むらさきぐま日記2013


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VS鹿島3/17 VS浦項4/3


4月3日 エディオンスタジアム広島 曇
AFCチャンピオンズリーグ・グループリーグ VS浦項スティーラーズ

 週末より平日夜の方が行きやすくなり、今週末の鞠戦も仕事なので今日は行かねば、ということで、早めに職場を出る。
 雨の中、山陽道を走って広島に向かう・・・が、どうもおかしい。雨とはいえまだ明るいというのに前の車は追い越し車線でうねうね蛇行したりいきなり加速したかと思えば急ブレーキかけたりと、居眠りもしくはソシャゲに夢中のような雰囲気。危ないなーと思ってSAに入ると、そこにはビッビッビッビとけたたましいセキュリティアラームを鳴らし続けている車があった。たぶん運転者がリモコンでドアロックしたのを、キーを借りて先に車に戻った同乗者が鍵穴にキーを挿して開錠してしまいそのまま車内でパニくってたんだろうけど、なんか今日の広島県ボケボケやなと思った。サンフレッチェもこんな感じなら危ないな、と一抹の嫌な予感。
 途中大雨になって大丈夫かと思ったけど、広島市内に入ると小降りになり、ビッグアーチ前に着いた時には止んでいた。
 曇天で少し肌寒い中を入場。今日は韓国のチームを迎えるということで、スタジアム内では韓国料理を販売中。手軽にチゲスープを買って食する。うまい。そして飲み物を買い、スタンドへ。 
 サンフレッチェのメンバーは、
GK1西川 DF33塩谷 5千葉 4水本 MF20石川 6青山 15岡本 17ヒョンジン 9石原 24野津田 FW寿人
リザーブはGK13増田 DF2ソッコ MF10洋次郎 14ミカ 16山岸 19デホン 36川辺。
連敗でほぼあとがない状況だが、カズはベンチにも入っていない。ACLではカズを使わない方針のようだ。ソッコがベンチ入りで心強い。
 浦項の選手は・・・名前書いてもわからんのでカット。ただ監督のファン・ソノン(日本での登録名はファン・ソンホン)ならわかる。あのころの韓国代表メンバーもたくさん監督やってるな。日本ではユン・ジョンファンが監督やってるし。
 浦項サポーターも少数ながらやってきていた。
 ACLは英語アナウンスが入るので、スターティングメンバー発表のところはちょっとタイミングが違っていて難しい。
 選手が入場し、挨拶等を済ませてピッチに散らばる。選手のコールを行う中、コイントスが行われて浦項のキックオフとなった。浦項の選手がサークル内に入り、ボールの前に立って、キックオフ・・・と思いきや、なかなか始まらない。携帯を見てみると、まだ18:59だった。あかん、主審のサウジアラビアの人、進行速すぎたんや。
 微妙な間がしばらく続いたのち、ようやく主審がキックオフの笛を吹いて、試合開始。
 浦項のキックオフ。下手に蹴り出さず、しっかりパスを回す。無理せずDFラインで素早く回しつつ機をうかがうのは何となく似ている。開始からしばらくは浦項がずっとボールを回し、サンフレッチェがそれを追い回す展開だったが、やがてボールを奪うと素早く左サイドへ展開し、CKを取った。背番号17がボールをセットする。この試合はヒョンジンがキッカーのようだ。キック!は中央クリアされる。
 DFライン前の混戦から青山がボールを奪ってドリブルで持ち上がるところ、背後から脚をねじ込まれて倒される。カードが出てもおかしくないが、ここは出なかった。リスタートしてサンフレッチェがしばらく攻め、浦項が防いで反撃しようとしたところ、最終ラインで青山がうずくまっていた。主審が試合を止め、駆け寄って様子を確認すると担架を要請する。担架が入って青山のところへ。青山は立ち上がれない。ベンチでは洋次郎が呼ばれる。青山は担架に乗せられると、そのままグラウンドから運び出された。さっきのファウルで痛めたところなのか。しばらくはプレイしていたから骨折じゃないとは思うが・・・
 適当に試合切って洋次郎入れろと思ったがボールデッドにならずちょっと危ない場面もあったが、ようやく試合が切れて洋次郎イン。そのままボランチに入るのかと思ったが、トップ下に入っている。岳人がボランチに下がったようだ。ユースではボランチも時々やってたけど、トップではあんまりやってないはず。この場でいけるか。
 青山が抜けて中盤での強靭さがなくなったせいか、浦項が押し込んできた。中盤でプレッシャーをかけ、ボールがサイドに回されるとそこへ一気にプレスをかけてくる。とくに右サイドは前へのボールがことごとくカットされ、裏を突かれる。プレスを掛けられてDFラインに戻し、さらに追われて右に回し、塩谷が受けた瞬間プレスが二人きたのでフィード、これをカットされて中央へ回され、浦項はクサビから素早く左サイドへ展開、そしてスルーパスで完全に裏を取り、ゴールライン際からのセンタリングを中央走り込んだ7番がきっちり合わせて流し込み、浦項先制。
 7番はそのままサンフレッチェのゴール裏に向かって思い切りバンザイし挑発。むかつく。
 それからはほぼ浦項が押し込み続け、サンフレッチェはボール回しに四苦八苦、ボールを入れても押し戻され、そこへプレスを掛けられて長めのパスを出してはカットされる、の繰り返し。浦項は攻守ともボールへの寄せが早く、なおかつフィジカルで勝っており、さらに連携もいい。いいサッカーをしている。サンフも時々サイドにいいボールが出て、そこからのつなぎでFWにボールが渡るも、打ちきれない。逆にまたも右サイドを完璧に崩されてセンタリングを上げられ、ファーでフリーの選手に渡り決定的なシュートを撃たれたが、これは西川がしっかりと防いだ。右サイドはクリアが精一杯で、そこからロングスローをガンガン入れられる。左は水本がうまく守っているのでまだいいが、右はほぼ何もできずにやられまくった。
