むらさきぐま日記2013.ユース編


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プレミアWEST・VS桜4/28

*高円宮杯U-18サッカーリーグ2013プレミアリーグWEST:

4/7 第1節 ○4−2 神戸
(得点者:大谷、諸岡、越智2)
4/14 第2節 ○3−2 名古屋
(得点者:川辺、越智、長沼)
4/21 第3節 △2−2 大津
(得点者:越智、中野)
4/28 第4節 ○3−0 C大阪
(得点者:川辺、越智、中野)

5/4 第5節 VS福岡 (吉田、14:00)
5/12 第6節 VS G大阪 (未定〔アウェイ〕、13:00)
6/30 第7節 VS富山第一 (吉田、11:00)
7/7 第8節 VS東福岡 (東福岡、15:00)
7/21 第9節 VS京都 (東城陽、未定)

8/24 第10節 VS神戸 (吉田、16:00)
9/1 第11節 VS名古屋 (トヨスポ、10:00)
9/7 第12節 VS大津 (吉田、11:00)
9/15 第13節 VS C大阪 (大阪舞洲、17:00)
9/21 第14節 VS福岡 (福岡FBC)
10/6 第15節 VS G大阪 (吉田、15:00)
11/24 第16節 VS富山第一 (富山第一、11:00)
未定  第17節 VS東福岡 (未定〔ホーム〕、未定)
12/8  第18節 VS京都 (吉田、13:00)

4月28日 吉田サッカー公園 晴
高円宮杯U−18サッカーリーグ2013
プレミアリーグWEST 第4節
VSセレッソ大阪U−18

 昨年と同じように代休を取って、きっかり一年後の4月28日に吉田へ。もっと行きたいけど、忙しい時期とユースの試合時期がジャストに重なっていてアカンのです。15時試合開始なので、余裕をもってのんびりドライブ。新緑の中を走るのは気持ちがいい。
 早く着きすぎたので、イズミ内のミスドでしばらく時間を潰して、おもむろにサッカー公園へ。
 快晴。桜が散って以降寒い日が続いたので昨年ほど暑くはないが、どちらかといえば暑い方に入るか。
 道路沿いの駐車場に停めててくてくと上がっていくと、ジュニアユース監督の沢田さんの姿が見えた。
 人工芝グラウンドでは両チームの選手がアップ中。沢田さんがセレッソのスタッフの方と話をしている。大熊監督だったか。日立製作所〜柏レイソル所属時に同僚だったし。ちなみにGKコーチは河野和正さん。
 配布されていたメンバー表を一枚いただく。
サンフレッチェ(ホーム、紫):
10越智
11諸岡 6川辺
15中野 14横山
7野口 18濱中
12伊藤 8宮原 3大谷
16中村
リザーブ:GK1白岡、DF2島田、4宮内、22荒木、MF9上村、37長沼、FW24阿部

 トップチームと同じ布陣。昨年からのレギュラーがセンターラインに並び、フレームはしっかりしている。GKの中村慧くんも、昨年のクラブユース選手権では負傷の正GK有賀くんに代わってゴールを守っており、大舞台での経験はある。ここへどのように肉をつけていくか。
 川辺くんと宮原くんはすでにプロ契約済みで、ユースに籍を置いたまま2種登録としてトップチームの試合に出場可能。川辺くんは今週半ばにウズベキスタンのタシケントで行われたACLのブニョドコル戦に先発し、昨日は出場機会はなかったがアウェイ名古屋戦にベンチ入りして、今日は吉田で先発。移動距離ものすごい。スタミナ大丈夫だろうか?
 37番、1年の長沼くんは山梨県甲府市のUスポーツクラブ出身。すでに開幕戦のアウェイ神戸戦と第2節のホーム名古屋戦に途中出場し(第3節のアウェイ000戦は帯同せず)、神戸戦では2アシスト、名古屋戦では1ゴールと、早くも結果を出している要チェックのプレイヤー。過去にはナショナルトレセンやエリートプログラム、年代別代表に選出された経験があり、関東でも大きく注目されていたと思うが、彼は関東に数多ある強豪ではなくサンフレッチェを選んだ。今日もおそらく出てくるだろうから、楽しみ。
 ここまでは2勝1分けの勝点7でひとまず首位。ただ、毎試合2失点しており(第3節は川辺くんと宮原くんが不在だったこともあるだろうが)、守備の安定が求められるところ。もっとも、トップチームが「ビルドアップ途中のパスをカットされカウンターからピンチ」というパターンが多いように、失点を防ぐにはまずビルドアップ時のミスを減らすこと。実戦を重ねていくことでプレイの精度、そして選手間の連携を高めていきたい。

