリ、ローマ、フランクフルト、アムステルダム。
ロンドン、パリ、フランクフルトは毎日就航。
就航路線は、ロンドン、パリ、ローマ、フランクフルト、チューリヒ、プラハ、アムステルダム。
ロンドン、フランクフルトは毎日就航。
就航路線は、ロンドン、ローマ、パリ、フランクフルト、アムステルダム、ウィーン、ストックホルム、チューリッヒ、マンチェスター。
ストックホルムやマンチェスターに乗り入れしているのが特徴でしょうか。しかしこの2都市は、クアラルンプールで翌朝まで待たなくてはいけないようなので、あまり現実的な選択ではないかも。
ロンドン、フランクフルト、アムステルダムは毎日運行。
台湾のキャリアなので、台北経由。中華人民共和国ではなく、中華民国のキャリアなのです。
就航路線は、ローマ、フランクフルト、アムステルダム、ウィーン。
ただしローマ便とアムステルダム便は、なぜかバンコク経由。成田→台北→バンコク→目的地となるので、かなりの時間がかかりますね。アムステルダム便は毎日就航しているので利用価値があるのですが。
中華航空は、アジア便のなかでもかなり安いキャリアです。格安航空券会社のサイトを見ればわかりますが、最安チケットの常連です。そのぶん、競争率も高いようで、私は中華航空のチケットを取れた試しがありません。
アジアではありませんが、アジア便並みに安く、昔からのヨーロッパ格安航空券の定番です。
念のため説明しておきますが、ロシアのキャリアなのでモスクワ経由です。
就航路線は、ロンドン、パリ、ローマ。
モスクワで一泊すれば、もっと選択肢は広がります。ロシアらしく、東欧や旧ソビエト諸国への路線はとびきり充実しています。ルーマニアやポーランド、旧ユーゴ諸国やバルト三国へも行けちゃいます。
西欧はともかく、東欧に向かいたいときには重宝するキャリアです。