むらさきぐま日記2012.ユース編


戻る


プレミアWEST・VS神戸4/28

*高円宮杯U-18サッカーリーグ2012プレミアリーグWEST:

4/15 第1節 ○3−0 富山一
(得点者:末廣2、川辺)
4/21 第2節 ○5−1 作陽
(得点者:大谷尚、野津田、大谷尚3)
4/28 第3節 ○4−3 神戸
(得点者:末廣、川辺、大谷尚、大谷真)
5/3 第4節 ●1−2 京都
(得点者:川辺)
5/6 第5節 ○4−2 福岡
(得点者:越智2[1FK]、野口2)
5/13 第6節 ○2−0 名古屋
(得点者:末廣、大谷真)
7/1 第7節 ○5−0 東福岡
(得点者:末廣2、大谷真、川辺、越智)
7/8 第8節 ○4−2 愛媛
(得点者:西嶋、大谷真、越智、末廣)
7/22 第9節 ○3−1 C大阪
(得点者:大谷真2、川辺)

8/26 第10節 ○3−2 富山一
(得点者:越智2、川辺)
9/2 第11節 ○6−2 作陽
(得点者:川辺、越智、大谷真、大谷尚2、OG)
9/8 第12節 ○4−2 神戸
(得点者:越智2、川辺2)
9/16 第13節 ○2−1 京都
(得点者:野津田、川辺)
9/22 第14節 ●2−4福岡
(得点者:大谷尚、野津田)

10/7 第15節 VS名古屋 (吉田、13:00)
10/14 第16節 VS東福岡 (東福岡、13:00)
12/2  第17節 VS愛媛 (吉田、13:00)
12/9  第18節 VSC大阪 (Jグリーン堺、13:00)
*日本クラブユースサッカー選手権(U−18)大会

中国地域大会はサンフレッチェ広島が、
ガイナーレ鳥取・ファジアーノ岡山を制して優勝。

グループリーグ(A組)
7/27 △5−5 ガンバ大阪(前橋総合、10:30)
(得点者:大谷真2、川辺2、末廣)
7/28 ○4−1 カターレ富山(前橋総合、13:00)
(得点者:藤村、野津田3)
7/29 ○5−3 横浜FC(宮城総合、10:30)
(得点者:川辺、大谷真、野津田[PK]、大谷尚、西嶋)

グループ1位で決勝トーナメント進出。

7/31 ラウンド16 ○5−1 ガンバ大阪
(得点者:越智2、大谷真2[1PK]、野口)
8/1 準々決勝 ○2−1 横浜FC
(得点者:川辺2)
8/3 準決勝 ●1−4 柏レイソル
(得点者:末廣)

GK三人が負傷で出場できず、2年の中村くんがゴールを守り、
控えはジュニアユースの村田くん、
さらにDFの要の大谷尚輝くんが負傷上がりで、
スリーバックが160cm台という守備的にはかなりきつい状態だった。
それでも持ち前の破壊力で準決勝まで押し切ったのは見事。


*日本クラブユースサッカー選手権(U−15)大会

中国地域大会はサンフレッチェ広島が制し、
準優勝のガイナーレ鳥取とともに全国大会へ。
なお、3位はレオーネ、4位はFCバイエルンツネイシ。

U−15は北海道帯広市を中心に開催。
グループリーグA:
8/15 ○5−2 山形FC
(得点者:河本3、山根、前田)
8/16 ○2−1 サガン鳥栖
(得点者:山根、竹本)
8/17 ○2−1 川崎フロンターレ
(得点者:河本2)

グループ1位で決勝トーナメント進出。

8/19 ラウンド16 ●1−6 神戸
(得点者:河本)