セレッソ大阪(アウェイ、白):
9大津
13阪本 20岸本
7金 24前川
8丸岡満
16温井 2橋本 26庄司 5仲原
22齋藤
リザーブ:GK21射庭、DF17北野、23村上、29木間塚、MF12高田、28丸岡悟、FW15勝田。

 セレッソは基本的に4−4−2だが、この試合ではサンフレッチェの3−6−1対策のためか、FWの岸本くんがほぼ右に張る4−3−3のようなシフトだった(攻めている時間帯には2トップになっていた)。この形だと最終ラインとボランチにプレッシャーをかけやすいし、1トップ2シャドーもつかまえやすい。
 FWの大津くんとボランチの丸岡(満)くんは先月末のU−18日本代表候補トレーニングキャンプに参加、DFの庄司くんはU−16日本代表。
 なんか金髪ノッポの人がやってきた、と思ったら洋次郎だった。知り合いの方々に挨拶をしている。トモや岳人の姿も。後輩たちの戦いぶりを見に来たようだ。
 試合開始が近づき、テント内で戦術の確認。今年からユース監督はモチさんこと望月監督。トップチームでは小野監督辞任後の危機的状況の中、現実的極まりない戦術で勝点を積み上げてミシャにバトンタッチした采配が印象的だったけど、ユースではどんな感じだろうか。
 サンフレサポはもちろん、セレサポさんも太鼓持参で気合の入ったコールを上げている。両チームのサポーターがチャントを歌う中、選手が入場、整列、挨拶ののちピッチに散る。
 サンフレッチェのキックオフで試合開始。
 サンフレッチェのパスミスをカットしたセレッソ、中央スルーパスを通して抜け出しかけるが、大谷がクリアしスローインに。右サイドバックの仲原がスロー、岸本がキープするがクリア、また仲原スロー、前川につないでクロス、こぼれをセレッソつなぐがサンフもカットしてカウンター、しかしオフサイド。セレッソ、大津にクサビを入れて岸本→仲原と展開し、そこから左サイドへパスをつないでクロス、は宮原クリア。右スローイン、仲原入れてつないでクロス、はクリア。
 序盤はセレッソがボールを回す展開。運動量豊富でプレスが激しく、セカンドボールも拾っている。これが最後まで続くとは思えないが、ペースをつかまれてしまうとやっかいなことになる。
 ボランチの野口から左サイドの中野へ展開し、中野がキープするも守備陣の寄せが早く、中野のファウルでセレッソボールに。今度は濱中から右に飛び出す諸岡にパス、諸岡ミドルシュートは右に外れるが、これが両チームファーストシュート。やや苦戦する中、積極的でいい。
 最終ラインで宮原がカットし野口へ、野口は川辺へつなぐ。川辺、ハーフウェイライン上がり目からドリブル開始、中央からやや右へ流れつつ突破していき、PAに迫ったその瞬間、右足一閃!

ゴール!!