 前半終了間際、右サイドの崩しからノリがクロス、ファーやや遠目から岳人がヘッドでGKの上を越そうとしたが、ゴール上に外れてホイッスル。
 あと二枚、右にソッコとミカを入れたらもう交代できなくなってしまうので、交代はまずこの二人のうちどちらかを入れて、あとは戦況次第ということになるか。せめて国王がベンチにいればよかったのに、ベンチにはボランチがいない。青山の負傷交代は想定外だったか。とりあえず洋次郎と岳人は位置を入れ替えた方が、と思った。経験値的に洋次郎が後ろの方がボールキープ、パス回しともにうまくいきそうな気がするが・・・
 ハーフタイム、ピッチには六人全員が体を動かしているので、ここでの交代はなさそうだ。ミカが気合の入ったシュートを何本も叩き込んでおり、やる気に満ち溢れていることがうかがえた。何とかしてほしい・・・!
 後半開始。サンフレッチェのキックオフで、今度はこちらが立ち上がりから攻勢に立つが、シュートにまでもっていけない。しばらくして監督が洋次郎を呼んで短く指示を出し、岳人とポジションを交代した。直後、左サイドでプレッシャーをかけられ、西川へ流したボールが乱れるところへ詰められ、西川がクリアしたが相手に渡ってしまい大ピンチ、しかしシュートは外れて助かる。ただ、洋次郎が下がったことで中盤が安定し、互角の形勢となる。
 そしてミカ投入。ミカはドリブルとキープ力であっという間に右サイドを掌握し、クロスを立て続けに入れていく。しかし浦項も中央をがっちりと固め、決定的なシュートを許さない。寿人・石原へのクロスと見せかけてグラウンダーのボールをその手前のスペースへ入れるも、二列目が感じきれず。右サイドが活性化すると左サイドもフリーでボールを持つ機会が増え、ヒョンジンが左足で鋭いクロスを何本も入れてゆく。岡本も積極的に前線に飛び出し、攻撃に絡む。浦項は中央を固めてカウンターの機会をうかがい、一度中盤でボールを奪い速攻を仕掛けたが、シュートは上に外れた。
 三人目の交代はヒョンジンに代えて山岸。山岸は投入早々、軽快な動きでゲームを作る。大きく右サイドへサイドチェンジしミカが受けてクロス、クリアを山岸拾って右にはたき、塩谷受けてミドルシュート!は上に外れた。右でミカがフリーだったが・・・ただ、ゴール前を固められているのでミドルでGKのこぼれをゲットもしくはDFに当たってGKの逆を衝く、のあわよくばを狙うのは悪くない。でも何とか枠に。それからもミカと山岸が両サイドから崩してクロスを上げるが、浦項もはね返し続ける。
 中央突破からPA前で細かくパスを回し、落としたところへ岳人が走り込む、シュートだ!と思ったが岳人は前へのクサビを選択、しかしPA内、浦項ディフェンスもわっと襲いかかってそれをクリア、シュートならず。
 同じように中央突破からこぼれたところへトモが走り込んでシュート!抑えの利いた鋭いシュートで、いける!と思った次の瞬間、ボールは石原の背中に当たって大きく跳ね返った。事態を把握した石原が思わずばったりと倒れる。石原はゴール前にいたので確実に枠にいっていたが、運がなかった。
 アディショナルタイムも浦項ががっちり守り、そのまま0−1で試合終了。
 浦項はボールへの寄せがとにかく速く、ボールを振られてもすぐにチーム全体で反応・対応し、ボール付近には常に二人以上がいた。中盤でプレッシャーをかけ、押し戻したところへ複数人でプレスしてサイドに追い込み、やむなくフィードしたところをカット、と、前半はその戦い方がハマって思うさま攻めていた。後半になって洋次郎がボランチになり、ジャイキリのジーノに運動量を加味した感じでプレイしたのでそうはいかなくなったけど、狙いの戦い方が出来ている間に1点取って、終盤はカウンターに徹して守って勝利。外国籍選手はいないけど、チームとしてよくまとまった好チームだった。こういうのを見習わなくては。
 やはりこのレベルでやるにはカズがいないと腰が入らないし、フルメンバーならもっと違う展開になるだろう。しかしカズには無理をさせられないし、フルメンバーで週二の連戦やってたら確実に虻蜂取らずになる。選手を買い込んでダブルチームを組むようなことは財政上できないので、こうやって地道に選手に経験を積ませていくしかない。今年がだめでも、来年挑戦する時には誰が出てもいっぱしの試合ができるようになれれば。
 とはいえ、ACLにはホームで連敗、さらにリーグ戦では1分け1敗と、ホームでまだ勝利がないというのは単純にアカン。どれだけメンバーが替わっていようが、ホームでは勝たなければいけない。以前ACLで浦項とやったときのホーム戦では、Jなら確実に制裁金を食らうようなメンバーながらも大崎が開始直後に先制ゴールを叩き込み、点の取り合いになって追いつかれながらも、最後は主力を投入して勝ち越し点(トリックPK)を挙げ勝利した。この日のメンバーは、その時よりはよっぽど経験のあるメンバーが揃っていながらこのざまである。あの時チュンソンが「サテライトの意地」について言っていたけど、そういう気概がほしい。今日はアクセルの踏み込み、「振り切るぜ!」的テンションが足りなかった。