神戸つえー

4月28日 吉田サッカー公園 晴
高円宮杯U−18サッカーリーグ2012
プレミアリーグWEST 第3節
VSヴィッセル神戸U−18

 休日出社の代休が取れたので、吉田サッカー公園へ。13時試合開始なので、わりと余裕を持って給油してから出かけたら、わりといい時間に着いた。ただし昼食食べる時間なし。わりと余裕を持ちすぎた。往路の2時間は、シャルパンティエの《テ・デウム》H.146でさわやかにサッカー気分を盛り上げ、シューベルトのミサ曲第5番変イ長調に乗りつつドライブ。しかし暑い。
 吉田もカンカン照りで暑かった。ピッチでは控え選手がアップ中。やがて彼らが引き揚げると、準備を整えた先発の選手がグラウンドに入ってきた。そして全員がベンチに集まって森山監督から作戦の指示を受ける。簡単に言うと、全員が助け合ってお互いをフォローし、チーム一丸となって戦おう、ということ。神戸の布陣に対しての指示もあったが、つまりはいつも通り戦うということだ。
サンフレッチェ(ホーム、紫):
9大谷真
10野津田 8末廣
18越智 15中野
19野口 24川辺
13宮原 23大谷尚 7浅野間
21有賀
リザーブ:GK16中村公、DF2中原、3水田、MF14藤村、17難波、25上村、38伊藤

お馴染みの3−4−2−1。主将の平田がU−18日本代表の欧州遠征で不在のため、前節に引き続いて野口がボランチに入る。キャプテンマークはワントップのマーシーが巻いていた。
攻撃陣はほぼ昨年と同じだが、昨年は3年生で固めていたスリーバックをどうするかというのが今年の課題。現在は、2年の大谷尚輝をリベロに置き、左右には元来MFの宮原と浅野間を配置する。

神戸(アウェイ、白):
13内田
10松村 16井上
5宮村 14前田
38中井
44山口 4佐古 18岩波 3阪本
21辻本魁
リザーブ:GK30吉丸、DF6本澤、7川戸、MF15水町、FW11鶴崎、19表原、45米澤

4−3−3で、中盤は昨年のU−15日本代表の中井がアンカーに入る逆三角形。センターバックの岩波はU−19日本代表で、2種出場登録もなされているが、先日、PSVアイントホーフェンからのオファー報道があった。
今季から作陽とともにプレミア昇格のチームだが、昨年も「プリンスにいるのがおかしい」と散々言われつつ、プリンス関西1部をガンバとの競り合いを制して優勝し、入替決定戦でも九州の大津を一蹴。年代別代表クラスが揃うタレント集団で、今季は優勝候補の一角に挙げられている。