ボールはGKの反応よりも速くゴール右上スミに突き刺さった。前半10分サンフレッチェ先制、ウズベキスタン(と名古屋)帰りの男がいきなり仕事をやってのけたッ!駿、凄い。
 サンフ、左へ展開し中野が左へ流れてきた川辺にパス、川辺クロスにニア大和が突っ込むがDFクリア。
 セレッソは大津・岸本・阪本がサンフレッチェの最終ラインに激しいプレスをかけてくるが、宮原・野口の二人を中心にして巧みにかいくぐっていく。
 左CKゲット、野口キック、はGKキャッチ。セレッソ、大津のポストから金が受け、一人かわしてミドルシュート!は宮原ブロック、こぼれをまたミドル、も宮原がはじき、さらにクロスが入るが、GKの中村慧がパンチでクリアする。さらにセレッソ、前川からのパスを右サイドで大津がキープ、これは宮原クリア。右スローイン、仲原が入れて前川がキープし、CKを取った。右CK、丸岡キックに中央大津がヘッド!しかしDFが両側からしっかり挟み込んでおり、ボールは上に外れる。
 セレッソ、パスカットから大津へ入れ、右に落として前川受けて切り込みクロス、はゴールラインを割る。大津は長身で身体が強く、空中戦に強いのは当然だがワンタッチプレイも柔軟で、彼のポストプレイはなかなかの脅威。今度はサンフ、パスカットから野口→濱中→横山航河と右サイドに展開し、航河は一気にドリブルでPAに迫りクロス、大和飛び込むがGKキャッチ。今度は濱中から諸岡へ、諸岡ドリブルからシュート!はDFに当たってラインを割り、CKに。右CK、大和のキック!はGKキャッチ。
 宮原から諸岡にタテパス、諸岡果敢にドリブルで突っ込むも、PA前でクリアされる。セレッソ、中盤パスカットからスルーパス、中央右を岸本が抜け出しかけるが、宮原が素早くカバーしてクリア。ここはさすがだ。今度はサンフレッチェ、右サイドからリズミカルにつないで左サイドへ渡り、伊藤から川辺、諸岡、そして右サイド飛び出す航河へパス、はオフサイド。惜しい。
 セレッソは時々シンプルにロングボールを大津に入れてくるが、大津が強いのでこれが案外怖い。その大津のポストから左に展開、いったんはカットするもまた取り返されてミドルシュート、しかしこれは慧ががっちりキャッチ。このあたりは中盤のせめぎ合いが激しく、両チームとも決定的な場面にまでもっていけない、じりじりした局面となっていた。
 川辺から左へ展開、中野が受けてドリブルで切り込みクロス、クリアを野口が拾ってまた中野へ、中野こんどは深くまでえぐってセンタリング(シュートかも)、これはGKキャッチ。次いで川辺→中野→オーバーラップの伊藤とつないでクロス、DFクリアしてCKに。前半30分経過。
 左CK、野口キック!クリア、こぼれを競り合いつつ前に送り、右サイドで受けた川辺が角度のない所からシュート!は上に外れる。
 セレッソ、右サイド仲原から岸本へ、岸本キープから中央走り込む大津へ折り返す、大津トラップ、二人寄せる、PA入ったところで大津倒れる、が笛なし!まあPKってほどではなかったし、倒れ方もちょっと「もらいにいこうとした度」が高かった。
 セレッソの厳しいプレッシャーは相変わらずで、サンフレッチェは自陣ゴール前でボールを追い回される。セレッソのプレスからのパスカット、そこからミドルシュート!は力なく、慧がキャッチ。セレッソ今度は中央パスをつないで岸本から左に開く阪本へ、阪本クロスに中央大津飛び込む!がこれも慧がキャッチ。さらにセレッソ、左サイドでボールカットし阪本へ、阪本ドリブルで切り込みセンタリング、はニアでクリア。今度はサンフ、大和から右サイド航河へ、航河から右へ飛び出す川辺が受けて中へ切り込むが、DFに引っかかってこぼれをGKキャッチ。次いで中央つないで左へ展開、オーバーラップの伊藤がクロス、はGKキャッチ。
 またも中央でボールをつなぎ、川辺から右の航河へパス、航河はDFと競り合いつつ強引にゴールライン際まで切り込みセンタリング、はゴールラインを割ったが、勝負の姿勢がいい。さすがにセレッソも45分間プレスを続けることは難しく、前半40分ごろになるとサンフレッチェが中盤でボールを回せるようになってきた。
 右サイドでのせめぎ合いから川辺がボールを受け、マークをくいっとかわすと、一気にサイドチェンジ!これが左サイド高い位置に飛び出していた中野にピタリ、フリーの中野、ボールを持ち込むと狙いすましてクロス!GK飛び出す、その鼻先にファーから風のように走り込んできた背番号10が芝を蹴ってジャンプ一番ヘッド!叩きつけたボールが無人のゴール右スミに弾む。

大和キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!