 試合終了後しばらくすると周囲に霧が立ち籠めてきて、スタジアム内が真っ白になってしまった。今日来たサポーターの心中をあらわしているかのよう。
 車に戻って、渋滞しているのでしばらく休んで、頃合いを見て始動。疲れたので、下のジョリパで晩飯を食べる。食べながらカープの試合確認したら、負けていた。やはり今日は広島がおかしい日だったか、と思った(カープは最初からおかしいけど)。そしてカズキン大失敗したーなどと思いながら将棋アプリを見る(棋聖戦決勝トーナメント準々決勝、郷田真隆九段―木村一基八段)。ひとつうかつな手を指したらもう勝てないどころか、「特に悪い手は指してないのにいつの間にか劣勢になっていて、挽回の手段もなくそのまま負ける」ということもよくある将棋の世界はとにかくシビア。ひふみんの著書に「学校のテストでは90点取れば優秀だが、将棋に勝つには90点の手ではだめ、100点の手を指し続けなければならない」と(たしかそんな感じだったはず)あるとおり。サッカーはそこまでシビアではないけど、それでも90分間ずっと「可」「良」のプレイでは勝てないだろう。どこかで100点のプレイを見せなければ。将棋と違ってサッカーは11人でやるもんだから、11人が力を合わせれば100点満点いけるはず。