 両クラブのサポーターたちの歌うチャントの中、両チームの選手が入場し整列・挨拶。拍手の中、選手たちがピッチに散らばる。まだ第3節だが、天王山ともいえる重要な一戦、キックオフ。
 まず神戸が左サイドでファウルをもらい、FK獲得。やや遠い位置だったが、岩波が直接狙う!しかし大きく上に外れた。続いてトップの内田にボールが入り、右にはたいて右FWの井上がキープしオーバーラップの阪本に出し、そこから井上とのパス交換でキープするが、サンフレッチェがカットしてカウンター、岳人が右に展開するところDFがクリア、しきれずにボールは後方に転がってゴールラインを割り、CKに。右CK、岳人のキック!誰にも触らずファーへ流れる、これを中野が拾ってキープしクロス、中央DFがクリア、これを神戸が拾ってカウンターに入ろうとするが、そこへ素早く野口がチェックをかけてクリア、ゴールラインを割ってゴールキックに。
 神戸、右サイドでFK獲得。今度は前田がセットし素早くリスタート、リターンのスルーパスに前田が走り込むが、ゴールラインを割る。今度はサンフ、左へ大きくフィードし、これを越智が追ってセンタリング、は大きく逆サイドに流れて神戸クリア。神戸、パスをつないで攻め上がり、PA付近での混戦から前田がシュート、これは有賀がキャッチ。サンフ、川辺がドリブルで持ち上がってマーシーに入れ、マーシーのリターンに飛び込もうとするが、これは神戸がカット。川辺、今年もアグレッシブ。
 右サイドで岳人がキープし、大外を駆け上がる中野へ、中野クロス、DFクリアし右スローイン。スローから岳人がキープしクロス、それともシュート?はGK辻本がキャッチ。
 神戸、右へ大きく振り、上がってきた阪本が受けてスルーパス、しかし越智が素早く戻ってカバーし、GKに戻す。今年はこれまで左アウトサイドでのスタートとなっているが、いい守備。昨年も前線でさぼらずチェイシングしていたし、守備に関しては問題なさそう。
 岳人から右サイドへ、中野が受けて岳人へ戻し、岳人からマーシーへ、マーシーのポストから岳人シュート!鋭いシュートだったがGK辻本がセーブ、こぼれをDFがクリアしてCK。右CK、岳人のキック、ニアに鋭いボール、ニアで合わせる、GKセーブ!こぼれに両チームの選手が群がって混戦、神戸が拾ってカウンター、そこへ越智がチェックをかけて止めるが、ファウルを取られてイエロー。カードは出たが、よく体を張った。神戸、右サイド上がり目の位置からのFK。岩波がボールセット。壁は三枚。有賀が細かく守備陣形の指示を出す。前田が声をかけ、キッカーを代わる。前田キック、これはクリアして危機を脱する。
 サンフ、川辺から右に開く岳人へ、岳人がマーシーに入れ、リターンを岳人が川辺に入れてワンツーを狙うが、神戸カット。続いて中央ダイレクトパスをつなぎ、岳人→川辺→マーシーとつないでマーシー反転から前を向きシュート!のところで背後から倒されてホイッスル、FK獲得。シュートまでの流れが良かったので、撃っていれば入っただろうが、惜しい。
 野口がボールをセットする。ペナルティアーク右やや後方。壁の前にサンフの選手がひざまづく。野口助走から――ひょいとループパスで壁の上を越し、そこへ岳人飛び込む!がGK辻本が先にキャッチ、岳人がそれにぶつかってファウル。
 前半15分経過。
 森山監督が「回せ回せ!」と大声で指示する。サンフレッチェは後方でじっくりとパスを回してポゼッションし、神戸の隙を窺う。
 マーシーにボールが入る。右にはたき、そこへ中野が走り込むと飛び込むDFをスパッとかわして切り込みクロス、はDFブロック。今度は野口からふわっとしたボールをDFラインの裏に放り込んでマーシーを走らせる、がGK飛び出してキャッチ。マーシーは前線でよくボールを収めてつないでいる。動きについてはコーチから盛んに指示が飛んでおり、まだまだ勉強中というところだが、前節の作陽戦でハットトリックを達成しており、この流れに乗りたいところ。
 DFの浅野間からタテにパスが通り、右サイド高い位置でマーシーが受ける、ところDFクリア、CKに。
 「相手の前で体張れよ!」
 と森山監督から檄が飛ぶ。左CK、野口のキック!ゴール前競り合い、ボールがゴール上にクリアされ、CKに。右CK、岳人のキックにファーのマーシーがヘッド!!は上に外れた。惜しい!マーシー、競り合いにも勝てている。いいぞ。
 20分経過。
 神戸、右からダイレクトパスを連ねて左へつなぎ、左FWの松村が受けて中へ持ち込みざまシュート!は有賀セーブ!こぼれから混戦、最後はゴールキックに。危なかった。ボールはサンフレッチェが支配しているが、神戸は一瞬の隙からゴールを脅かしてくる。さすがに個人能力が高い。
 今度はサンフ、パスをつないで左へ展開し、マーシーが受けて反転からシュート!は神戸クリア、CKに。左CK、野口キック、はクリア。両サイドから崩してCKを立て続けに取っており、サンフレッチェのペース。守備でも中盤のプレスがよくかかっており、神戸に自由にやらせていない。と神戸、左サイドからスルーパス、松村が飛び出す!が浅野間がよく食いついてゆき、シュートはわずか左に外れた。これがあるから気が抜けない、とさらに神戸、素早いパス交換から右サイド井上がフリーでボールを受けクロス、DFクリア、しかし神戸がキープし、ファウルを受けてFKを取る。センターサークルから少し上がったところ、宮村がゴール左に上げ、神戸の選手が抜け出しヘッドで折り返すが有賀キャッチ。
 さらに神戸、宮村から左サイドバックの山口へ、宮村に戻すと中央岩波に出し、岩波の右への展開に上がってきた阪本が受けてタテパス、これに井上が抜け出し、右サイドをえぐってセンタリング、には誰もいない、DFクリア。また神戸、中央の宮村から細かくボールをつないでPA内に侵入するがなんとかクリア。神戸、回しはじめたら一気にもってくる。中盤でうまく止めたいところ。
 中盤で川辺がボールカット、マーシーに入れ、リターンをもらって切り込む、DFクリアで右スローイン、入れてつないでクロスにニア、マーシー飛び込む!がクリア。惜しい!
 33分、神戸、内田の展開から左サイドで松村が受け、ドリブルで中へ切り込んでシュート、は上に外れるが、危ない場面。松村は巧いので、きっちりついていかないと。サンフ、右サイドのパス回しから川辺がシュート、上に外れる。続いて左CKを獲得、野口のキックに中央競り合い、ファーにこぼれたボールをヘッド!は上に外れる。
 神戸、中央からスルーパスを出すが、越智がきっちりカバー。神戸の右サイドをよく抑えている。
 末廣が中央をドリブル突破し、ファウルを受けてFK。正面遠目。越智がセットし、大きく下がる。直接いくのか。越智スタートから、キック!無回転のボールが急激に落ちてゴールを捉える、がGK辻本、正面でボールの軌道に合わせて身を沈めながらがっちりとキャッチ!
 中盤の混戦、こぼれを神戸の岩波が自陣からロングシュート!前へ出ていた有賀、急いで戻ってジャンプ、ボールはその上、ネット上に落ちた。岩波抜け目ないな。
 岳人、中央キープからミドルシュート、GKキャッチ。さらに岳人、中盤でボールを受けるとルーレットでマークをはがして末廣へ、末廣はマーシーに入れ、ポストを受けてシュート――のところをカットされる。惜しい。
 前半アディショナルタイム、野口のサイドチェンジからボールをつなぎ、中央川辺が飛び込むところ倒されてFK獲得。ペナルティアークの中、至近距離。もうちょっとでPKだった。マーシー、野口、越智、岳人の四人がボールの周囲に立つ。いかにも近いが、どうする。
 壁の前に一人がひざまずき、脇に一人が立つ。マーシーがスタート、はフェイクでボールを飛び越え、その背後から岳人が左足一閃、ボールはものすごい勢いのグラウンダーでゴール左スミに突き刺さり、その勢いでゴールネットの下から飛び出す!
 