前半42分、エース越智大和の開幕4戦連続ゴールで2−0!体格では圧倒的に勝るDFと駆け引きしながらボールを動かし、一瞬の隙を突いて仕事をする、寿人っぽくてええがなええがな。それにしても、ピッチを切り裂く、と形容してもいいような川辺のサイドチェンジは凄かった。
 セレッソ、中央から左サイドに開いて阪本クロス、DFクリア。前半終了間際、セレッソが中盤でボールカットしカウンター・・・にいこうとするところ、サンフレッチェの中盤が素早くチェックをかけてそれを許さず。そのまま前半終了、2−0で折り返した。
 ハーフタイム、モチさんの後半に向けての指示が聞こえる。さすがに年の功か、ゴリさんに比べると落ち着いていて理知的。ただ、このまま安全に進めるのではなく、3点め、4点めを狙っていくようにと檄を飛ばしていた。
 ピッチでは控え選手が体を動かしている。にしてもティモシィくんでっかい。
 選手が出てくる。セレッソ、選手交代。前川に代えて23番のDF村上イン。村上は右サイドバックに入り、仲原が中盤に上がったようだ。セレッソのキックオフで後半開始。
 セレッソ、中央でボールをつなぎ、金が左へ流れつつミドルシュートはDFに当たって左に外れる。左CK、丸岡のキック、ファーに飛ぶ、こぼれをカットしてサンフレッチェのカウンター、右サイドを諸岡がドリブルで上がる、DFカットもスローインを得る。右スロー、野口が逆サイドに振って中野が受け、野口に戻すがこれをセレッソがカット、タテに入れて大津受け、一人かわしてドリブル、PAに突入し、たところを大谷がストップ!そしてカウンター、右サイドへ展開して航河が受けタテに突破、スローインを得る。右サイド高い位置から航河、ロングスロー!は金がクリア。そしてセレッソ、左サイドへ展開して岸本クロス、ファーに飛ぶが合わず。これを拾ってカウンター、左に展開し、川辺がドリブルで切り込むが、セレッソも挟み込んでボールを奪う。
 左サイドでFKゲット。野口が右サイドへ振り、受けた航河が大和へ浮き球を入れ、大和がヘッドで落としたところへ諸岡走り込むが合わず。しかしいい攻撃だった。
 セレッソ、仲原から右へ、交代出場の村上が走り込み、CKを得る。右CK、丸岡キックはGLを割った。
 ハーフタイムで仕切り直したか、セレッソのプレッシャーが厳しさを取り戻しており、サンフレッチェはなかなかボールをタテに入れられない。野口→中野→諸岡と左サイドつないでクロス、はクリアされる。左サイドで中野がキープするところをカットしてセレッソのカウンター、金→阪本、阪本スルーパスに温井が飛び出す、クリアしてCKに。
 ここでセレッソ選手交代、後半11分、FW岸本に代わってMF登録の12番高田イン。そのままFWに入る。
 CK、丸岡のキックにファー村上がヘッド!しかし上に外れる。
 中盤でボールをもった大和からスルーパス一閃、右から諸岡がラインを破って完全に抜け出した、が、トラップが大きく、飛び出したGKにキャッチされる。惜しかった。続いて中盤でボールを素早くつないで左へ展開し、高い位置で中野が受ける。中野は中央めがけ真横に切れ込むと、PA前から身をひねるようにして右足を強振!
 GK飛びつく、しかしボールはその上を越え―――ゴール右スミに突き刺さった。