3月17日 エディオンスタジアム広島 晴
J1・第3節 VS鹿島アントラーズ

 開幕戦は仕事で行けなかったので、今日は何が何でも行くということで休みを取り、広島へ。開幕戦では「チャレンジ精神」の差で浦和に完全に後れを取り、あれじゃどことやっても勝てんわという内容だったけど、前節は新潟にまさかの千葉ちゃん古巣ゴールで勝利で、とりあえず今季初白星という結果が出て気は楽になった。まああれオフサイドだったけど。これからは内容を伴っていきたいところ。
 そこそこ余裕を持って移動したので、第III期駐車場になった。シャトルバスに乗ってビッグアーチへ。
携帯でメンバー確認。
サンフレッチェ:
GK1西川 DF33塩谷 5千葉 4水本 MF20石川 6青山 8カズ 16山岸 7浩司 9石原 FW11寿人
リザーブはGK13増田、MF14ミカ、15岡本、17ヒョンジン、19デホン、24野津田、35中島。
直前のACL・北京国安戦で航平が負傷し、山岸が左サイド。そしてミカが復帰。洋次郎はまだか。

鹿島:
GK21曽ヶ端 DF22西 3岩政 5青木 6中田 MF35野沢 40小笠原 20柴崎 FW11ダヴィ 9大迫、8ジュニーニョ
リザーブはGK1さんま、DF15昌子、17前野、MF16本田、27梅鉢、25遠藤、13中村。
登録上は3トップだけど、実際のところはダビと大迫の2トップに野沢ジュニーニョの二列目。昔懐かし「レオナルド・黒崎・長谷川・マジーニョの4トップ」を彷彿とさせて嫌いじゃないわ。しかしンガハタもいい加減さんまに正GKの座を明け渡してもいいんじゃないですかねえ

 スタジアム正面でJ1優勝シャーレとゼロックススーパーカップが展示されているということで、ぐるりとスタンドを半周していったん退場して、

あったー

でっかいお皿とトロフィーが並べて展示されており、多くの人が集まって記念撮影などしていた。これらを保持するにふさわしいサッカーをしなければ!と思う。自分がやるわけじゃないけど。
 いろんな露店が出ているのをぐるりと見て回って、戻る。
 サンフレッチェの選手がピッチに姿を現すと、サンフレッチェコールからベンチ入り選手のチャントとコール。今年から何人かに選手チャントができていたので、聞き覚える。
 選手がいったん引き揚げ、ひとやすみ。そしてスターティングイレブン発表でテンションを高め、選手入場とともにゴール裏ではビッグフラッグを広げる。
 選手がピッチに散らばった。ピッチ上の11人へのコール、そして試合開始。
 サンフレッチェのキックオフ。
 立ち上がりに鹿島の決定機を防いだ後は激しい中盤のせめぎ合いが続く。鹿島は対人では特に激しく、山岸や石原がかなり激しいチャージを受けて倒される。しかし、とくに石原はそれにもめげず突破を試みてチャンスを作っていた。ただ、両サイドをうまく使う鹿島が中盤を押し込み気味で、前半半ばからは度々危険なシーンが見られたが、守備陣がよく体を張って防ぎ続けた。野沢の至近距離からのシュートを山岸が顔面ブロックしたシーンは脳震盪でアカンかと思ったが、元気に復帰。昨年は離脱中に航平の大活躍があったが、攻守の安定性そして根性ではまだまだ後れを取っていない。
 やや分が悪いが、鹿島の方もミスが目立つ展開で、何とかなりそうな感じで前半が終了し、後半へ。
 後半、千葉が頻繁にドリブルで中央を持ち上がってボールを捌くようになり、中盤での優位を築きつつサイド攻撃を繰り出すようになった。これによって前半は守備に追われてほとんど何もできていなかったノリがガンガン前線に飛び出し、深くまで切り込んでクロスを上げるようになっていく。ただ、クロスの精度を欠き、シュートにまでもっていけない。しかしノリは開幕からここまで有効な攻撃がほとんどできていなかったことから考えると、やっとここまで上げて来た、という感じか。そして後半26分、中盤繋いで青山のスルーパスにPA内ノリが飛び込んで曽ヶ端と一対一となりシュート!は曽ヶ端セーブでCKに。右CK、浩司がサポーターのコールを背に受けつつキック、中央クリア、小さい先に塩谷、ボレーシュート!ゴールポストのところにいた千葉がこれをひょいと足を上げてかわし、ボールはゴール左スミに突き刺さった。

ゴール!!