 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

 周囲が歓声に包まれる。よし先制!
 ・・・・・・と、主審はPA内を指差している。え?ノーゴール?いやいやいやちゃんとゴールマウスに入ってたでしょ?!GKには誰もコンタクトしてなかったから、たぶん神戸の壁の選手に対するファウルを取ったんだろうけど・・・そんなファウルみたいなことしてたかー?しかし審判の判定ではしょうがない。
 神戸のリスタートからほどなく前半終了。
 GKの有賀が今のプレイについて主審に確認し、戻ってくる。控えの選手がフィールドプレイヤーに何があったのか聞き、「ファウル、ファウル」と答えているのが聞こえたので、やはり壁に対するファウルのようだ。厳しいなこの主審。
 ハーフタイムのミーティング、森山監督は、今の判定については納得できないが、正真正銘のゴールが認められなかった誤審もある、これを逆にバネにしてゴールを狙う事や、神戸10番の松村の突破を警戒する事など、相手への対策を指示していた。
 日差しはいっそうギラギラ。これは後半、根性が必要になってきそうだ。


 後半開始。サンフレッチェは選手変更なし。神戸は井上に代えてFW11鶴崎を投入。松村がトップ下に入る4−4−2となった、のか。たぶんそう。
 立ち上がり、右サイドからの崩し。最後はファウルで神戸ボールも、いい崩し。中野の突破がきいている。神戸、左サイドへ展開して山口が抜け出しクロス、中央ファウル。続いて右サイドからパスをつないでPAに入り、中央へのパスがサンフレッチェの選手の手に当たったように見えたがハンドは取らず。サンフ、左から右サイドにサイドチェンジ、中野がタテに出して岳人が右サイド抜け出し右足でクロス、中央飛び込んだマーシーには合わずもファーから末廣がフリーで飛び込みヘッド!は左に外れた。決定的場面。惜しい!
 神戸、松村が中央の壁パスから突破を図るが、DFクリアしてカウンター発動。越智がボールを持って左サイドを駆け上がり、中央へ折れて切り込むと左へスルーパス、そこへ回り込んで走り込んだ末廣がゴール右スミにきっちり蹴り込む!

ゴール!