ウッヒョ―――

ゴール!!後半14分、中野匠の思い切りの良い素晴らしいミドルでサンフレッチェ3−0!セレッソを突き放す。セレッソ、サンフレッチェの1トップ2シャドーへのパスを警戒しすぎて中野へのチェックが遅れたか。前半も川辺にミドルを決められているし、中盤と最終ラインのマークの受け渡しとかまだ整備されていないのか。仕切り直してペースをつかもうとしていた矢先の失点、ダメージは大きそう。
 野口から右に開く大和へパス、大和ダイレクトで中央に折り返す、競り合いこぼれ球はGKキャッチ。セレッソ、右サイドへの大きな展開からCKを得、丸岡のキックはニアを狙うが、クリア。
 諸岡から左サイド中野へ、中野はオーバーラップの伊藤に預け、伊藤のスルーパスに反応して飛び出しクロス、はGKキャッチ。いい攻撃。
 後半17分セレッソ選手交代、金に代えてMF28丸岡悟イン。左サイドに入る。
 セレッソ、ボールカットからセンターバックの橋本がドリブルで持ち上がり左サイド、入ったばかりの丸岡悟へ展開。そこからボールを回し、最終ライン経由で右サイドの仲原に渡り、前へ出すがオフサイド。サンフレッチェ、川辺のロングスルーパスに航河が大外から長駆飛び込んでくる。GKがキャッチしたが、いいアイデア。
 後半20分が過ぎると、セレッソの運動量が落ちて中盤が空いてきた。こうなるとサンフレッチェが自在にボールを回しはじめる。右サイドに展開し、航河が受けて川辺へ、川辺クロス、DFクリア。セレッソ、大津のポストから左サイド丸岡悟に展開しキープするもサンフレッチェがクリア。そして川辺のドリブルからスルーパス、左から諸岡が抜け出すが、GKが飛び出してクリア。さらに中盤ダイレクトパスから大和がゴール前走り込むがGKキャッチ。もひとつ川辺からサイドチェンジ、中野が受けて切り込みクロスに大和飛び込む、がクリア。
 そして後半22分、サンフレッチェ選手交代。中央アジアおよび名古屋帰りの川辺に代わって長沼イン。
 サンフレッチェ、クサビのパスが早速長沼へ、長沼受けると同時にターンして前を向きスルーパス、これに大和が抜け出してシュート!決定的だったがこれはGKがセーブ、大和、こぼれ球に足をのばして右へプッシュ、長沼が受け・・・たがこれはオフサイド。惜しい。さらにクサビのパスが長沼へ、長沼左にはたいて中野が受けクロス、これに中央飛び出した大和が身を沈めながらヘッド!GK反応できない――バー!!これも惜しい!
 長沼は長身で芯の通った体つきなのでストライカータイプなのかと思ったら、ボールタッチが柔らかくて身のこなしもしなやか。タイプ的には「ドリブルする洋次郎」とでもいえばいいのだろうか。
 中野→諸岡、諸岡クロスをファー大和が落として野口走り込む、が合わず、クリアこぼれを航河ミドルシュート!はわずか左に外れる。またも惜しい。セレッソ、高田が右サイドでキープするが宮原がチェックにいき、競り合いながらこれをゴールラインに押し出してゴールキックにする。巧い。
 後半27分、サンフレッチェ選手交代。右サイドの航河に代わって上村イン。そのまま右サイドに入る。
 セレッソ、ボールカットから大津に入れ、左に開いて阪本がドリブルで切り込むがディフェンスがぴったり張り付いてゴールライン外へ追い出す。しかしさらに左サイドへ展開しクロス、PA内中央大津が受けて落とし、走り込んだ阪本がシュート!

 セーブ!

決定的なシュートだったが、慧が弾く!しかしこぼれが小さい、セレッソが拾ってつなぎ、混戦の中からシュート!

 セーブ!!