やっと生まれたゴールに場内が歓喜に包まれる。その中、鹿島の選手たちがコーナー付近にいた副審に詰め寄って抗議していた。抗議したって主審がゴールっつってんだからゴールなんだよー、と思っていたら主審の扇谷もそれに加わり、しばらくして、ゴールを指して右腕を上げ、笛を吹いた。副審も旗を上げて水平に下ろす。

オフサイドにしやがったー

場内が怒号に包まれる。おいおい選手の抗議で判定変えたぞ。千葉ちゃんがボールを避けたのを「プレイへの関与」としたんだろうけど、いったんはゴールを認めたんだから、その時主審はあれをオフサイドとはみなしていなかった。それを変えたということは、「自らの判定基準をすぐに変えた→主審が確固とした判定基準を持っていない」「一方の選手の言い分のみを聞いて判断した→一方を明らかに贔屓した」ということで、審判としては言語道断の行いを二重にやりやがったということになる。つまり扇谷主審は「贔屓のチームからの抗議があったら、あっさり判定基準を変える審判」ということになる。こんなんがまかり通るなら、主審は信用できない。一刻も早くビデオ判定を導入してください、どうぞ。たとえ間違っていてもその場で下された主審の判断は絶対のはず。普通なら遅延行為のイエローを出して一刻も早い試合再開を促すところだろうに、今後もこんな抗議があったらその度に聞かなければならず、試合の再開がどんどん遅れてしまうけどいいのかね審判さん方。時間がかかってもいいから何が何でも正しい判定を優先させるのなら、公正なビデオ判定を。アメフトみたいに。
 しかし千葉ちゃん、新潟戦のゴールの時もあのへんにいたし、あそこを「千葉ゾーン」にする気か。
 しかし、サンフレッチェの選手は落胆する事なく攻め続ける。そして怪我から復帰のミカが投入された。最初のクロスはふかしてしまったが、二度目のクロスはゴール前に飛び、これを石原がオーバーヘッド!外れるも、場内が沸く。さらに中盤でボールを奪って山岸が左から襲いかかり、中へ切れ込んでボールを繋ぎ最後はカズがミドル!しかし枠を捉えず。サンフレッチェはさらに山岸に代えてヒョンジン投入。両サイドをフレッシュにした。鹿島は運動量が落ちて防戦一方。
 石原が鹿島のチャージを受けて倒れる。担架が入った。すぐに岳人が呼ばれ、交代で入る。石原は抜群の体のキレで、前線でボールキープしたり突破したりとまさに獅子奮迅の活躍だった。それにしても鹿島はこっそりえげつないプレイが得意すぎる。鹿島ならこす狡いプレイも許される風潮ありますよね?
 アディショナルタイム5分もサンフレッチェが攻め続けるが、鹿島も踏ん張ってゴールを割らせない。最後の最後、サンフレッチェの不用意なバックパスを野沢に奪われ、完全フリーの一対一でシュートを撃たれたが、これを西川がスーパーセーブ!完璧な間合いと反応で弾き返した。こぼれをミドルで狙われるも、西川はこれをがっちりキャッチ。そして試合終了のホイッスルが鳴り、場内は審判に向けてのブーイングと怒号で充たされた。
 試合はドローだったが、開幕戦に比べるとチームはかみあってきていた。あとは最後の精度の部分で、ここが合ってくれば得点はとれるようになるだろう。それを見ることができたのでまあいいか、という気持ちだった。審判の判定については、前節の千葉ちゃんのゴールの件もあるし、俯瞰的に見れば釣り合いが取れている、と納得させた。
 しかしむかつくので、帰りに地元のイタリア料理店(元サンフユース10番の子が料理してるよー)に行って、オーナーに不満ぶちまけて発散し、そのうえで美味しくいただいた。