これは正真正銘のゴール!後半7分、サンフレッチェ先制!鮮やかなカウンターからの得点だった。 
 神戸、すぐさま右サイドでFK獲得、ゴール前に上げるが、オフサイド。
 サンフ、川辺がボールカットから右サイドをドリブル突破しセンタリング、中央こぼれをキープし左からクロス、中央マーシーがシュート、こぼれに末廣が足を伸ばしてシュートも、GKキャッチ。
 神戸、岩波から右に展開し、リターンを岩波が受けて中央に入れるがDFクリア、しかしこぼれを鶴崎が拾って左へ持ち込む、DFこれをクリアし左スローインに。神戸、ボールを入れてキープから中へ入れ、上がってきた岩波、カットするも鶴崎がこぼれをキープしてクロス、中央混戦、クリアできない、こぼれを鶴崎が拾ってPA内ゴール正面でキープ、右に持ち出すところ、引っかけられて倒れた。同時に主審が笛を吹いてペナルティスポットを指差す。PK!
 ギャー!!しかしクリアしきれなかったのと、鶴崎の個人技を止めきれなかった。ここは有賀に止めてもらうしかない。
 松村がボールをセットし、助走距離をとる。ゆっくりとスタートし――キック!

 ゲット!

左に跳んだ有賀を見切って中央に蹴り込み、後半12分、神戸すぐさま同点!松村、冷静だった。
 同点には追いつかれたが、やることは変わらない。プレスでボールを奪い、ポゼッションから機をうかがってゴールを狙うのみ。
 末廣から右へ開中野クロス、川辺がキープして右に出し、また中野クロスはDFクリアし神戸カウンター、右へ振って内田シュート!は有賀キャッチ。またも末廣から中野に出し、いったんはクリアされるもまた中野がキープして末廣に出し、末廣が中央のマーシーに入れて、マーシー反転してPAに入ったところでDFと交錯して倒れるが笛なし!マーシーと周囲の選手が抗議するが、シミュレーションほどではなかったがちょっと倒れ方が大げさだった。これは取られにくい。
 サンフレッチェのカウンター、川辺から左の岳人へ、岳人のクロスにファー飛び込んだ末廣がヘッドで折り返すが、中央クリアされる。もうちょっとだったが。
 神戸、中盤でボールカットしカウンター、左へ飛び出した内田がボールを受けシュート!右に外れる。続いて松村がドリブルで持ち上がってDFラインの裏へループパス、は有賀が飛び出してキャッチ。少しずつオープンな展開になってきた。松村が中央付近で自由な動きをするようになり、捕まえるのに苦労している。単純な打ち合いになるとやや分が悪いが――サンフ、川辺から中野へ展開、は神戸クリア。
 神戸、右サイドをつないで内田に入れる。内田、PA内キープから反転しざまシュート!
 
ゴール!!

 ボールは鋭くゴール左スミに突き刺さった。後半19分、神戸が内田のゴールで逆転。崩されたわけではないが、内田の個人技にしてやられた。
 ここでサンフレッチェ選手交代。中野に代わってU−16日本代表の伊藤がピッチに入る。そのまま右アウトサイドへ。頼むぞ!
 川辺のキープから右に開き、伊藤が右サイドを突破してセンタリング、DFクリア。次いで末廣からまた伊藤に出し、伊藤がドリブルで切り込むが、DFクリア。伊藤、積極的に入ってきた。いいぞ。さらに後半23分、岳人から右サイドに展開し、伊藤クロス!ファーに流れるところ、上がってきた越智がシュート!はGKキャッチ。投入された伊藤から立て続けにチャンスを作る。
 中原が呼ばれ、ピッチサイドでスタンバイ。プレイが切れた時、直前にやや足がつった感じだった末廣に代わって投入された。中原は左アウトサイドに入り、越智がトップ下に上がる。
 神戸、FKを右に展開、内田がファウルを受けFK獲得。ペナルティアークの右後方、いい位置。岩波がセットする。これを決められたら厳しい。絶対に防げ!
 岩波、助走からキック!壁の横を抜ける、が有賀正面!がっちりとキャッチ。よく守った!
 しかしまたも神戸、右サイドで回してスルーパスに松村走り込むが、有賀キャッチ。
 サンフ、左サイドからサイドチェンジ、伊藤が受けて野口へ、野口から川辺→越智→岳人→野口→岳人とつないで岳人ミドルシュート!鋭いシュートだったがGK正面、辻本が両手で防ぎ、こぼれをキャッチした。コースにいけば・・・
 神戸、左から右サイドへつないでリターンパスを前田がシュート!左に外れる。さらに右サイドからボールを回して中央上がってきた宮村がミドルシュート!上に外れる。対するサンフ、左サイド中原から中央右の川辺へ、タテに出して右サイド伊藤を走らせるが、これはオフサイド。
 後半30分を回る。神戸は無理をせず、ボールをキープしての攻撃をするようになってきた。回されるのはきつい、だがさすがに運動量が落ちてきて、中盤のプレスが甘くなってきた。これは厳しくなってきたか・・・神戸、中盤でキープし、プレスを受けたのでいったんバックラインへ戻した・・・そこへ越智が猛然とプレスをかけてカット!そのままドリブルで中央を駆け上がり、DFを引き付けて右へはたき、そこへ走り込んだ川辺、完全フリーでトラップするとGKと一対一――