これも止めた!!と、ホイッスル。副審が旗を水平に下ろしていた。二本目のシュートの前にオフサイドがあったようで、サンフレッチェのFKで試合再開となる。しかし一本目は慧、スーパーセーブだった。
 セレッソ、右CKゲット。丸岡満のキックは慧がっちりキャッチ。時間がなくなってきたこともあり、セレッソは大津に合わせてくることが多くなった。セレッソ、右サイドに開いてタテパス、しかし誰も反応しておらず、そのままゴールラインを割る。焦りも出てきたか。サンフレッチェ反撃、クサビのパスを大和が右へダイレクト、DFラインの裏に落としたところへ長沼走り込んでトラップ、持ち込んでシュート!はインにかかりすぎてダフってしまい、左に外れる。惜しい!力んでしまったか。
 セレッソ、左FKゲット。丸岡満がゴール前に上げる、ゴールへ向かうボール、危ないか、慧がジャンプ、しかし軌道を確認して手を引っ込めた。ボールはゴール上ネットの上に落ちる。
 セレッソは必死の攻めに出てきた。サンフレッチェも運動量が落ちてきたことと3点リードしていることでややまったりし、セレッソが押し込む時間帯になる。第2節の名古屋戦では勝ったものの終了間際に2ゴールを奪われているし、注意が必要。大和がハーフウェイライン上がり目のところでファウルをもらってFK、右サイドへつないで大谷から大和へクサビ、右に落とすところを上村が受け、ドリブルで仕掛けるもゴールラインを割る。伊藤がボールカット、ドリブルで持ち上がって左サイド諸岡へパス、諸岡折り返して長沼へ、は合わず、丸岡満がカットした。さらにアーリー気味のクロスのこぼれ球を諸岡がシュート!は枠外。
 後半39分。サンフレッチェ選手交代、大和に代わって島田イン。背番号2でDF登録だが、そのままセンターFWに入る。
 セレッソも続いて選手交代、阪本に代えてFW15勝田イン。
 セレッソ、中盤上がり目からミドルシュートを放つが、グラウンダーでさほど勢いがなかったので慧はこれを足でトラップし、FWが詰めてくるのを待ってキャッチ。時間を消費するプレイ、冷静だ。反撃、野口から長沼へ、長沼ダイレクトパスに飛び出した諸岡シュート!左に外れる。
 後半42分、サンフレッチェ選手交代、DF伊藤に代わって荒木イン。そのまま左センターバックへ。セレッソも左サイドバックの温井に代えて木間塚イン。
 後半40分を過ぎ、セレッソは明らかにバテてきた。サンフレッチェはほぼ流しモードに。最終ラインでつなぐところ、セレッソがプレッシャーをかけるが、野口がすいっとドリブルで持ち出す、ところをセレッソの選手が両側から挟み込んで倒し、ファウルでサンフレッチェのFKに。野口がよっこらせと立ち上がってボールをセットしようとしたとき、主審がセレッソの選手にレッドカードを掲げた。え、一発退場?ファウル自体はイエローにすら該当しないものだったので、主審に何かイケナイことでも言っちゃったのか。背番号9、大津がピッチを出てゆく。ここでエースが退場する事態になり、セレッソ万事休す。
 45分経過、アディショナルタイムに。セレッソ、それでも必死にボールに食らいつく。ボールを奪って中央に送り木間塚がミドルシュート、左に外れる。サンフレッチェ、中盤でボールを奪うとスルーパス、長沼が抜け出してシュート、は防がれるも、こぼれを拾ってセンタリング、島田シュート!はDFに当たってCKに。
 左CK、野口キック!ニアに曲がり落ちるボールに競り合い、DFクリア、したところで試合終了の笛が吹かれた。
 選手整列、挨拶。両チームの選手がそれぞれ対戦相手のベンチ前へ向かい、挨拶。そして自陣ベンチに戻ってきて、交代・控えおよびベンチ外の選手たちとハイタッチする。そのハイタッチ列の最後にスーツの男性が。

社長ォ!!

 個性的な顔立ち、それはまぎれもなく小谷野社長だった。まめですね。
 全員、ゴール裏のサポーターそしてフェンス外で応援していたご家族その他の観衆に挨拶し、クールダウンおよび片付けに。社長は周囲の人に挨拶しながら立ち去って行かれた。
 モチさんが長沼くんにボールのない時の動きやボールを引き出す動きについて、試合中にあった局面を引き合いにして細かく指導していた。さすがに川辺くんのように縦横無尽に動き回ってボールを引き出し動かすにはまだまだだけど、できるようになってくればすごく面白いことになるだろう。
 「ベンチ入りスタッフは四名」という規定があるために試合中は不在だった服部公太コーチがジャージ姿でピッチ内にいた。メンバー提出用紙の「記入責任者署名」に名があったので、今日のお仕事は先発選手の欄に○、交代選手の欄に△を書き込む簡単なお仕事(ミスったら大事になるけど)。連続フルタイム出場記録で「鉄人」と呼ばれた現役中はかなりがっしりしている印象だったけど、ジャージ姿の今はかなりスマートに見え、「飾り職人の秀のコスプレ」とかしたらひどく似合いそうな気がした。ジュニアの塩崎コーチの姿も見え、このあと育成年代指導者飲み会でもあるのだろうか、とか思った。
 セレッソの前線からのプレスに苦しめられたが、その中で慌てることなくボールをつなぎ、相手の守備の甘さを突いての3ゴールで快勝。前半スコアレスで後半勝負となっていたら難しかったが、前半のうちに2点を奪えたのが大きかった。先制ゴール、そして2点めの起点となった絶品サイドチェンジの川辺くんブラボー。最終ライン近くでリベロの宮原くんとボランチの主将・野口くんがボールを動かしているが、さすがの安定感だった。トップでカズと千葉ちゃんがやっているようなことをユースではこの二人がやってくれそうだ。
 試合中にはモチさんから守備時やボールを保持した時の各自の動きについてひっきりなしの指示が出ており、目標とするところにはまだまだ遠そうだが、監督・コーチも一新された新生サンフレッチェ広島F.Cユース、ここからどのように成長していくのか楽しみになる一戦だった。