ゲット!!

 きっちりゴール左スミに蹴り込んで後半33分、サンフレッチェ2−2の同点に追いつく!トップ下に上がっていた越智の守備から、これも電光石火のカウンターだった。
 これで振り出しに戻って、さあ今度は逆転、と思っていた矢先、神戸が大きく左サイドに展開した。大外に開いていた鶴崎がこれに追いつき、そのままドリブルで中央に切り込み、クサビを入れる。ゴール正面混戦となったが、その中、左へスパッとパスが出て、走り込んでいた鶴崎がこれをトラップしてGKと一対一、冷静にゴール右スミに流し込んでゴール!!後半36分、神戸がすかさず突き放して2−3となった。だがまだ終わらんよ!崩せないイメージはない、きっと点は入る、攻めろ!
 川辺が右サイドでキープし、ファウルを受けてFK獲得。中央右、やや遠目。岳人がセットする。神戸の選手が前に立っていたが、それがゆっくりと下がって距離を取ろうとした――時、岳人がぽんとファーに浮き球を出した。
 サンフの選手が猛然と殺到する、虚を突かれた神戸の選手が慌てて対応しヘッドでクリア、しかし小さい、その落下点にDFの大谷尚輝が走り込んでダイレクトボレー!!

同   点   

 ボールは豪快にゴール左スミへ突き刺さる!後半37分、サンフレッチェ、あっという間に3−3同点に追いついた!!
 神戸の選手が岳人の早いリスタートに対して一斉に抗議、主審に詰め寄る。しかし主審はリスタートを正当なものとしてゴールの判定。神戸の選手はなおも主審に抗議を続けていたが、その中、主審がポケットからレッドカードを抜いた。げ、一発退場!?侮辱的発言でもしてしまったのか?
 レッドカードが掲げられた。そして、ピッチを出るのは・・・岩波!!この場面でよりにもよってチームの要・岩波退場とは。しかし、これは逆転のチャンス。勝ちにいくしかない。
 神戸、FWの内田に代えて15番の水町が入り、岩波の位置へ。水町はMF登録だが、今年はセンターバックとして起用されているようだ。
 一人多いサンフ、攻める。左サイドに展開して野口クロス、ファーから伊藤飛び込むがその前でGKがパンチでクリア、CKに。右CK、岳人のキックに中央マーシーがヘッド!!はわずか上に外れる!惜しいいいいい!
 森山監督が「遼太郎、いくぞ!」と藤村に声をかける。藤村がユニを着てスタンバイに入った。
 神戸、右サイドの阪本から松村へ、サンフがカットするが神戸がカットし返してロングシュート、は左に外れる。今度はサンフ、左サイドからパスをつないでマーシーに入れ、落としたボールを岳人がゴール正面キープ、キープ、キープからシュート!巻くようなシュートだったが、左に外れる。あと少し・・・!
 神戸の攻撃をはね返し、クリアを拾って野口が岳人へ、岳人、ドリブルで中央を持ち上がる、サンフの前線の選手がDFラインに展開し、神戸の選手は岳人にチェックに行けない、岳人なお持ち上がって、スルーパス!中央左でマーシーが受ける、DFが寄せる、PA入るあたりの所でキープ、から中へ持ち込みざま長身をひねって右足一閃!
 GK辻本が跳びつくが、ボールは豪快にゴールネットを揺らした。


MC9キタワァ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!☆


 時計は後半45分、大谷真史のゴールで、サンフレッチェついに逆転4−3!!
 マーシーは感極まったのか、ユニをがばっと脱いで上空に思いっきり放り投げ、ベンチに向かって突進、控え選手たちと思い切り抱き合う!この土壇場ででかい仕事をやってのけるッそこにシビれる!あこがれるゥ!!
 でも脱いだので、下にシャツを着ていようがもちろんイエロー。
 アディショナルタイム突入。神戸、松村に代わってFW19表原イン。
 神戸、左スローイン、山口から宮村、右サイドへ展開してオーバーラップの阪本へ、そこからつないでタテへ入れるが、GK有賀キャッチ。さらに左サイドへ展開し、宮村が受けてPA内からクロス、しかしこれも有賀がキャッチ。
 プレイが切れたところで、川辺に代わって藤村遼太郎イン。左サイドに入る。そしてすぐさま上村にも声がかかり、上村がスタンバイ。
 サンフレッチェ、左スローインから藤村がキープ、ドリブルで持ち上がって敵陣左コーナーでキープキープキープ。最後は神戸ボールのスローインとなったが、よく粘った。あとはキープでいい、最後の力を!
 神戸、タテに大きく入れて左サイドの鶴崎へ。神戸もなりふりかまわず体を張り、ゴール前へと殺到する。サンフレッチェがクリア、しかし神戸もすぐに入れ返す。神戸、右サイドへ展開、しかしファウルをもらってマイボールにする。終盤、宮原が見事なカバーリングで神戸の右からの攻撃を止めていた。
 サンフ、選手交代。マーシーに代えて上村イン。
 サンフはとにかく藤村を走らせて左サイドでキープ。ゴールへ向かえる状況でも、自重してコーナーへと向かう。主審が時計を見た。あとワンプレイか、神戸のスローイン、そこから大きくタテに出すが、しっかり対応して大きくタッチラインにクリア、プレイを切る。
 そしてここで主審が腕を上げ、試合終了のホイッスルを吹いた。4−3、サンフレッチェの劇的な逆転勝利!
 両チームの選手が整列して挨拶、観衆から大きな拍手。選手たちはお互いのベンチ前で挨拶し、これもお互いのサポーターからコールを受けていた。その中、ベンチの脇にうずくまって男泣き、熱い涙を流していたマーシーの姿が印象的だった。いやもう凄いゴールだった。2006年Jユースのフクアリでの中野クラス。
 サンフレッチェの選手たちが自陣ベンチに戻ってくると、控え選手やベンチ外の選手たちがこれを迎えてハイタッチ。そしてゴール裏のサポーターたちのもとへ走って行き、ともに歓喜。ちなみに誰かのゴール(忘れた。とりあえずマーシー以外)の時にはフィールドプレイヤー全員でサポーター前に集まって弓射パフォーマンスをしていた。
 バックラインはよく統率がとれてラインを高く取ろうとしており、選手間の声もよく出ていた。細かい所を言えばいろいろあるだろうけど、この時期には当然のこと。各々が各々の役割を全うしてまとまっていたし、神戸を破ることができたのもひとえにそのおかげ。これで平田くんが帰ってくれば、さらに安定するだろう。昨年の京都戦のように、ここからさらに弾みをつけられるような、素晴らしいゲームだった。主審はちょっと厳しすぎたかなー、とは思うけど。
 神戸は、ふっと気を抜いたらそこから一気に突き破ってくるようなチーム。巧い選手が多いし、アウェイ戦は今日以上に90分間集中していないと勝てないだろう。もっとも、セレッソも京都も名古屋もそんな感じだし、今年は昨年にも増して厳しいリーグ戦になる。浮かれずに一戦一戦、しっかりと戦っていきたい。

稲田前寮長さんご夫妻がいらっしゃっていて、ゴリさんがお二人のためにイタリア遠征土産を買ってきていたのだが、この炎天下の日なたに放置されていたらしく、中のチョコレートがしかるべき状態になっていた、という話であるらしい。ま、まあ、こういうのは贈ろうとする心がまず大事ですからね。


 それにしてもいろいろ熱かった。充分に熱せられた車に乗って、平成仮面ライダー主題歌・挿入歌なんどを聴きつつ帰る。昼飯を食べてなくて弱ってきたので、途中の711で養分補給。トップチームも鬼門・等々力で4ゴール圧勝、不可能を壊した。トップもユースも4ゴールで勝利で、大変に気持ちよく帰宅した。カープ?知りません。

 ちなみにユースはこの激闘の後、いつも通り紅白戦で一日を締めくくったとか。元気じゃのう。